近年、建設業界は大変需要が高い業界として知られています。
厚生労働省が発表した一般職業紹介状況によると、令和7年3月時点での建設従事者の有効求人倍率は、4.47倍と大変高くなっています。(引用:厚生労働省 一般職業紹介状況(令和7年3月分及び令和6年度分)について)
需要が高い建設業界の中でも、年収が高い職種が現場監督です。
現場監督は、現場で直接的に指揮する立場の仕事であり、工事全体の進行を管理する重要な役割を担っています。
本記事では、現場監督の年収について様々な視点から詳しく解説します。
現場監督として年収をアップさせる方法も紹介するので、年収が上がらずに困っている方もぜひ参考にしてください。
- 現場監督の平均年収
- 様々な条件での現場監督の平均年収の違い
- 現場監督として年手をアップさせる方法
現場監督の平均年収は約600万〜640万円
現場監督の平均年収は約600万円〜640万円になります。
職種 | 平均年収 |
---|---|
建築工事現場監督を含む建築施工管理技術者 | 641.6万円 |
土木工事現場監督を含む土木施工管理技術者 | 596.6万円 |
厚生労働省が運営する職業提供サイトjob tagによると、建設工事現場監督の平均年収が641.6万円、土木工事現場監督の平均年収が596.6万円でした。
現場監督の平均年収の特徴を、次のようなポイントで解説していきます。
現場監督の平均年収の特徴
- 現場監督の平均年収は建設業の中でも高い
- 現場監督の平均年収は日本の平均年収よりも高い
現場監督の平均年収は建設業の中でも高い
現場監督の平均年収は、建設業の中でも高い水準にあります。
職種 | 平均年収 |
---|---|
建築工事現場監督を含む建築施工管理技術者 | 641.6万円 |
建築設計技術者 | 641.6万円 |
土木工事現場監督を含む土木施工管理技術者 | 596.6万円 |
電気工事士 | 547.6万円 |
鳶工 | 506万円 |
解体工 | 506万円 |
測量士 | 501.6万円 |
配管工 | 485.9万円 |
内装工 | 453.4万円 |
左官工 | 453.4万円 |
防水工 | 452.6万円 |
大工 | 448.7万円 |
塗装工 | 442.4万円 |
土木工 | 415.1万円 |
建設業の中で、建設工事現場監督は最も年収が高く、土木工事現場監督は3番目に年収が高い職種です。
現場監督は、工事全体の成功を左右する責任のある仕事と言えます。
責任が重い分だけ、現場監督は他の建設業の職種より年収が高い傾向にあります。
現場監督の平均年収は日本の平均年収よりも高い
平均年収 | |
---|---|
日本全体 | 460万円 |
建築工事現場監督を含む建築施工管理技術者 | 641.6万円 |
土木工事現場監督を含む土木施工管理技術者 | 596.6万円 |
現場監督の平均年収は、日本全体の平均より約130万円〜180万円高いです。
企業側も優秀な現場監督を確保するために、給与を高く設定する傾向にあり、現場監督は需要も高い職種です。
安定した高い収入を求めるなら、現場監督は魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
条件別│現場監督の平均年収
現場監督の年収は、性別や年齢などの条件によって大きく異なります。
以下のような条件での、現場監督の平均年収について詳しく解説します。
条件別の現場監督の平均年収
- 男女別での現場監督の平均年収
- 年齢別での現場監督の平均年収
- 雇用形態別での現場監督の平均年収
- 地域別での現場監督の平均年収
男女別│現場監督の平均年収
現場監督の男女それぞれの平均年収は以下の通りです。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
建築現場監督を含む建築技術者 | 674万円 | 482.3万円 |
土木現場監督を含む土木技術者 | 606.6万円 | 438.1万円 |
令和6年賃金構造基本統計調査によると、建築現場監督を含む建築技術者の平均年収は男性で674万円、女性で482.3万円でした。
一方、土木現場監督を含む土木技術者の平均年収は男性で606.6万円、女性で438.1万円でした。
男性と女性の現場監督では、150万円以上の平均年収の差があります。
年齢別│現場監督の平均年収
現場監督の年代別の平均年収は以下の通りです。
年代 | 建築工事現場監督を含む建築施工管理技術者 | 土木工事現場監督を含む土木施工管理技術者 |
---|---|---|
19歳以下 | 260.5万円 | 298.3万円 |
20〜24歳 | 378万円 | 381.1万円 |
25〜29歳 | 508.6万円 | 501.2万円 |
30〜34歳 | 604.8万円 | 536.4万円 |
35〜39歳 | 674.9万円 | 654万円 |
40〜44歳 | 704.9万円 | 629.9万円 |
45〜49歳 | 734.1万円 | 680.7万円 |
50〜54歳 | 773.6万円 | 690.2万円 |
55〜59歳 | 800.4万円 | 722.3万円 |
60〜64歳 | 732万円 | 608.1万円 |
65〜69歳 | 539.9万円 | 511.3万円 |
70歳以上 | 374万円 | 434.8万円 |
現場監督の平均年収は年齢とともに徐々に高くなり、55〜59歳の時点で最も高くなりました。
20代前半までの平均年収はそれほど高くありませんが、20代後半から一気に平均年収が高くなります。
現場監督は工事現場全体を統括する立場にあり、経験が大切な職種です。
経験が浅い若いうちは給料が安くても、経験を積めば確実に収入が上がっていく職種と言えます。
雇用形態別│現場監督の平均年収
雇用形態別の現場監督の平均年収は以下の通りです。
雇用形態 | 建築現場監督を含む建築技術者 | 土木現場監督を含む土木技術者 |
---|---|---|
一般労働者 | 641.6万円 | 596.5万円 |
短期労働者 | 410.8万円(※) | 412.5万円(※) |
臨時労働者 | 288.8万円(※) | 406万円(※) |
(※)1日8時間で20日/月働いたものとして算出
令和6年賃金構造基本統計調査によると、建築現場監督を含む建築技術者の短期労働者の平均時給が1,980円、平均年間賞与が30.6万円、臨時労働者の平均時給が1,504円でした。
一方、土木現場監督を含む土木技術者の短期労働者の平均時給が2,008円、平均賞与が27万円、臨時労働者の平均時給が2,115円でした。
短期労働者や臨時労働者と一般労働者の平均年収には大きな差があります。
地域別│現場監督の平均年収
現場監督の平均年収が高い県と低い県の上位・下位5つは、次のとおりです。
建築工事現場監督で最も平均年収が高い県は福岡県で736.2万円、低い県は宮崎県で395.7万円でした。
一方、土木現場監督で最も平均年収が高い県は大阪府で699.1万円、低い県は高知県で446.6万円でした。
地域によって、現場監督の年収は大きく違うと言えるでしょう。
現場監督が年収アップするためのポイント
現場監督として年収を上げるには、日々の業務をこなすだけでは不十分です。
現場監督として年収をアップさせるためには、次のような戦略が必要となります。
現場監督が年収アップするためのポイント
- 資格を取得する
- 経験・キャリアを積む
- 今より好条件の職場へ転職する
年収アップのためのポイントを詳しく解説するので、現場監督として年収アップを目指したい方は参考にしてください。
資格を取得する
現場監督として年収をアップさせたいのなら、資格の取得は必須になります。
資格を取得すれば、できる仕事の幅が広がり、任される業務が増えるからです。
次のような資格を取得すれば、現場監督として年収アップにつながるでしょう。
現場監督に関する資格は、公共事業や大規模プロジェクトの現場管理業務に必要となる場合が多く、資格を取得すれば単価の高い案件に携われる可能性が高くなります。
また、資格取得により資格手当が支給される会社も多く、取得しただけで月に1〜5万円程度の収入アップにつながる場合もあります。
確実に年収に反映されるので、資格取得は大きな投資と言えるでしょう。
経験・キャリアを積む
現場監督として年収を上げるには、経験とキャリアの積み重ねが重要です。
どんな現場でどれだけの実績を積んできたかによって、企業からの評価や任される仕事の規模が大きく変わります。
現場監督としてのキャリアを積むためにも、次のようなポイントを意識しましょう。
現場監督として経験を積み重ねることで、現場全体を把握する力やリーダーシップが養われ、収入アップに繋がるでしょう。
今より好条件の職場へ転職する
今の職場で年収アップが見込めない場合には、思い切って転職するのが最も手っ取り早い手段です。
会社によって給与体系や昇給制度が異なるので、転職しただけで年収が大きくアップするケースも少なくありません。
現場監督として年収アップを狙うのなら、なるべく大企業への転職を検討するのがおすすめです。
大企業は、中小企業より平均年収が高い傾向にあるからです。
会社の規模(従業員数) | 建築現場監督を含む建築技術者の平均年収 | 土木現場監督を含む土木技術者の平均年収 |
---|---|---|
10〜99人 | 583.9万円 | 560.2万円 |
100〜999人 | 654.6万円 | 645.4万円 |
1,000人以上 | 726.6万円 | 706.6万円 |
大企業は取り扱っている案件の規模が大きく、報酬も高額なので、社員に還元できる給与も高い傾向にあります。
大手企業に現場監督として転職するのは、もちろん狭き門です。
まずは現場監督として着実に経験を積みながら、転職サイトや転職エージェントに登録して、大企業に転職する準備をしましょう。
現場監督の転職ならGATEN職がおすすめ
現場監督として転職するなら、GATEN職を利用するのがおすすめです。
GATEN職は、土木工事や建築工事など、いわゆるガテン系の職業に特化した求人サイトなので、現場監督の求人も豊富に取り扱っています。
また、GATEN職なら「未経験者歓迎」「経験者優遇」「学歴不問」といった求人も取り扱っているので、多くの人が利用できる転職サイトと言えるでしょう。
現場監督として、自分のスキルにあった職場を見つけたい方は、GATEN職で求人情報をチェックすることから始めてみてはいかがでしょうか。
現場監督の年収アップにはGATEN職の活用がおすすめ
現場監督の平均年収は約600万〜640万円と、建設業界の中でも非常に高い水準になります。
現場監督としての年収が低いと感じている方は、次のようなポイントを実践するのがおすすめです。
年収アップのために転職をしたいのなら、GATEN職を活用するのがおすすめです。
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