建設業を辞めたいと感じる主な理由
「体力的にきつい」「人間関係がつらい」「このまま続けて将来は大丈夫なのか」と感じて、建設業を辞めたいと迷う人は珍しくありません。
実際に、建設業は他産業と比べて長時間労働や身体的負担が大きい業界であり、厚生労働省の最新調査でも入職率11.7%に対して離職率は10.0%という結果でした。(参照:令和6年雇用動向調査結果の概況)
この記事では、建設業を辞めたいと感じる人が多い理由や、本当に辞めるべきかのセルフチェックリスト、年齢別の対処法を詳しく解説します。
記事後半では、学歴・経歴不問で建設業から転職しやすい業界・職種を紹介しています。

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建設業を辞めたいと感じる主な理由
建設業を辞めたいと感じるのは個人の甘えではなく、統計データから見ても一般的な傾向です。
多くの人が同じ業界で同様の理由から離職していることを考えると、「自分だけがおかしいのではないか」「我慢が足りないのではないか」と感じる必要はありません。
政府の調査結果や統計をもとに建設業で働く人が辞めたいと感じる代表的な理由を解説するので、自分の悩みと照らし合わせてみてください。
建設業を辞めたいと感じる主な理由
体力的な限界を感じている
建設業を辞めたい理由として最も多く挙げられるのが、身体的な負担の大きさです。
若年層の離職理由を見ても、「作業がきつい(5.1%)」「体の不調・体力的な問題(2.8%)」といった回答が確認されています。

出典:国土交通省「建設業の働き方として目指していくべき方向性(参考資料)」
また、作業に危険が伴う点も離職理由として挙げられています。
さらに、建設業界全体では高齢化も進んでおり、就業者の35.9%が55歳以上、技能労働者に限ると60歳以上が約25.7%を占めているのが現状です。(参照:国土交通省「建設業を巡る現状と課題」)
さらに、屋外作業が中心であるため、猛暑や寒冷といった自然条件の影響を直接受ける点も、肉体的な疲弊を大きくする要因です。
長時間労働・休日の少なさ
労働時間の長さ・休日の少なさも、建設業を辞めたいと感じる大きな理由の一つです。
国土交通省の統計によると、建設業の年間総実労働時間は全産業平均より約90時間長く、年間出勤日数も約12日多いという結果が出ています。

出典:国土交通省「建設業を巡る現状と課題」
また、技術者や技能労働者の半数以上が週休2日(4週8休)を希望している一方で、実際に週休2日を確保できている割合は15%程度にとどまっています。

出典:国土交通省「建設業を巡る現状と課題」
多くの現場では「4週6休程度」以下が実態であり、十分な休息が取りにくい状況です。
このような環境では、仕事と私生活のバランスが崩れやすく、長期的に働き続けることに不安を感じる人が増えるのは無理もありません。
人間関係にストレスを感じている
建設業では、現場特有の人間関係が精神的な負担になるケースも見られます。
離職者へのアンケートでは、「現場での人間関係が難しい」ことが辞めた理由として多く挙げられています。(参照:国土交通省「建設業の働き方として目指していくべき方向性(参考資料)」)
なお、人間関係が離職理由となるのは建設業に限った話ではありません。
また、全産業を対象とした調査でも、転職入職者のうち男性の9.0%、女性の11.7%が「職場の人間関係が好ましくなかった」ことを理由に前職を辞めたと回答しています。(参照:令和6年雇用動向調査結果の概況)
将来に不安を感じている
将来・安定性・生活設計に不安を抱え、建設業を辞める人も少なくありません。
経験年数が増えるほど以下のような不安や疑問が積み重なり、将来が見えないと感じて辞めたいと思うようになるケースもあります。
よくある将来への不安
- このまま体が動かなくなったらどうなるのか
- 年齢を重ねても同じ働き方を続けられるのか
- 今後の収入が安定するのか
- この業界で長く働き続けられるのか
実際、「不安定な雇用(9.6%)」「将来のキャリアアップの道筋が描けない(6.2%)」「ひと月の仕事量によって賃金額が変動する(6.2%)」などが、離職理由として上位に挙げられています。(参照:国土交通省「建設業の働き方として目指していくべき方向性(参考資料)」)
建設業を辞めるべき?セルフチェックリスト
結論から言うと、建設業を辞めるかどうかは「辞めたい気持ちの強さ」だけで判断すべきではありません。
大切なのは今の状況が一時的なものなのか、構造的な問題なのかを整理することです。
「今辞めるのは逃げなのか」「もう少し耐えるべきなのか」と悩むのは自然なことですが、感情だけで判断すると後悔につながりやすくなります。
ここでは、辞めた方が良いサインともう少し続けてもいいケースを分けて整理します。
建設業を辞めるべき?セルフチェックリスト
自分の状況に近いものがどちらに多いか、冷静にチェックしてみてください。
辞めた方が良いサイン
以下に当てはまる項目が複数ある場合は、建設業を辞める選択肢を真剣に検討すべき段階に入っている可能性があります。
| チェック | 項目 |
|---|---|
| □ | 慢性的な疲労、睡眠不足、腰や膝の痛み、気力の低下など心身に不調が出ている |
| □ | 辞めたい理由が慢性的に続いている |
| □ | 3年後も同じ働き方を続けているイメージが持てない |
| □ | 会社を変えても解決しないと感じている |
| □ | 休日でも仕事のことが頭から離れない |
| □ | 安全面への不安を感じながら働いている |
| □ | 仕事に対する達成感や成長実感がほとんどない |
| □ | 辞めたい気持ちを周囲に相談できない |
もう少し続けてもいいケース
一方で、以下の項目に当てはまる場合は、すぐに辞める決断をする必要はないケースも考えられます。
| チェック | 項目 |
|---|---|
| □ | 辞めたい理由が一時的なものである |
| □ | 今の会社が合わないだけの可能性がある |
| □ | 仕事自体には一定のやりがいを感じている |
| □ | 将来の選択肢をまだ十分に把握できていない |
| □ | 改善できる具体的な条件が見えている |
| □ | 経験や資格が今後の選択肢につながる段階にある |
| □ | 収入や生活の安定が最優先の状況にある |
上記の場合はすぐに辞める判断はせず、在職中に以下の点を情報収集して判断材料を増やすことを推奨します。
- 他にどんな働き方があるのかを調べる
- 自分の経験がどこで評価されるのかを知る
- 将来の選択肢を整理する
年齢別|建設業を辞めたい時の対処法
建設業を辞めるかどうかは年齢だけで決めるものではありません。
大切なのは、それぞれの年代で転職市場の現実と選択肢の幅を理解したうえで、「続ける・辞める・職場を変える」の3択を整理することです。
ここでは、20代・30代・40代以上に分けて、建設業を辞めたいと感じたときの現実的な対処法を解説します。
年齢別|建設業を辞めたい時の対処法
20代で建設業を辞めたい場合
20代は、転職市場において最も選択肢が広い年代です。
未経験職種への転職も現実的で、学歴や資格がなくても「ポテンシャル」で評価されるケースが多くあります。
一方で注意したいのは、「勢いだけで辞めてしまうケース」です。
仕事内容や人間関係への不満が一時的なものの場合、職場を変えるだけで解決する可能性もあります。
以下を整理した上で今後を検討することを、対処法として推奨します。
- 建設業を続ける場合:資格取得や職種変更で将来性を高める、CCUSを活用して技能や経歴を可視化する
- 職場を変える場合:労働条件や賃金体系が整った会社を検討する
- 異業種に転職する場合:未経験可の職種を含めて幅広く比較する
30代で建設業を辞めたい場合
30代は経験が評価される一方で、未経験転職の難易度が上がり始める年代です。
また、これまでの経験を活かして転職を進めるのもポイントです。
30代の転職のポイント
- 一職種に依存しない多能工としてのスキル習得
- CCUSを活用した能力評価や手当制度のある企業への転籍・交渉
家族や住宅ローンなど生活面の影響も無視できないため、「辞める」判断は20代よりも慎重に判断することが大事です。
40代以上で建設業を辞めたい場合
40代以上になると、転職の選択肢は狭まる傾向があります。
未経験職種への転職は難易度が上がり、年収が下がるケースも珍しくありません。
CCUSで高い評価(レベル4)を得た技能者は、平均賃金が約15%高いというデータもあります。(参照:国土交通省「建設業を巡る現状と課題」)
また、監理技術者の専任要件緩和により、身体的負担を抑えながら働く選択肢も広がっています。
40代以上で重要なのは、「辞めること」よりも働き方を変える視点です。
職場を変える・役割を変える・負担の少ないポジションに移るなど、現実的な選択肢を整理したうえで判断することが欠かせません。
建設業を辞めて良かったケース・後悔したケース
ここでは、実際に多く見られる「辞めて良かったケース」と「後悔したケース」を紹介します。
建設業を辞めて良かったケース・後悔したケース
建設業を辞めて良かったケース
辞めて良かった人の体験談では、「辞めたことで生活が安定した」「心身の負担が軽くなった」といった声が寄せられています。
体力面が限界だった
現場仕事が続き、腰痛と慢性的な疲労で休日も休めない状態でした。
在職中に転職活動を進め、体力負担の少ない仕事に移ったことで、生活リズムが安定しました。
今は「もっと早く選択肢を考えてもよかった」と感じています。
長時間労働に悩んでいた人
早朝集合と残業が当たり前で、家族と過ごす時間がほとんどありませんでした。
月給制・休日が固定の職場に転職したことで、収入は大きく変わらず生活の余裕が生まれました。
働き方を変えたことで、仕事への向き合い方も前向きになりました。
人間関係がストレスだった
現場の人間関係が厳しく、常に気を張りながら働いていました。
同じ建設系でも社風の違う会社に移ったことで、精神的な負担が大きく減りました。
「建設業=全部同じではない」と実感しています。
将来の不安が大きかった
このまま年齢を重ねても同じ働き方ができるのか、不安が消えませんでした。
資格や経験を活かせる職種に転職したことで、将来像を描けるようになりました。
辞めたことよりも、準備して動けたことが良かったと感じています。
建設業を辞めて後悔したケース
辞めたことを後悔している人の多くは、「勢いだけで辞めてしまった」「建設業より労働環境の悪い業界に転職してしまった」など、準備不足のまま転職している傾向にあります。
勢いで辞めてしまった
現場がつらく、感情的に退職を決めてしまいました。
次の仕事を決めないまま辞めた結果、収入が不安定になり精神的に追い込まれました。
今振り返ると、もう少し冷静に準備すべきだったと感じています。
他業界に過度な期待をしていた
建設業より楽だと思い、未経験の業界に転職しました。
実際は残業が多く、人間関係も厳しく、環境はほとんど変わりませんでした。
「業界を変えれば解決する」という考えが甘かったと後悔しています。
収入面を深く考えていなかった
体力的につらくて辞めましたが、次の仕事は給料が大きく下がりました。
生活水準を維持できず、将来への不安が以前より強くなりました。
収入の現実をもっと具体的に確認すべきだったと思います。
建設業経験を活かせなかった
とにかく業界から離れたくて、経験を活かせない仕事を選びました。
一から覚えることが多く、年齢的にも厳しさを感じました。
今思えば、建設業の経験を評価してくれる職場を探すべきでした。
建設業から転職しやすい業界・職種
建設業からの転職は決して珍しくなく、経験や条件次第で現実的な選択肢は複数あります。
重要なのは、「未経験でも可能か」「体力負担はどうか」「収入が極端に下がらないか」を冷静に比較することです。
建設業から転職しやすい業界・職種
未経験でも転職しやすい仕事
建設業から比較的転職しやすい未経験OKの仕事として、以下が挙げられます。
20代〜30代前半であれば以下2点が評価されやすく、未経験でも採用されるケースがあります。
- 現場経験による体力・責任感
- 指示を守って働く姿勢
ただし、給与や働き方は企業ごとに差があるため、条件確認は必須です。
体力的な負担が少ない仕事
体力面を重視する場合は、屋内作業や移動の少ない仕事が選択肢になります。
体力的な負担が少ない仕事
- 設備の点検補助
- 施工管理補助
- 内勤中心の事務職など
特に30代後半以降では、「現場に出続ける」より「現場を支える立場」への移行が現実的な対処法です。
なお、いずれの仕事も完全に体力負担がゼロになるわけではない点は、理解しておく必要があります。
建設業経験を活かせる仕事
収入面を大きく下げたくない場合は、建設業の経験を活かせる以下の仕事が有力です。
建設業経験を活かせる仕事
- 施工管理
- 職長補佐
- 設備管理
- 建設関連の営業職など
現場理解が評価されやすく、40代以上でも経験・資格・マネジメント力があれば即戦力として求められるケースがあります。
建設業を辞めたいと感じたらGATEN職を活用しよう!
建設業を辞めたいと感じるのは珍しいことではなく、多くの人が同じように悩んでいます。
大切なのは感情だけで判断するのではなく、今後の選択肢を整理し、準備を進めたうえで判断することです。
建設業を辞めることは失敗ではなく、自分に合った働き方を見つけるための一つの選択肢にすぎません。
GATEN職では、建設・土木・運送といったガテン系職種に特化した求人をまとめて確認でき、現場経験を活かせる仕事も見つけやすいのが特徴です。
自分に合った働き方を探したい人や、情報収集したい人はぜひチェックしてみてください。

| GATEN職の詳細 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社アール・エム |
| 対応地域 | 全国 |
| 求人数 | 7,446件(2026年1月時点) |
| 業種 | 建設業界中心 |
| 未経験 | ○ |
| 雇用形態 | 正社員、契約社員、アルバイト、業務委託 |
| 特徴 | 会員登録なしで求人に応募可能 |
| 住所 | 〒541-0052 大阪府大阪市中央区安土町2-3-13 大阪国際ビルディング5F |
| 厚生労働省事業者届出番号 | 51-募-000945 |

