様々な理由から、転職を考えるミドル層は少なくありません。
しかし、若年層と比較した場合、ミドル層が転職を成功させる難易度は高く、効果的な転職活動を行う必要があります。
そんな転職を考えているミドル層にとって心強い味方である「転職エージェント」。
この記事を読んでいる人の中にも、転職エージェントの利用を検討している人がいる事でしょう。
しかし、数ある転職エージェントの中からどれを選べばいいのか、知識がない場合は迷ってしまいますよね。
この記事では、転職エージェントを利用したいミドル層にむけて、オススメの転職エージェントをいくつかのパターン別に紹介していきます。
ぜひ参考にしてください!
ミドル層の転職者とは何歳?
まずは、そもそもミドル層とは何歳の人の事を指すのか理解しておきましょう。
「ミドル層」とは一般的には35歳から54歳までの事をさします。
しかし、転職市場では35歳から50代半ばまでをミドル層として扱い、40代から60代の人をさらにミドルシニア層として区別する事が多いです。
いずれにせよ厳格な定義づけがなされていないため、企業や社会の流れによって若干の違いはあるものの、だいたい「35歳から50代半ばまで」と覚えておくとよいでしょう。
ミドル層にオススメの転職エージェント10選
では、さっそくミドル層にオススメの転職エージェントを紹介していきます!
最適な転職エージェントは、自分が転職エージェントに対してどのような要素を望むのかによって違ってきます。
ここでは以下の5つのパターンに分けて、それぞれオススメの転職エージェントを紹介していきます。
自分の場合と照らし合わせながら、最適なものを選びましょう。
年収アップを目指すミドル向け
年収アップを狙って転職を検討するミドル層は少なくありません。
ここでは、年収アップが狙えるものを4つ紹介します。
年収アップを目指すミドル向け
- ビズリーチ
- リクルートダイレクトスカウト
- ミドルの転職
順番に見てみましょう!
ビズリーチ
ビズリーチの特徴
- スカウト型の転職エージェント
- 登録に審査がある
- 有料プランが用意されている
高年収を目指したいミドル層にまずオススメしたいのが、こちらの「ビズリーチ」です。
ハイクラスな求人を多数取り扱っており、年収1000万円以上の求人もたくさんあります!
管理職や幹部職などの求人が多いため、年収を下げない転職も狙えますよ!
スカウト型のサービスなので、登録後はオファーを待つだけと言う手軽さもうれしいですね。
また、優良プランも用意されており、より充実したサービスを望む人も満足できる体制が整備されていますよ!
リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウトの特徴
- ヘッドハンターの質がいい
- コンサルティングのサポート体制も丁寧
- 無料で利用可能
- 自分でも求人検索が可能
つづいてオススメするのが、こちらの「リクルートダイレクトスカウト」です。
先程紹介した「ビズリーチ」と同じく、こちらもスカウト型のサービスなので、登録後は直接オファーを待つだけで良いのが便利です。
これまでの経歴や実績を活かすことが出来るお仕事がたくさんあり、年収800万円以上のお仕事も充実していますよ!
登録も最短3分で済むので、ぜひ利用してください。
ミドルの転職
続いてオススメする転職エージェントが、こちらの「ミドルの転職」です。
30代から40代に向けたハイクラスの転職サービスで、年収1000万円以上の求人数も13000件以上と、非常に充実しています。
特徴として、複数の転職エージェントの求人情報が集結されている事があげられます。
そのため、一度に多くの求人をチェックできるので、より効率的な求人集めが期待できるでしょう。
求人をたくさん集めたいミドル向け
ミドル層が転職活動をする上では、求人をたくさん集める事が大変重要です。
ここでは多くの求人集めに役立つエージェントを紹介します。
求人をたくさん集めたいミドル向け
- doda
- リクナビNEXT
上から見ていきましょう!
doda
求人数 | 約260,000件 |
---|---|
対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
dodaエージェントの特徴
- 取り扱い求人数が桁違い
- エンジニア・技術職・営業の求人が多い
- 面接対策などのエージェントサービスも手厚い
- 年収査定やレジュメビルダーなど転職準備のコンテンツが充実
- 転職フェアなども豊富
dodaは、パーソルキャリア株式会社が運営する転職サイトです。
dodaは、転職サービス最大手の1つとして、製造や飲食、建築から介護までさまざまな業界のお仕事を豊富に取り揃えています。
もちろんミドル層向けの求人も充実しているので、求人集めの強力な助っ人となってくれますよ!
dodaでは、転職のプロであるキャリアアドバイザーが、あなたの転職活動をトータルサポートしてくれます。
履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、内定後の交渉など、あらゆる場面で強力な味方になること間違いなしです。
求人数・サポート体制、どちらも見逃せない人は、dodaを活用しましょう。
リクナビNEXT
リクナビNEXTの特徴
- 求人数が多い
- 若年層向けの求人に強い
- スカウトサービスがある
つづいて紹介するのが、こちらの「リクナビNEXT」です!
転職サービス最大手の1つ「リクルート」が運営する転職サービスで、多くの転職者が利用しており、総会員数は実に700万人以上を誇ります。
数ある転職エージェントの中でも特に求人数が充実しているので、とにかくたくさんの求人をあつめたいミドル層はぜひ登録してくださいね!
また、スカウトサービスもあるため、こちらも忘れずに利用しましょう!
外資系の企業へ転職したいミドル向け
転職を考えるミドル層の中には、外資系の企業への挑戦を考えている人もいる事でしょう。
ここではそんなミドル層向けのサービスを2つ紹介します。
外資系の企業へ転職したいミドル向け
- JACリクルートメント
- ロバートウォルターズ
それぞれ紹介していきます!
JACリクルートメント
JACリクルートメントは、主に30代以上の方を対象とした転職サイトとして知られています。
年収600万円以上の好条件の求人案件も充実しており、高い給与水準での転職が可能です。
また、JACリクルートメントはメガベンチャー企業の管理職ポジションを目指す方にも適したサービスを提供しています。
さらに、JACリクルートメントは口コミ評価も高く、寧かつ迅速なサポートや求人の質の高さなどもあって、多くの利用者から信頼されています。
高年収な職場への転職やメガベンチャー企業の管理職ポジションを目指すなど、自身のキャリアの成長につながる選択肢が豊富ですよ!
ロバートウォルターズ
外資系企業への転職を狙う上で特にオススメなのが、こちらの「ロバートウォルターズ」です。
外資系企業や日系グローバル企業など、ワールドワイドに活躍する人材専門の転職エージェントとして、これまで数々の転職成功例を積み重ねてきました。
取り扱っているお仕事は、どれも非常に高い英語力がやキャリアが要求されるものばかりですが、その分年収が高いお仕事ばかりです。
英語力やキャリアに自信のあるミドル層は、ぜひ利用してみてください!
エージェントのサポートを受けたいミドル向け
エージェントの手厚いサポートを受けたいミドル層には、以下の2つのサービスがオススメです。
エージェントのサービスを受けたいミドル向け
- LHH転職エージェントで
- パソナキャリア
- マイナビエージェント
転職エージェントを利用する上で、プロによるサポートは非常に心強いですよね!
それぞれ見てみましょう。
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントの特徴
- 外資系の求人に強い
- エージェントが外資系の転職に精通
- 求人の質が高い
LHH転職エージェントは、今回ご紹介する転職支援サービスの中でも、在籍するコンサルタントのサポートの質が高く評価されている人気の転職エージェントです。
LHH転職エージェントは外資系企業やグローバル企業への転職サポートに強みを持っています。
これまで培った自身のスキルを、海外で試してみたいと考える方にもおすすめです。
もちろん、国内企業への転職支援にも対応しています。
自身のキャリアに合わせた最適な転職支援を提供してくれるので、専門的なサポートを受けたい方や海外進出を考えている方は、ぜひLHH転職エージェントを利用しましょう。
パソナキャリア
パソナキャリアの特徴
- 面接対策など丁寧なサポート体制が充実
- 求人の質がいいためより良い環境も期待できる
- 女性の転職サポート体制も整っている
- アドバイザ―のレスポンスが早い
- 年収アップ率も65%以上
こちらの「パソナキャリア」もおすすめです。
アドバイザーの対応がとても速く、忙しいミドル層も、スピード感をもった求人集めができます。
また、転職後の年収アップ率も65パーセント以上を誇り、収入にも気を配りたい場合にも使いやすいでしょう。
女性の転職サポートも充実しているので、女性のミドル層にも大変オススメですよ!
マイナビエージェント
マイナビエージェントの特徴
- キャリアアドバイザーが丁寧にサポートしてくれる
- 非公開求人が多い
- サービスが充実している
- 20代など若者の転職に強い
つづいて紹介するのが、こちらの「マイナビエージェント」です。
新卒採用につよい転職エージェントとして有名ですが、実はミドル層向けの求人も多数取り扱っています。
また、非公開求人や独占求人の数がとても多いため、マイナビエージェントからしか応募できない求人も少なくありません!
エージェントの質も好評で、転職が初めてというミドル層も安心して利用することができますよ。
ミドル層の転職者がエージェントを使うメリット5選
上では5つのパターンに分けて、オススメの転職エージェントを紹介してきました。
転職活動を行う上で、これらの転職エージェントを利用するメリットにはどの様なものがあるのでしょか?
ここでは、ミドル層が転職エージェントを利用する上での主なメリットを4つに絞り解説していきます。
ミドル層がエージェントを使うメリット5選
- 時間の節約になる
- 集められる求人数が増える
- 選考突破のためのサポートを受けられる
- 非公開求人を紹介してもらえる
- 第三者からの意見を求められる
ミドル層に限らず、転職活動を独力のみで成功させるのは非常に困難です。
ここでの解説も踏まえながら、必ず転職エージェントを利用するようにしてください。
①時間の節約になる
非常に大きなメリットとして、時間が大幅に節約できると言うことがあります。
転職活動は在職中に行うのが基本です。
しかし、求人集めは予想以上に時間がかかり、仕事の片手間に十分な数の求人広告に目を通すのは非常に困難なもの。
転職エージェントを利用すれば、プロのエージェントが自分が仕事をしている間にも、希望に沿う求人を探してくれます。
働いている人の代わりに求人探しをしてくれる転職エージェントは、忙しいミドル世代にとって非常に頼りになる存在なのです。
②集められる求人数が増える
集められる求人数が増えるという点もわすれられません。
独力のみでの求人集めは、時間的にも体力的にも限界があるため、どうしても集められる数に限りが出てしまいます。
一方転職エージェントを利用することで、求人集めの負担を分担できるので、自然と集められる求人数が増える事が期待できるのです。
転職活動において、求人をたくさん集める事は非常に重要です。
特に、若年層と比較して成功の難易度が高いミドル層であれば尚更で、集められるだけの求人を集めておかないと、もし選考に落ちてしまった場合に次に切るカードがなくなってしまいます。
③選考突破のためのサポートを受けられる
自己アピールや志望動機などの面接対策や、履歴書や職務経歴書などの応募書類の作成は、転職者がつまづきやすい作業の一つです。
特に転職が初めてのミドル層にとっては、何から手を付ければよいのか分からないことも多いでしょう。
多くの転職エージェントでは、これらのサポートをするサービスが備わっているため、より完成度の高い面接対策や応募書類の作成が、効果的かつ効率的に進められます。
独力のみでこれらの作業を完結させられる人は非常に少ないです。
プロの添削やアドバイスを受けられることは、転職エージェントを利用する上で最も大きなメリットの1つといえるでしょう。
④非公開求人を紹介してもらえる
転職活動を独力のみで行った場合には絶対に応募できない求人がある事をご存知ですか?
それは「非公開求人」と呼ばれるもので、一般には後悔されておらず、企業が求人を掲載した転職エージェントのみがもつ求人広告です。
ミドル層の場合、一般に公開されている求人広告だけでは、集められる数に限界があります。
しかし、非公開求人を合わせればあつめられる求人数が増えるため、余裕ができるというわけです。
⑤第三者からの意見を求める事ができる
転職活動を進める上で、第三者からの客観的な意見は不可欠です。
自分自身では気づいていない強みや能力を指摘してくれる事もあれば、逆に自分では気づかなかった弱点を発見してくれることもあります。
独力のみで転職活動を勧めた場合、どうしても考え方が一方的なものになってしまいがちです。
とくに、これまで長い間働いてきたミドル層となると尚更で、凝り固まってしまった自分の考え方や意見を、そのまま転職活動に持ち込む人も少なくありません。
一方的な価値観で転職活動をすすめていては、採用されることは難しいです。
第三者からの意見を貰う事ができる点は、転職エージェントを利用する上でとても大きなメリットの1つと言えます。
ミドル層の転職者がエージェントを使うデメリット3選
上では5つのメリットについてまとめました。
ただミドル層の転職で転職エージェントを利用するのにはメリットばかりではなく、デメリットもあるとおぼえておきましょう。
ここでは、ミドル層が転職エージェントを利用する上での主なデメリットを3つ解説します。
ミドル層がエージェントを使うデメリット3選
- 求められるレベルが高い
- 複数の転職エージェントを利用する必要がある
- 転職エージェントによって提供している求人の質が違う
それぞれ大切なことなので、理解してから利用を検討しましょう!
求められるレベルが高い
ミドル層の転職となると、求められる質が高いのがデメリットです。
年齢が上がるにつれて転職の難易度は上がっていくため仕方ない部分ではありますが、自分のスキルが年齢に見合っていない場合、転職すること自体難しい可能性があります。
ミドル層の求人には管理職や年収1,000万円超えの求人も多いので、優秀な人材ばかり募集されていることが多いです。
それ以外にもビジネスレベルの英語力が必要であったり、マネジメント経験があったりと、普通の人では難しいとされていることを求められることがありますね。
つまりミドル層の転職は難易度が高いということを覚えておきましょう。
複数の転職エージェントを利用する必要がある
ミドル層の転職では転職エージェントを複数利用するのがおすすめです。
この記事で紹介した通り、転職エージェントには用途別で使うべき転職エージェントがたくさんあります。
自分が希望している業種に特化している転職エージェントも利用するべきですが、それだけだと転職先がなかなか見つからないことも…。
そのため複数の転職エージェントを利用して転職を効率的におこなうべきです。
ただ複数の転職エージェントを利用するとなると、連絡が多かったり面談が増えてしまったりと、プライベートが圧迫されることも考えられます。
そのためデメリットだと言えますね。
転職エージェントによって提供している求人の質が違う
この記事でも複数の転職エージェントを紹介している通り、それぞれの転職エージェントで取り扱っている求人の質が異なります。
つまり複数の転職エージェントを利用しなければ、自分が本当に理想としている求人に出会えない可能性があります。
また相応のスキルや経歴を求められるため、しっかりとした経歴を積んでいないと厳しいですね。
ミドル層の転職は難しい?
一般的に、転職は年齢を重ねるほどに成功させる難易度が上がっていくと考えられています。
転職市場では「転職35歳限界説」という言葉があったほどで、一般的には35歳以上のミドル層は、転職を成功させる難易度が極端に高くなるというのが定説でした。
しかし、最近では管理職や専門職など、それまでのキャリアを活かした求人も増えつつあります。
言い換えれば、ミドル層であっても応募できる求人はあると言うことです。
一方で、それは実力や専門知識、高い実績や役職の経験など、求められる要素のレベルが高いともいえます。
ミドル層の転職で重視されることが多い要素の1つに、「年収アップやキャリアアップ」が挙げられますが、もしそれらを狙えるだけのキャリアを積んでいない場合には、転職は難しくなるでしょう。
逆に言えば、たとえ年齢がたかい人であっても、それまでのキャリアや持っているスキル、専門知識などが充実していれば、転職を成功させることは十分可能なのです。
したがって、ミドル層が転職を成功させるためには、まず自分自身の能力やスキルがどの程度のものなのか明確にしておく必要があります。
そのためにも、転職エージェントの利用は非常に有効です。
第三者からの客観的な視点に立ったアドバイスは、こうした自己分析をより充実したものにしてくれますよ!
企業がミドル層の転職者に求めているスキル
続いては企業がミドル層の転職者に求めているスキルについて解説します。
企業が求めているスキルを理解することで、面接や選考時に有利になる可能性があるのでしっかりと確認しておきましょう。
具体的には以下の通りです。
- マネジメント能力
- リーダーシップ能力
- 専門的なスキル・経験
- コミュニケーション能力
これらについてそれぞれ解説します。
マネジメント能力
マネジメント能力とは、業務の管理と部下に対する指導・育成のスキルを指します。
部下を成長させるための動機づけや適切なアドバイスをすることが求められています。
また過去に管理職の経験がある場合は、具体的なエピソードを交えたマネジメント能力のアピールをすることで、転職成功に近づきますよ。
部下のマネジメントにおいて、課題解決のための仕組み作りや課題を解決した方法を具体的に解説するのがおすすめです。
リーダーシップ能力
周囲を引っ張っていくリーダーシップは、転職成功に必要不可欠な能力の一つです。
特にミドル層はこの能力を持っていることが望ましいですね。
リーダーシップを発揮するためには、組織の目的を考慮し、優先順位をつけて業務を進めるスキルが必要です。
またリーダーシップのスキルは、どの業界においても重要視されているポータブルスキルだといえます!
リーダーシップがなければ、マネジメントをすることはは難しいです。
ミドル層は業務に加えて人や組織全体を管理するスキルを高めることが求められます。
専門的なスキル・経験
マネジメントやリーダーシップ以外にも、業務に関わる技術や知識に対する深い理解が求められます。
専門性の高いランクのスキルや経験を持っていることが望ましいですね。
例えば、プログラマーであればしっかりと現場のトラブルにも対応できることが求められます。
クライアントから求められた際にどこまで対応できるか、企業の経営を考えて行動できる方が求められています。
ただ業務をするだけでなく、経営者の視点に立って業務を進める方法を考え、提案することが大切です。
コミュニケーション能力
これはミドル層の転職に限らず、コミュニケーション能力が求められます。
業務の円滑な進行や目標達成のために必要なコミュニケーション能力がなければ、マネジメントやリーダーとなることはできません。
また部下の指導や育成だけでなく、上層部との交渉調整や社外との取引においてもコミュニケーション能力が大切です。
これまでの仕事で、工夫した点や成果を出した実績を具体的にアピールしましょう。
ミドル層によくみられる転職理由5選
ミドル層が転職を成功させるうえで、絶対に考えなければならない要素の1つである「転職を決意した理由」。
この部分が曖昧なままだと、転職が成功する事はまずないといっても良いでしょう。
転職の理由に関しては、面接の場で100%質問がされます。
したがって、転職を決意した理由が曖昧なままだと、こうした質問に対して説得力のある返答ができないのです。
また、転職を決意した理由が明確でなければ、そもそもどのような要素を軸に転職先を探せばよいのか全く見えてきませんよね。
ここでは、ミドル層が転職を決意した理由に多くみられるものを5つに絞りました。
ミドル層によくみられる転職理由5選
- 知識を活かしてキャリアアップしたい
- 会社の方針に不満が出てきた
- 人間関係のもつれ
- 体調の悪化
- 会社の将来性への不安
自分のケースと照らし合わせる意味でも、1つ1つしっかり目を通してください!
①知識を活かしてキャリアアップしたい
もっとも多い理由の1つとして、「キャリアアップを狙って転職する」というものがあります。
長期間にわたって働いているうちに、さまざまなスキルやノウハウが身につき、現在の職場よりもより高いレベルの環境でそれらを活かしたいと考えるのは、ごく自然な事です。
培った能力を活かして年収アップやキャリアアップにつなげ、さらなる飛躍を目指して転職するといった理由であれば、応募先の面接の場でも好印象を与えられるでしょう。
②会社の方針に不満が出てきた
ミドル層になるまで長期間働いていると、自分の仕事に対する価値観や考え方、経営方針への改善点などが定まってくることが多いです。
役職について部下を持つ立場になったり、リーダーとしてプロジェクトに携わったりしていく内に、20代の頃とは大きく考え方が変わっていくのは自然な流れですね。
しかし、自分の仕事に対する価値観が会社の経営理念や経営方針と相容れないものであった場合、仕事を続けていく事は非常にストレスになります。
考え方の相違がある中で働き続ける事は、仕事に対するモチベーションを大きく下げてしまいますよね。
このような事態に嫌気がさし、新しい職場で心機一転して新たな一歩を踏み出そうとするミドル層は、とても多いのです。
③人間関係のもつれ
無視できない理由の1つが、「人間関係のもつれ」です。
若年層にとっても職場での人間関係が悩みの種になる事はおおいですが、部下と上司を同時に持つことが多いミドル層では、よりこれらの人間関係の板挟みに悩んでしまう事がおおくあります。
加えて、たくさんの部下から社内での人間関係について相談をもちかけられて対応に苦慮してしまうことも少なくありません。
どんなに待遇の良い職場であっても、毎日ピリピリとしたムードの中で仕事を続けていては、ストレスから体調を崩してしまう事にもなりかねませんよね。
このように、転職を決意した理由として人間関係のもつれを挙げるミドル層はとても多いのです。
④体調の悪化
体調の悪化も、ミドル層の転職と決して無関係ではありません。
年齢が上がるにつれて体調を崩しやすくなるのはごく自然な事ですが、それに対して仕事の内容や量が適切でなかった場合、さらに深刻な体調不良におちいる危険性があります。
たとえどれほど優秀なミドル層であったとしても、体調を崩してしまっては一流の仕事などとてもできませんよね。
長く働き続けるためにも、より心身に悪影響にならない職場を探すことは、賢明な判断と言えます。
⑤会社の将来性への不安
入社したての若いころは、会社の将来性について不安に思う人は多くありません。
とにかく目の前の仕事を片付けながら業務を習得し、1日でも早く一人前になろうと意気込んでいるうちは、そうしたことに目を向ける余裕がないのが普通です。
一方年齢を重ねたミドル層は、管理職やプロジェクトリーダーなどの経験を積みながら長く働いているうちに、会社の弱みやもろさが目につくことも多くなっていきます。
会社はたくさんの従業員が一丸となって盛り立てていくものです。
たとえ自分だけが頑張っても、周りの社員がそうでなければ、こうした会社の弱みやもろさを解消する事はできませんよね。
ミドル層としては、老後の為にも会社の倒産だけは絶対に避けたい所です。
こうした会社の将来性への不安を払しょくしきれず転職を決意するミドル層は、決して少なくありません。
転職に失敗してしまうミドル層の特徴5選
ミドル層の転職が難しいといわれる理由は、なにも年齢によるカベだけではありません。
社会人経験の長いミドル層であるからこそ、転職に失敗してしまう特徴を備えている人が多くいるのです。
では、転職に失敗してしまうミドル層の特徴には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは転職に失敗してしまうミドル層の特徴のうち、特に重要なものを5つ解説します。
転職に失敗してしまうミドル層の特徴5選
- 態度が大きい
- 異業種・異職種へ挑戦する
- 条件を高望みしすぎる
- 前職でのクセが抜けない
- 仕事に対する考え方を変えられない
もし読んでみて自分に思い当たる節があると感じたミドル層は、早いうちから修正しておくことが必須です。
どれも転職の成功率を大きく下げてしまうものばかりなので、1つ1つしっかり読み進めていってください!
①態度が大きい
転職に失敗してしまうミドル層の特徴1つめは、「態度が大きい」です。
前職での実績が華々しいものである事は非常に素晴らしいですが、それをはなにかけて大きな態度で人と接してしまっては、転職が成功する事はまずありません。
逆に前職で華々しい活躍をしていたり、確かな実績やスキルを持っている人が謙虚な態度で面接に臨んだ場合、面接官は非常に好感をいだくでしょう。
自信があるからと言って尊大な態度でふるまう人を、企業は採用したいとは思いません。
1度自分がどの様に人と接しているのかよく考えてみる事が大切ですよ!
②異業種・異職種へ挑戦する
企業がミドル層に求めるものの1つとして、「即戦力になれるだけの能力」があります。
社会人経験のない新卒者であれば、入社後に研修や指導を行うのは当然ですよね。
しかし、年齢を重ねたミドル層の場合はどうでしょうか。
転職市場においては、ミドル層はスキルや知識、実績が、すでに一定のレベルに達していることが前提で話がすすみます。
そのため、全くの未経験の業界・業種にチャレンジする事は非常にリスキーです。
たとえば40代のミドル層が未経験の職場へ転職した場合を考えてみましょう。
上司となる人間や先輩は、年下である可能性が非常に高いです。
そうした場合、大きく年の離れた新入社員にたいして、作業指導や研修を行う事にためらいを感じてしまう年下社員も少なくないでしょう。
仕事の進捗にも影響を及ぼしかねないため、未経験の分野へ挑戦する事はオススメできません。
ミドル層が転職先を探すうえでは、これまでのキャリアを活かしやすい職場を軸に進めていきましょう。
③条件を高望みしすぎる
条件を高望みしすぎて転職が上手くいかないミドル層も、決して少なくありません。
転職に失敗してしまうミドル層の中には、過去の実績や培った能力などの分析が不十分なため、現状ではとても採用されないレベルの職場を選ぼうとする人が非常に多いのです。
特に、前職以上の待遇を狙う場合には、現在の自分のレベルでも活躍が出来る職場かどうかを十分に吟味してください。
④前職でのクセが抜けない
前職で長く活躍してきたミドル層の中には、前職での成功事例や積み上げてきたキャリアから、仕事を進める上でのクセがなかなか抜けない人も少なくありません。
確かに自分なりのやり方を確立する事はとても大切ですが、そのやり方があらゆる職場に通用するかとなると、話は別ですよね。
問題なのは、そうしたやり方に固執してしまう事です。
新しい職場でも柔軟に対応できる人であれば、臨機応変にやり方を変える事ができますが、それがなかなかできない人の場合、仕事の効率を大きく下げてしまいかねません。
会社によって携わる業務に違いがある以上、前職でのクセをそのまま持ち込むのは厳禁です。
⑤仕事に対する考え方を変えられない
長い社会人経験を積んできたミドル層の中には、仕事に対する考え方が確立している人も多いのです。
しかし多くの場合、そういった考え方は長く身を置いている職場の中で培われたものです。
したがって、別の会社でもそうした考え方が通用する保証はどこにもありません。
例えばスピード感をもって仕事をする事を重視している会社の場合、「仕事は時間をかけて丁寧に行うべきだ」という考え方は、受け入れられづらいですよね。
自分の考えに固執してしまうあまり、会社が求める仕事が出来なくなってしまっては意味がありません。
仕事に対してこだわりや確固たる考えを持つのは決して悪いことではありませんが、時と場合によっては柔軟に対応する事がとても重要であることを覚えておいてください。
ミドル層が転職を成功させるためのポイント9選
では次に、ミドル層が転職を成功させるための8つのポイントを解説します。
転職を成功させるためにはミドル層にはミドル層なりのポイントを押さえる必要があります。
新卒者や若い転職者と比較した場合、押さえるべきポイントは多いですが、どれも重要なものばかりなので、見落としのないようにしっかり押さえてください!
ミドル層が転職を成功させるためのポイント9選
- 経験を活かせる職場を探す
- 複数の転職エージェントを併用する
- 企業がミドル層に求めるものを理解する
- 転職理由はポジティブな内容にする
- 家族の了解を得ておく
- 条件をシビアにしすぎない
- ベンチャーやスタートアップ企業は社風を確認
- 自身の市場価値を理解しておく
- 転職エージェントに任せきりにしない
一つ一つ解説していきます。
①経験を活かせる職場を探す
ミドル層が転職先を設定する上では、まずは「経験を活かせること」を条件にする事が非常にオススメです。
先ほども解説した通り、転職市場において、企業がミドル層に求めるものは「即戦力」です。
新卒者や20代の転職者であれば、たとえ未経験のお仕事であっても、今後の伸びしろに期待して採用を決める企業は多いですが、ミドル層となると話は全く別と言わざるを得ません。
一般的には30歳前後から未経験のお仕事への転職は難しくなると考えられており、ミドル層の場合には書類選考で不採用になってしまう場合もすくなくありません。
②複数の転職エージェントを併用する
転職エージェントは1つだけ利用するのみでは、とても十分とはいえません。
というのも、転職エージェントにはそれぞれ違った強みやカラーがあるため、1つの転職エージェントだけを利用してしまうと、集まる求人や受けられるサポートに偏りが生じてしまう恐れがあるからです。
紹介してもらえる求人数の増加や、より多角的なサポートを受ける意味でも、転職エージェントは必ず複数を併用するようにしてください。
とはいえ、あまりにも多くの転職エージェントを併用する事は厳禁です!
転職エージェントを併用しすぎると、集まった求人やアドバイスの管理が非常に大変になってしまいます。
まずは2〜3社程度の併用にとどめ、余裕があれば適宜併用する転職エージェントを追加するようにしましょう。
③企業がミドル層に求めるものを理解する
どの世代にとっても、企業が自分にどのようなものを求めているのか理解する事は、転職を成功させるうえでも必須です。
特にミドル層の場合、それまでの経験や実績などが評価されないと、採用は難しいでしょう。
ここで大切なのは、企業の業種や採用方針によって、もとめられるニーズが違ってくるということです。
そのため、応募する企業が求めている人物像を、ホームページや社風などからしっかりと分析する事を忘れないでください。
緻密に分析することで、面接の場でも説得力のある自己PRをしやすくなります。
④転職理由はポジティブな内容にする
面接の場で間違いなく質問される「転職理由」。
確実にきかれる事柄だけに、しっかりとした対策が必要です。
重要なのは、「転職理由は可能な限りポジティブな内容を心がける」ということです。
たとえば人間関係のもつれが原因で転職を決意した場合、「まわりの人間関係に嫌気がさして転職を決意しました」と正直に話してしまっては、採用は絶望的でしょう。
また、前職の悪口ともとれるような内容は厳禁です。
「転職の理由を会社や他人のせいにしている」と捉えられかねません。
もし転職を決意した理由がネガティブなもので合った場合、内容が大きく変わってしまわないように気を付けつつ、ポジティブな言い回しに変換する事を忘れないでください。
こうした作業は一人で完結させることが難しいため、担当してくれるエージェントに相談するのもとても有効な手段ですよ!
⑤家族の了解を得ておく
家族からの了解を得ないまま転職活動をしてしまうと、大きな反発を買いかねません。
扶養している家族がいる場合には、かならず転職についての計画を話すようにしましょう。
転職先の会社で年収がアップする保証はどこにもありません。
むしろ年収が下がってしまう可能性の方が大きいです。
そうなった場合、家族に金銭的な負担や不便をかけてしまう事もあるでしょう。
自分がなぜ転職したいのか、どういった転職先を探すのか、といったことをしっかりと説明して、了解を得てから転職活動を始めてください。
もしも了解が得られない場合には、関係悪化を避ける意味でも転職を見送るのが無難です。
それでも転職をしたい場合には、お互いが納得できるまで何度も話し合いを重ねてください。
⑥条件をシビアにしすぎない
若年層と比べて、ミドル層はそもそも応募できる求人数が少ないです。
そのため、あまりにも細かく条件を設定しすぎてしまうと、応募できる求人が全くない事態にも陥りかねません。
そんな事態を避けるためにも、条件はなるべく緩めに設定してください。
どのような条件を設定すべきか迷ってしまった場合は、望む条件をありのままに紙に書き出してみましょう。
ある程度条件が出揃ったら、その中から絶対に譲れないものや、実現可能と思われるものなどをピックアップします。
そうして厳選された条件で求人を探し、見つからなければまた条件を適宜緩くしていく方法がオススメです。
⑦ベンチャーやスタートアップ企業は社風を確認
設立から間もないベンチャー企業やスタートアップ企業に転職する場合は、その企業がどのような社風なのかリサーチする事を忘れないでください。
こうした企業は社員の年齢層が低い場合がほとんどです。
そのため、これまで培ってきた仕事に対する理念や価値観に不一致が生じてしまう可能性があります。
特に、前職が年功序列を重んじている職場であった場合には注意しましょう。
常に新たな技術やサービスを産み出すベンチャー企業・スタートアップ企業では、年功序列制度を導入している企業は非常に少ないです。
これらの企業に転職をしたい場合には、ホームページや求人広告などから良く社風を読み取ってください。
⑧自身の市場価値を理解しておく
自身の市場価値を考えないまま転職活動を進めてしまうと、転職はまず成功しません。
特に、一定以上のレベルが求められるミドル層の場合はなおさらで、たとえ前職での実績に自信があったとしても、実は転職市場ではそこまで評価されるものではなかったというケースも多いのです。
ミドル層が自分の市場価値を理解する方法の1つとして、ハイクラス転職に特化した転職サイトを利用するのがオススメです。
書類選考に通過した割合やその企業などを分析していくと、自分の市場価値がよりわかりやすくなります。
⑨転職エージェントに任せきりにしない
転職を成功させたいミドル層にとって、転職エージェントは非常に心強い味方です。
しかし、だからといって転職活動の全てをエージェント任せにしてしまうのはやめましょう。
転職をするのはあくまでも自分自身であって、担当するエージェントではありません。
そのため、自分自身でも求人さがしをすすめたり、自己分析を繰り返したりという作業は必須です。
こうした作業や分析から得られた結果などを、転職エージェントとしっかり共有してください。
転職エージェントは、転職にかかわる全ての作業を代行してくれるサービスではありません。
転職エージェントと利用者が二人三脚で進めて、初めて効果があるものと覚えておきましょう。
ミドル層の転職でよくある質問
最後にミドル層の転職でよくある質問をまとめます。
具体的には以下の通りです。
- マネジメントスキルがなければ転職できない?
- 女性でミドル転職をする際のコツは?
これらについてそれぞれ解説します。
マネジメントスキルがなければ転職できない?
結論、マネジメントスキルがなくても転職できます。
年齢が高まるにつれて管理職に移行するのが一般的ではありますが、ずっと現場で働いていたいと考える方も一定数いますよね。
そのような方は、仕事のスペシャリストになるのがおすすめです。
専門的なスキルや知識をより深くして、プロフェッショナルとして転職活動をおこないましょう。
女性でミドル転職をする際のコツは?
女性がミドル層で転職する際のコツは、自分の価値を確認し、自信を持つことです。
特に女性は仕事と家庭を両立させるための時間管理やストレス管理など、さまざまなハードルがあります。
それを乗り越えるためには自分の強みを活かし、自信を持つことが大切です。
キャリアアドバイザーに自分の希望や強みを伝え、最適な転職先を見つけるためのサポートを受けるのがおすすめ。
女性だからといってミドル転職ができないことはなく、自分自身をしっかりとアピールし、自分のキャリアをプレゼンしましょう。
まとめ〜ミドル層にオススメの転職エージェント〜
この記事では、転職を考えているミドル層に向けて、5つのパターンごとにオススメの転職エージェントを、それぞれ解説してきました。
若年層と比較した場合、一般的にミドル層の転職は難しくなります。
しかし、ポイントをしっかり押さえる事で、転職を成功させることが十分可能なのも事実です。
この記事を参考に自分にピッタリの転職エージェントをみつけて、ぜひ転職を成功させてください!