外資系企業への転職を叶えるためには、転職サイトや転職エージェントを必ず活用しましょう。
外資系への転職に限らず、自分ひとりの力だけで転職活動を完結させるのは非常に困難です。
転職サイト・転職エージェントといったサービスを活用しつつ、効率的かつ効果的に転職活動を進めなければいけません。
そうはいっても、数々存在する転職サービスの中から外資系に適したものを選び出すのは難しいですよね。
そこでこの記事では、外資系企業へ転職する際にぜひ活用したい転職サイト・転職エージェントを13社に厳選して紹介します。
記事の終わりには転職成功のためのポイントなども解説するので、ぜひ最後まで目を通してくださいね!
外資系金融企業への転職方法や求人の探し方・ニーズなどを解説します!
外資系企業への転職に強い転職サイト4選
早速本題に入りましょう!
転職サービスは専任のアドバイザーと二人三脚で内定獲得を目指す「転職エージェント」と、求人の検索を自分自身で行ったり企業やヘッドハンターからのスカウトを待ったりする「転職サイト」に大別できます。
まずはその内の「転職サイト」の紹介です。
転職サイトの良い点は、自分のペースが保ちやすいところです。
エージェントと一緒に転職活動を進めると、マイペースを維持するのが難しいときもあります。
じっくりと腰を据えたい人はぜひ活用してくださいね!
ビズリーチ
リクルートダイレクトスカウト
Daijob.com
順番に見ていきましょう。
キャリアクロス
公開求人数 | 約7,500件 |
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対象エリア | 全国+海外(北南米・欧州・アジアetc…) |
総合評価 | |
スタッフの質 | |
CareerCrossの特徴
- 外資系の転職に特化している
- 海外の求人が多数
- 未経験OKの求人も充実
外資系企業への転職を狙うなら、こちらの「CareerCross(キャリアクロス)」の活用は外せません。
外資系企業の求人に特化した転職サイトで、日本国内の求人はもちろん海外の求人数も非常に充実しているため、ワールドワイドな活躍をしたい人はかならず登録しましょう。
「英語を活かす仕事をしたいけど、まだ英語力に自信がない…。」という人も安心してください。
「ネイティブレベル」「日常会話レベル」「ビジネス会話レベル」「基礎会話レベル」など英語力のレベル分けも細かく設定されているため、現在の語学力に応じた求人探しが可能です。
さらに英語だけでなく、中国語や韓国語、フランス語といった様々な言語の求人も取り扱っているので、得意な言語がある人もぜひ覗いてみることをおススメします!
登録を終えた後は、優秀なヘッドハンターや企業からオファーが来るのを待つだけなので、手間もかかりません。
忙しい合間を縫って転職活動を進める上では、非常に効率的ですね!
また、取り扱っているお仕事も多種多様です。
金融関係や出版関係、教育関係に旅行関係などあらゆるお仕事が網羅されているので、自分の得意な分野での転職が狙えます。
登録手続きもシンプルなので、ぜひ活用しましょう!
ビズリーチ
保有求人数 | 約86,700件 |
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対象エリア | 全国 |
総合評価 | |
スタッフの質 | |
ビズリーチの特徴
- スカウト型の転職エージェント
- 登録に審査がある
- 有料プランが用意されている
続いて紹介するのは、こちらの「ビズリーチ」です。
高年収やハイポジションの求人が豊富に用意されているので、キャリアアップを狙って外資系へ転職する場合にはまさにピッタリといえます。
スカウト型の転職サイトのため、利用登録を完了させてしまえばあとはオファーが届くのを待つだけです。
忙しい人にも向いていますね!
ビズリーチの評判を徹底解説!メリットデメリットや口コミもご紹介
リクルートダイレクトスカウト
保有求人数 | 約155,300件 |
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対象エリア | 全国 |
総合評価 | |
スタッフの質 | |
リクルートダイレクトスカウトの特徴
- ヘッドハンターの質がいい
- コンサルティングのサポート体制も丁寧
- 無料で利用可能
- 自分でも求人検索が可能
外資系の転職におススメの転職サイト、3つめはこちらの「リクルートダイレクトスカウト」です。
ハイクラス転職に特化した転職サイトとして知られており、年収アップやキャリアアップを狙う人から非常に高い評価を得ています。
転職支援サービス最大手の一つ「リクルート」が展開するサービスだけあって、ヘッドハンターの質が高水準なのも特徴です。
リクルートダイレクトスカウト(旧:キャリアカーバー)の評判の真相は?サポートの充実性や口コミも解説
Daijob.com
公開求人数 | 約11,500件 |
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対象エリア | 全国 |
総合評価 | |
スタッフの質 | |
Daijob.comの特徴
- 海外勤務の求人多数
- 幅広い業界の求人を保有
- 国内IT企業の求人が充実
最後に紹介する転職サイトは、こちらの「Daijob.com」です。
海外勤務の求人が多数掲載されており、取り扱う業種も金融系やIT系、レジャー関連など様々あります。
また、得意言語によっても求人検索が可能です。
英語はもちろん、北京語やスペイン語、ベトナム語など多様な言語からお仕事を探せるので、語学力に自信のある人はぜひ活用しましょう!
外資系企業への転職に強い転職エージェント9選
つづいては外資系の転職に強い転職エージェントの紹介です。
転職エージェントの良い所は、なんといっても専属のアドバイザーと一緒に転職活動を進められる点です。
転職活動は内定獲得までの間、履歴書の作成や面接日時の設定、面接対策など様々な作業をこなさなければいけません。
こうした作業を独力のみで完結させるのはとても難しいですよね。
強力な助っ人の力を借りれば、安心して転職活動を進められます。
転職成功のためには、プロのサポートは必須ですよ!
外資系企業への転職に強い転職エージェント9選
- dodaX
- JACリクルートメント
- ランスタッド
- マイケルペイジ
- ロバートウォルターズ
- エンワールド
- Morgan McKinley
- アクシスコンサルティング
- コトラ
それぞれ見ていきましょう。
転職の相談は転職のプロへ!転職エージェントのキャリアコンサルタントに相談しましょう
dodaX
公開求人数 | 約21,900件 |
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対象エリア | 全国 |
総合評価 | |
スタッフの質 | |
- dodaXの特徴非公開求人がたくさん
- 高年収の求人が充実
- スカウトサービスもある
外資系企業の転職に強いおススメの転職エージェント、1つめはこちらの「dodaX」です。
ハイクラス転職に熟達したヘッドハンターが多数在籍しているので、自分に適したお仕事に焦点を絞って転職活動ができます。
また、企業との面接日時の設定や応募書類の提出などは担当者が代行してくれるので、管理がとてもラクです。
別途dodaエージェントサービスに登録することで、対象者は転職に関するカウンセリングもうけられますよ!
JACリクルートメント
公開求人数 | 約25,500件 |
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対象エリア | 全国 |
総合評価 | |
スタッフの質 | |
- JACリクルートメントの特徴外資系の転職シーンで高評価
- 世界各国に拠点がある
- エージェントの質が高い
JACリクルートメントは、日系人材紹介企業としてロンドンで誕生した転職支援サービスです。
現在まで実に43万人以上もの転職支援実績を誇り、利用者満足度が非常に高いことでも知られています。
外資系企業やグローバル企業の転職に特化しており、「dyson」「YAHOO!JAOAN」、「Bridgestone」といった大手企業との取引も豊富です。
ハイクラス求人が多いので、経験者向きのサービスといえます。
ランスタッド
公開求人数 | 約6,500件 |
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対象エリア | 全国 |
総合評価 | |
スタッフの質 | |
- ランスタッドの特徴世界各国に4,700件以上もの拠点がある
- 幅広い年齢層に対応
- 保有求人の多くが非公開求人
続いて紹介する転職エージェントが、こちらの「ランスタッド」です。
ランスタッドは人材紹介業での売り上げで世界第一位を誇る「ランスタッド」の子会社「ランスタッド株式会社」が展開する転職エージェントです。
それだけにエージェントのサポート体制がとても整っており、面接対策や年収の交渉など、さまざまな作業を強力に後押ししてくれますよ!
マイケルペイジ
公開求人数 | 約4,000件 |
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対象エリア | 全国・海外 |
総合評価 | |
スタッフの質 |
- マイケルペイジの特徴世界各国に30か所以上の拠点がある
- ハイクラス求人が多い
- エージェントが外資系の転職に精通
続いて紹介する転職エージェントが、こちらの「マイケルペイジ」です。
世界的にも有名な転職エージェントとして知られており、各国に30か所以上の拠点を持ち、グローバルにサービスを展開しています。
さまざまな業種の求人を保有していますが、主にキャリアアップや年収アップを狙う経験者におススメです。
海外勤務の求人もあるので、ぜひ覗いてみましょう。
ロバートウォルターズ
公開求人数 | 約2,000件 |
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対象エリア | 全国 |
総合評価 | |
スタッフの質 | |
- ロバートウォルターズの特徴グローバルな転職に特化
- 契約社員・派遣社員の求人もある
- エージェントは日本語と英語に精通
こちらの「ロバートウォルターズ」も、外資系企業への転職でよく利用される転職エージェントです。
ロンドン発祥の人材紹介サービスで、世界約30か国に拠点を構えています。
中小企業の求人はもちろん、有名企業やスタートアップ企業などさまざまな外資系求人を取り扱っているので、転職先選びを狭める心配もありません。
また、正社員以外にも派遣社員や契約社員の求人にも対応しているので、ライフスタイルに合わせたお仕事を探せますよ!
エンワールド
公開求人数 | 約930件 |
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対象エリア | 全国 |
総合評価 | |
スタッフの質 | |
- エンワールドの特徴東京都内の求人が多数
- アジア太平洋地域の企業に強い
- 充実したサポート体制
続いて紹介する転職エージェントが、こちらの「エンワールド」です。
外資系企業への転職に特化した転職エージェントで、主に東京都内の求人を取り扱っています。
対応している業種もIT系や金融系など多種多様なので、キャリアを活かした転職先をみつけられますよ!
大手と比較すると求人数が心もとないので、他のサービスと併用するのがおススメです。
Morgan McKinley
公開求人数 | 約600件 |
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対象エリア | 東京・千葉 |
総合評価 | |
スタッフの質 | |
- Morgan McKinley派遣社員・契約社員にも対応
- IT業界、金融業界に強い
- 転職コラムが充実
外資系企業への転職を狙うなら、こちらの「Morgan McKinley(モーガンマッキニー)」もおススメです。
外資系企業のなかでも、IT系や金融系の仕事が充実しているので、これらの分野に転職をしたい人はぜひ活用してください。
ただし、求人のほとんどは東京に集中しているので、地方に住んでいる人がメインで使うには少々難があります。
他のサービスと併用してください。
アクシスコンサルティング
公開求人数 | 非公開 |
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対象エリア | 全国 |
総合評価 | |
スタッフの質 | |
- アクシスコンサルティングの特徴非公開求人が充実
- 独立支援やフリーランスの案件もある
- コンサル業界に特に強い
外資系の中でも、コンサル業界へ転職したい場合にはこちらの「アクシスコンサルティング」がおススメです。
IT系や企画職などの求人も取り扱っていますが、なかでもコンサルティング関連の求人を得意としており、専任のアドバイザーもコンサル業界に詳しい人が揃っています。
また、未経験者からコンサル業界に飛び込む上で役立つコラムも公開されているので、コンサルティングのお仕事に興味のある人はぜひ登録してみましょう。
コトラ
公開求人数 | 約20,020件 |
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対象エリア | 東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県・愛知県・大阪府・福岡県・海外 |
総合評価 | |
スタッフの質 | |
- コトラの特徴ハイクラス求人多数
- 金融系・コンサル系の転職に強い
- 転職に役立つコラムが満載
「コトラ」は、金融系やコンサル系の転職に特に強い転職エージェントです。
業界に精通した熟練のコンサルタントが、内定獲得までの作業を丁寧に支援してくれます。
もちろん、外資系企業の求人も多数です。
中には海外勤務の求人もあるので、世界を舞台に活躍したい人にとっても非常に頼りになる転職エージェントですよ!
外資系の転職に強い転職サイト・エージェントを選ぶコツ3選
ここまで外資系企業への転職におススメな転職サイト・エージェントを紹介してきましたが、これらのサービスを選ぶ上では自分の状況や転職プランを十分に考慮することが大切です。
ここでは外資系の転職に強い転職サイトや転職エージェントを選ぶコツを以下の3つに絞り、それぞれ解説していきます。
外資系の転職に強い転職サイト・エージェントを選ぶコツ3選
- 求人数が多いもの
- 外資系の転職に特化しているもの
- サポート体制が充実しているもの
一つ一つしっかり押さえてください!
①求人数が多いもの
転職成功の大きなカギの一つは、十分な求人数を確保することです。
いくらエージェントのサポート体制が整っていても、必ず内定が獲得できるわけでは決してありません。
求人数に余裕がないと、万が一不採用になった場合に次の一手を打てなくなってしまうのです。
そうならないためにも、求人数はなるべくたくさん集めることが不可欠といえます。
保有している求人数が多ければ、それだけ紹介してもらえるお仕事の数も増え、余裕を持った転職活動ができるのです。
加えて、転職サイトや転職エージェントが公表している求人数のみに着目するのはやめましょう。
転職サイトや転職エージェントの多くは、非公開求人を保有しています。
公開求人と違い、非公開求人の数は公表されていないことが多いので、公開求人の数にのみ目を向けると収集できる求人数を少なくしてしまうことにもつながるのです。
保有している全求人の半数以上が非公開求人というケースも少なくないため、多くの非公開求人を取り扱っている記載があれば、登録してみるのがおススメです。
②外資系の転職に特化しているもの
数々存在する転職サイトや転職エージェントですが、これらはそれぞれ独自の特徴や強み、特色などを持っています。
ハイクラス転職に特化したもの、医療従事者向けのもの、フリーター・ニートの転職、就職に強いものなど、業種や業界の数だけ適したサービスがあるといっても過言ではありません。
当然、先ほど紹介したように外資系の転職に特化した転職サイトや転職エージェントもあります。
外資系の転職に狙いを定めている場合は、こうしたサービスを利用してください。
例えば外資系企業へ転職したい人が、医師や教師、地元企業などの転職に強いサービスを活用しても、的外れですよね。
外資系への転職活動をより効率的に進めるには、外資系企業への転職に特化した転職サイト・転職エージェントを選んでください。
③サポート体制が充実しているもの
転職支援サービスの中でも転職エージェントを利用する場合は、サポート体制が充実しているものを選ぶのが重要です。
履歴書・職務経歴書などの応募書類の作成や面接対策といった、独力のみでは難しい作業を強力にサポートしてくれるエージェントは非常に心強い味方といえます。
こうしたサポートに加え、企業との年収交渉や退職手続きに関する情報提供など様々な作業を後押ししてくれれば、内定獲得後も安心ですよね。
転職エージェントの中には、こうしたサービス内容が希薄な場合もあります。
登録前に、サービス内容についてよく確認することを忘れないでください。
せっかく登録しても、満足なサービスが受けられないようでは転職成功は難しいです。
どうせ活用するなら、心強いパートナーになり得る転職エージェントを使いましょう!
外資系の転職に転職サイトや転職エージェントを使うメリット5選
転職シーンで非常に心強い武器である転職サイトや転職エージェント。
しかし、活用することで具体的にどのようなメリットが得られるのかよくわからないという人も、なかにはいることでしょう。
ここでは、外資系への転職でこれらの転職支援サービスを利用することのメリットを改めて見ていきたいと思います。
以下に特に注目したいメリットを5つ厳選しました。
外資系の転職に転職サイトや転職エージェントを使うメリット5選
- 非公開求人に応募できる
- 企業の詳しい情報をゲットできる
- 応募書類を添削してくれる
- 企業とのやり取りを代行してくれる
- 時間や体力を節約できる
順番に詳しく解説していきます。
どれも嬉しいものばかりなので、しっかり確認していきましょう。
外資系企業へ転職するメリット・デメリットとは?業界や企業毎に違いあり!
①非公開求人に応募できる
転職活動をする上で必ずといってよいほど目にするキーワードの一つに、「非公開求人」という言葉があります。
非公開求人とは、一般には公開されていない、いわば「穴場」のような存在の求人のことです。
非公開求人が一般には公開されない背景には、おもに以下のような理由があります。
人気の職種や有名企業の求人には、当然応募者が殺到します。
その分、企業は人員の選考や面接などに多くの時間を割かなければなりません。すぐにでも人員を確保したい場合には、こうした状況をさけるために応募人数をある程度絞る必要があるのです。裏を返せば、それだけ採用率が高かったり内定獲得までの日にちが短い事が多いといえます。
社内の極秘の案件や戦略に関わる求人を公表してしまうと、競合他社に自社の戦略を明かしてしまうことにもなります。そのため、あえて求人を非公開にすることで、自社の経営戦略の秘匿性を高めているのです。したがって非公開求人の中には、こうした事案に関わる求人が多く隠されている可能性があります。
重要なポジションの人員を募集する際には、社内にそのことがバレないように、秘密裏に行う必要があります。なぜなら、万一社員がそのような求人を見つけてしまうと、「求人が掲載されているということは、近いうちに今のポジションについている人は退職するのでは…?」と、ナーバスなうわさが広まりかねないからです。社内の士気にも大きく影響するため、企業は求人を非公開にすることがあります。
このように、非公開求人には様々な可能性が秘められており、転職活動を進める上では絶対に確認したいねらい目の求人でもあるのです。
②企業の詳しい情報をゲットできる
後ほど解説する通り、内定獲得のためには企業の詳しい情報を可能な限り集める必要があります。
とはいえ、企業の強みや特徴、経営理念などはホームページから確認できることもありますが、社内の人間関係や雰囲気、募集している人の人物像といった踏み込んだ情報は、求人広告からだけでは中々読み取れません。
転職サイトや転職エージェントは、これらの詳しい情報を保有していることが多いので、企業研究に大いに役立ちます。
特に転職エージェントを利用すれば、業界に詳しい専任のエージェントから役立つ情報を数多く引き出せますよ!
企業に関する情報は、転職成功のための重要な材料です。
転職サイトや転職エージェントを利用することで、こうした材料を存分に集めてください。
③応募書類を添削してくれる
転職活動において、履歴書や職務経歴書などの応募書類の作成は頭の痛い作業の一つです。
独力のみで応募書類を作成すると、どんなに時間をかけて内容を練り直したつもりでも、面接官にとっては魅力的に映らないことがあります。
原因の一つは、客観的な視点の不足です。
完成度の高い応募書類を作り上げるためには、第三者による客観的な視点が欠かせません。
というのも、独力のみで応募書類を作成すると内容が非常に主観的なものになってしまい、他者の心に響かせることが困難だからです。
とはいえ、第三者であれば誰でも効果的な添削ができるわけではありません。
親しい友人や家族は、自分の強みや良い所を教えてくれることもありますが、内定獲得の確率を大幅に上げてくれるような戦略を授けてくれるとは限りませんよね。
一方転職エージェントは、転職のプロフェッショナルです。
そうした人に応募書類の添削をしてもらえば、面接官の胸に刺さるような良い内容に仕上げることができます。
採用にあたって書類選考を設けている企業の場合、応募書類は前もって応募者の人柄を大まかにつかむための重要なアイテムです。
プロの添削を受けられるのは、転職エージェントを利用する大きなメリットの一つと言えます。
特に外資系への転職シーンでは、英文を使った書類の提出を求められることも珍しくありません。
英文添削に熟達したエージェントであれば、より心強いパートナーになってくれますよ!
④企業とのやりとりを代行してくれる
年収交渉の交渉を応募者自身で成功させるのは、とても難しいです。
転職エージェントの中には、面接日時の設定や年収交渉など、企業とのやり取りを代行してくれるものもあります。
忙しい時間を縫って転職活動を進める上では、こうした煩わしい作業を代行してくれるのはとても大きなメリットです。
特に年収交渉は応募者自身で成功させるのは非常に困難です。
転職のプロに年収交渉を代行できれば、とても心強いですね!
➄時間や体力を節約できる
転職活動は在職中に進めるのが基本です。
より集中するために退職してから転職活動を始める人もなかにはいますが、この方法はおススメできません。
転職活動は内定を獲得するまでの期間が、当初の予定より大幅に遅れることも珍しくなく、収入がない焦りから転職先に望む条件を大幅に妥協せざるを得なくなる可能性も高いからです。
また空白期間が長引くほど、面接官に悪い印象を持たれかねません。
したがって、転職活動は働きながら進めるのがおススメなのです。
そうはいっても、仕事の片手間に転職活動に励むのは難しいですよね。
一口に転職活動といっても、キャリアの棚卸しやスキルの見直しなどやらなければならない作業は山のようにあります。
これらの作業を忙しい合間を縫って完結させるのは、体力の面でも時間の面でも負担がとても大きいです。
なかでも求人の検索は、転職活動の作業の中でも時間と体力を大きく消耗します。
求人検索に時間をかけている内に、いつの間にか当初の予定期間を大幅にオーバーしてしまうことも…。
転職エージェントを利用すれば、自分が忙しく仕事に励んでいる間にも代わりにピッタリの求人を探してくれます。
時間と体力を劇的に節約できれば、結果的に転職成功の確率アップにつながるのです。
外資系に強い転職サイト・エージェントの利用ステップ
そんな転職サイト・転職エージェントですが、実際に利用する上ではどのようなステップを踏むのでしょうか?
初めて利用する人は、予備知識が何もない状態で始めると戸惑ってしまうこともあるので、ここでしっかり押さえておきましょう。
外資系への転職に強い転職サイト・転職エージェントは数多くあるものの、大まかな利用の手順は共通しています。
具体的なステップは以下の通りです。
外資系に強い転職サイト・エージェントの利用ステップ
- 登録
- 面談日時の設定
- 担当者との面談
- 求人紹介
- 応募書類作成・添削
- 面接対策
- 面接
- 内定獲得!
それぞれのステップを詳しく解説していきます。
キチンと押さえてください!
仕事探しのコツとは?自分にあった仕事を見つけるための注意すべきポイント
登録
利用したい転職サイトや転職エージェントが決まったら、まずは利用登録を済ませましょう。
公式ホームページのエントリーページで、氏名や年齢、現在の収入、転職希望時期などの項目に記入すれば登録完了です。
煩わしい作業ではありませんが、記入漏れや間違いが内容に注意しましょう。
特に電話番号やメールアドレスなどの連絡先に誤りがあると、運営側からの連絡がいつまでたっても届きません。
登録ボタンをクリックする前に、内容に間違いがないかよく確認してください。
無事登録が完了すれば、次のステップ「面談日時の設定」に移ります。
面談日時の設定
転職エージェントに登録した場合、登録後に運営側から面談日時設定の連絡が届きます。
空いている日時を伝えれば良いだけなので簡単なステップです。
また、面談でどのようなやり取りをするのかあらかじめ確認しておくのもおススメです。
担当者とのやりとりが、よりスムーズになりますよ。
担当者との面談
担当者との面談では、登録時に記入した内容をもとに今後の転職活動の方向性をより煮詰めていきます。
キャリアプランや希望年収、働きたい職種や業種などを話し合い、転職活動の基礎を作ってゆくのです。
綿密に話し合わないと、今後の転職活動の方向性が定まらないので時間をかけてじっくりやり取りをしてください。
また、伝え漏らしや認識の食い違いがないように注意しましょう。
担当のエージェントはこの面談で得られた結果をもとに求人の検索や紹介を行います。
交換した情報に穴があると、理想に近い求人を紹介してもらいづらくなりますよ!
求人紹介
面談後、エージェントは早速求人の検索を始めてくれます。
面談直後に求人を何件か紹介してもらえることもありますが、数日後に改めていくつかの求人を紹介されるのが一般的です。
ここで注意したいのは、自分の理想と完全にマッチする求人を紹介してもらうのは非常に困難という点です。
転職先に望む条件を明確にすることは大切ですが、100%理想に合致する求人を見つけることは、いくら担当者が転職のプロであっても難しいのです。
転職先を選ぶ上では、どこかで妥協点を見つけることがかかせません。
たとえ自分の理想と違う求人を紹介されても、エージェントにはその求人を紹介した理由があります。
求人紹介の背景にあるおススメのポイントや、他社と違う優れた特色などを忘れずに確認してください。
応募書類作成・添削
良い求人を紹介してもらえたら、応募に向けて応募書類の作成に着手します。
多くの企業では面接前に書類選考の機会を設けているため、完成度の高い応募書類を作成しないと面接まで進めません。
職務経歴書や履歴書など、エージェントの添削を受けながら二人三脚で作り上げましょう。
外資系への転職では、英文書類の提出が求められる場合もあります。
英語力に自信がある場合でも、必ず一度エージェントに目を通してもらってください。
たとえ英文が完璧であっても、応募書類としての完成度が低ければ意味がありません。
転職のプロによる添削が受けられるのは、転職エージェントを利用する上での大きなメリットの一つです。
心強いサポートを受けながら、完成度をより高めていきましょう。
面接対策
無事書類選考に通過しても、安心するのはまだ早いです。
次は転職活動終盤の難関である、「面接」に臨むための対策を練らなければなりません。
ここでも、転職エージェントの力が大いに役立ちます。
面接突破のためのコツや押さえておくべきポイントなどを存分に教えてもらいましょう。
面接対策を自分ひとりの力で成し遂げるのは難しいです。
特に外資系への採用面接では、英語で面接が行われる場合もあります。
英語を用いてのコミュニケーションに自信がある人でも、いざ面接に臨むと緊張のあまり普段のように言葉が出てこないことも多いです。
英語力が認められるだけでは外資系への転職は成功しません。
エージェントの中には模擬面接のサービスがある場合もあるので、積極的に活用してください。
加えて、当日の持ち物や面接の場にふさわしい服装などについてもアドバイスを受けましょう。
また、予想される質問に対する回答を用意するだけではなく、あがらないための対策も必要です。
面接
いよいよ面接です!
事前に練っておいた対策をもとに、面接官に良い印象をどんどん植え付けてください。
ある程度の緊張感は大切ですが、必要以上に緊張してしまうと相手に自分を上手く売り込めません。
面接は、応募者が緊張に強い人物かどうかを企業が見分ける場でもあります。
これまでの練り上げた対策に自信をもって、堂々としたやり取りを心がけましょう!
面接に関してはこちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
「面接が苦手すぎる」のには理由があります!面接苦手を克服するための対処法
内定獲得!
面接に突破できれば、無事内定獲得です!
担当者に今までの手厚いサポートに対するお礼を述べ、退職手続きに移りましょう。
現在の職場を円満に退職するには、上司への報告や業務の引継ぎなど、やらなければならない作業が残っています。
不誠実な退職をしてしまうと、スッキリとした気分で新しい仕事に臨めません。
社会人の最低限のマナーとして、あと腐れない退職を目指しましょう。
具体的にどのような点に気を付ければよいのかわからない人は、次の記事も参考にしてください。
知っておきたい退職の手続き!退職届けを出す時期から年金・保険の手続きまでを徹底解説
外資系に強い転職サービスの効果的な活用法7選
外資系に強い転職サービスを効果的に利用するには、押さえておきたいポイントもあります。
漠然と転職サイト・転職エージェントを利用するだけでは、当初期待していたようなメリットが得られないこともあるのです。
ここでは、外資系に強い転職サイトや転職エージェントをより効果的に活用するための具体的なポイントを7つ解説します。
外資系に強い転職サービスの効果的な活用法7選
- キャリアにウソをつかない
- 複数の転職サービスを併用する
- エージェントからの優先度をあげてもらう
- 転職時期をきかれたら「すぐにでも」と答える
- 同じ求人に他のサイト経由で応募しない
- エージェントから企業の詳しい情報を得る
- サポートに不満を感じる担当者は変えてもらう
一つ一つ見ていきましょう!
①キャリアにウソをつかない
外資系の転職に強い転職サイト・転職エージェントに登録する際には、現在の年収やポジション、これまでのキャリアなどを記入する事が多いです。
ここで注意したいのは、「キャリアにウソをつかない」という点です。
転職サービスを利用する人の中には、採用確率アップを狙ったりハイポジションの求人を紹介してもらおうとしたりして、稀にありもしないキャリアを登録する人がいます。
しかしこれは立派な「経歴詐称」です!
架空のキャリアを買われて採用が決まった場合、経歴詐称が発覚した際に企業から訴えられる可能性さえあります。
また、ウソの経歴は転職エージェントを利用する際にもデメリットしかありません。
担当のエージェントは利用者が登録した情報をもとに求人を紹介します。
したがって、身の丈以上の経歴を登録すると紹介される求人がどれもハイレベルなものばかりになってしまい、結局活躍できる企業の求人が集められないのです。
たとえば「管理職経験〇年」とウソの経歴を登録したとしましょう。
エージェントはそのキャリアを活かせる転職先を軸に求人探しを進めます。
結果的に紹介される求人は「管理職経験〇年以上」といった条件が設けられているものばかりになります。
このように、転職成功のためについた嘘が結局は自分の首を締めてしまうのです。
キャリアに自信がない場合でも、登録時にウソをつかないようにしましょう。
②複数の転職サービスを併用する
先ほど外資系の転職におススメの転職サイト・転職エージェントをたくさん紹介しました。
どれも外資系への転職を成功させる上で強力なツールですが、一つのサービスのみ利用するだけでは不十分です。
一つのサービスのみを利用すると、十分な求人数が確保できません。
また、それぞれの転職サイトや転職エージェントは「独占求人」と呼ばれる求人を保有している場合が有ります。
「独占求人」とは、その転職サービスのみが保有している非常に貴重な求人で、当然その転職サービスを通してしか応募できません。
先ほど詳しく解説した「非公開求人」よりもさらにレアな求人で、質の高いことが多いです。
こうした独占求人を沢山集められれば、満足度の高い転職の実現がグッと近くなります。
さらに、転職サイトや転職エージェントはそれぞれ独自の強みをもっているので、複数のサービスを併用することでそれらの強みをより多角的に得られるのです。
求人数の確保、より充実したサービスの享受など、複数の転職サービスから得られるメリットは非常に重要なものばかりです。
とはいえ、管理が困難になるほどの数を併用するのはやめましょう。
まずは2~3社の併用から始め、余裕があればその都度利用するサービスを足してください。
③エージェントからの優先度をあげてもらう
転職エージェントは数多くの人が利用しています。
当然、エージェントは複数の利用者の対応を兼任しています。
そんな中、エージェントは1人でも多くの利用者を転職成功に導くために、転職への熱意が高い利用者を優先することを覚えておきましょう。
質の高い求人はこうした利用者に紹介することが多く、転職への熱意をしっかりアピールしないと、満足のいく対応をしてくれない事があるのです。
転職活動の状況を積極的に報告する、わからないことや不安な点をどんどん相談するなどして、転職に対して前向きな姿勢を持っていることを意識的にアピールしましょう。
④転職時期をきかれたら「すぐにでも」と答える
転職への熱意をエージェントに届けるには、もう一つ重要な手段があります。
それは、転職時期をきかれた際に「良い求人さえあればすぐにでも」と答えることです。
「特に決まっていない」「急いでいるわけではない」と答えると、優良求人を転職を急いでいる利用者に紹介されかねません。
これほどまでにエージェントからの信頼が重要である背景には、転職エージェントが運営されている仕組みがあります。
転職エージェントは利用者を転職成功に導くたびに、利用者を採用した企業から仲介手数料を受け取っており、各エージェントには業績アップのために転職成功者数に一定のノルマが課せられていることが多いのです。
自然と、各エージェントはノルマ達成を目指して少しでも転職意欲の高い利用者を優先します。
つまりエージェントからの信頼を失うことは、充実したサービスを受けられない事態に直結するのです。
せっかく転職エージェントに登録しても、満足な支援を受けられなくては意味がありません。
存分にエージェントを活用するためにも、転職時期をきかれた際は必ず「すぐにでも」と答えてください。
➄同じ求人に他のサイト経由で応募しない
併用する転職サービスの数が多くなるほど、求人の管理は難しくなります。
そんな時に注意したいのが「同じ求人に他のサイト経由で応募しない」という点です。
企業やエージェントから管理能力の低さを疑われてしまうばかりか、企業からエージェントに苦情が入る可能性さえあります。
当然、企業とエージェント双方から不信感を抱かれることにつながり、その後のサービスにも影響がでる懸念もあるのです。
応募した求人は必ず管理する、不採用になった企業をキチンと把握しておくなど、求人のマネジメントには細心の注意を払いましょう。
⑥エージェントから企業の詳しい情報を得る
転職活動において企業の詳しい情報を収集することは必須の作業です。
「企業研究」と呼ばれるこの作業ですが、求人票からだけでは企業の情報を十分に集めることはできません。
また、ホームページに記載されている内容を加えてもまだ不十分です。
そんな時に頼りになるのがエージェントの力です。
エージェントは求人を掲載している企業の詳しい内部情報を持っていることが多く、より深い企業研究を実現するには、こうした情報を提供してもらうことがとても有効といえます。
人間関係や社員の仕事に対する意識などは、求人広告やホームページからはなかなか読み取れないので、気になる求人が見つかったら、担当のエージェントに内部情報について教えてもらいましょう。
転職活動を充実させられるだけでなく、転職意識の高さをアピールすることにもつながります。
➆サポートに不満を感じる担当者は変えてもらう
何度も言うように、転職エージェントは転職におけるスペシャリストです。
利用者を転職成功に導くプロフェッショナルとして、転職者の強力な助っ人になってくれます。
そうはいっても、エージェントも人間であることには変わりありません。
人間である以上は、利用者との相性が合わないことも十分に考えられます。
そんな時は、担当のエージェントを替えてもらうように申請してください。
直接エージェントに交代の申請がしづらい場合には、利用している転職サイト・転職エージェントのホームページのお問い合わせフォームからの申請がおススメです。
「自分の希望を十分に把握していない」、「レスポンスのスピードが遅い」などエージェントに対する不満要素は様々ありますが、いずれにせよ相性の悪いエージェントに長くサポートしてもらっても、思うように転職活動は進みません。
エージェントに改善の様子が見られなければ、遠慮なく交代の申請をしましょう。
外資系企業へ転職する前に知っておくべきこと5選
外資系企業へ転職するなら、まずは日系企業との違いや知っておくべき特徴などを押さえましょう。
なんとなく外資系にあこがれるだけでは、入社前と入社後のイメージにギャップを感じかねません。
内定後に戸惑わないよう、ここでしっかり押さえてくださいね。
以下に理解しておきたい点を5つ挙げました。
外資系企業へ転職する前に知っておくべきこと5選
- 社内の公用語が英語の場合がある
- プロジェクトがなかなか進まないことがある
- 成果主義や実力主義が主流
- 社長の入れ替わりが激しいことがある
- 退職金が出ないことが多い
上から解説していきます。
外資系企業の平均年収はなぜ高い?業界別年収ランキングも合わせて紹介
①社内の公用語が英語の場合がある
社内の公用語に英語を採用している外資系は少なくありません。
こうした重要なことは求人票に記載されていることがほとんどなので、見落しのないようにしっかり確認してください。
特に英語力に自信のない人の場合、面接の段階で英語が使えないことがわかれば採用は難しいです。
また英語力に自信がある場合でも、日常会話とビジネス会話とでは単語や言い回しが大きく違います。
いずれの場合も、一通りのビジネス英語を学習しておくことがおススメです。
ただし、外資系企業で働く全ての人が英語に堪能なわけではありません。
お仕事によっては英語を使わないものもあるので、求人票によく目を通したりエージェントに相談したりしてみましょう。
②プロジェクトがなかなか進まないことがある
外資系企業の中には、決定権がすべて海外の本社に委ねられている場合があります。
この場合は、なかなか思うようにプロジェクトが進行しないこともあるのです。
重要なプロジェクトは決定権のある人間を交えてミーティングをしなければいけません。
しかし、決定権のある人間が常に日本にいるとは限りませんよね。
このような場合には、プロジェクトの進行が滞ることがあるのです。
③成果主義や実力主義が主流
公務員や銀行員など、日本国内の職場にはまだまだ年功序列の気風が色濃く残っているところもあります。
一方外資系企業の多くは実力主義や成果主義が主流です。
勤続年数によるキャリアアップを考えている人には、こうした気風は肌に合わないこともあります。
しかし、自分のビジネス手腕でどんどんキャリアアップをしたい人にとってはとても良い環境といえます。
つまり、高い業務成果をあげられれば若くしてマネージャー職に就任することも十分可能なのです。
腕一本でのし上がりたいタイプの人は、外資系企業の風土にも適応しやすいですよ!
④社長の入れ替わりが激しいことがある
社長の入れ替わりが頻繁に発生することもあります。
上では、外資系企業の実力主義・成果主義の気風について解説しました。
社長についても例外ではなく、経営手腕が疑問視されればその都度解任されることも珍しくないのです。
加えて、優秀な社員が他社の引き抜きに合うケースも多くあります。
外資系企業ではライバル企業からのヘッドハンティングか日常的に行われているので、有能な社員ほど他社に流出してしまいやすいのです。
当然、自分自身がヘッドハンティングの対象になり得ることも覚えておきましょう。
引き抜き先の労働条件は現在の職場よりも好待遇な事がほとんどですが、安易にヘッドハンティングを受け入れるのは考えものです。
引き抜き先の業務内容や経営理念などを熟慮して決めましょうね!
➄退職金が出ないことが多い
リタイア後の大切な資金である退職金ですが、外資系企業では支給されないことが多いです。
そもそも日本の退職金は長期間の勤務に対するお礼の意味合いが強く、海外にはこうした考え方があまり根付いていないのが一般的です。
その分、日常的に支払われる報酬が高めに設定されているので、資産運用が得意な人は給与を使って上手に資産運用をします。
また、退職金がない代わりに以下に挙げる制度を導入している企業も多いので、応募前にしっかり確認しましょう。
企業が掛け金を毎月積み立ててくれ、従業員が自分自身で年金資産の運用を行う制度を言います。
資産運用に長けている人であればお金を増やせますが、成果次第では将来受け取れる金額が大きく減ってしまうこともあるので注意が必要です。
特別退職金とは、解雇(リストラ)される社員が受給できる退職金のことで、リストラの際に企業側から提案されるケースがあります。
提案された場合は、拒否や承諾、金額の交渉などを行い、コンセンサスが得られれば一定の金額が受給できるのです。
中には提案されない場合もありますが、弁護士を通じて請求が可能です。
インセンティブとは、社員の業務成果や営業成績に応じて支給される追加の報酬を指します。
基本給に上乗せされる形で支給され、資産運用や貯蓄に回して老後資産を形成する事が多いです。
このように、外資系企業では日本の一般的な退職金制度が存在しないことがほとんどです。
外資系の退職金制度については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
老後の資産に困窮しないよう、しっかり理解しておきましょう!
外資系企業への転職を成功させるためにやるべきこと4選
外資系企業への転職を成功させるには、転職サイト・転職エージェントを利用するだけでは不十分です。
プロのサポートを受けたり多くの求人を確保することはもちろん大切ですが、それ以外にもやらなければならない作業があります。
なかでも大切な作業を以下に4つにまとめました。
外資系企業への転職を成功させるためにやるべきこと4選
- キャリアプランを明確にする
- なぜ転職するのかをハッキリさせる
- 企業研究を十分に行う
- 自分のスキルを見直す
いずれも大切な作業なので、きちんと理解して下さい。
それぞれ見ていきましょう!
また、こちらの記事では転職を失敗に終わらせないためのポイントを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
転職を後悔した人達-それぞれのケースから学ぶ後悔をしないための対処法
①キャリアプランを明確にする
転職を考える上では、将来のキャリアプランを明確に描くことが大切です。
特に外資系企業の採用面接では、「将来のキャリアプランについて話してください」といった内容の質問が高確率でなされます。
この質問に上手く答えられないと、面接官によいイメージを植え付けられません。
特に外資系企業の多くは実力主義を採用しているため、自身の将来像がイメージできないことは、自己管理能力やプランニング能力が欠如していると認知されかねないのです。
また、企業は長期的に活躍してくれる人材を求めています。
将来のキャリアプランをしっかりと説明することで、長く働きたい意思のアピールにもつながるのです。
おススメなのは、漠然と将来を見渡さずに一定の期間ごとに区切って考える方法です。
3年後、5年後、10年後など一定の期間ごとにビジョンを考えると、将来像がイメージしやすくなりますよ。
②なぜ転職するのかをハッキリさせる
転職の理由が明確でないまま転職活動を進めると、多くの場合失敗に終わります。
というのも、転職理由について明確な把握ができていないと、転職先に望む条件や携わりたい業種や職種といった基本的な要素が非常にぼやけてしまうからです。
このような状態で転職活動を進めても、暗中模索で時間を浪費してしまうばかりで思うような成果を得られません。
そもそも転職活動はゴールを設定しなければ、作業の進めようがないのです。
「せっかく高い英語力があるのに、現在の職場では役に立たない」「年功序列制度に疑問を感じているので、実力主義の外資系で働きたい」など、転職を決意した理由を明確にすることで、転職活動の効率は劇的に向上します。
転職理由の明確化は、転職成功に向けた第一歩です。
あやふやにならないよう、じっくりと時間をかけて考え直してください。
また、転職を決意した理由は採用面接の場で必ずといって良いほど質問されます。
こちらの記事に効果的な転職理由について解説しているので、ぜひ目を通してみてください。
異業種転職理由で好印象を与えるために抑えておくべき3つのポイント
③企業研究を十分に行う
たびたび解説している通り、内定獲得のためには十分な企業研究が欠かせません。
いくら自己分析が完璧でも、企業に対する理解が欠如していては面接官は「本当にこの会社で働きたいのか…?」と不信感を抱いてしまいます。
特に、経営理念や企業の強みなどの基本的な情報は徹底的に集めてください。
また、充実した企業研究は面接の際に必ずきかれる「志望動機」を述べる場面でも大きな武器になります。
「御社が展開する〇〇というサービスに非常に感銘を受け、自分の営業経験を武器に戦力になりたいと考えております」といったように、企業が展開するサービスを絡めて志望動機を提示することで、より説得力のある内容に仕上げられるのです。
転職エージェントを利用している場合、エージェントに企業の内部情報を詳しく教えてもらうのも有効ですよ!
④自分のスキルを見直す
たとえ働きたいと思える企業が見つかっても、自分のスキルが活かせる職場でなければ内定はもらえません。
企業は即戦力として活躍できる人材を求めています。
実力主義がてっていされている外資系企業ではなおさらで、業績アップに直結するスキルを持っているかどうかが非常に重要視されるのです。
したがって、現在自分が持っているスキルについて見直す作業は内定獲得のために不可欠な作業といえます。
例えば調理師免許を持っている人が外資系に転職する場合を考えてみましょう。
転職先の外資系企業がIT職の人材を募集している場合、調理の経験や関連資格は現場ではあまり役に立ちません。
一方、外資系企業の中でも食品メーカーの開発部門などであれば、調理師免許が有利に働くことも考えられます。
このように、自身のスキルと企業のニーズとを照らし合わせは、内定獲得や長期的な活躍の確率の底上げに繋がるのです。
「彼を知り己を知れば、百戦危うからず」という言葉がある通り、こうした「自己分析」と上で解説した「企業研究」は欠かすことのできない重要な作業といえるのです。
外資系企業の転職によくある質問
最後に、外資系企業の転職場面で多く見られる質問に答えていきます。
外資系企業は日本国内の企業と風土や考え方などが大きく異なることが多いため、こうした質問に目を通すことはとても大切です。
それぞれしっかり目を通してください!
Q.外資系企業で求められるスキルは?
A.英語関連の資格やコミュニケーション能力、マネジメント能力などが重要です。
TOEICやTOEFL、日商ビジネス英語検定など自身の英語レベルを具体的に提示できる資格があれば、採用に有利に働きます。
加えて、留学経験もプラスに働くことが多いです。
また、外資系企業では1人で黙々と作業を進行・完結させるお仕事は多くありません。
ほとんどのお仕事で社内外の人間とやりとりをする機会が頻繁に発生します。
そのため、高いコミュニケーション能力も重要なスキルの一つです。
さらに、実力主義・成果主義を採用していることが多い外資系企業では、自身のマネジメント能力についても非常に重要視します。
タスク管理やスケジュール管理などが得意な人であれば、こうした考え方にも対応しやすいですよ。
こちらの記事では、外資系企業で求められる資格やスキルについてより詳しく解説しているので、ぜひ確認してください。
外資系企業への転職で役立つ資格とは?外資系企業ではどんなスキルが求められているのか
Q.年収は日系企業よりも高い?
A.日系企業と比較すると高年収であることが多いです。
先ほど解説した通り、多くの外資系企業では日本の退職金制度はあまり一般的ではありません。
さらに、福利厚生の内容も日系企業が一般的に導入しているものとは内容が異なることもあります。
その分が日々の給料に上乗せされているので、日系企業よりも高給であることが多いのです。
もちろん転職先の外資系企業の業績や経営状況によっては、思ったほどの高年収を得られないこともあるので注意しましょう。
また退職金制度がない分、将来に向けての資産運用にも注意が必要です。
Q.キャリアアップはしやすい?
A.上昇志向の強い人や高い英語力がある人であればキャリアアップはしやすいです。
何度か解説した通り、外資系企業の多くは実力主義を採用しています。
したがって、自身のビジネス手腕を存分に発揮してどんどん上を目指したいタイプの人であれば、キャリアアップの道も開きやすいです。
逆に年功序列を重んじる人にとっては、外資系企業の実力主義に疑問を抱くこともあります。
また、外資系企業でキャリアアップするためには、英語力に磨きをかけることが欠かせません。
携わる業務がハイレベルになるほど、英語を使用する機会も多くなります。
将来的に重要なポジションに就きたい場合は、常に英語力の研鑽を意識してください。
Q.英語力に自信が無くても外資系への転職は可能?
A.可能です。
外資系企業ときくと、英語スキルが必須と考える人もなかにはいますが、決してそんなことはありません。
確かに英語レベルが高ければ外資系企業への転職で大きな強みになりますが、オフィスが日本国内にあり、なおかつ外国人が少ししか在籍していない企業であれば、社内で使う言語はほとんど日本語です。
とはいえ、外資系である以上英語力が不利になることはほぼありません。
キャリアアップのためにも英語の勉強を継続することがおススメです。
Q.転職活動が職場にバレないか不安…。
A.自分から誰かに話さない限りバレません。
転職活動がバレてしまうと、周囲との人間関係に影響したり上司からの引き留めにあったりと、転職活動が進めづらくなってしまいますよね。
しかし、転職サイトや転職エージェントのいずれを利用しても、それぞれの運営会社から現在の職場に連絡が入ることはないので安心してください。
とはいえ、うっかり誰かに話してしまうといつの間にか社内中に噂が広がってしまう可能性もあります。
転職活動は水面下で秘密裏に進めるのが基本です。
よほど親しい仕事仲間や信頼のおける同僚であれば、転職について相談したくなる事もあるでしょう。
しかし、転職に関する相談は転職のプロフェッショナルである転職エージェントにぶつけるのがおススメです。
Q.未経験でも外資系企業に転職できる?
A.できます。
外資系企業の多くは実力主義や成果主義を重んじているので、たとえ未経験であってもそれを十分に補えるだけのスキルがあれば、それまでのキャリアは問われないことが多いです。
そうはいっても、未経験であること自体が外資系への転職に有利に働くことはほとんどありません。
即戦力が歓迎される事に変わりはないので、まずは経験したことのある業種・職種の求人を探すことをおススメします。
Q.外資系企業の転職に向いていない人の特徴は?
A.英語に大きな苦手意識があったり、プロセス評価を期待する人は向いていません。
外資系企業の中には、英語が話せなくても働ける職場もあります。
しかし、キャリアアップのためにはある程度のレベルの英語力は必須です。
企業の中にはキャリアアップの要件に、「TOEICスコア〇〇以上」といった具体的な英語レベルが設定されていることもあります。
英語の勉強が苦痛な人にとっては、キャリアアップには厳しい環境と言わざるを得ません。
また成果主義を重んじる外資系企業では、仕事のプロセスが評価されることは少ない傾向にあります。
最終的に結果を残せなければ、それまでの頑張りや努力が評価に直結しづらいのです。
さらに、ほとんどの外資系企業ではスピード感をもって業務に励むことが求められます。
じっくりと時間をかけて仕事を進めたい人には、こうしたスピード感についていけない可能性もあるので注意しましょう。
まとめ~外資に転職するなら転職サイト・エージェントを使おう!~
この記事では外資系の転職におススメな転職サイト、転職エージェントを紹介してきました。
また、外資系への転職で知っておきたい情報や押さえておきたいポイントについても、あわせて詳しく掲載してあります。
外資系企業への転職活動は、英語での面接や英文書類の提出など、一般的な転職活動とは内容が大きく異なることが多いです。
また、日系企業とは仕事に対する価値観や風土、福利厚生の内容に違いがあるため、それらをしっかりと確認する意味でも転職サイト・転職エージェントの活用は不可欠といえます。
さらに、転職サイトや転職エージェントを十分に活用するには複数のサービスを併用するなど、コツを押さえた活用法があることも忘れてはいけません。
この記事を参考にしながら、ぜひ外資系企業への転職を成功させてくださいね!