建設業界は屋外での作業が多く、作業の効率化に際し設計や現場作業におけるDX化が課題とされています。
国内企業におけるDXの取組は年々増加しており、「DX白書2023」によれば2022年度には69.3%の企業がDXに取り組んでいることがわかります。
また、そのうち26.9%は全社的に取り組んでいる報告がされました。
(参照 独立行政法人情報処理推進機構|DX白書2023)
建設業界でも同様にDXの取組は進められていますが、2020年度のデータにおいてDXに取り組んでいる企業はわずか20.7%にとどまっていることから、他業界と比較しても低い水準であることがわかります。
(参照 独立行政法人情報処理推進機構|DX白書2023)
現場管理アプリは建設業界のDX化の一環であり、ニーズに合わせて選べるほどラインナップに富んでいます。
今回は現場の作業効率向上におすすめの現場管理アプリや現場管理アプリの選び方を解説します。
現場管理アプリとは
現場管理アプリとは、図形や作業工程表作成、報告などの施工管理業務を現場でも手軽におこなえるよう開発されたアプリです。
図面管理や工程管理など作業効率を上げるためのサポートをタブレットなどのデバイスで手軽に受けられ、さらに最新情報も一元管理できる点は現場管理アプリの大きなメリットです。
以降では、現場管理アプリの魅力について解説します。
現場管理アプリとは
- 作業の効率化ができる
- リアルタイムで情報共有ができる
作業の効率化ができる
現場管理アプリは写真・図形管理や報告書の作成、スケジュール管理をアプリ1つで完結できるため、現場の業務効率を高められます。
写真・図形管理は紙媒体が主流でしたが、アプリがあれば必要な情報をスマホやタブレットで管理できるため管理の手間も省けます。
また、アプリに情報を読み込ませることで全体に共有できるため、いちいち現場事務所へ戻る必要が無くなり、作業の省力化が可能となりました。
協力会社も同様のアプリを使用していれば、やり取りは全てオンラインで完結可能です。
リアルタイムで情報共有ができる
現場は不具合や打ち合わせなどによる変更が多い特徴があります。
変更内容の共有はスムーズな作業工程において最も重要であり、送れるだけで作業に遅れが発生します。
従来では共有遅れによる作業の遅れが問題となっていましたが、アプリは共有遅れといったトラブルを防ぐ際にも役立ちます。
現場管理アプリはインターネット上で情報を管理するため、最新情報の共有がしやすい特徴があります。
アプリを通じて最新情報を獲得できるうえ、担当者不在でも必要な情報得を得られやすくなっています。
オンライン上でコミュニケーションも取れるため、変更点や伝えたいことを瞬時に連絡でき、コミュニケーション面のストレスも軽減できます。
情報共有においてストレスを感じている方や、より効率的な情報共有手段を探している方にはアプリは非常に役立つアイテムです。
現場管理アプリの料金相場と主な機能
現場管理アプリの料金や機能はアプリによって異なります。
選ぶ際は、料金相場を把握しニーズに合うアプリを選びましょう。
また、主な機能も併せてご紹介します。
現場管理アプリの料金相場と主な機能
- 現場管理アプリの料金相場
- 現場管理アプリの主な機能
現場管理アプリの料金相場
現場管理アプリの1人あたりの月額料金は、1,000円~数千円ほどが相場です。
中には管理者・経営者に役立つ豊富な機能を搭載しながら、30アカウント分を月額4,000円で利用できるアプリも存在しており、リーズナブルな利用がしやすくなっています。
以下は、今回紹介する現場管理アプリの料金と初期費用の一覧です。
サービス名 | 月額料金 | 初期費用 |
---|---|---|
KANNA(カンナ) | 0円~(プランにより変動あり) | 0円 |
サクミル | 4,000円 | 0円 |
現場ポケット | 13,200円 | 0円 |
Photoruction (フォトラクション) |
要問い合わせ (利用するアカウント数により価格変動) |
0円 |
現場管理アプリの主な機能
現場管理アプリの主な機能は下記の通りです。
「稼働管理」は情報を一元管理でき、人員の過不足や日程調整が手軽にできる機能です。
「工程表の作成/共有」はExcelなどで作成した工程表をアプリで作成できる機能となっており、作成した資料はクラウド管理が可能です。
その他にも紙媒体での保管が主流だった写真や図形の管理・共有も、アプリでは手軽にできます。
現場管理アプリおすすめ4選!
建設業界のDX化に伴い、様々な現場管理アプリが開発・リリースされています。
選ぶ際は各アプリの評判や機能、料金を確認し選びましょう。
以降では、特におすすめなアプリを5つご紹介します。
現場管理アプリおすすめ5選
- KANNA(カンナ)
- サクミル
- 現場ポケット
- Photoruction(フォトラクション)
KANNA(カンナ)
KANNAは、株式会社アルダグラムが提供する現場管理アプリです。
ブラウザ・アプリどちらにも対応している特徴があり、写真・図形などの資料をスマホやタブレットでいつでも手軽に確認できます。
図面管理以外にスケジュール管理やチャット機能など、基本機能が備わっていることから建築・建設・工事などあらゆる場面で役立つ機能が搭載されています。
KANNAは書記費用0円で利用できるうえ、他社アカウント数無制限で利用できるため、協力会社との利用もしやすくなっています。
ユーザー評価もAppStore、GooglePlayともに★4.3と高い評価を得ていることから実績があり、リーズナブルに利用できるアプリを探している方におすすめの現場管理アプリと言えます。
サクミル
サクミルは、月額4,000円で30アカウント利用可能な現場管理アプリです。
顧客管理や案件進捗管理、スケジュール、作業日報など様々な機能が搭載されている特徴があり、現場・事務で利用しやすくなっています。
40代~60代をメインに作成されているため、普段スマホなどに慣れていない方でも利用しやすいようシンプルな操作性となっています。
また、サクミルは2カ月間の無料トライアル期間を提供しているため、現場に合っているか試しやすくなっています。
現場の管理を一括化したい方や、現場の作業効率を向上させたい方におすすめのアプリです。
現場ポケット
現場ポケットは、初期費用無料で利用できる現場管理アプリです。
現場管理機能以外にも、利用者の状況に応じたサポートや現場の生産性を上げるためのコミュニケーションサポートを提供している特徴があります。
現場ポケットはGOOD DESIGN AWARD2022を獲得した実績があり、現場管理に特化したシンプルな設計で利用しやすくなっています。
また、アプリ導入後にもアフターフォローを受けられるため、安心して利用できます。
現場ポケットでは2ヶ月間の無料利用期間を提供しているため、気になった方は無料期間を利用し試すことをおすすめします。
Photoruction(フォトラクション)
Photoructionは、建築・土木現場の生産支援に特化した現場管理アプリです。
令和4年度インフラDX大賞スタートアップ奨励賞を獲得した実績があり、導入プロジェクト数は40万を突破しています。
Photoructionは写真管理からBIMまで建設生産に関する業務をソフトウェアで効率化し、写真や図面もスマホ・タブレットで手軽に確認できます。
また、撮影した写真は自動で整理されるほかリアルタイム共有も可能なため、現場でも確認がしやすくなっています。
「建設の世界を限りなくスマートに」というコンセプトにより開発されたため、誰でも利用しやすい操作性もPhotoructionの魅力です。
現場管理アプリを選ぶ際のポイント
現場管理アプリは建設業界のDX化推進に伴い開発が進められているため、年々様々な種類のアプリがリリースされています。
搭載されている機能や料金、操作性はアプリにより異なるため、複数のアプリを比較し従業員が使いやすくニーズに合うサービスを選びましょう。
また、選ぶ際には利用する目的の明確化も重要です。
以降では、現場管理アプリを選ぶ際のポイントについて解説します。
現場管理アプリを選ぶ際のポイント
- 対象工事に必要な機能が搭載されている
- 費用と利用できるユーザー数で選ぶ
- 操作性の高さで選ぶ
- サポート体制の手厚さから選ぶ
対象工事に必要な機能が搭載されている
現場管理アプリは対象工事や機能に特徴があり、アプリによっては現場にそぐわないケースも考えられます。
選ぶ際には自社の請け負っている業種に即した機能が備わっているかを念頭に置き、サービスを選びましょう。
また、アプリも年々進化しているため工程管理・工事写真・図面共有以外にチャット、検査、受発注など様々な機能を搭載したサービスも多くリリースされています。
多機能なアプリは便利ですが、その分機能が複雑になるため現場に浸透しない可能性も考えられます。
現場への浸透度や利用しやすい操作性であるかも、選ぶ際には重視し検討しましょう。
費用と利用できるユーザー数で選ぶ
現場管理アプリの料金はサービスにより異なるうえ、1人が利用するわけではありません。
料金は利用できる人数に応じて高くなるため、選ぶ際には複数のアプリを比較し予算に合わせたサービスを見定めることが大切です。
また、アプリの中には案件数、保存容量に応じた課金形式のアプリも存在するため支払いやすいサービスを選びましょう。
なお、アプリによっては初期費用やオプション費用が発生するケースもあるため、月額料金以外の費用が発生することを念頭に置き、予算に合うか判断しましょう。
操作性の高さで選ぶ
現場管理アプリを選ぶ上で、操作性の高さも重要です。
アプリは現場監督だけでなく職人や従業員、関係者全員が利用します。
建設業界は年配の方も多く、ITツールに慣れていない方もいます。
複雑な操作性のアプリを選んだ場合、現場に浸透せずアプリ自体が無駄になってしまう恐れもあります。
選ぶ際には、下記のポイントを意識しながらシンプルで使い勝手の良いアプリを選びましょう。
- 直感的な操作ができる
- 見やすい工夫がされている
- 年配者でも使いやすい
サポート体制の手厚さから選ぶ
アプリの中には導入までのサポートが手厚く、アフターフォローを受けられるサービスも存在します。
サポート体制の整っているサービスの場合、アプリ利用時にトラブルが発生しても迅速に対応してもらえるため安心して利用できます。
現場ポケットでは導入サポート以外に現場で発生する悩みへのサポートもおこなっているため、より安心して利用ができるでしょう。
また、中には事前説明会を開いているメーカーも存在するため、導入に際し不安がある方は事前説明をおこなっているサービスの利用をおすすめします。
現場管理アプリで現場の作業効率を上げよう!
今回は工事現場の作業効率を上げる際におすすめの現場管理アプリを5つご紹介しました。
アプリは現場の情報を一元管理できるため現場の情報把握や変更点の共有がしやすく、共有漏れを防ぐことも可能です。
中にはチャットツールを搭載しているため、オンライン上でコミュニケーションがとりやすくなっています。
現場管理アプリは多種多様なサービスが提供されているため、選ぶ際には自社のニーズに合う機能が搭載されているアプリを選びましょう。