工場やプラント設備のある現場に赴き、材料などが流れる配管に断熱材などを巻いて保温保冷、耐熱、防音などが目的の工事を行います。特別な資格や免許は必要ありませんが、現場に応じて適正な断熱材を選択し、効果が最大限になるようにきっちり施工しなければなりません。手先が器用で細かい作業が得意な方に向いているかもしれませんね。

いろいろなものを製造している工場やプラントなどには、加熱や冷却など加工された材料が通るパイプが縦横に設置されています。常温以外の材料が通ると、発熱や温度変化によって品質の変化や作業効率の悪化を引き起こしたり、やけどなどの危険が及ぶ場合も少なくありません。私たちが手がける断熱工事は、生産性の効率化、生産コストの圧縮、省エネ効果や作業現場の安全性の確保など産業活動のいたるところで必ず必要となる工事なのです。施工後の効果は一目瞭然。現場の方々にとても喜んでいただけて、産業界を陰から支えているという実感がわくうれしい瞬間でもあります。

使用する断熱材の特性や取り付け技術の習得のほか、現場で取り扱われている原材料の基礎知識、加工温度や騒音、振動などの諸条件の有無、加工内容の把握など必要な知識や理解すべき項目は広範囲にわたります。特殊な作業も多いので一からひとつずつ覚えていただく必要がありますが、ベテランの技術者が丁寧に教えていきますのでご心配はいりません。しっかりと理解し、経験を重ねることでみな一人前の技術者に育っていくのですから。

特別な資格や免許を取得するわけではありませんが、断熱技術者として断熱工事のプラン提案から施工管理を行えるようになります。実際の現場ではご担当の方からご要望を聞いたり、施工するにあたってご協力を仰ぐ場面もよくあることです。また施工完了後には状態を確認していただいたり、問題がないかどうかのチェックを行ったりします。このようなコミュニケーションスキルは様々な経験を通して洗練されていくもので、一朝一夕にできるものではありません。将来的にどのような立場で仕事をするにしても、あなたの仕事ぶりを評価してもらえる大きな要素であることに変わりはありません。

ハードな仕事のようなイメージがありますが、現場での残業などはよほどのことがない限りありませんし、休みもしっかりとれるのでプライベートの予定が立てやすいですね。家族サービスや趣味の時間なども十分とれるので、充実した毎日が送れると思いますよ。その分リフレッシュして仕事にも打ち込める、そんな仕事のしやすい職場環境です。

基本的に現場作業ですので、変な堅苦しさはありません。仕事をスムーズに確実にきれいに終えることが出来ればいいわけですね。みなそれぞれ独自のやり方があったり割と自由に仕事ができる、そんなざっくばらんな雰囲気の会社です。そしてこれからの会社の雰囲気なり社風を作っていくのは、これから仕事に就いて活躍が期待されている、あなた方自身なのです。

まずは先輩について現場でいろいろと覚えていっていただきます。わからないことなどはこの時期にしっかり聞いて理解しておきましょう。一通りの作業ができるようになったら、少しずつ仕事を担当していただくことになりますが、それまでの経験を活かし、自分自身を信頼して現場を乗り切っていってください。その先には周りから頼りにされる技術者としての自信と将来のビジョンがもう見えているはずですから。