起業のきっかけは?
3K(きつい・汚い・危険)という建設業のイメージも払拭したいという目的があり、元々、いずれ独立をすることを視野に入れて解体工として3~4つほどの会社で色々な経験を積みました。そうして長くこの解体の仕事を続けて、しっかり経験も積んだし周りから後押しもしてもらえるタイミングがあったことがきっかけになって独立しました。独立するときは1人ではなく、知り合いや仕事の縁などから出会った3~4人の仲間と一緒にしようと決意しました。
起業してよかった事
やはり信頼できる仲間と長く仕事ができ、安定した仕事量を確保できることでしょうか。建築業は、パッと簡単にできる仕事ではないので、長年の信頼関係と人脈が重要になってくると思います。
あとは『自由』と『お金』ですね。もちろん自由には責任が伴いますが、頑張った分だけ稼げるというのは大きいです。お陰様で、20年この仕事を続けてきましたが、仕事も途切れることなく、利益も安定していました。資金繰りに困ったことはありませんでしたね。これも信頼できる仲間、信頼できる人脈があったからと感謝しています。
起業して大変だった事
私はずっと現場仕事をしてきた人間なので、事務仕事は未経験でした。経理や税務、各種許可の申請などは、行政書士の方と相談しながら全て自分で行う必要があり、苦労しましたね。そこに時間がかかって現場に出たくても出られない、というのは大変でしたね。

建設業で起業するメリット
少し厳しいことを言いますが、最近は独立しても同業他社が多いので競争が激しくなっています。仕事を得るためには、しっかりとした付き合い、つまり信頼関係がないとライバルに負けてしまいます。ですが逆に言えば、そんな環境だからこそやったらやった分稼げて、自由な働き方が出来る業種なんだと思います!
独立を目指す人(若者)に一言
一生懸命頑張っている人には、積極的に何かをやってあげたいと思っています。
資格取得のサポートをしたり、免許もみんな積極的に取得するように勧めています。やる気のある人には、どんどん仕事を任せて給料も上げていくようにしていますね。
ただ、最近はなかなかそういう方は少ない印象です。でもやる気のある人がいれば、1年で一人前になれる可能性もあると思います。もちろん、本人次第ですが。そうでなければ、2、3年、あるいは4、5年かかるかもしれません。本当に人それぞれですね!(笑)
あと、弊社は女性の職人さんも活躍していますよ!力仕事は難しいかもしれませんが、女性しかできない仕事、例えば繊細な作業が出来るセンスを活かしていただける仕分け作業などもありますし。入社してくれる方には、その方に合わせてしっかり活躍できる場を用意したいと思っています。
あと、もちろんご本人の意思を優先しますが、独立後は仕事は回してあげたいと思っています。私自身も、最初は大きな解体屋さんの下請けとして仕事をしていましたが、人脈を広げていく中で、紹介などで仕事が増えていきました。ですから、独立した方にも信頼できる関係性があれば仕事を回したいですね。