現場仕事を続ける中で、「体力的にきつい」「将来が不安」「このままでいいのか」と感じたことはありませんか。
実際、厚生労働省の新規学卒就職者の離職状況によると、現場仕事の代表である建設業の3年以内の離職率が高い傾向にあります。

また、建設業が仕事を辞めた理由として厚生労働省では以下のデータを示しています。

現場仕事はやりがいがある一方、体力・人間関係・給与などの理由から辞めたくなる仕事だとわかります。
ただし、その悩みは必ずしも「現場仕事そのものを辞める」ことが最善策とは限らず、職種や会社を変えることで改善するケースもあります。
本記事では、現場仕事を辞めたいと感じる主な理由を整理し、それぞれの状況に合った現実的な対処法を紹介します。
転職・配置転換・働き方の見直しなど、選択肢を知ることで、後悔のない判断につなげていきましょう。
関連記事:肉体労働はどれくらいきつい?抜け出す方法や辞めたい人におすすめの仕事を紹介
- 現場仕事を辞めたいと感じる理由
- 現場仕事を辞めたい時の対処法

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現場仕事を辞めたいと感じる理由
現場仕事を辞めたいと感じる理由には以下のものが挙げられます。
怪我や事故のリスクが高い
現場仕事を辞めたい理由として最も多いのが、体力面のきつさです。
とくに建設業・製造業・運送業などの現場では、デスクワークの仕事比較しても長時間の立ち作業や重い資材の運搬、不規則な姿勢での作業が多い傾向にあります。
厚生労働省の「労働災害動向調査」でも、減少傾向にあるものの依然として建設業での休業を伴う死傷者数は多いことがわかります。

参照:労働災害発生状況
高所作業、重機操作、危険物の取り扱いなど、一歩間違えれば大事故につながる作業も多く、「いつか大きなケガをするのでは」と不安を抱えることもあります。
墜落や転落、はさまれ、崩壊、倒壊などが多く、現場仕事はそれらのリスクが高い仕事だといえます。
さらに労働基準監督署のデータによると、現場仕事のひとつである建設業の労働災害の傾向として60歳以上の高齢者が被災しやすく、重症化しやすいことが示されています。

以上のことから、現場仕事は体力的な負担と将来不安が離職理由につながりやすいといえます。
通勤時間が現場によって変化する
現場仕事では、勤務地が固定されていないことが多く、通勤時間が日々変動する点も大きな負担になります。
建設業や設備工事業では「直行直帰」が一般的ですが、現場の場所によっては片道1時間半以上かかるケースも珍しくありません。
施工管理のための情報サイトである「セコカンプラス」によると、職種や会社形態(ゼネコン、サブコンなど)で異なりますが、施工管理職では「30分〜1時間」が最多で、ゼネコンは特に朝が早い傾向にあると示されています。
これは全国平均(片道約40分〜1時間弱)よりやや長めですが、現場によってや公共交通機関の利便性などで大きく変動することがあります。

参照:セコカンプラス
現場が変わるたびに起床時間が変わり、早朝集合や遠方移動が続くことで慢性的な睡眠不足や疲労を感じやすくなります。
結果として仕事以外のプライベートな時間が削られ、家族との時間や自己投資の時間を確保しづらくなる点も不満につながります。
特に年齢を重ねるほど体力的な負担にもつながりますし、睡眠時間やリフレッシュする時間を確保しづらいといった精神的なストレスとして重くのしかかります。
急な工程変更や突発対応に応じなければならない
現場仕事では、計画通りに進まないことが日常的に発生します。
天候不良、資材の遅延、他業者の工程遅れなどにより、急な工程変更や残業・休日対応を求められることが少なくありません。
建設業向けの情報サイト「AnyONE」によると、所定外労働が生じる理由(建設業・労働者調査)として業務量の多さや人手不足のほかに「顧客からの不規則な要望への対応」と「災害・トラブルなどの緊急対応」といったイレギュラー対応が指摘されています。

参照:建設業の現場監督の長時間労働と残業削減策|AnyONEで効率化を実現
特に施工管理や現場責任者はトラブル発生時の調整役となります。
イレギュラー対応が重なると予定していた休みが急に潰れたり、帰宅直前に問題が発覚して残業になるなど、プライベートの予定が立てにくくなるなどストレスの要因につながります。
このような状況が続くと、「常に仕事に縛られている感覚」から心身の疲労が蓄積し、離職を考えるきっかけになります。
労働時間が長く、プライベートとの両立が難しい
現場仕事では、早朝集合・残業・休日出勤が発生しやすく、生活リズムが乱れやすい点も「辞めたい」と感じる大きな要因です。
天候や工期に左右されるため、スケジュール通りに終わらず、長時間労働が常態化する現場も少なくありません。
家族との時間が取れない、趣味や休息の時間が確保できないことで、精神的な負担が蓄積していきます。
一般社団法人日本建設業連合会のデータによると、建設業の月間総実労働時間は全産業平均より184時間も長い傾向にあります。

2024年度から時間外労働の上限規制が適用されましたが、ほかの仕事と比べるとやはりワークライフバランスの取りづらさが離職理由の一因となっています。
給与が労働量に見合わないと感じる
「これだけきつい仕事なのに給料が上がらない」という不満も、現場仕事を辞めたい理由として非常に多く見られます。
現場仕事はほかの仕事比べて肉体的負担や危険を伴う作業にもかかわらず、昇給が年功序列だったり、会社規模によって賃金水準が低かったりすると、将来設計が描きにくくなります。
国土交通省のデータによると、現場仕事の一つである建設業の賃金は近年上昇傾向にあるものの、依然として低水準にとどまるケースが多いのが実情です。

同年代の他業種と比べて生涯賃金が低い現状から、「割に合わない」と感じて転職を考える人が増えています。
またとくに給料アップや昇給の期待が持てない職場では、モチベーションを維持することも難しいでしょう。
経済的な不安は、仕事を辞めたい理由の一つとして非常に大きいと言えます。
人間関係が閉鎖的でストレスが大きい
現場仕事は高齢化が進んでいる業界であることや少人数・縦社会の環境になりやすく、人間関係が固定化しやすい特徴があります。
そのため、上司や先輩との相性が悪い場合、逃げ場がなく強いストレスを感じることがあります。
「怒鳴られる」「理不尽な指示がある」「昔ながらの価値観が残っている」現場では、精神的な負担から「もう限界」と感じる人も少なくありません。
実際、厚生労働省の「労働者のメンタルヘルスに関する現状」でも仕事内容や事故を抑えて、パワハラなど人間関係は離職理由の上位に挙げられています。

参照:精神障害の労災補償状況
人間関係の問題は仕事内容以上に離職に直結しやすく、「現場仕事=人間関係がきつい」というイメージを強める要因にもなっています。
出張や転勤が多い
現場仕事を辞めたいと感じる理由の一つに、出張や転勤が多いことがあります。
実際、日本建設産業職員労働組合協議会のデータによると、建設産業において単身赴任をしている方の割合は以下の通りとなり、特に外勤に至っては30~50%程度の人が単身赴任をしていることがわかりました。

頻繁な出張や転勤は、生活のリズムを崩し、家庭やプライベートの時間を犠牲にすることにもなります。
特に子どものいる家庭の場合、単身赴任をして家族にも会えないリスクがあります。
出張や転勤が多くなると、家族と過ごす時間が減り、子供の成長を見守る機会を失うことにもなるのです。
また、出張や天気人による新しい環境に慣れるためのストレスや仕事の進捗を把握するための時間が増えることがストレスに感じるケースもあります。
このように出張や転勤が続くと、安定した生活を望む気持ちが強まり、現場仕事を辞めたいと思うのです。
関連記事:現場仕事がきつい・しんどいと言われる理由!向いてる人・向いてない人の特徴も紹介
現場仕事を辞めた方がいいサイン
現場仕事を辞めた方がいいかどうか迷っている方の中には、「本当に辞めてもいいのか」「甘えなのでは?」と思う方も少なくありません。
ここでは、現場仕事を辞めた方がいいサインについていくつか紹介します。
慢性的な体調不良・痛みが続いている
腰痛・膝痛・肩痛・睡眠障害などが慢性化している場合は、辞めるタイミングとして明確な危険サインです。
厚生労働省のデータでも現場仕事では無理な姿勢や重量物の運搬、高所作業などが日常的に発生し、身体への負担が蓄積されやすいことがわかります。
「休めば治る」段階を過ぎると、症状は職業病として固定化しやすく、将来的に働ける仕事の選択肢を狭めてしまいます。
体を壊してからの転職は難易度が上がるため、まだ動けるうちに環境を変える判断をするのがいいでしょう。
またすぐできる対処法としては以下の方法も有効です。
体調不良が続く際のすぐできる対処法
- 生活習慣(食事・睡眠・運動)の見直し
- 医師への相談(内科・心療内科)
- 短期間の休養
ヒヤリハットやミスが増えている
「最近ヒヤッとする場面が増えた」「集中力が続かずミスが多い」と感じている場合も、危険な兆候です。
現場仕事では一瞬の判断ミスが重大事故につながりますが、疲労やストレスが蓄積すると注意力は確実に低下します。
建設業労働災害防止協会の分析では、労災事故の主に「墜落、転落」が最も多く、次に「はさまれ、巻き込まれ」の順となっています。

いずれにしてもその背景には「疲労」「慣れ」「集中力低下」があり、重大な事故になる前に休むか転職を検討することをおすすめします。
事故は本人だけでなく、周囲を巻き込む可能性もあるため、「危ないと感じる頻度」が増えてきた時点で働き方を見直すべき段階に入っているといえます。
長時間労働・不規則勤務で生活が崩れている
残業が常態化している、休日が工程次第で潰れる、夜勤・早朝対応が多いなど、生活リズムが崩れている状態も危険サインです。
睡眠不足や私生活の破綻は、心身の不調だけでなく判断力低下にも直結します。
厚生労働省の「過労死等防止対策白書」では、長時間労働とメンタル不調・脳心疾患の強い相関が示されており、建設業は依然として月60時間以上の残業が発生しやすい業界の一つです。

また以下の症状が出ている状態が続く場合、メンタル面の限界が近づいているサインになります。
我慢を続けるほど回復に時間がかかるため、早めの環境変更が推奨されます。
強いストレス・メンタル不調を感じているサイン
- 現場に行く前から憂うつ
- 朝起きるのがつらい
- 常にイライラしている など
将来像が全く描けず不安が強い
「このまま10年後も同じ働き方を続けられる気がしない」「年齢を重ねた自分が現場に立っている想像ができない」という不安が強い場合も辞め時のサインです。
現場仕事は体力依存度が高く、将来のキャリアパスが見えにくい職場も少なくありません。
国土交通省の建設業白書では、建設技能者の高齢化(60歳以上が約25%以上)と若年層不足が指摘されています。

参照:年齢階層別の建設技能者数
裏を返せば、年齢とともに現場を離れざるを得ない人も多いということです。
将来への不安を感じながら働き続けるより、経験を活かせる別の職種へ早めに舵を切る方が長期的には安定しやすくなります。
現場仕事を辞めたい時の対処法
現場仕事を辞めたくなる理由について紹介してきました。
ここでは、現場仕事を辞めたい時の対処法についていくつかご紹介します。
現在、離職や退職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
体力的にきついなら負担の少ない職種へシフトする
現場仕事を辞めたい理由が体力的なきつさであれば、完全に業界を離れる前に、負担の少ない職種へシフトする選択肢があります。
たとえば、同じ建設業界でも以下の職種であれば比較的体力仕事が少なく、年齢を重ねても続けやすい現場仕事なのでおすすめです。
体力仕事が少ない現場仕事
- 塗装
- 内装
- 設備管理
- 施工管理 など
とくに現場経験がある人は、作業工程や安全管理の知識を活かせるため、まったくの未経験よりも有利に転職できます。
「体が限界=現場仕事を辞める」と決めつけず、仕事内容を変えることで、経験を無駄にせず長く働ける可能性があります。
給与に不満があるなら条件の良い会社へ転職
「仕事量に対して給料が安い」と感じている場合、業界そのものよりも会社選びが原因である可能性が高いです。
たとえば建設・現場系の仕事は、企業規模や元請・下請の立場によって、同じ職種でも年収に大きな差が出ます。
また資格手当や昇給制度が整っている会社に移るだけで、収入が大きく改善することも珍しくありません。
現場経験者は即戦力として評価されやすいため、転職市場では有利です。
辞める前に「今の会社が本当に適正か」を見直すことで、環境を変えつつ現場仕事を続ける道が見えてきます。
年収アップを目指す現場仕事での転職でチェックしておくべきポイント
- 年収相場
- 資格手当の有無
- 昇給制度
- 残業や夜勤の有無
なお建設・現場系の転職を検討しているのであれば、建設業界に特化した専門の求人サイト「GATEN職」の活用がおすすめです。
人間関係が原因なら職場環境を変えるのが良い
先にも述べたように現場仕事を辞めたい理由として人間関係のストレスを挙げる人は少なくありません。
ただし、これは「現場仕事全体の問題」ではなく、「その現場・会社の問題」であることがほとんどです。
現場ごとに雰囲気は大きく異なり、なかには若手を育てる文化のある会社やハラスメント対策に力を入れている企業も増えています。
人間関係に悩んでいる場合は業種を変える前にまずは社内異動をするか転職で環境を変えるのが現実的な対処法だといえます。
仕事そのものが嫌いでなければ、職場を変えるだけでストレスが大きく改善する可能性があります。
人間関係で転職をする際のチェックしておくべきポイント
- 同世代の割合
- 若手や未経験者への教育制度
- ハラスメント対策に力を入れているか
- 離職率
将来が不安なら資格取得でキャリアの幅を広げる
「このまま現場仕事を続けて将来大丈夫なのか」と不安を感じているなら、資格取得を視野に入れるのが良い対処法です。
たとえば以下の資格を持っていると、体力に依存しにくく、年齢を重ねても活躍できるポジションへつながりやすいのでおすすめです。
現場仕事におすすめの資格
- 施工管理技士
- 電気工事士
- 管工事施工管理技士
とくに現場経験がある人は受験資格を満たしやすく、実務理解がある分、学習もスムーズにはかどります。
ほかにも資格を取ることで、内勤・管理職・収入アップなど将来の選択肢が広がり、「辞めたい」という気持ちを前向きなキャリア形成へ変えることができるメリットがあります。
関連記事:おすすめの現場仕事を理由別に紹介!向いてる人・向いていない人の特徴も解説
現場仕事を辞めるべき?向いていない人の特徴
現場仕事をやめるべきか迷っている方はそもそも現場仕事に向いていない可能性が高いです。
ここでは、現場仕事に向いていない人の特徴について紹介します。
体力に自信がない人
現場仕事は立ち仕事や屋外作業、重い資材の運搬などが多く、体力の消耗が避けられません。
そのため、疲労が翌日に残りやすい人や、慢性的な腰痛・関節痛を抱えている人は向いていないと感じやすい傾向があります。
改善策としては、作業後のケアや筋力トレーニングで基礎体力を補う方法がありますが、根本的な解決が難しい場合もあります。
その場合は、体力負担の少ない職種へのシフトがおすすめです。
たとえば施工管理、設備点検、現場事務などは現場知識を活かしつつ身体的負担を抑えられますし、塗装や内装仕上げ、メンテナンス系など比較的負荷の軽い現場仕事を選ぶと継続しやすくなります。
またデスクワーク中心のIT・事務などに転職するのもひとつです。
体力に自信がない人におすすめの仕事
- デスクワークができる仕事
- 現場仕事なら施工管理、設備点検、現場事務などの内勤中心の仕事
ルールや安全管理を守るのが苦手な人
現場仕事では、安全確認・手順遵守・報連相が非常に重要です。
そのため、「細かい決まりが苦手」「自己判断で動きがち」という人は、事故リスクが高まり、現場仕事に向いていないと判断されやすくなります。
改善策としては、作業前に手順をメモする、先輩の動きを意識的に真似るなど、ルールを習慣化する工夫が有効です。
それでもストレスが大きい場合は、裁量が比較的広い職種や、ルールより成果が重視される仕事が向いています。
ルールをも守るのが苦手な人におすすめの仕事
- 裁量が低い仕事(独立などもひとつ)
- 成果至上主義の職種(営業職など)
- 手に職をつけて個人で作業するのが多い仕事(エンジニア・デザイン系など)
- 現場仕事なら一人作業が多い職種(職人系)
営業職や技術営業、職人系でも一人作業が多い塗装・防水などは比較的相性が良い場合があります。
現場経験を活かしつつ、安全管理の比重がやや軽い職種を選ぶのも一つの手です。
人間関係のストレスを強く感じやすい人
現場仕事はチーム作業が多く、上下関係がはっきりしている職場も少なくありません。
そのため、人間関係の摩擦に敏感な人や強い口調・指示にストレスを感じやすい人は、精神的につらくなりやすい傾向があります。
改善策としては、現場ごとの人間関係を割り切る考え方を身につけたり、信頼できる上司や先輩に相談することが挙げられます。
ただし、それでも改善しない場合は環境を変えるのが現実的です。
少人数制の現場や、元請け企業の管理系職種、現場と内勤の中間にあたる施工管理補助などは人間関係の負担が比較的少なめです。
先にも述べたように仕事そのものが嫌いでなければ、職場を変えるだけでストレスが大きく改善する可能性があるため、業界を変える前に検討してみてください。
それでもなるべくひとりで作業する方が好きな方は以下の仕事へ転職するのもひとつです。
ひとりで黙々と作業するのが得意な人におすすめの仕事
- 事務系
- 軽作業系
- 在宅勤務できる仕事(ライター・事務・フリーランスなど)
現場仕事を辞める時の退職の流れ
現場仕事に向いていない方や辞める意識が強い方は退職するのもひとつです。
ここでは、現場仕事を辞める時の退職の流れについて紹介します。
退職理由を整理し「辞める目的」を明確にする
退職を切り出す前に最も重要なのが、「なぜ辞めたいのか」を整理することです。
体力的な限界なのか、人間関係なのか、給与や将来性への不安なのかによって、次の行動は大きく変わります。
理由が曖昧なまま辞めてしまうと、次の職場でも同じ悩みを繰り返す可能性があります。
退職を考えたときに考えるべきポイント
- 現場仕事そのものが嫌なのか(業界そのものを変える)
- 今の職場環境が合わないのか(職種もしくは会社を変える)
たとえば環境が原因であれば、同業他社への転職で改善できるケースも多くあります。
紙に書き出して整理したり、第三者に伝えることで気持ちも冷静になります。
上司・会社へ退職の意思を伝える
退職の意思は、できるだけ早めに直属の上司へ口頭で伝えるのが基本です。
現場仕事は人員配置や工期に影響するため、急な申し出はトラブルになりやすい傾向があります。
法律上は2週間前でも可能ですが、現場職では1か月前が無難です。
退職を伝える際のポイント
- 不満や批判は言わない
- 感謝+前向きな理由をセットにする
- 退職希望日は具体的に伝える
人間関係や会社批判を強く出すと引き止めや感情的な対立に発展しやすくなります。
「体力的な理由」「将来を考えて」など、角が立ちにくい理由を選ぶのがおすすめです。
退職日までに引き継ぎ・片付けを行う
退職が決まったら、担当している作業や現場の引き継ぎを行います。
現場仕事では、作業手順・注意点・道具の保管場所など、口頭だけでなく簡単なメモを残すとトラブル防止になります。
途中でやる気を失うと評価が下がり、退職後に悪い噂が立つこともあります。
また退職後も会社や上司の悪口を外で言わないことも大切です。
現場仕事の業界は意外と狭いため、円満退職は将来の転職や再就職にもプラスになります。
退職までにやっておくべきこと
- 担当現場・作業の引き継ぎ内容の整理
- 道具・制服・備品の返却確認
- 有給休暇の残日数と消化可否
- 最終給与・残業代の支給日の確認
次の仕事・生活に向けた準備を整える
退職後に慌てないためにも、可能であれば在職中に次の仕事の目処を立てておくのが理想です。
現場経験は評価されやすいため、同業転職や施工管理、内勤系へのキャリアチェンジも選択肢になります。
ポイントは「辞めた後の生活を具体的にイメージすること」。収入の空白期間や保険・年金の手続きも考慮しておきましょう。
現場仕事は次につながるスキルが多い職種なので、焦らず計画的に次の一歩を選ぶことが大切です。
次の仕事までにやっておくべきこと
- 保険や年金などの手続き関係(失業保険を使うか)
- 転職先を決めておく
- 転職先で必要なものの確認
- 職務経歴の棚卸し(これから転職する場合)
現場経験が評価されるおすすめの職種
現場仕事を辞めたいと考える方の中には「他職種だと見つからないのでは」といったイメージを持つ人もいるでしょうが、実はそうではありません。
ここでは、現場経験が評価されるおすすめの職種についていくつかご紹介します。
施工管理(建築・土木・設備)
施工管理は、工事現場全体を統括するポジションで、工程・品質・安全・原価の「4大管理」を担います。
現場作業員としての経験がある人は職人の動きや工種ごとの段取り、危険ポイントを実体験として理解しているため、机上の知識だけの人材より圧倒的に信頼されやすいのが特徴です。
現場経験者は「この工程は無理が出やすい」「この順番だと職人が動きにくい」といった実務感覚を持っており、トラブルの予測・回避能力が高いと評価されます。
結果として、工程遅延や事故リスクの低減につながり、企業側の評価も高くなります。
また、資格(施工管理技士)を取得すれば500万~700万円以上など年収アップも見込めます。
施工管理の種類
- 建築施工管理: ビル、マンション、戸建住宅など
- 土木施工管理: 道路、橋、上下水道、鉄道など
- 電気工事施工管理: 電気設備。
- プラント施工管理: 工場、生産設備など
設備保全・メンテナンス(工場・ビル設備)
設備保全・メンテナンスは、工場設備やビル設備の点検・修理・予防保全を行う仕事です。
現場作業経験がある人は、機械の異音・振動・違和感といった「感覚的な異常」に気づきやすく、トラブル対応力が高いと評価されます。
夜勤や交代制がある現場もありますが、肉体的な負担は現場作業より軽く、長期的に働きやすいためおすすめです。
資格(電気工事士、機械保全技能士など)を取得すれば、年収700万~800万円とさらに収入は安定します。
設備保全・メンテナンス
- 製造業の工場: 自動車、食品、電機、機械など
- プラント: 発電所、化学プラント、石油精製プラントなど
- 商業施設・ビル: 空調設備、消防設備、電気設備など
- 鉄道・インフラ: 鉄道車両、信号設備、交通インフラなど
建設系営業・法人営業
建設業界や設備業界の営業職は現場経験があることで大きなアドバンテージを得られます。
現場を知らない営業は、工期・施工条件・安全面を理解できず、無理な提案をしてしまうケースがあります。
一方、現場経験者は「この条件ではこの工法は難しい」「この予算だとここまでが限界」と現実的な提案ができ、顧客や現場双方から信頼されます。
結果として、クレームや手戻りが減り、継続受注につながりやすくなります。
建設系営業・法人営業ををおすすめする理由は体力負担が軽減され、成果次第で年収アップを狙える点です。
建設系営業では年収500〜1000万円以上の事例も珍しくありません。
建設系営業・法人営業
- 建築・土木知識
- ヒアリング力・提案力
- コミュニケーションスキル
- 学習意欲(最新の技術やトレンドを把握する姿勢)
現場仕事を辞めても収入を落とさない方法
現場仕事をやめようか迷っている方の中には、「今の仕事よりも年収を下げたくない」と不安な方もいるはずです。
ここでは、現場仕事を辞めても収入を落とさない方法について紹介します。
現場経験を活かして「施工管理・管理職」へ転向する
現場仕事を辞めても収入を落とさない最も王道の方法が施工管理や現場管理職へのキャリアチェンジです。
施工管理は現場作業そのものではなく、工程・安全・品質・原価を管理する立場であり、体力的負担が大きく軽減されます。
特に現場経験者は先にも述べたように職人の動きや工程の実情を理解しているため「机上の空論にならない管理」ができ、未経験の管理者よりも高く評価されやすい傾向にあります。
企業側も即戦力として扱うため、年収を維持、あるいはアップした状態での転向が可能です。
施工管理・管理職におすすめの人
- 現場経験が5年以上ある
- 人の調整や段取りが苦にならない
- 責任感がある人
資格を取得し「専門職」として単価を上げる
現場を離れる前後で資格を取得し、専門職として働くことで労働時間を減らしながら収入を維持する方法も有効です。
代表例として、電気主任技術者、建築士、施工管理技士、設備保全系資格などがあります。
資格は「この業務を任せられる人材が限られる」状態を作るため、単価が下がりにくいのが特徴です。
特に建設・インフラ分野では、有資格者不足が深刻で、年齢が高くても安定した需要があります。
体力依存から脱却し、知識・経験で稼ぐ構造に移行できる点が大きなメリットです。
現場仕事におすすめの資格
- フォークリフト運転技能講習(運搬系)
- ガス溶接技能者(工業・技術)
- 電気工事士(電気)
- 施工管理技士(建設系)
- 作業主任者(安全系)
現場経験を生かして独立・一人親方+管理型に移行する
単純な肉体労働を減らしつつ収入を維持する方法として独立後に「自分が動く現場を減らし、管理や手配に回る」形へシフトする選択もあります。
例えば、元請け・下請け調整、若手職人の手配、工程管理を中心に行い、自身は要所のみ現場に入るスタイルです。
現場経験があるからこそ職人からの信頼を得やすく、管理役として機能します。
独立におすすめの人の特徴
- 人脈がある
- 責任感がある
- 営業力・資金管理力がある
現場仕事を辞める前に悩みの整理をしよう
現場仕事を辞めたいと感じたとき、大切なのは「なぜ辞めたいのか」を整理することです。
体力的な不安、給与への不満、人間関係など、理由によって最適な対処法は異なります。
場合によっては現場仕事そのものをやめるのではなく、職種を変えずに内勤へ移る、別の現場会社へ転職するなど、同じ現場仕事の中でも環境を改善できる可能性があります。
現場仕事はハードな面も確かにありますが、経験やスキルが評価されやすく、年齢を重ねても活かせる仕事です。
辞める・続けるの二択で悩むのではなく、自分に合った働き方を選ぶことが重要です。
GATEN職のような現場仕事に特化した求人サイトなども活用しながら、自分に合った働き方を見つけてみてください。


