有限会社丸網水産では、広島県大竹市玖波の豊かな自然環境を活かし、ブランド牡蠣「くばおう」を完全に天然の方法で養殖しています。玖波の海は、瀬戸内海の穏やかな潮流と栄養豊富な海水が交わる理想的な環境です。この海域で牡蠣はゆっくりと時間をかけて育ち、自然の力をたっぷり吸収することで、身が大きく、甘みや旨味が際立った高品質な牡蠣へと成長します。
養殖の過程では、海の状態や気象条件を細かく観察し、牡蠣にとって最適な環境を維持することが重要です。時には、牡蠣の殻を磨いたり、丁寧に間引きを行うことで成長を促進します。手間ひまを惜しまず育てられた「くばおう」は、長年の技術と自然の恵みが結集した自慢の逸品です。

牡蠣の収穫時期には、海から引き揚げられた牡蠣を一つひとつ手作業で選別し、新鮮さを保ちながら丁寧に処理します。採れたての牡蠣は、すぐに専用の設備で洗浄され、不要な砂や汚れを取り除きます。その後、出荷基準を満たした牡蠣だけが厳選され、サイズや品質を確認した上で、衛生管理の行き届いた施設で梱包されます。
梱包作業では、牡蠣が傷つかないよう丁寧に包装し、鮮度を保つための工夫が施されています。そして、全国各地のお客様の元に、最高の状態で牡蠣が届くよう、迅速に発送手続きを進めます。発送の際には、お客様にご満足いただけるよう、配送時間の調整や梱包内容の確認など、細かな配慮が求められます。私たちの手からお客様へとつながる、この過程を大切にしています。

冬のシーズンになると、丸網水産が運営する玖波で唯一のカキ小屋「くばおう」がオープンします。このカキ小屋では、お客様が直接産地を訪れ、新鮮な牡蠣をその場で楽しむことができるという特別な体験を提供しています。カキ小屋では、採れたての牡蠣を目の前で焼いたり蒸したりして、お客様に最高の状態でご提供します。
接客業務では、牡蠣の魅力を伝えることはもちろん、訪れる方々が快適に過ごせるよう心配りが求められます。牡蠣の食べ方や味わい方についての説明を行ったり、料理を提供する際の丁寧なサービスを心掛けています。また、地元の食材や自然環境についての知識をお客様と共有し、玖波の豊かな恵みを楽しんでいただけるよう努めます。カキ小屋「くばおう」は、単に食事を楽しむ場であるだけでなく、地元と自然の繋がりを感じる特別な空間として、多くのお客様にご愛顧いただいています。