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業界を渡り歩いた筆者が、異業界へ転職するためのとっておきの方法教えます

異業界へ転職するためのとっておきの方法 未経験・異業種の転職

転職活動の中でも難易度が高いと言われる『異業界』への転職。

この記事では異業界への転職が難しいと言われる理由と、転職を成功させるために最も大切なポイントをお伝えします。

異業界への転職を成功に導くためのポイント、それは『熱意×スキル』です。

あなたの熱意とスキルについて説得力を持って採用担当者に伝えましょう。

これから、採用担当者の心を動かすための具体的な方法をお伝えします。

記事を読み終わる頃には異業界へ転職できるイメージが膨らんでいると思います。

今回記事を書いたライター
chiki1015
IT業界のセールス職としてベンチャー・外資系大手・日系大手企業を渡り歩く。

天職に巡り合う転職活動をサポートすることを信条にサイトをオープン。
『転職で幸せな天職を』

異業界に転職したい理由を教えてください

異業界への転職にあたり、まず整理しておきたいことは、『あなたは、なぜその業界に転職したいのですか?』ということです。

異業界への転職は同一業界の転職と比べ、採用担当者の抱く『なぜ?』の回数がどうしても多くなる傾向にあります。

このことが異業界への転職は難しいと言われる根本的な理由です。

なぜ現在の業界経験を断ち切ってまでウチの業界に来たいのかという採用担当者の抱くシンプルな疑問がそこにあります。

あなたの転職したい理由が単なる憧れのレベルでは、採用担当者の疑問が解消されることはないでしょう。

採用担当者の疑問に答えるためには、その業界を志望する『強い動機』が必要です。

そして、キャリアの転職は『即戦力』が求められます。

つまり、異業界への転職であっても、あなたのこれまでのスキルや経験が『どのように応用できるか』ということを具体的に説明しなければいけないのです。

これが、熱意(強い志望動機)×スキルが必要だとお伝えしている理由です。

まずは採用担当者のホンネを理解する

ここで知っておいて損がないことをお伝えします。

採用担当者の立場としては、入社後長きにわたり活躍してくれる人材を採用したいと思っています。

したがって、採用担当者は未経験の応募者をわざわざ採用したいと考えていないと心得ておくべきでしょう。

また、採用担当者はあなたが活躍している業界の事をほとんど知らないケースがあります。

採用担当者にとっては、同業種出身の人を採用する方がリスクは少なくて済むのです。

そんな心理状態にある採用担当者の心を動かす要素が、『熱意×スキル』です。

この要素さえしっかりと押さえることができれば、異業界出身だという事はほとんどハンディになりません。

むしろ異業界で活躍しているあなただからこそできる、組織に新しい風が吹くようなポテンシャルを醸し出すことができるでしょう。

ここまで採用担当者のホンネを理解したところで、採用担当者の心に響く『熱意×スキル』の組み立て方について話を移します。

異業界に転職するためにふさわしい志望動機とは?

熱意とは志望動機のこと

まずは、熱意の部分からのお話です。

転職活動における熱意とは即ち志望動機です。

転職面接では、面接開始直後に志望動機を求められるパターンが多いです。

ここでつまずいてしまうと、以後の流れでリカバリーをすることが難しくなってきます。

志望動機はそれだけ転職面接の流れの中で重要なポイントになってきます。

ましてや異業界からの転職となると、採用担当者としてはなおさら興味があり、確認をしておきたい項目となります。

それでは異業界への転職にあたっては、どのような志望動機であることが望ましいのでしょうか?

ポイントは『どのように事業貢献できるのか』という視点

異業界の転職について、よく言われるのは『体験』を伴うエピソードを説明しましょうというものです。

消費財メーカーを志望するのであれば、例えばその企業の製品を使用した感想やエピソードなどです。

もちろん、そうした体験を伴う『興味』があることや『ファン』であることについて、具体的に話をすることは悪いことではありませんが、最も重要なポイントは別にあります。

それは、あなたの経験が『どのように事業貢献できるのか』ということです。

別の言い方をすると、異業界ではこれまでのスキルがそのまま利用することが出来ない場合が多いので、どのように『応用できるか』ということを意識するとよいでしょう。

具体的には、志望動機は以下の3つのポイントを盛り込みましょう。

  1. 応募企業のどういった点に魅力を感じているのか
  2. 自身のスキルがどのように募集要項にマッチしているのか
  3. 応募企業の事業に対してどのように貢献できると考えているのか

異業界に移るための具体的な取り組みをしていれば説得力アップ

もしあなたが現在既に異業界への転職を視野に入れて取り組んでいることがあれば、説得力に磨きがかかります。

-プログラミングのスキルを学ぶために土日に専門学校へ通っている
-ファッション業界へ転職をするために、毎月10冊以上のファッション雑誌を研究している

など、異業界への転職を果たすために取り組んでいることがあれば、話ができる準備をしておくとよいでしょう。

このような取り組みは、あなたが異業界へ転職するために、日々の時間やお金などのリソースを『投資』していることの立派な裏付けになります。

異業界転職を成功に導く『スキル』を証明する方法

スキルは『普遍化』すれば『応用』できる

続いて『スキル』についてのお話です。

スキルの普遍化は、異業界への転職には極めて重要な考え方です。

あなたが現在の業界で磨いてきたスキルを異業界で発揮するためには、異業界で通用するために工夫することが必要です。

そのようなケースに必要な考え方が、スキルを『普遍化』するということです。

具体的にどのようにすべきか見ていきましょう。

持ち運びできるスキルとは?

転職におけるスキルとは、大きく2種類あると言われています。

『持ち運びできるスキル』と『持ち運びできないスキル』です。

持ち運びできるスキルとは、どのような仕事でも発揮することができる普遍的(全てのものに当てはまる)な能力のことを指します。

持ち運びできるスキルは『ポータブルスキル』とも言われ、異業界や異職種でも応用することができるスキルです。

例えば、よい対人関係を構築するためのコミュニケーション能力、人材育成や組織運営のために必要なマネジメント能力、様々な国の人と意思疎通ができる語学力などが該当します。

持ち運びできないスキルとは?

一方、持ち運びできないスキルとは、特定の業界や企業だけでしか活用できない能力のことを指します。

例えば、社内ルールに精通していることや、特定業界の商慣習や用語を理解しているといったスキルのことを指しています。

異業界への転職に必要なスキルの証明は、『ポータブルスキル』をどのように『応用』できるかということを具体的なエピソードを交えて説明することです。

まさにこの『ポータブルスキル』を『応用』できることについて、説得力を持って語ることができれば、採用担当者の不安も取り除かれるでしょう。

これまでの経験をポータブルスキルに置き換えてみる

クエスチョンマークを持つビジネスマン

それでは具体的に、これまで培ってきた経験をどのようにポータブルスキルに置き換えることができるのか、見てみましょう。

例として、IT業界でセールス職に就いている人(Aさんとします)が人材業界に転職したいと考えている場合のポータブルスキルを見てみましょう。

Aさんのポータブルスキルを考える

【Aさんのキャリア】

  • Aさんはこれまで大手のIT企業で、ソフトウェアセールスに従事している。
  • 製造業界を担当しており、対象顧客は従業員1,000名以上の大企業がメイン。
  • 顧客の課題を整理し、解決策を検討した上で、最終的に自社のソフトウェアを利用した業務改善を提案してきた。
  • 1案件当たりのプロジェクトは数千万円相当の規模であり、プロジェクトに関与する人数も数十人になることがある。

IT業界ではよくあるキャリアの一つです。

Aさんが仮に同じIT業界で転職を検討している場合、Aさんのキャリアは業界で十分に通用する内容です。

しかし、このキャリアをそのまま異業界に当てはめようとすると、ムリが生じてしまいます。

そもそも異業界の採用担当者の中には、ソフトウェアというものはどのように販売したらいいのか見当もつかない人もいるからです。

自分の常識は時に他人の非常識であることがあります。

そのため、スキルを異業界に「持ち運びできる」作業を行う必要があるのです。

具体的に、Aさんのキャリアから見るスキルをポータブルスキルに置き換えるとこのようになります。

まずAさんはソフトウェアのセールス経験があります。ソフトウェアとは目に見えない無形資産です。

Aさんは【目に見えないものを売り込む能力】があるはずです。

次に、Aさんは製造業の大企業を相手にビジネスをしていることから、【製造業界における一定の知見】があるはずです。

これは異業界に転職しても顧客が製造業界であれば、そもそも業界のクセや用語がチンプンカンプンということはないでしょう。

立派なポータブルスキルになり得ます。

また、大企業に対する課題解決型のセールス経験があれば、顧客の責任者クラスとビジネスを進めてきているでしょう。

顧客の責任者クラスを説得するためには、相応の 「課題解決能力」や「コミュニケーション能力」が必須です。

さらに、1案件の規模が数千万円規模であることから、大きなお金を動かすことに慣れているはずです。

大きなお金を動かすためには、「交渉力」が必要です。

Aさんのポータブルスキルとは?

以上のことから、Aさんのポータブルスキルは、「目に見えないものを売り込む能力」「製造業界における一定の知見」「課題解決能力」「コミュニケーション能力」「交渉力」という異業界でも必要とされる能力に分類することが可能です。

異業界で必要なスキルにポータブルスキルをマッチングさせる

最後に、転職先となる異業界(今回の例は人材業界)でポータブルスキルをどのように発揮できるかについて考えてみましょう。

そのためには、異業界の転職先で必要とされるスキルに仮説を立てることが有効です。

その仮説に対して、あなたのポータブルスキルをマッチングさせてみましょう。

人材業界といえば、転職希望者を企業に売り込むことになります。

転職希望者の人間性やスキルは無形のものです。

Aさんのソフトウェアセールスで身に付けた「目に見えないものを売り込む能力」を応用することができそうです。

担当する企業が製造業であれば、「製造業界における一定の知見」が発揮できそうです。

更にお客様は企業の人事部がメインであり、人事部長が商談相手となることもあります。

顧客はキャリア採用業務を通じて自社の課題を解決したいはずです。

Aさんの「課題解決能力」や「コミュニケーション能力」が活かせる可能性があります。

さらには企業と転職希望者の架け橋として、入社時期や条件面など様々な交渉の場面があるはずです。

ここでもAさんが大手企業を相手に培ってきた「交渉力」が応用できる可能性が高いです。

このように転職したい異業界の会社に必要とされるスキルに当たりをつけてみましょう。

そして、当たりをつけたスキルに対し、自分のスキルをどのように応用することができるのかという観点でスキルのマッチングを行ってみて下さい。

必ずや、異業界で応用できるスキルが発見できるはずです。

異業界の転職先で狙い目の企業とは?

これまでお伝えしてきた通り、異業界への転職は同一業界での転職よりも難易度は高いですが、不可能な事ではありません。

とはいえ、転職しやすい企業とそうでない企業があります。

異業界転職で狙い目の企業はこのような企業であることが多いです。

  1. スタートアップ企業
  2. 新しい分野のビジネスを展開しようとしている企業
  3. 成長率が高く、人手不足の業界(企業)
  4. 自分のいた業界が得意先の企業(例えば医療業界で働いていたが、内視鏡のメーカーに転職するようなケース)

異業界の転職にチャレンジする場合の企業探しのポイントとして、参考にしてみて下さい。

異業界へ転職するためのとっておきの方法 まとめ

いかがでしたでしょうか?

異業界への転職を成功させるためには、採用担当者の『なぜ?』に的確に答える必要があります。

採用担当者の『なぜ?』が解消され、あなたの説明に心が動かされれば採用される可能性は高いでしょう。

採用担当者の心に響くアピールポイントは、『熱意×スキル』です。

熱意は『志望動機』であり、以下のポイントを押さえましょう。

  1. 応募企業のどういった点に魅力を感じているのか
  2. 自身のスキルがどのように募集要項にマッチしているのか
  3. 応募企業の事業に対してどのように貢献できると考えているのか

また『スキル』については、あなたのこれまでの経験に基づいたスキルを異業界でも応用可能な『ポータブルスキル』に変換し、普遍的スキルとして整理しましょう。

あなたのチャレンジが成功することを、心から祈っています。

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