ユニットバス職人ってどんな仕事？独立しやすさや需要・安定性などを解説！

ユニットバスというと、お風呂とトイレが同じ空間にある浴室をイメージする人が多いでしょう。

このタイプの浴室は、単身者向けのマンションやアパートでよく見られます。

しかしこれは「3点ユニット」といって、ユニットバスの一種にすぎません。

本来ユニットバスとは、最初から浴槽・壁・床・天井などがセットで作られており、現場ではそれを組み立てればよい、というタイプの浴室を指します。

浴槽のサイズや機能などのオプションは選べますが、決められたいくつかのデザインの中から選ぶことになるのが特徴です。

たとえばTOTOやLIXILなどのショールームに行くと、実際に販売されているユニットバスを見ることができます。

日本では現在、ほとんどの家のお風呂が、ユニットバスです。

古い家ではモルタルとタイルを使ったお風呂も見られますが、近年の新築やリフォームでは、ユニットバスが選ばれています。

ユニットバスはパーツを組み立てるだけで完成するので、工期が短いです。

依頼主にとっては、お風呂には入れない期間が3～5日のみで済むというメリットがあります。

ユニットバス職人は、なり手が少ない職種です。

それに対して、最近は中古物件を購入してリフォームする方も多く、仕事は比較的安定しています。

LIXIL等の各メーカーは、ユニットバス組み立ての業務委託先を広く募集している状況です。

ただしユニットバス職人は、固定給ではないこともあります。

こなした仕事量によって、収入が変動する会社も多いです。

しかしこれは、頑張った分だけ稼げるというメリットでもあるでしょう。

ユニットバスの組立てをするために必要な資格はありません。

ユニットバス職人は、自動車免許さえあれば、未経験でも転職や就職ができる仕事です。

電気・ガス・水道の資格は不要

この仕事についてある程度調べた人は、「電気・ガス・水道を取り扱うための資格が必要なのでは」と不安に感じるかもしれません。

しかしユニットバス職人は基本的に、浴室の施行をするにあたって、電気・ガス・水道を取り扱いません。

工事請負業者が、それぞれの国家資格を持つ専門の職人を手配します。

・電気工事士
・給水装置工事主任技術者　など

そのためユニットバス職人は、電気・ガス・水道に関する資格がなくても問題ないです。

ユニットバス職人の仕事に慣れてくると、組み立てのスピードが上がっていきます。

資格を持っていなくても、仕事の数を多くこなすことで、給料アップを実現することが可能です。

メーカーの講習・研修を受ける

LIXILやTOTOといったメーカーによって、ユニットバスの組み立て方法は異なります。

各メーカーが実施している講習・研修を受けると、「取付技能者」として認定を受けることが可能です。

講習・研修にかかる費用は、会社が負担してくれることもあります。

組み立てられるユニットバスの種類を増やすと、仕事の幅も広がるでしょう。

転職先や就職先を選ぶときは、大手メーカーの講習・研修に関する支援が充実しているかどうかもポイントです。

中には「職長安全衛生責任者」や「研削砥石」といった、建築の仕事で求められる資格を、会社負担で取得できるところもあります。

水回りの組み立てスキルを身につける

将来的に独立したいと思っている人や、さらにスキルアップを目指したい人は、他の水回りの組み立ても覚えることをおすすめします。

・システムキッチン
・洗面化粧台
・トイレ

新築やリフォームにあたって、「ユニットバスとシステムキッチンを両方組み立てたい」というような需要があるのです。

複数の水回りの組み立ても請け負えれば、仕事の幅が広がり、その分稼げるようになるでしょう。

スピード次第では、1日でユニットバスとシステムキッチンの両方を組み立てることも可能です。