大手メーカーの工場内にて主に橋梁鉄骨の組み立て製造作業を行います。設置される地形や用途に合わせて様々に設計された橋梁は、同じものが二つとないオリジナルの造形物です。図面を把握し、自分の腕と目を頼りに鉄骨を組み上げていきます。
全体の造形物としても、またひとつひとつのパーツとしてもスケールの大きな仕事ですが、その精度はミリ単位に収まり完成すれば美しい曲線美を描く橋梁になります。私たちはいつもその完成した姿を目に浮かべながら、最高の技術を注ぎ込んでいるのです。

工場内の作業になりますので、通常は8時から始まり17時に終了となります。お昼休みはだいたい同じ時間に取りますが、受け持ちの仕事の段取りや進行具合をみながら適度に休憩を挟んで作業を行っています。
工場内での作業というと毎日同じようなことの繰り返しのイメージがあると思いますが、全く同じ作業というのはあり得ません。その都度、図面を理解し、完成した姿をイメージしながらひとつひとつ丁寧に仕上げていくことになるのですね。

溶接の仕事は建築物が出来上がるころには見えなくなることがほとんどだと思いますが、橋梁鉄骨の場合はそれ自体がほぼ完成した状態として組み上がります。あなたの仕事は何ですかと尋ねられても、これを私が造りましたと目に見える形で存在しているわけですね。しかもそれが有名なランドマークだったり、観光名所だったりすると誰でも知っているような建造物を手掛けていることになるのです。
自分の子どもたちにもあるいは孫たちにも、あれを造ったのは私なんだよと自慢できる。それってとてもやりがいのあることだと思いませんか。

特殊な造形物を手掛けるため、要求される精度や強度、完成した時の造形美など通常の建築鉄骨とはまた違った技術が高められます。もちろん組み立て作業もありますので、一般的な玉掛け技能やホイストクレーン操作などの技術も身につけることができます。
様々な経験を積んで、最終的には国家資格などを目指すことも可能であり、会社としても必要な技能や資格の取得については全面的にサポートしてます。

当社の社員はベテランから若手まで幅広く在籍しています。その中でも主力となっているのは20代や30代の若手・中堅社員たちです。飲み会などの社内イベントやスポーツ大会などでも若手が中心となり、みな和気あいあいと仲良くやっています。
工場での溶接作業というと、とかく３Kの代表格のようなイメージを持たれがちですが、危険だと思うのであればより安全に、汚いのであればよりきれいに、きついのであればいかに楽しく早く効率的に仕事を仕上げられるかといった具合に前向きにとらえるようにしています。社員が明るく活気があるのもそうした前向きな姿勢があるからだと思っています。

未経験者や経験の浅い方はまずベテラン社員について溶接の基本をしっかり身につけていただきます。傍から見ているのと実際にやってみるのとはやはり違うもので、この時期にこの仕事への適性を見極めたり、一生の仕事として取り組めるかどうかの判断をすることも大事なことだと思います。
大丈夫、やっていけそうとなれば会社そして全社員があなたをサポートしますのでわからないことなどもどんどん質問して仕事を理解していってください。仕事が分かるようになると自ずと面白みも出てくるものです。あなたはひとつひとつの仕事を確実に覚えていって、自分でできる仕事の範囲を広げていけばよいのです。