高収入が稼げる職人ランキング!高収入を目指すための求人の見極め方も解説

ガテン系のコラム

建設業は、慢性的に人手不足が続いていることから、職人の賃金も上昇しています。

全建総連東京都連合会の調査によると、建設業の職人の1ヶ月あたりの賃金は9年間で約4万円増加し、24年は16年以降で最も高い金額でした。(引用:全建総連東京都連合 2024年(R6年)賃金調査報告書)

常用の1 ヵ月あたり賃金の 推移

しかし、全ての建設業の職人が同じように稼げるわけではありません。

職種によって収入に大きな差があるからです。

本記事では、建設業の中でも高収入を狙いやすい職人の職種をランキング形式で紹介します。

また、安定して稼ぐために大切な求人の見極め方についても詳しく解説するので、参考にしてください。

高収入が稼げる職人ランキングの結論
  • 建設業の職人として高収入が稼げる職種には「土木作業員」「とび工」「配管工」「電気工」「防水工」がある
  • 職人として高収入を目指せる求人を見極めるには「給与・待遇は十分か」「働きやすい職場か」「スキルアップための機会があるか」をチェックするのが重要
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高収入が稼げる職人ランキング

建設業の職人の世界では、専門スキルや現場経験次第で高収入が稼げる職種が多くあります。

■職種別の賃金(常用)

順位 職種 1ヶ月あたりの平均賃金 平均年収(※)
1位 土木作業員 438,274円 525.9万円
2位 とび工 432,923円 519.5万円
3位 配管工 415,178円 498.2万円
4位 電気工 400,622円 480.7万円
5位 防水工 400,569円 480.7万円
6位 設備工 398,985円 478.8万円
7位 塗装工 397,159円 476.6万円
8位 大工 374,826円 449.8万円
9位 内装工 373,213円 447.9万円
10位 左官工 365,750円 438.9万円

引用:全建総連東京都連合 2024年(R6年)賃金調査報告書
※平均年収は、1ヶ月あたりの平均賃金×12ヶ月で算出

ここでは、建設業の職人で高収入を稼げる職種を紹介します。

【1位】土木作業員

土木作業員の詳細
平均年収 525.9万円
主な仕事内容 道路や橋、トンネルといった社会の基盤(インフラ)を作るための工事全般を実施する
関連資格 ・土木施工管理技士(1級・2級)
・車両系建設機械運転技能講習
・玉掛け技能講習 など
将来性 インフラの老朽化対策や災害復旧工事が多く、景気に左右されずに安定している

土木作業員が高収入の理由

  • 需要が高く、常に人手が不足している
  • 過酷な労働環境や危険に見合った形で、対価が高い
  • 夜間工事も多く、深夜割増賃金により収入が増える

土木作業員は、道路や橋などのインフラを支える重要な仕事です。

実は、道路や橋といった社会の土台となるインフラ整備は常に需要が高く、常に人手が不足している状態が続いています。

現場は屋外での作業が中心で、天候や重作業による過酷な環境下での勤務も多いため、その対価として高い賃金が設定される傾向にあります。

さらに、夜間工事も頻繁にあり、深夜割増賃金がつくことで収入アップが期待できる点も魅力です。

土木作業員は経験を積み、重機操作や管理の資格を取得することで、安定して稼げる仕事です。

土木工事とは?建築との違いや仕事内容をわかりやすく解説

【2位】とび工

とび工の詳細
平均年収 519.5万円
主な仕事内容 建設現場で足場や鉄骨を組み、高所での作業やクレーンを使った重量物の運搬・設置など、危険度の高い仕事を担当
関連資格 ・とび技能士(1級・2級)
・足場の組立て等作業主任者
・玉掛け(たまかけ)技能講習 など
将来性 高所作業ができる人材は不足しており、都市部の再開発や大型工事の増加により今後も高い需要が続く

とび工が高収入の理由

  • 高所作業というリスクの高さから高収入が期待できる
  • 足場の組み立てや高所で鉄骨を正確に接合する鉄骨建方の技術など、替えが効かない専門技術がある
  • 若手就業者が少なく人手不足が顕著であり、希少価値が高い

とび工は高所での作業が中心となるため、常に危険と隣り合わせの仕事です。

とび工はリスクの高い環境で、他の職人には替えの効かない専門技術を発揮することに対して、高い報酬が支払われています。

建設業界全体で若手の就業者が少なく、特に体力を必要とするとび工は人手不足が顕著であり、高い技術を持つ人材の市場価値が高まっています。

技術と体力に自信がある人にとって、安定して高収入を得られる職種です。

鳶(とび)職と大工の違いとは?それぞれの仕事内容や向いている人の特徴も解説

【3位】配管工

配管工の詳細
平均年収 498.2万円
主な仕事内容 建物内外の給排水・ガス・空調などの配管工事、メンテナンスや修理も担当
関連資格 ・管工事施工管理技士(1級・2級)
・給水装置工事主任技術者
・液化石油ガス設備士 など
将来性 新築・リフォームともに需要があり、水回り設備の老朽化対策も進むため安定した仕事が見込まれる

配管工が高収入の理由

  • 生活に欠かせないライフラインを支える仕事のため、安定した仕事が見込める
  • 古い建物の修繕・交換・メンテナンスの需要も非常に多い
  • 管工事施工管理技士や給水装置工事主任技術者などの国家資格を習得することで、大きく収入が増える可能性が高い

配管工は、水道・ガス・空調といった生活に欠かせない設備の配管工事を行う職種です。

ライフラインを支える仕事のため景気に左右されにくく、安定した需要があります。

さらに、古い建物の修繕やメンテナンス工事も多く、継続的な仕事につながりやすいのも特徴です。

管工事施工管理技士や給水装置工事主任技術者といった資格を取得することで、現場の管理・監督ができるようになり、手当が加算されて大きく収入が増える可能性があります。

技術力と資格が収入に直結する職種であり、専門性を高めることで、安定して稼げる将来性の高い仕事です。

配管工の平均年収・給料・時給【高い?】経験年数別・年齢別の平均年収や年収アップの方法を解説

【4位】電気工

電気工の詳細
平均年収 480.7万円
主な仕事内容 建物や施設の電気配線・照明・コンセント・制御盤などの設置や点検、修理を担当
関連資格 ・第一種・二種電気工事士
・電気主任技術者
・電気工事施工管理技士
将来性 住宅・ビル・工場・再生可能エネルギー分野などでニーズが高く、今後も安定した需要が続く

電気工が高収入の理由

  • 電気工として働くには電気工事士の資格が必須で、参入障壁が高く高収入が期待できる
  • 住宅だけでなく、公共施設やビルなど、幅広い現場での需要がある
  • 新築の配線工事だけではなく、定期点検や突然のトラブル修理など、収入源が多い

電気工は、電気工事士の資格が必須の仕事であり、誰でも簡単に始められるわけではない分、高収入が期待できる職種です。

住宅の配線だけでなく、ビル・工場・公共施設など幅広い現場でのニーズがあり、安定した仕事量を確保しやすいのが特徴です。

また、新築工事だけでなく定期点検や緊急対応といった多様な収入源があり、経験を積むほど稼げる環境が整っています。

電気工は、資格と実力がものを言う、収入の伸びしろが大きい仕事です。

電気工事士の年収は?条件別平均年収や給料アップのポイントを解説

【5位】防水工

防水工の詳細
平均年収 480.7万円
主な仕事内容 屋上・外壁・ベランダなどに防水処理を施し、建物内部への雨水の侵入を防ぐ作業を担当
関連資格 ・建築施工管理技士(1級・2級)
・防水施工技能士
・ウレタンゴム系塗膜防水技能講習
将来性 建物の老朽化対策や定期的な修繕需要が多く、専門技術者の不足により高単価の仕事が増加傾向

防水工が高収入の理由

  • 建物を雨水などから守る建物の耐久性を左右する重要な役割
  • 新築だけでなく、定期的なメンテナンス改修案件も多く、安定した需要が見込める
  • 材料や工具さえあれば独立しやすく、独立後の請求単価も高い

防水工は、屋上や外壁に防水処理を施し、建物の雨漏りを防ぐ重要な役割を担う職種です。

建物の耐久性に直結するため、施工ミスが許されず、その分報酬も高くなる傾向があります。

新築だけでなく、10年〜15年ごとに行われる定期メンテナンスや修繕案件も多く、安定した需要が見込めるのも特徴です。

また、防水工は材料と道具があれば一人でも独立しやすく、独立後の請求単価も高く、高収入を目指せる職種です。

職人として高収入目指すための求人の見極め方

職人として高収入を目指すための求人の見極め方

職人として高収入を目指すなら、会社選びも重要になります。

単に給与額だけを見るのではなく、職場環境やスキルアップの機会など、長期的に稼げる環境かを見極めてください。

給与・待遇は十分か

職人として高収入を目指すなら、基本給だけでなく手当や報酬制度の内容まで求人を見極めるようにしてください。

一見給与が高そうな求人でも、残業が含まれていたり、賞与がないと実際の手取りが少なくなる場合もあります。

反対に、基本給が低くても、資格手当や賞与などがある会社は、実質的な年収が多くなるケースも多いです。

求人の給与や待遇を確認する際には、次の項目を必ずチェックしてください。

求人の給与や待遇のチェックポイント

  • 日給や月給の基本額
  • 賞与や歩合給、出来高性の有無
  • 資格や役職などの手当の内容
  • 残業代が別途支給されるか
  • 給与の支払い方法(日払い・週払い・月払い)
  • 昇給や評価制度は明確か
求人を見るときは今の金額だけでなく、将来どれだけ収入が伸びるのかをみるようにしてください。

資格手当や賞与制度が整っている会社は、努力がきちんと収入に反映されやすく、働くモチベーションも維持しやすいでしょう。

働きやすい職場か

働きやすい職場かどうかは、長く職人として活躍するために欠かせない要素です。

どれだけ給与が良くても、体力的に過酷だったり。人間関係のストレスが大きければ、長く働き続けるのは難しくなります。

安定して働き続け、収入アップに繋げるためにも、職場の環境面の確認は怠らないようにしましょう。

働きやすい職場かを判断するチェックポイント

  • 休日・休暇制度
  • 有給休暇の取得実績や消化率
  • 労働時間と残業時間
  • 社会保険の完備や交通費の有無などの福利厚生
  • 平均勤続年数や離職率
  • 教育・サポート体制

働きやすい環境は、結果として職人としての成長や収入の安定にもつながります。

目先の給与にとらわれず、「無理なく働き続けられるか」「長期的にキャリアを築けるか」という視点で求人を見極めるようにしましょう。

スキルアップための機会があるか

将来的に収入をアップさせたいのなら、資格支援制度や昇格制度が整った求人を選ぶようにしてください。

建設業の職人にとって、スキルと経験は収入に直結します。

スキルアップができない職場にいると、何年働いても収入アップが見込めません。

従業員のスキルアップに力を入れている会社には、次のような特徴があります。

スキルアップに支援のある求人の特徴

  • 資格支援制度がある
  • 技能講習などの受講機会がある
  • OJT(現場教育)が整っている
  • キャリアアップ制度がある
  • 資格手当が充実している
  • 独立支援制度がある

スキルと経験が収入に直結する建設業界では、成長できる環境かどうかが、将来の収入に直結します。

求人を見る際には、成長できる見込みがあるかどうかを見極めるようにしましょう。

職人として高収入が稼げる職場に転職したいのならGATEN職がおすすめ!

建設業は、需要が高い上に人手不足も続いているので、高収入が稼げる業界です。

建設業には数多くの業種がありますが、高収入を稼ぎたいなら、職種選びも重要です。

高収入が稼げる職種で、職人としてスキルや経験を積むのが、高収入を稼ぐ近道になります。

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GATEN職

GATEN職の詳細
運営会社 株式会社アール・エム
対応地域 全国
求人数 7,279件(2025年10月時点)
業種 建設・建築業界などガテン系中心
雇用形態 正社員、契約社員、アルバイト、業務委託
特徴 会員登録なしで求人検索・応募ができる
住所 〒541-0052
大阪府大阪市中央区安土町2-3-13 大阪国際ビルディング5F
厚生労働省事業者届出番号 51-募-000945

GATEN職の特徴

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