建築や土木分野で専門的な知識と技術を習得したい場合は、専門学校への進学を検討する人もいます。
建設業界は学歴不問で働くことができますが、施工管理技士などの専門資格の取得には学歴が実務経験年数に影響するため、専門学校や大学に進学している方がキャリアアップを考えると有利です。
専門学校では、設計や施工に関する実践的な授業が組まれており、即戦力として活躍できる力を身につけられます。
また、二級建築士や土木施工管理技士などの国家資格取得に直結するカリキュラムが用意されている点も大きな強みといえます。
本記事では、建築・土木を目指せるおすすめの専門学校を紹介し、資格や就職実績、学校選びのポイントまで詳しく解説します。
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建築・土木分野を専門学校で学ぶメリット
建設業界の人手不足は深刻な問題であり、 令和4年の建設業就業者数は479万人で、ピーク時(平成9年平均)から約30%減少しています。
人手不足の問題を解決するためには、即戦力となる若い世代の育成が重要な課題とされています。
建築・土木分野を専門学校で学ぶ最大のメリットは、現場で必要とされる実践的な知識と技術を短期間で身につけられる点です。
専門学校は大学に比べてカリキュラムが実務寄りに構成されており、CAD演習や施工実習など即戦力につながる授業が多く組み込まれています。
以下では、建築・土木分野を専門学校で学ぶメリットを詳しく解説します。
建築・土木分野を専門学校で学ぶメリット
実践的な授業が多く、即戦力採用を目指せる
建築・土木分野を専門学校で学ぶ利点の一つは、実習中心のカリキュラムにあります。
専門学校では、大学のように座学が中心ではなく、現場で必要とされる以下のスキルを在学中から体験的に身につけられます。
- CADやBIMといった設計ソフトの操作
- 測量実習
- 模型制作
- 施工管理演習など
また、企業が行うインターンシップや校内実習を通じて、現場感覚を養える機会が多い点も大きな強みです。
卒業後すぐに業務に対応できる力を持つことで、早期から責任ある仕事を任される可能性も高まり、キャリア形成を加速できるのが専門学校の実践的教育のメリットです。
資格取得に直結するカリキュラムがある
建築・土木の分野で就職やキャリアアップを目指すうえで、資格の取得は必須です。
たとえば一級・二級建築士、土木施工管理技士、建築施工管理技士などは採用条件や昇進要件に組み込まれることが多く、資格を持つ人材は待遇面でも優遇されます。
専門学校では、こうした資格取得を前提にしたカリキュラムが用意されており、授業で基礎知識から試験対策まで体系的に学べます。
さらに、専門学校卒業により建築士受験資格を得られるなど、学歴と資格要件が直結している点も大きなメリットです。
大学進学より短期間で資格を取得しやすく、早期に実務経験と組み合わせてキャリアを積めるため、効率的に専門職としての地位を築けるのが専門学校の強みといえます。
就職支援が手厚く、就職率が高い
専門学校に通うメリットには、就職サポートの手厚さと高い就職率も挙げられます。
建設業では、高専・短大卒の採用計画割合が53%と、他の業種と比較して最も高いとデータで示されています。
参照元:採用計画数に採用内定(配属予定)が達していない事業所割合は「高校卒」で56%、「大学卒(文科系)」で48%|独立行政法人労働政策研究・研修機構
専門学校は地元の建設会社や大手ゼネコン、設計事務所などと強いつながりを持ち、専用の求人情報を学生に提供しています。
キャリアセンターや就職担当者が個別相談に応じ、履歴書の書き方や面接対策まで支援するため、初めての就職活動でも安心して挑めるのも魅力です。
また、インターンシップや校外実習を通じて企業と接点を持ち、そこから採用に直結するケースも珍しくありません。
こうした環境を活かし、希望する分野に直接つながる進路を実現しやすい点は、専門学校進学の大きなメリットといえるでしょう。
専門学校選びで重視すべきポイント
専門学校の検索サイト「スタディサプリ 進路」の検索結果では、建築・土木を目指せる専門学校は2025年9月現在で121校存在します。
複数の専門学校の中から、即戦力採用や就職で有利となる力を身につけるためには、以下のポイントに注目して、学校を選択しましょう。
専門学校選びで重視すべきポイント
資格取得実績が豊富である
建築や土木の専門学校を選ぶうえで、資格取得実績は考慮すべきポイントです。
建築士(1級・2級)や土木施工管理技士などの資格の取得は、業界での信頼性や就職に直結します。
専門学校によっては受験資格が得られる学科を設置しており、在学中から資格試験対策を体系的に学べる環境が整っています。
模擬試験や過去問題演習、個別指導といったサポートの有無も注目すべき点です。
また、卒業生の合格率や合格者数を公表している学校は信頼性が高いといえます。
資格取得は単なる学習の成果ではなく、将来的に施工管理や設計業務などの責任ある仕事を任されるための基盤となるため、実績豊富な学校を選ぶことがキャリア形成に直結します。
就職支援・就職実績が豊富である
専門学校の最大の魅力は、卒業後に即戦力として働ける人材を育成する点にあります。
そのため、就職支援と就職実績の確認は欠かせません。
建築・土木業界は大手ゼネコン、地域密着型の建設会社、設計事務所、インフラ関連企業などさまざまで、希望する進路が実現できるかは学校の実績に大きく影響されます。
また、就職率だけでなく、どの企業に就職しているか、求人件数や業界とのつながりをチェックすることも重要です。
加えて、キャリアセンターやインターンシップ制度、OB・OGネットワークなど、在学中から就職活動を支援する体制が整っている学校は強みがあります。
将来的に安定した就労を目指すには、単に就職率が高いだけでなく、自分の志望に合った進路実績を持つ学校を選ぶことが必要です。
カリキュラムが充実している
建築や土木の専門学校は、座学だけでなく現場に直結した実習を通じて学べる点が大きな特徴です。
そのため、実習設備やカリキュラムの充実度は専門学校を選択する上で欠かせません。
CADやBIMといった最新設計ソフトの習得、測量や施工実習など実務に近い体験ができる環境は、卒業後の即戦力につながります。
また、現役の建築士や施工管理技士が講師を務める学校では、最新の業界知識や現場で求められるスキルを直接学べます。
こうした実践的な教育環境は、就職活動でのアピールポイントとなり、長期的なキャリア形成にも有利に働くでしょう。
建築・土木を目指せるおすすめの専門学校12選
京都伝統工芸大学校(TASK)
京都伝統工芸大学校(TASK)は、学校法人二本松学院が運営する専門課程の認定校であり、日本の伝統工芸を体系的に学べる全国でも数少ない教育機関です。
「継承されてきた技を学ぶことができる唯一の学校」として、長い歴史の中で培われた技術や美意識を、現代に生かしながら未来へと受け継ぐことを目指しています。
学生は「本質を学ぶ」「世界観を広げる」「道を究める」という3つの柱を基に、基礎から実践までを段階的に学び、伝統を支える確かな力を養います。
教育課程は職業実践専門課程として認定されており、業界や支援機関との連携も強く、在学中から現場で必要とされるスキルや感覚を磨くことができます。
入試制度も多様で、AO入試や推薦入試、一般入試のほか、社会人や留学生を対象とした制度も整っており、幅広い学習者に門戸が開かれています。
学費や奨学金制度、学生マンションの情報も公開され、安心して学べる環境が整備されています。
さらに、京都伝統工芸館や図書館といった関連施設の利用、在校生向けのサポート、卒業生やOB/OGを対象とした校友会活動など、学びの先に広がるコミュニティも充実しています。
卒業後は伝統工芸の担い手としての道はもちろん、企業とのつながりを活かした幅広いキャリア形成も可能です。
伝統を守りながら新しい表現を探求したい方にとって、TASKはその第一歩となる学び舎といえるでしょう。
学校名 | 京都伝統工芸大学校 (TASK) |
運営法人 | 学校法人二本松学院 |
所在地 | 〒622-0041 京都府南丹市園部町二本松1-1 |
代表電話番号 | 0771-63-1751(代) |
東海工業専門学校
東海工業専門学校金山校は、名古屋・金山にキャンパスを構える「建設・デザインの総合カレッジ」であり、電波学園グループに属する専門学校です。
建築系と土木・測量系の2つの分野を柱に幅広い学科を展開し、社会で即戦力となる人材の育成を目指しています。
建築工学科やインテリアデザイン科、建築設備科、大工技術科などの建築系に加え、土木工学科や測量設計科といった土木・測量分野まで、実践的な教育課程が用意されている点が特徴です。
夜間部の建築工学科も開設されており、多様な学習ニーズに対応しています。
入学希望者には、オープンキャンパスや入学相談、授業見学会などのサポート体制が整い、学費面では各種支援制度も利用可能です。
また、大学併修制度を取り入れ、資格取得や就職に向けた支援も充実しています。
企業との連携を活かしたセミナーや、国家資格である土木施工管理技士の試験対策講習なども行われており、在学中から業界と直結した学びを得られるのも大きな魅力です。
さらに、学生生活を豊かにする行事や学生ハイツ、金山駅周辺の生活情報も提供されており、学びと生活の両面で安心できる環境が整っています。
卒業制作の紹介やオープンキャンパス、動画配信などを通じて、在校生や卒業生の活躍を広く発信している点も印象的です。
保護者や高校の先生方、企業担当者など多様な関係者向けの情報も公開しており、地域や業界と密接に結びついた教育機関として存在感を高めています。
学校名(主たるキャンパス) | 東海工業専門学校金山校 |
所在地 | 〒460-0022 名古屋市中区金山2-7-19 |
連絡先(TEL) | 052-332-6211 |
学科構成と専門分野 | 1.建築系学科 • 建築工学科 • インテリアデザイン科 • 建築設備科 • 大工技術科 • 建築ライセンス科 • 建築ライセンス本科 • [夜間部]建築工学科 2.土木・測量系学科 • 土木工学科 • 測量設計科 • 測量科 • 測量研究科 |
特徴 |
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大阪工業技術専門学校

大阪工業技術専門学校は、社会で長く力を発揮し続けるプロフェッショナルな人材を育てる専門校です。
名称 | 大阪工業技術専門学校 (OCT) |
所在地 | 〒530-0043 大阪市北区天満1丁目8-24 |
学科名 | ・I部建築学科 ・インテリアデザイン学科 ・大工技能学科 ・建築設計学科 ・II部建築学科(夜間部) ・建築士専科(二級建築士受験資格を有する者) ・ロボット・機械学科 |
札幌工科専門学校
札幌工科専門学校は、昭和56年に開校し45年目を迎える、北海道札幌市東区にある歴史ある工科系専門学校です。
「地球が私たちのワーキングフィールド」を教育理念に掲げ、道内で唯一、土木・測量・造園・森林系技術者を養成する専門教育機関として、多くの成果を積み重ねてきました。
国土交通大臣登録・認定校であり、厚生労働大臣指定校、さらに職業実践専門課程にも指定されるなど、公的にも高い信頼を得ています。
学科は2年制と1年制に分かれ、環境土木工学科や造園緑地科では専門士を取得でき、測量士や土木施工管理技士、樹木医、造園施工管理技士など幅広い資格取得を目指せます。
2年制学科では、学生の約半数が技術職公務員(土木・農業土木・林業)に合格し、民間企業からの求人も多数寄せられるなど、就職実績も抜群です。
さらに室蘭工業大学や山形大学への3年次編入学の実績もあり、進路の選択肢が広がります。
また、学校独自の授業料免除制度による最大77万円の経済的支援や、国の修学支援新制度、専門実践教育訓練給付金の対象講座など、学びを後押しする制度も充実しています。
教育面では基礎から学び、ICT技術やドローンを取り入れた先端教育を導入。
自然豊かな環境での実習や2025年導入の全教室エアコン設置など、快適な学習環境づくりにも力を注いでいます。
資格取得支援や公務員試験対策、インターンシップなどを通じて、社会で即戦力として活躍できる人材を育成する体制が整っています。
名称 | 学校法人 常松学園 札幌工科専門学校 |
学科 | ・環境土木工学科:2年制 ・造園緑地科:2年制 ・測量情報科:1年制 ・環境土木・造園施工管理科:1年制 |
所在地 | 〒007-0895 札幌市東区中沼西5条1丁目8番7号 |
連絡先 | TEL:011-791-5050 FAX:011-791-5172 |
福岡国土建設専門学校
福岡国土建設専門学校(KOKUSEN)は、学校法人嶋田学園が運営し、国土交通大臣登録を受けている専門学校です。
大きな特長は「まちづくりすと」の育成を教育理念として掲げ、市民が安心して暮らせる社会基盤を担う人材を育てる点にあります。
カリキュラムでは測量、土木設計、都市環境計画を中心に学び、ドローンやCADといった最新技術にも対応。
卒業と同時に無試験で国家資格の取得し、社会インフラを支える技術者(測量士等)や土地家屋調査士、さらに技術系公務員として活躍できる力を養成します。
設置学科は、最短1年で国家資格を取得できる測量技術科、基本午前中のみの授業で効率的に学べる測量技術情報科、そして公務員を目指せる都市環境設計科の3コースを展開。
さらに、留学生向けには測量技術情報科や国際情報ビジネス科、FKJ(日本語学科)も設け、国際的な学びの場も提供しています。
進路支援も充実しており、就職活動講座や市役所職員採用試験での最終合格といった成果も実績として報告。
加えて、最新のオープンキャンパスやイベントも積極的に開催され、学内外との交流を通じて学びを深められる環境が整っています。
学費や寮、各種証明書発行などの情報も整備され、安心して学べる体制を完備。
地域社会と連携しながら、次代を担う建設・測量分野のプロフェッショナルを育てる専門校です。
名称 | 学校法人嶋田学園 福岡国土建設専門学校(KOKUSEN) |
コース名 | 測量技術科:最短一年で国家資格を取得することを目指す 測量技術情報科:授業は基本午前中のみ 都市環境設計科:技術系公務員をめざすことが可能 |
連絡先(電話) | 〒812-0887 福岡市博多区三筑2丁目7-8 TEL:092(501)3261 |
サイ・テク・カレッジ美浜
学校法人南星学園サイテクカレッジ美浜は、沖縄にある理工系専門学校です。
バイオ、自然環境、建築、土木、ITといった分野に特化し、資格取得や専門知識・技術の習得を重視しています。
学んだ内容を活かした就職だけでなく大学編入も可能で、琉球大学や島根大学、沖縄国際大学などへの編入合格実績があることも大きな特色です。
学科は環境生態学科、生物工学科、環境建築学科、環境土木学科、IT総合学科の5つが設置されています。
また、ハローワークから受託業務として、Webグラフィック実務科などの職業訓練も実施しています。
学生の体験を重視した取り組みも行われており、夏には「職業体験・自由研究サポート」が開催されました。
地域とのつながりを意識した教育姿勢は、学びをより実践的なものにしているといえるでしょう。
さらに、募集要項や学費、出願方法、学費サポート制度といった情報も整備され、社会人や学び直しを希望する人にも利用しやすい環境が整っています。
最新技術の導入や産業界との連携も進んでおり、現場で即戦力として活躍できる人材の育成を実現しています。
サイテクカレッジ美浜は、未来に向けて成長を望む方にとって大きな支えとなる学校でしょう。
学校名 | 学校法人南星学園サイテクカレッジ美浜 (サイテクカレッジ) |
学科 | • 環境生態学科 • 生物工学科 • 環境建築学科 • 環境土木学科 • IT総合学科 |
所在地 | 〒 904-0115 沖縄県中頭郡北谷町 美浜1丁目5-16 |
電話番号 | 098-926-1800 |
日本工学院北海道専門学校
日本工学院北海道専門学校は、北海道登別に位置し、IT、クリエイティブ、医療事務、観光、公務員、建築、電気、自動車整備といった幅広い分野を網羅する総合専門学校です。
9学科21専攻を擁し、4年制から2年制まで多彩なカリキュラムを整え、学生一人ひとりの進路や目標に応じた学びを提供しています。
各学科には「次世代の可能性をつくる」「安心・安全・快適な空間をつくる」など、それぞれの分野に即した教育理念が掲げられており、専門技術の習得だけでなく、社会で活躍するための実践力を養うことを重視しています。
資格取得や就職に直結する手厚いサポート体制も大きな特徴です。
職業実践専門課程に指定され、教育訓練給付金や奨学金制度、修学支援新制度などを活用できるほか、専任スタッフによる就職支援が充実しています。
卒業後は即戦力として活躍する人材を数多く輩出してきました。
また、キャンパスには1号館から3号館までの校舎や、自動車整備科専用の実習棟とサーキットコース、学生寮やスポーツ施設が整備され、学習と生活の両面で学生を支えています。
入学式や学園祭「ニコフェス」、体育祭、卒業制作展「COLORS」など年間行事も多彩で、仲間と共に成長できる環境が整っています。
総合力と実践力を兼ね備えた人材を育成する同校は、北海道で将来の夢を実現したい人にとって最適な学びの場といえるでしょう。
名称 | 日本工学院北海道専門学 |
学科名 | ・ITスペシャリスト科 ・情報システム科 ITコース ・情報システム科 大学編入コース ・CGデザイナー科 ・医療事務科 ・観光ビジネス科 ・公務員学科 ・建築学科 ・電気工学科 ・自動車整備科 |
お問い合わせ | 進学相談・資料請求に関する電話番号: 0120-666-965 なんでも相談フォーム |
中央工学校
中央工学校は、東京都北区王子に位置する専門学校で、建築・インテリア・土木・機械設計・3DCADといった幅広い分野を高いレベルで学べる教育機関です。
校舎そのものを「生きた教材」として活用し、実践的な学びを重視している点が大きな特徴となっています。
工業専門課程の設置学科は全13学科に及び、建築学科(4年制)をはじめ、建築設計科、木造建築科、建築設備設計科、建築室内設計科、インテリアデザイン科などの建築インテリア関連分野、土木建設科、測量科、3DCAD設計科など、土木・測量・機会・CAD関連分野を幅広く網羅しています。
これらの学びを通じて、学生は設計から施工、デザインまで実践的なスキルを総合的に身につけることができます。
特筆すべきは、一級建築士の合格実績を多数輩出していることや、測量士・測量士補を無試験で取得できる制度を有している点です。
資格取得に直結した教育体制は、学生のキャリア形成に大きな強みとなっています。
就職支援や学内進学制度も充実しており、資格と実績を武器に卒業後のキャリアを力強く後押ししています。
伝統と革新を兼ね備えた中央工学校は、建築・デザイン・土木などものづくりの分野で確かな技術を学びたい学生にとって理想的な学び舎といえるでしょう。
学校名称 | 中央工学校 |
所在地 | 〒114-8543 東京都北区王子本町一丁目26-17 |
教育特徴 | 施設・設備が充実しており、校舎を生きた教材としている |
13の学科 |
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大分県立工科短期大学校
大分県立工科短期大学校(KOUKATANDAI)は、「その手に職を。その手に未来を。」をスローガンに掲げ、専門技術の習得と社会で生き抜く力を育む教育機関です。
所在地は大分県中津市で、入学から卒業、さらには社会人としての成長までを見据えたサポートを提供しています。
学科は機械システム系、電気・電子システム系、建築システム系の3系統に分かれ、合計6コースを設置。
3DCADやロボット制御、建築設計や施工管理など、現場で即戦力となる技術を実践的に学べます。
特に実習の多さが特長で、ものづくり競技大会での入賞や、企業との連携による特別講演・体験イベントなど、実社会とつながる学びの機会が豊富です。
また、就職率の高さも大きな魅力で、景気変動やコロナ禍においても安定した就職実績を誇ります。
卒業生の評価に基づき、企業からの信用求人も多数寄せられています。
さらに、「やるときはやる、遊ぶときは遊ぶ」という方針のもと、学園祭やスポーツ大会など学校行事にも全力で取り組み、専門知識と同時に人間力を養成。
勉学と行事の両立を通じて、社会で役立つ実践力と豊かな人間性を兼ね備えた人材を育てています。
名称 | 大分県立工科短期大学校 (Oita Institute of Technology) |
教育理念 | ・専門知識・スキルに加え、社会で役立つ「人間力」を育てること
・「自分の可能性」は、キミの凄さに気づいてくれる人との出会いによって広がっていくとし、学生の成長を促す |
コース名 |
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特徴と強み |
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熊本YMCA学院
専修学校 熊本YMCA学院は、熊本市中央区に位置する専門学校で、2021年5月に新校舎を開校しました。
こども保育科、ホテル観光科、医療秘書科、健康スポーツ科、建築科、国際ビジネス科、日本語科、社会福祉学科/精神保健福祉学科など幅広い学科を設置し、専門性と実践力を兼ね備えた人材育成を目指しています。
熊本県の専門学校人気ランキングでNo.1を獲得しており、信頼と実績のある教育機関として高く評価されています。
学びの特徴は、現場に直結した実践的な授業にあります。
建築科では一級建築士による特別授業が行われ、健康スポーツ科ではスポーツトレーナーから直接指導を受けられるなど、専門家による指導体制が整っています。
さらに、こども保育科では食育に力を入れ、離乳食や幼児食の調理実習を通じて保育現場で役立つスキルを養います。
医療秘書科や建築科の学生がメディア取材を受けるなど、学生の活動は外部からも注目されています。
学生支援も充実しており、学費サポート制度をはじめ、就職活動におけるバックアップ体制も整っています。
進路支援では求人票を通じて企業と連携し、学生の将来を強力にサポートします。
また、地域社会とのつながりも大切にしており、中高生向けに無料学習教室「放課後ベース熊本」を開講するなど、教育機関として地域に貢献しています。
専門的な知識とスキルの習得だけでなく、人としての成長や社会貢献も大切にする熊本YMCA学院は、夢を叶えたい学生にとって心強い学びの場といえるでしょう。
名称 | 専修学校 熊本YMCA学院 |
受付時間 | 9:00 〜 17:00 |
設置学科 |
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特徴 |
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神戸電子専門学校
神戸電子専門学校は、日本で最も長い歴史を誇るIT系専門学校であり、国内におけるコンピュータ技術教育の先駆け的存在です。
「創って学ぶ(LEARN BY CREATION)」を教育モットーに掲げ、学生一人ひとりが実践を通して専門スキルと発想力を磨ける環境を整えています。
設置学科はテクノロジー、ゲーム&エンターテインメント、デザインの3領域にまたがる全18学科で、そのうち17学科が文部科学省の「職業実践専門課程」に認定されています。
AI・IoT、ロボット制御、ゲームプログラミング、アニメーション、建築・インテリア、声優・音響など多彩な学びを提供しており、幅広い「好き」から将来のキャリアを見つけることができます。
さらに、業界との強力な連携も特長で、ゲームやアニメ、デザイン関連など憧れの企業による特別授業「業界連携セミナー」や、最新の技術を学べるカリキュラムを設置。
学内には300名収容のホールのほか7つのスタジオ、5つのホール、29の実習設備や学生寮を完備し、安心して学びに専念できる環境が整っています。
奨学金や修学支援新制度にも対応しており、経済的な負担を軽減しながら学べるのも魅力です。
オープンキャンパスでは実際に授業を体験できるほか、YouTubeでのオンライン説明会も実施。
進学を検討する学生にとって、夢を形にする第一歩を踏み出せる場所となっています。
名称 | 神戸電子専門学校 |
所在地 | 〒650-0002 兵庫県神戸市中央区北野町1-1-8 |
学科構成 |
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サポート体制 |
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学校法人専門学校国際理工カレッジ
専門学校国際理工カレッジは、千葉県にある建築分野を中心とした総合専門学校です。
34年以上の教育実績を持ち、多くの卒業生を建築業界へ送り出してきました。
本校の教育理念は「アットホーム教育」。
距離が近く、疑問や不安を気軽に相談できる安心の学習環境を整えています。
資格取得に直結する実践的な授業と、学内での模擬試験・受験体制により、建築士をはじめとする専門資格の取得を強力にサポートします。※二級建築士学科試験2年連続合格率100%(2024年、2025年)
学科は建築設計科、建築士専攻科を中心に展開しており、基礎から応用まで段階的に学べるカリキュラムを用意。
入学直後から始まるキャリア支援では、クラス担任と就職サポートセンターが連携し、一人ひとりの希望に寄り添った就職指導を行っています。
その結果、2025年3月卒業生の就職率は96.7%という高水準を誇ります。
さらに、スポーツ大会や学園祭などの学校行事を通じて学生同士の交流も活発で、充実した学生生活を送りながら専門スキルを磨くことができます。
建築の道を志し、確かな技術と資格を手にしたい方にとって、国際理工カレッジは理想的な学びの場です。
名称 | 専門学校国際理工カレッジ |
住所 | 〒263-0025 千葉県千葉市稲毛区穴川町386 Tel . 043-307-1819 / Fax . 043-307-6070 |
教育の特色 | 学生と教職員が近い距離で親しく話せる環境 入学時から始まる丁寧な就職支援を展開 資格取得対策 |
学科名 |
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建築・土木系専門学校で取得を目指せる資格一覧
建築・土木系専門学校で取得できる資格には「建築士」「土木施工管理技能士」などが挙げられます。
どちらも国家資格であり、資格の取得は年収や就職先に大きく影響します。
以下では、資格取得の条件や難易度を詳しく解説します。
建築・土木系専門学校で取得を目指せる資格一覧
二級建築士・一級建築士(実務経験必要)
建築士として活躍するためには、国家資格である二級建築士または一級建築士の試験に合格し、登録を受ける必要があります。
以下に、二級建築士と一級建築士の資格の試験内容や試験難易度をまとめています。
受験資格 | 試験内容 | 合格率 | 特徴 | |
---|---|---|---|---|
二級建築士 | 高校・専門学校・短大・大学などで建築学科を卒業した場合は、必要な実務経験年数が短縮される。建築学科を卒業していない場合も、一定年数の実務経験で受験可能 | 学科試験(4科目:計画・環境・法規・構造・施工) 設計製図試験(課題に基づく設計図作成) |
学科試験:約25〜35% 設計製図試験:約40〜50% 最終合格率:約20%前後 |
主に中小規模建築物(木造住宅や小規模施設)の設計・工事監理が可能 |
一級建築士 | 大学・短大・専門学校で建築学科を卒業した場合は、原則2年以上の実務経験が必要。学歴がない場合でも、7年以上の実務経験で受験可能 | 学科試験(5科目:計画・環境・法規・構造・施工) 設計製図試験(大規模建築を対象とした設計図作成) |
学科試験:約10〜15% 設計製図試験:約35〜45% 最終合格率:約10%前後 |
規模・構造の制限なく、すべての建築物の設計・工事監理が可能。社会的責任が大きい |
二級建築士は、専門学校卒業直後から受験可能で、キャリアの早い段階で取得を目指せます。
一方、一級建築士は幅広い建築物を扱えるため年収・キャリアアップにつながる資格ですが、受験条件が厳しく合格率も低めです。
土木施工管理技士
土木施工管理技士とは、道路・橋・ダム・トンネル・上下水道など、社会基盤を支える土木工事において「施工管理」を行う国家資格保持者のことです。
資格には、一級と二級があり、試験難易度や試験内容が異なります。
受験資格 | 試験内容 | 合格率 | 特徴 | |
---|---|---|---|---|
二級 | ・大学(土木系)卒:実務経験1年以上 ・短大/高専(土木系):実務経験2年以上 ・専門学校(土木系2年制):実務経験2年以上 ・高校(土木系):実務経験3年以上 ・学歴不問:実務経験8年以上 |
一次試験】学科(施工管理法、法規、土木工学の基礎) 【二次試験】経験記述(選択科目による) |
学科:約50% 二次:約40% |
中小規模の工事に従事可能 |
一級 | ・大学(土木系)卒:実務経験3年以上 ・短大/高専(土木系):実務経験5年以上 ・専門学校(土木系2年制):実務経験5年以上 ・高校(土木系):実務経験11年以上 ・学歴不問:実務経験15年以上 |
【一次試験】学科(施工管理法、法規、土木工学など) 【二次試験】経験記述+論文、施工経験に基づく応用力 |
学科:約40% 二次:約30% |
大規模工事の主任技術者・監理技術者になれる |
二級は中小規模の工事に従事でき、若手技術者がキャリアを積む段階で取得します。
一方、一級は大規模工事の主任技術者・監理技術者になれるため需要が高く、難易度も高めです。
専門学校卒業後のキャリアと就職実績
専門学校で建築・土木分野を学んだ後は、取得した資格や実務スキルを活かして幅広いキャリアに挑戦できます。
厚生労働省や各専門学校のデータによると、専門学校の就職率はおおむね91.7%と高水準で推移しています。
参照元:令和6年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査
代表的な就職先は、建設会社、設計事務所、ゼネコン、住宅メーカー、インフラ関連企業、地方自治体などです。
特に建築士や土木施工管理技士といった国家資格の受験資格を得られる点が強みであり、卒業後に資格を取得すれば現場監督や設計・施工管理の責任者としての道が開けます。
これは、建設業界が慢性的な人材不足にあることや、専門学校での実習・インターンを通じて即戦力となるスキルが評価されているためです。
専門学校卒業後は現場で経験を積みながらキャリアアップを目指し、資格取得や役職昇進によって安定した収入や長期的なキャリア形成につなげられることが特徴です。
専門学校選びの流れ
専門学校選びは「情報収集」「比較・検討」「体験・確認」「出願準備」で進められていきます。
- 情報収集
- 複数の専門学校と比較検討する
- オープンキャンパスに行く
- 出願準備を進める
まずはインターネットや進学情報誌で、建築・土木分野の専門学校をリストアップし、学科内容や取得可能な資格、就職実績を確認しましょう。
次に、学費や通学の利便性、卒業後のキャリアサポートなどを比較し、自分の希望と照らし合わせて候補を絞ります。
その後、オープンキャンパスや学校説明会に参加し、実際の授業や施設の雰囲気、在校生や教員の話を聞くことで、入学後の学校生活のイメージできるようになります。
最終的に志望校を決めたら、入試の種類(AO入試、推薦入試、一般入試など)や出願条件を確認し、必要な書類や準備を整えて出願します。
流れを押さえて一つずつ進めることで、自分に最適な専門学校の選択が可能です。
建築・土木を学びたい人は専門学校進学も手段の一つ
建築や土木の分野で専門的な知識や技術を身につけたい人にとって、専門学校への進学は選択肢の一つです。
専門学校では、実務に直結したカリキュラムが組まれており、設計や施工管理、CAD操作など現場で求められるスキルを効率的に学べます。
また、建築士や土木施工管理技士といった国家資格の受験資格を得られる学科も多く、資格取得を視野に入れた学習環境が整っています。
近年建設業界は人材不足が続いているため、専門学校と企業をつなぐ就職支援制度やインターンシップも充実しており、高い就職率が特徴です。
大学進学と比べて専門学校は短期間で専門力を高め、早期に現場で活躍できるメリットがあるため、効率的に知識を身につけたい人には最適な環境といえるでしょう。