足場鳶、鉄骨鳶、重量鳶、橋梁鳶などの鳶職の仕事には、未経験歓迎や見習い募集の求人が多く未経験でもチャレンジできる仕事です。
厚生労働省のデータでも、「とび」の仕事は高卒未満・高卒出身者が多く、学歴に自信がない方でも始められやすい傾向にあります。
最初は資材運搬、現場の片付け、道具の準備、先輩の補助作業などから始め、現場のルールや安全確認を覚えながら、少しずつ作業を身につけていく流れが一般的です。
鳶職は高所作業や体力負担があるため、長く働くためには未経験者向けの安全教育や資格取得支援がある求人を選ぶことが大切です。
この記事では、未経験から鳶職を目指す方法、仕事内容、メリット・注意点、向いている人、役立つ資格、求人で確認すべきポイントを解説します。
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鳶職は未経験からでも目指せる
鳶職の求人には、未経験歓迎や見習い募集のものがあり、学歴や職歴に自信がない人でも応募できるケースがあります。
ただし、鳶職は体力を使う場面が多く、高所作業が発生する仕事でもあります。
そのため、求人を選ぶときは、未経験者向けの安全教育や研修制度があるか、見習い期間の仕事内容が明確か、資格取得支援があるかを確認することが大切です。
| 確認ポイント | 見るべき内容 |
|---|---|
| 未経験歓迎 | 未経験者を採用しているか、入社後にどの作業から始めるのかを確認する |
| 見習い募集 | 資材運搬、片付け、道具準備などの補助作業から始められるかを確認する |
| 安全教育 | 高所作業、足場作業、フルハーネスの使い方などを教えてもらえるかを確認する |
| 資格取得支援 | 講習費用の補助、資格手当、対象資格、取得後に任される作業を確認する |
| 勤務条件 | 残業時間、休日、現場エリア、直行直帰の可否、社会保険を確認する |
| キャリアパス | 一人前の鳶職人、職長、施工管理などを目指せる環境があるかを確認する |
鳶職は学歴よりも体力・安全意識・継続力を見られやすい
鳶職には、未経験歓迎や見習い募集の求人がたくさんあります。
厚生労働省のデータによると、「高卒未満」「高卒」の割合が高く、学歴が重視されにくい職種であることがわかります。
鳶職は学歴や職歴よりも仕事を覚える意欲、継続して働く姿勢、安全確認を守る意識を見られる傾向にあります。

未経験者は、見習いとして現場に入り、資材の準備や片付け、道具の受け渡し、先輩の補助作業などから始めることが一般的です。
ただし、未経験歓迎と書かれていても、教育体制は会社によって異なります。
求人票だけで判断せず、面接時に「未経験者は最初にどの作業から始めるのか」「安全教育はあるのか」「先輩について作業を覚えられるのか」をチェックしておきましょう。
最初は資材運びや片付けなど補助作業から始まることが多い
未経験から鳶職を始める場合、最初は資材運びや片付けなどの補助作業から始まります。
たとえば、足場材の運搬、道具の準備、現場の清掃、作業後の片付け、先輩の補助などが最初の仕事になりやすいです。
補助作業は地味に感じるかもしれませんが、現場のルールや安全確認、道具の扱いを覚えるための大切なステップです。
| 作業 | 内容 |
|---|---|
| 資材運搬 | 足場材や道具を運び、作業しやすい場所に準備する |
| 片付け・清掃 | 作業後の現場を整理し、資材や道具を安全に片付ける |
| 道具準備 | 必要な工具や安全装備を準備し、先輩の作業を支える |
| 先輩の補助 | 指示を受けながら、作業の流れや現場での動き方を覚える |
| 安全確認 | 足元、周囲、声かけ、装備の使い方など、安全に働くための基本を覚える |
反対に教育体制がなかったり、放置されるような環境だと未経験の場合は不安につながります。
未経験者を放置せず、先輩が指導してくれる環境かを聞いておくと安心です。
未経験者が知っておきたい鳶職の仕事内容
鳶職の代表的な仕事には、足場鳶、鉄骨鳶、重量鳶、橋梁鳶などがあり、関わる現場や作業内容、必要な資格、体力負担はそれぞれ異なります。
未経験から鳶職を目指す場合は、最初から専門的な作業や高所での難しい作業を任されるわけではありません。資材運搬、道具の準備、片付け、清掃、先輩の補助作業などから始め、現場のルールや安全確認を覚えていく流れが一般的です。
どの鳶職がよいと一概に決めるのではなく、仕事内容、安全教育、資格取得支援、体力負担、現場エリアを確認し、自分に合う求人を選びましょう。
| 鳶職の種類 | 仕事内容 | 未経験者が確認すること |
|---|---|---|
| 足場鳶 | 建設現場で、作業員が安全に作業するための足場を組み立てたり、解体したりする | 安全教育、見習い作業、資材運搬の有無、足場作業の指導体制を確認する |
| 鉄骨鳶 | ビルや大型建物などで、建物の骨組みとなる鉄骨の組立てに関わる | 高所作業の有無、玉掛けなどの資格取得支援、チーム作業や合図の教育を確認する |
| 重量鳶 | 工場や施設などで、大型機械や重量物の搬入、移動、据付、設置を行う | 専門的な道具や機械の扱い、先輩指導、安全確認、資格取得支援を確認する |
| 橋梁鳶 | 橋や高速道路、大型構造物などの工事に関わる | 現場規模、高所作業、屋外作業、安全管理、現場エリアや出張の有無を確認する |
足場鳶は足場の組立てや解体を行う
足場鳶は、建設現場で作業員が安全に作業するための足場を組み立てたり、工事後に解体したりする仕事です。
住宅、マンション、ビル、商業施設など、さまざまな建設現場で必要とされます。
未経験者は、最初から足場を組み立てる作業を任されるのではなく、足場材の運搬、道具の準備、片付け、先輩の補助などから始めることが多いです。
足場鳶は高所作業が発生するため、安全教育や先輩の指導がある求人を選ぶようにしましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕事内容 | 建設現場で、作業員が安全に作業するための足場を組み立てたり、工事後に解体したりする。未経験者は、足場材の運搬、道具の準備、片付け、先輩の補助作業などから始めることが多い |
| 主な現場 | 戸建て住宅、マンション、ビル、商業施設、工場、改修工事現場、外壁塗装や屋根工事の現場など |
| 求人で見ておくべきポイント | 未経験者向けの安全教育があるか、見習い期間中の仕事内容と給与、先輩同行の有無、資格取得支援、社会保険、現場エリア、残業時間、休日を確認する |
| 向いている人 | 体を動かす仕事が好きな人、屋外作業に抵抗がない人、チームで作業できる人、指示を守れる人、安全確認を大切にできる人 |
| 未経験のなりやすさ | 〇:未経験歓迎や見習い募集の求人が見つかる場合があり、鳶職の入口として検討しやすい。ただし、高所作業や体力負担があるため、安全教育や指導体制のある求人を選ぶことが大切 |
鉄骨鳶は建物の骨組みづくりに関わる
鉄骨鳶は、ビルや大型建物などの骨組みとなる鉄骨の組立てに関わる仕事です。
クレーンで吊り上げた鉄骨を所定の位置に取り付ける作業などがあり、高所作業やチームでの連携が求められます。
未経験者は、いきなり鉄骨の組立てを任されるのではなく、資材の準備、道具の確認、現場の片付け、先輩の補助、安全確認などから覚えていきます。
ただし、現場によっては玉掛けなどの資格が関わる場合があるため、資格取得支援や安全管理の体制がある求人だと安心です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕事内容 | ビルや大型建物などで、建物の骨組みとなる鉄骨の組立てに関わる。クレーンで吊り上げた鉄骨を所定の位置に取り付ける作業などがあり、未経験者は資材準備、道具の確認、片付け、先輩の補助、安全確認などから始めることが多い |
| 主な現場 | ビル、マンション、商業施設、工場、倉庫、大型建築物、公共施設などの新築・改修工事現場 |
| 求人で見ておくべきポイント | 高所作業の有無、安全教育の内容、先輩同行の有無、玉掛け技能講習などの資格取得支援、資格手当、見習い期間中の給与、社会保険、現場エリアを確認する |
| 向いている人 | 高所作業に抵抗が少ない人、チームで連携できる人、合図や指示を守れる人、安全確認を大切にできる人、体を動かす仕事に前向きな人 |
| 未経験のなりやすさ | △:未経験歓迎の求人が見つかる場合もあるが、高所作業やクレーン作業との連携があるため、安全教育や資格取得支援、先輩指導のある求人を選ぶことが大切 |
重量鳶は大型機械や重量物の搬入・設置を行う
重量鳶は、工場や施設、ビルなどで、大型機械や重量物の搬入、移動、据付、設置を行う仕事です。
重いものを扱う仕事ではありますが、単なる力仕事ではなく、道具や機械を使った慎重な作業が求められます。
未経験者は資材や道具の準備、現場の片付け、先輩の補助、作業前後の安全確認などから始めることが多いです。
重量物を扱うため、作業の段取りや周囲との連携、安全確認が特に重要になります。
重量鳶は専門性が高い仕事のため、未経験から目指す場合は先輩が指導してくれる環境か、資格取得支援があるかの教育体制の有無がポイントです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕事内容 | 工場、商業施設、ビル、発電設備などで、大型機械や重量物の搬入、移動、据付、設置、撤去などを行う。クレーンや台車、ジャッキなどを使い、重量物を安全に動かすための段取りも重要になる |
| 主な現場 | 工場、プラント、ビル、商業施設、病院、発電所、設備更新工事の現場、大型機械の搬入・入れ替え現場など |
| 求人で見ておくべきポイント | 未経験者向けの先輩指導があるか、重量物を扱う際の安全教育、玉掛け技能講習などの資格取得支援、使用する機械や道具、見習い期間中の仕事内容、社会保険、現場エリアを確認する |
| 向いている人 | 慎重に作業できる人、チームで連携できる人、指示や合図を守れる人、段取りを考えるのが苦にならない人、専門性の高い仕事を覚えたい人 |
| 未経験のなりやすさ | △:未経験歓迎の求人が見つかる場合もあるが、重量物や大型機械を扱うため専門性が高い。未経験者は先輩指導や資格取得支援がある求人を選ぶことが大切 |
橋梁鳶は橋や大型構造物の工事に関わる
橋梁鳶は、橋、高速道路、大型構造物などの工事に関わる鳶職であり、橋の架設や補修、大型構造物の組立てなど、規模の大きい現場で作業するのが特徴です。
橋梁鳶は高所作業や屋外作業が多くなりやすく、現場ごとの安全管理が重要です。
未経験者は最初から難しい作業を任されるのではなく、資材運搬、道具の準備、片付け、現場ルールの理解、先輩の補助作業から始めていきます。
現場規模が大きい分、チーム作業や安全確認、作業手順を守る姿勢が求められます。
橋梁鳶として働きたい方は安全教育の有無、現場エリア、出張の有無、移動時間、休日なども確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕事内容 | 橋、高速道路、大型構造物などの工事で、足場の設置、鉄骨や部材の組立て、補修工事の補助などに関わる。高所作業や屋外作業が多く、作業手順や安全確認を守ることが重要になる |
| 主な現場 | 橋梁工事、高速道路、鉄道関連施設、大型構造物、公共工事、橋の補修・改修工事、耐震補強工事の現場など |
| 求人で見ておくべきポイント | 高所作業や屋外作業の有無、安全教育の内容、現場エリア、出張の有無、移動時間、資格取得支援、見習い期間中の仕事内容、社会保険、休日を確認する |
| 向いている人 | 大型現場に関わりたい人、屋外作業に抵抗がない人、チームで連携できる人、安全確認を徹底できる人、現場ごとのルールを守って働ける人 |
| 未経験のなりやすさ | △:未経験歓迎の求人が見つかる場合もあるが、現場規模が大きく高所作業や安全管理が重要になる。未経験者は補助作業から始め、安全教育や先輩指導がある求人を選ぶことが大切 |
未経験から鳶職になるメリット
未経験から鳶職になるメリットは、学歴や職歴に自信がなくても挑戦しやすく、現場経験を積みながら手に職をつけられる点です。
また、鳶職は経験を積んだり資格を取得したりすることで、担当できる作業が広がり、収入アップや職長、施工管理などを目指せる可能性もあります。
ただし、鳶職は高所作業や体力負担がある仕事でもあるため、メリットだけで判断せず、安全教育、資格取得支援、見習い期間の条件、社会保険なども確認して求人を選びましょう。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 未経験から挑戦しやすい | 未経験歓迎や見習い募集の求人があり、補助作業から始められる場合がある |
| 手に職をつけられる | 足場、鉄骨、重量物などの現場経験や資格がスキルとして残りやすい |
| 収入アップを目指せる | 資格取得、担当作業の拡大、資格手当、昇給制度などで収入アップを目指せる場合がある |
| キャリアアップできる | 経験を積むと、一人前の鳶職人、職長、現場リーダー、施工管理を目指せる場合がある |
| 独立の可能性がある | 経験や人脈を活かして、一人親方や協力会社として独立を目指せる場合がある |
学歴や職歴に自信がなくても挑戦しやすい
鳶職は、学歴や職歴に自信がない人でも挑戦しやすい仕事のひとつです。
未経験歓迎や見習い募集の求人があり、フリーターやアルバイト経験からでも鳶職を目指せる可能性は十分あります。
鳶職では学歴だけでなく、仕事を覚える意欲、体力、安全確認を守る姿勢、継続して働く力も見られることがあります。
ほかにも、現場では「時間を守る」「指示を聞く」「周囲と声をかけ合う」など、基本的な勤務態度も重要になります。
応募時や面接では長く働きたい意思や未経験からでも安全に仕事を覚えたい姿勢をアピールしましょう。
| 向いている人 | 求められるスキルや能力 | 求人で見ておくべきポイント |
|---|---|---|
| 学歴や職歴に自信がなくても、未経験から手に職をつけたい人 | 仕事を覚える意欲、継続力、前向きに学ぶ姿勢 | 未経験歓迎や見習い募集の求人か、最初に任される作業が明確かを確認する |
| 体を動かす仕事に抵抗がない人 | 体力、持久力、屋外作業への対応力 | 資材運搬の有無、屋外作業の割合、休憩体制、暑さ・寒さ対策を確認する |
| 安全確認を大切にできる人 | 安全意識、作業手順を守る力、フルハーネスなど安全装備を正しく扱う意識 | 高所作業や足場作業の安全教育があるか、先輩から指導を受けられるかを確認する |
| 指示を聞いてチームで作業できる人 | 報告・連絡・相談、声かけ、周囲と連携する力 | 先輩同行やチーム作業の体制、未経験者を放置しない教育環境があるかを確認する |
| 長く働きながら技術を身につけたい人 | 勤務態度、時間を守る力、継続して現場経験を積む力 | 正社員募集か、正社員登用制度があるか、社会保険や昇給制度、資格取得支援を確認する |
| 将来的に収入アップや職長を目指したい人 | 技術習得力、責任感、後輩指導への意欲、安全管理への理解 | 資格手当、昇給制度、職長・現場リーダーへのキャリアパスがあるかを確認する |
体を動かしながら手に職をつけられる
鳶職は、体を動かしながら手に職をつけられるメリットがあります。
足場の組立てや解体、鉄骨工事、重量物の搬入、橋梁工事など、現場作業を通して専門的な技術を覚えられる仕事です。
ただし、鳶職は体力だけで成り立つ仕事ではありません。
チームで動く場面が多いため、声かけや報告・連絡・相談も大切です。
未経験者は、最初から難しい作業を任されるのではなく、資材運搬や片付け、先輩の補助作業から経験を積みます。
| 体を動かす場面 | 求められるスキルや能力 | 求人で見ておくべきポイント |
|---|---|---|
| 足場材や道具を運ぶ | 体力、持久力、周囲を見ながら動く力 | 資材運搬の量、休憩体制、複数人で作業する体制があるかを確認する |
| 足場の組立て・解体を補助する | 作業手順を守る力、安全確認、指示を聞く力 | 未経験者向けの安全教育、先輩同行、最初に任される作業範囲を確認する |
| 屋外現場で作業する | 暑さ・寒さへの対応力、継続力、体調管理 | 屋外作業の割合、暑さ・寒さ対策、天候不良時の対応を確認する |
| 現場内を移動しながら作業する | チームで連携する力、声かけ、報告・連絡・相談 | 現場エリア、移動時間、直行直帰の可否、交通費支給の有無を確認する |
資格取得や経験で収入アップを目指せる場合がある
鳶職では、資格取得や現場経験が収入アップにつながります。
たとえば、玉掛け技能講習、足場関連資格、フルハーネス型墜落制止用器具特別教育、職長・安全衛生責任者教育などを受けることで、担当できる作業や役割が広がります。
また、経験を積んで一人前の鳶職人になったり、職長や現場リーダーを目指したりすることで、昇給や手当につながる求人もあります。
ただし、会社の評価制度や資格手当、担当業務の範囲によって変わるため注意が必要です。
| 資格・講習 | 内容 |
|---|---|
| 玉掛け技能講習 | クレーンなどで荷物を吊り上げる際に、ワイヤーやフックをかける作業に関わる講習。鉄骨鳶や重量鳶などで役立つ場合がある |
| 足場関連資格 | 足場の組立て・解体・点検などに関わる資格や講習。足場鳶として経験を積み、担当できる作業を広げたい人が確認したい資格 |
| フルハーネス型墜落制止用器具特別教育 | 高所作業で使用するフルハーネスの扱い方や安全対策を学ぶ教育。鳶職では高所作業があるため、求人で受講支援の有無を確認したい |
| 職長・安全衛生責任者教育 | 現場で作業員をまとめる立場に必要となる教育。職長や現場リーダーを目指す場合に関わりやすく、安全管理や後輩指導にもつながる |
職長や施工管理を目指せる場合がある
鳶職として経験を積むと、職長や現場リーダーも選択肢のひとつになります。
職長は、現場で作業員をまとめ、作業の段取り、安全確認、進捗管理、後輩指導などを担う役割です。
施工管理は、工程管理、安全管理、品質管理、写真撮影、書類作成、職人や資材の調整などを行う仕事です。
ただし、誰でも短期間で職長や施工管理になれるわけではありません。
求人を見るときは、職長を目指せる環境や施工管理へのキャリアパスがあるかも確認しましょう。
| 項目 | 職長 | 施工管理 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 現場で作業員をまとめ、作業の段取りや安全確認を行う | 工事全体の工程管理、安全管理、品質管理、書類作成などを行う |
| 仕事内容 | 後輩指導、作業指示、進捗確認、危険箇所の共有、元請けや上司への報告など | 工程表の確認、職人や資材の調整、現場写真の管理、安全書類の作成、品質確認など |
| 求められる力 | 鳶職としての現場経験、作業技術、安全意識、チームをまとめる力 | 現場理解、調整力、書類対応、スケジュール管理、安全・品質への理解 |
| 目指す流れ | 鳶職として経験を積み、職長・安全衛生責任者教育などを経て目指す場合がある | 鳶職経験を活かして、施工管理補助や施工管理技士資格の取得を経て目指す場合がある |
将来的に独立を目指せる
鳶職は、経験や人脈を積むことで、将来的に独立を目指せる仕事でもあります。
ただし、独立は簡単に稼げる方法ではありません。
鳶職としての技術だけでなく、営業、見積もり作成、顧客対応、仕事の獲得、資金管理、保険、安全管理なども必要になります。
未経験からすぐに独立を目指すのではなく、まずは会社で経験を積み、安全に作業できる技術や現場対応力を身につけるのが現実的です。
将来的に独立を考える場合は、資格取得支援や職長経験を積める求人を選びましょう。
| 項目 | 職長 | 施工管理 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 現場で作業員をまとめ、作業の段取りや安全確認を行う | 工事全体の工程管理、安全管理、品質管理、書類作成などを行う |
| 仕事内容 | 後輩指導、作業指示、進捗確認、危険箇所の共有、元請けや上司への報告など | 工程表の確認、職人や資材の調整、現場写真の管理、安全書類の作成、品質確認など |
| 求められる力 | 鳶職としての現場経験、作業技術、安全意識、チームをまとめる力 | 現場理解、調整力、書類対応、スケジュール管理、安全・品質への理解 |
| 目指す流れ | 鳶職として経験を積み、職長・安全衛生責任者教育などを経て目指す場合がある | 鳶職経験を活かして、施工管理補助や施工管理技士資格の取得を経て目指す場合がある |
未経験で鳶職を目指す前に知っておきたい注意点
未経験から鳶職を目指す場合は、仕事内容の魅力だけでなく、大変な点も理解しておかなければいけません。
鳶職は、足場や鉄骨、重量物、橋梁工事などに関わる専門性のある仕事ですが、高所作業や体力負担、屋外作業が発生しやすい仕事でもあります。
また、未経験者は最初から一人前として作業を任されるのではなく、資格や技術を身につけるまでには時間がかかる点も考慮が必要です。
鳶職として長く続けるには給与や未経験歓迎の表記だけで判断せず、安全教育、休憩体制、見習い期間の条件、資格取得支援、社会保険なども見て求人を選びましょう。
| 注意点 | 確認すること |
|---|---|
| 高所作業がある | 高所作業の安全教育、フルハーネスの使用、先輩指導、安全装備の支給があるかを確認する |
| 体力負担がある | 資材運搬、立ち仕事、屋外作業の割合、休憩体制、暑さ・寒さ対策を確認する |
| 天候の影響を受ける場合がある | 雨天時や強風時の対応、夏・冬の働き方、現場都合による作業変更を確認する |
| 見習い期間がある | 見習い期間中の仕事内容、給与、昇給条件、日給制か月給制かを確認する |
| 資格取得に時間がかかる | 対象資格、講習費用の補助、資格手当、取得後に任される作業を確認する |
| 現場ごとに働き方が変わる | 現場エリア、移動時間、直行直帰の可否、残業時間、休日出勤の有無を確認する |
高所作業があるため安全意識が必要
鳶職には、高所作業が発生する場合があります。足場の組立てや解体、鉄骨工事、橋梁工事などでは、高い場所で作業する場面があるため、安全意識が欠かせません。
安全に作業するためには、フルハーネスなどの安全装備を正しく使うこと、作業手順を守ること、周囲との声掛けが必要です。
自己判断で危険な作業を進めるのではなく、先輩や現場責任者の指示を守る姿勢も求められます。
高所作業への不安がある場合は、入社後にどのような教育を受けられるのか、最初にどの作業を担当するのかを面接で聞いておくと安心です。
| 作業 | 危険な場面 | 意識すべきこと | 求人で見ておくべきポイント |
|---|---|---|---|
| 足場の組立て・解体 | 高所での移動、足場材の受け渡し、足元が不安定な場所での作業、資材の落下など | フルハーネスなど安全装備を正しく使う、足元や周囲を確認する、声かけや手順確認を徹底する | 高所作業の安全教育、フルハーネスの支給、先輩同行、未経験者が最初に任される作業範囲を確認する |
| 鉄骨工事 | クレーンで吊った鉄骨の近くで作業する場面、高所での鉄骨の取り付け、合図の行き違いなど | 合図や指示を守る、吊り荷の近くに不用意に入らない、周囲と連携しながら慎重に作業する | 玉掛け技能講習などの資格取得支援、クレーン作業時の安全教育、チーム作業の指導体制を確認する |
| 橋梁工事 | 橋や大型構造物の高所作業、屋外での強風・雨天時の作業、現場規模が大きい場所での移動など | 天候や足元の状態を確認する、作業手順を守る、現場ごとのルールや安全確認を徹底する | 現場エリア、出張の有無、安全管理体制、天候不良時の対応、休憩体制、未経験者向け研修を確認する |
体力負担や屋外作業が発生しやすい
鳶職は、体力負担や屋外作業が発生しやすく、足場材や道具の運搬、現場内の移動、立ち仕事、屋外での作業など、体を動かす場面が多くあります。
また、屋外現場では、夏の暑さや冬の寒さ、雨天などの影響を受ける場面もあるため、体力だけでなく、体調管理や休憩の取り方、安全に作業する意識も重要です。
ただし、現場や会社によって作業内容や休憩体制は異なります。
選考時には資材運搬の量、屋外作業の割合、休憩体制、暑さ・寒さ対策などを具体的に聞いておくと体力負担のイメージがつきやすくなるでしょう。
| 作業場面 | リスク | 意識すべきこと | 求人で見ておくべきポイント |
|---|---|---|---|
| 足場材や道具の運搬 | 重量物を運ぶことで腰や足に負担がかかる、資材を落とす、周囲の作業員にぶつかる可能性がある | 無理に一人で運ばない、持ち方や運ぶルートを確認する、周囲への声かけを徹底する | 資材運搬の量、複数人で運ぶ体制、休憩体制、安全教育、未経験者が最初に任される作業範囲を確認する |
| 現場内の移動 | 足元の段差、資材、工具、ぬかるみなどで転倒する可能性がある | 足元や周囲を確認する、走らず移動する、決められた通路やルールを守る | 現場での安全ルール、朝礼や危険予知活動の有無、先輩同行、現場エリアや移動時間を確認する |
| 立ち仕事 | 長時間の作業で足腰に負担がかかり、疲労がたまりやすい | こまめな体調確認、無理をしない姿勢、休憩時の水分補給や体調管理を意識する | 1日の作業時間、休憩回数、残業時間、休日数、繁忙期の働き方を確認する |
| 屋外での作業 | 夏の暑さ、冬の寒さ、雨天、強風などで体調不良や作業事故につながる可能性がある | 天候に合わせた服装や水分補給、暑さ・寒さ対策、無理な作業を避ける意識を持つ | 暑さ・寒さ対策、天候不良時の対応、屋外作業の割合、安全装備の支給、社会保険や各種手当を確認する |
天候や現場によって働き方が変わる場合がある
鳶職は現場仕事のため、天候や現場の状況によって働き方が変わりやすい仕事でもあります。
雨天や強風の日は作業内容が変わったり、安全面を考慮して作業が調整されたりすることがあります。
また、現場エリアが広い会社では、移動時間が長くなるケースがあり、工期や現場の進捗によっては、残業や休日出勤が発生する求人もあるため注意が必要です。
応募前には、現場エリア、直行直帰の可否、交通費、残業時間、休日数、休日出勤の頻度を確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 複数の建設現場を担当しており、住宅、ビル、商業施設、工場、公共工事など、現場ごとに作業場所が変わる場合がある |
| メリット | さまざまな現場を経験しやすく、足場、鉄骨、改修工事など幅広い作業を覚えられる場合がある |
| 注意点 | 移動時間が長くなったり、集合場所が変わったり、現場によって出勤時間や帰宅時間が変わる場合がある |
| 求人で見ておくべきポイント | 主な現場エリア、直行直帰の可否、集合場所、交通費支給、移動時間の扱い、出張の有無、残業や休日出勤の頻度を確認する |
| 向いている人 | 毎日同じ場所で働くより、現場ごとに違う環境で経験を積みたい人や、移動に抵抗が少ない人 |
| 確認しておきたいこと | 自宅から通える範囲か、早朝集合が多いか、遠方現場があるか、移動時間が給与に含まれるかを面接時に確認する |
最初は見習い期間で収入が安定しにくい場合がある
未経験から鳶職を始める場合、最初は見習い期間として補助作業から経験を積むことが一般的です。
見習い期間中は給与が経験者より低めに設定されていたり、日給制で働く求人もあります。
一方で、会社によっては月給制、正社員募集、社会保険完備、資格手当ありの求人もあります。
厚生労働省のデータでも、経験年数別の所定内給与額は0年~4年はそこまで変化がなく、5年以上から上昇し始める傾向にあることがわかります。

給与だけでなく、昇給条件、資格取得後の手当、見習い期間の長さ、試用期間中の待遇まで確認することが大切です。
ほかにも「見習い期間中の給与」「昇給のタイミング」「資格取得後の手当」「日給制か月給制か」を確認しておくことでモチベーションにもつながります。
資格や技術を身につけるまで時間がかかる
鳶職は、短期間ですぐに一人前になれる仕事ではありません。
未経験者は、資材運搬、片付け、道具準備、先輩の補助作業から始め、現場のルールや安全確認を覚えながら、少しずつ技術を身につけていきます。
また、担当できる作業を増やすには、フルハーネス型墜落制止用器具特別教育、玉掛け技能講習、足場関連資格、職長・安全衛生責任者教育などの受講が求められるケースもあります。
| 資格・講習 | 概要 | 受講条件 | 何年目で受講するかの目安 |
|---|---|---|---|
| フルハーネス型墜落制止用器具特別教育 | 高所作業で使用するフルハーネス型墜落制止用器具の使い方、安全な作業方法、点検方法などを学ぶ教育。 | 高さが2m以上で作業床を設けることが困難な場所など、フルハーネスを使用する業務に就く場合に必要。受講条件は講習機関や業務内容で確認する | 入社前後〜1年目で受講するケースが多い。高所作業に入る前に受講支援があるか確認する |
| 玉掛け技能講習 | クレーンなどで荷を吊り上げる際、ワイヤーやフックをかける玉掛け作業に関わる講習。鉄骨鳶や重量鳶で役立つ | 18歳以上で受講できる講習機関が多い。実務経験や保有資格によって一部科目が免除される場合がある | 1年目〜3年目が目安。 |
| 足場関連資格 | 足場の組立て・解体・変更・点検などに関わる資格や教育。代表例として、足場の組立て等作業主任者技能講習や足場の組立て等特別教育がある | 足場の組立て等作業主任者技能講習は、原則として足場作業の実務経験などが必要。 | 特別教育は入社前後〜1年目、作業主任者は実務経験を積んだ3年目以降が目安 |
| 職長・安全衛生責任者教育 | 現場で作業員を直接指導・監督する職長や、安全衛生責任者を目指す際に関わる教育。安全管理、作業指示、後輩指導に役立つ | 職長など作業中の労働者を直接指導・監督する立場に新たに就く人が対象。 | 3年目〜5年目以降が目安。 |
ただし、鳶職は資格や技術を身につけるまで時間はかかりますが、経験を積むことで仕事の幅が広がる場合があります。
求人を選ぶ際は、資格取得支援、講習費用の補助、資格手当、先輩指導、キャリアアップの流れを確認しましょう。
未経験で鳶職に向いている人・向いていない人
未経験から鳶職を目指す場合は、自分の性格や体力、働き方の希望に合うかが重要なポイントです。
鳶職は、体を動かす仕事が好きな人やチームで協力して作業できる人、安全確認を大切にできる人に向いています。
一方で、高所作業が極端に苦手な人や、体力負担・現場移動に不安がある人は、慎重に検討した方がよいでしょう。
ただし、向き不向きは求人内容や会社の教育体制によっても変わるため、応募前や面接時に作業内容、現場エリア、安全教育、休憩体制をチェックしておくことでミスマッチを避けやすくなります。
| タイプ | 特徴 | 確認すること |
|---|---|---|
| 向いている人 | 体を動かす仕事が好きで、屋外作業や資材運搬に抵抗が少ない | 資材運搬の量、屋外作業の割合、休憩体制、暑さ・寒さ対策を確認する |
| 向いている人 | 安全確認やチーム作業を大切にできる | 指示や作業手順を守れるか、声かけや報告・連絡・相談ができるかを確認する |
| 慎重に検討したい人 | 高所作業が極端に苦手 | 高所作業の有無、最初に任される作業、安全教育、フルハーネスの使い方を確認する |
| 慎重に検討したい人 | 体力負担や現場移動に不安がある | 作業内容、現場エリア、移動時間、直行直帰の可否、休憩体制を確認する |
| 慎重に検討したい人 | 安定した勤務時間や休日を重視したい | 残業時間、休日数、休日出勤の頻度、現場ごとの勤務時間を確認する |
未経験で鳶職に向いている人
未経験で鳶職に向いているのは、体を動かす仕事が好きで、屋外作業や現場作業に前向きに取り組める人です。
鳶職は、足場材や道具の運搬、現場内の移動、足場の組立て・解体補助など、体力を使う場面が多い仕事です。
そのため、デスクワークよりも現場で体を動かしながら働きたい人におすすめです。
また、鳶職では体力だけでなく、先輩や周囲の作業員と声をかけ合いながら作業を進めるため、指示を聞く力、報告・連絡・相談、作業手順を守る姿勢が求められます。
長く働きながら技術を身につけたい人や資格取得を通して収入アップや職長を目指したい人、コミュニケーションをとりながら働ける人は鳶職を検討してみるのもひとつです。
| 特徴 | 注意点 | 求人で見ておくべきポイント |
|---|---|---|
| 体を動かす仕事が好き | 資材運搬や屋外作業で体力を使う場面がある | 資材運搬の量、屋外作業の割合、休憩体制を確認する |
| チームで作業できる | 声かけや指示確認を怠ると事故につながる可能性がある | 先輩同行、未経験者向け研修、安全教育の有無を確認する |
| 安全確認を守れる | 自己判断で作業を進めると危険につながる場合がある | 高所作業の教育、フルハーネスの支給、安全装備の扱いを確認する |
| 長く働きながら技術を覚えたい | 一人前になるまでには時間がかかる | 資格取得支援、資格手当、昇給制度、キャリアパスを確認する |
鳶職に就くのを慎重に検討した方がいい人
鳶職に就くのを慎重に検討した方がいいのは、高所作業に強い恐怖心がある人や体力負担・屋外作業・現場移動に大きな不安がある人が挙げられます。
鳶職は、足場の組立てや解体、鉄骨工事、橋梁工事などで高所作業が発生しやすいためです。
未経験者が入社直後から難しい作業を任されるとは限りませんが、高い場所での作業に強い不安がある場合は注意が必要です。
また、鳶職は現場ごとに作業場所が変わることがあり、早朝集合や移動時間、屋外での作業が発生する場合もあります。
暑さ・寒さ、雨天、強風など、天候の影響を受けることもあるため、安定した勤務場所や一定の生活リズムを重視する人は求人条件をよく比較しましょう。
ただし、体力に不安があるからといって、必ず鳶職に向いていないわけではありません。
会社によって作業内容、休憩体制、安全教育、現場エリアは異なるため、未経験者が最初に任される作業、高所作業の開始時期、休憩体制、現場エリアについて聞いておくと安心です。
| 特徴 | 注意点 | 求人で見ておくべきポイント |
|---|---|---|
| 高所作業が極端に苦手 | 足場・鉄骨・橋梁工事では高所作業が発生する場合がある | 高所作業の有無、最初に任される作業、安全教育を確認する |
| 体力負担に不安がある | 資材運搬、立ち仕事、屋外作業で疲労がたまりやすい場合がある | 休憩体制、資材運搬の量、作業人数、暑さ・寒さ対策を確認する |
| 現場移動が負担に感じる | 現場エリアが広いと移動時間や集合場所が変わる場合がある | 現場エリア、直行直帰の可否、交通費、移動時間の扱いを確認する |
| 安定した勤務時間を重視したい | 工期や天候により残業・休日出勤が発生する場合がある | 残業時間、休日数、休日出勤の頻度、天候不良時の対応を確認する |
未経験から鳶職を目指すときに役立つ資格
鳶職は未経験でも資格なしで応募できる求人もあります。
最初は見習いとして、資材運搬、道具の準備、現場の片付け、先輩の補助作業などから始める流れとなります。
ただし、鳶職は安全教育や技能講習を受けることで、担当できる作業が広がったり、資格手当や昇給につながるメリットがあります。
資格取得を目指す場合は、会社が講習費用を負担してくれるか、資格手当があるか、取得後にどの作業を任されるのかを確認しましょう。
| 資格・講習 | 内容 | 求人で確認すること |
|---|---|---|
| フルハーネス型墜落制止用器具特別教育 | 高所作業で使用するフルハーネスの扱い方や、安全な作業方法を学ぶ教育 | 会社負担で受講できるか、安全装備の支給があるか、高所作業前に教育を受けられるかを確認する |
| 足場の組立て等作業主任者 | 足場の組立て・解体・変更などに関わる作業を管理するための資格 | 実務経験を積んだ後に取得支援があるか、足場作業のキャリアパスがあるかを確認する |
| 玉掛け技能講習 | クレーンなどで荷物を吊り上げる際に、ワイヤーやフックをかける作業に関わる講習 | 鉄骨鳶や重量鳶の現場で関わる機会があるか、受講費用の補助や資格手当があるかを確認する |
| とび技能士 | 鳶職の技能を示す国家資格で、経験を積んだ後のスキル証明として活かせる場合がある | 資格取得後の評価制度、資格手当、昇給制度、受験支援の有無を確認する |
| 職長・安全衛生責任者教育 | 職長や現場リーダーとして、作業員への指示、安全確認、後輩指導を行う際に関わる教育 | 職長を目指せる環境か、受講支援があるか、昇格基準や現場リーダーへのキャリアパスを確認する |
フルハーネス型墜落制止用器具特別教育
フルハーネス型墜落制止用器具特別教育は、高所作業で使用するフルハーネスの扱い方や、安全な作業方法を学ぶ教育です。
鳶職では高所作業が発生する場合があるため、安全装備を正しく使える必要があります。
求人を見るときは、会社負担で受講できるか、安全装備が支給されるか、高所作業前に教育を受けられるかを確認しましょう。
安全教育が不十分な求人は慎重に検討する必要があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 概要 | フルハーネス型墜落制止用器具を使用する高所作業について、安全な使用方法、点検、作業手順、墜落防止の知識などを学ぶ特別教育(6時間) |
| 受講条件 | 高さ2m以上で作業床を設けることが困難な場所において、フルハーネス型墜落制止用器具を使用して作業する業務に就く人が対象。受講しないまま該当作業に従事させた場合、事業者に罰則(6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金)が科される |
| 受講料 | (一財)中小建設業特別教育協会だと10,505円(教材費・消費税込) ※ただし講習機関・地域・会員区分によって異なる。 |
| 対象者 | 建設現場、鳶職、足場作業、鉄骨工事、橋梁工事などで、高所作業に関わる可能性がある人。未経験者でも高所作業に入る前に受講が必要になる場合がある |
| 試験場所 | 住友建機教習所 大阪教習センター、(一財)中小建設業特別教育協会、建設不動産総合研修センター (CECC)会社指定の講習会場などで実施される |
| 求人で確認すること | 入社後いつ受講するのか、受講料を会社が負担するのか、安全装備の支給があるか、高所作業前に教育を受けられるかを確認する |
足場の組立て等作業主任者
足場の組立て等作業主任者は、足場の組立て・解体・変更などに関わる作業を管理するための資格です。
足場鳶として経験を積んだ後、作業の段取りや安全確認に関わる立場を目指す際に役立ちます。
未経験で入社してすぐに取得する資格というより、まずは見習いとして足場材の運搬、道具の準備、片付け、先輩の補助作業などから経験を積む流れになります。
足場の組立て等作業主任者の資格取得を目指す方は「足場関連資格の取得支援があるか」「講習費用を会社が補助してくれるか」「資格取得後にどのような作業や役割を任されるのか」を確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 概要 | 足場の組立て・解体・変更作業を行う現場で、作業方法、安全管理、作業者への教育、関係法令などを学ぶ技能講習(2日間) |
| 受講条件 | 原則として、足場の組立て・解体・変更に関する作業経験が必要。関連する職業訓練を修了した場合でも、修了後に一定の実務経験が必要になる |
| 受講料 | 建設業労働災害防止協会東京支部の場合、(一般)16,990円 ※ただし建災防などの講習機関・都道府県支部・会員区分・教材費込みかどうかで異なる |
| 対象者 | 足場の組立て・解体・変更作業に関わり、将来的に作業主任者として現場の安全管理や作業指揮を担う人 |
| 試験場所 | 建災防の各都道府県支部、登録教習機関、講習機関が指定する会場などで実施される |
| 求人で確認すること | 実務経験を積んだ後に受講できるか、受講料を会社が負担するか、講習日が出勤扱いになるか、資格手当や昇格につながるかを確認する |
玉掛け技能講習
玉掛け技能講習は、クレーンなどで荷物を吊り上げる際に、ワイヤーやフックをかける作業に関わる講習です。
鉄骨鳶や重量鳶では、クレーン作業と連携する場面があるため、玉掛けの知識が役立ちます。
玉掛け作業では、吊り荷の重さやバランス、周囲の安全確認、合図の確認が重要になります。力仕事だけでなく、慎重な判断やチームでの連携も求められる作業にあたります。
求人を見るときは、玉掛け技能講習の取得支援があるか、受講費用を会社が負担してくれるか、資格手当があるかを確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 概要 | クレーンなどで荷物を吊り上げる際に、ワイヤーロープやフックを荷に掛けたり外したりする玉掛け作業に関わる技能講習。建設現場の資材搬入や鉄骨鳶・重量鳶の現場で役立つ場合がある(約3日程度で取得可能) |
| 受講条件 | 受講自体は講習機関ごとに確認が必要。なお、厚生労働省の技能講習規程では、一定の玉掛け補助作業経験などがある人は講習科目の一部が異なる場合がある |
| 受講料 | 一般社団法人労働技能講習協会の場合、23,820円 ※ただし、建災防などの講習機関・都道府県支部・会員区分・教材費込みかどうかで異なる |
| 対象者 | クレーン、移動式クレーン、デリックなどを使う現場で、つり荷にワイヤーロープやフックを掛け外しする玉掛け作業に関わる人 |
| 試験場所 | 建災防の各都道府県支部、登録教習機関、講習機関が指定する学科・実技会場などで実施される |
| 求人で確認すること | 受講料を会社が負担するか、講習日が出勤扱いになるか、資格手当があるか、鉄骨鳶・重量鳶などで玉掛け作業に関わる機会があるかを確認する |
とび技能士
とび技能士は足場作業や鉄骨作業など、鳶職としての経験を積んだ後に目指す資格のひとつで、スキルを客観的に示す材料になります。
ただし、とび技能士を取得すれば必ず昇給するわけではありません。
会社によって、資格手当や評価制度、任される作業の範囲は異なります。資格だけでなく、現場経験、安全意識、作業の正確さ、チームでの連携も評価されます。
求人を選ぶ際は、とび技能士の取得支援があるか、受験費用の補助があるか、資格取得後に資格手当や昇給につながるかを確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 概要 | とび技能士は、鳶職の技能レベルを証明する国家検定。技能検定の「とび職種」に該当し、実技試験と学科試験が行われる |
| 受検条件 | 原則として、検定職種に関する実務経験が必要。目安は1級7年以上、2級2年以上、3級は実務経験が短い場合でも受検できる場合があり、学歴や職業訓練歴で短縮されることがある |
| 受検料 | 国で一律固定ではなく、都道府県ごとに定められる。標準金額は実技試験18,200円、学科試験3,100円とされているが、実際の金額は各都道府県職業能力開発協会によって異なる |
| 対象者 | 鳶職として足場作業、鉄骨作業、組立て作業などの実務経験を積み、技能を客観的に証明したい人。未経験入社直後よりも、経験を積んだ後に目指す資格 |
| 試験場所 | 各都道府県職業能力開発協会が案内する実技・学科試験会場 |
| 求人で確認すること | とび技能士の受検支援があるか、受検料を会社が負担するか、試験日が出勤扱いになるか、合格後に資格手当・昇給・職長登用などの評価につながるかを確認する |
職長・安全衛生責任者教育
職長・安全衛生責任者教育は、現場で作業員をまとめる職長や現場リーダーを目指す際に関わる教育です。
作業指示、安全確認、後輩指導、作業の段取りなど、現場を管理する立場で必要な知識を学びます。
未経験者が入社してすぐに対象になるというより、現場経験を積み、一人前の鳶職人として作業を任されるようになった後に取得するのがおすすめです。
職長や現場リーダーには、技術だけでなく、周囲と連携する力や安全管理の意識も求められます。
将来的に職長を目指したい場合は、職長・安全衛生責任者教育の受講支援があるか、昇格基準が明確か、後輩指導や現場管理を任されるキャリアパスがあるかを求人で確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 概要 | 職長や安全衛生責任者として、作業員への指示、作業手順の確認、安全管理、労働災害防止、後輩指導などを学ぶ教育 |
| 受講条件 | 作業中の労働者を直接指導・監督する職長などに新たに就く人が対象。鳶職では、現場経験を積んで職長や現場リーダーを目指す段階で関わりやすい |
| 受講料 | 一般社団法人中小建設業特別教育協会の場合、21,010円 ただし、建災防などの講習機関・都道府県支部・会員区分・教材費込みかどうかで異なる |
| 対象者 | 鳶職、建設作業員、現場リーダー候補、職長候補、安全衛生責任者候補など、現場で作業員をまとめる立場を目指す人 |
| 試験場所 | 国家試験のような固定会場ではなく、建災防の各都道府県支部、登録教習機関、会社指定の講習会場などで実施される |
| 求人で確認すること | 受講料を会社が負担するか、講習日が出勤扱いになるか、職長登用の基準、資格手当・役職手当、受講後に任される役割を確認する |
未経験歓迎の鳶職求人で見るべきポイント
未経験から鳶職を目指す場合は、求人票の「未経験歓迎」や「高収入」といった表記だけで判断するとミスマッチにつながります。
未経験者向けの安全教育や研修制度があるか、見習い期間中にどの作業を担当するのか、資格取得支援があるかを確認しましょう。
あわせて、社会保険、各種手当、現場エリア、残業時間、休日なども見ることで、早期離職を防ぎやすくなります。
求人票だけでは分からない部分もあるため、給与だけでなく、安全に働ける環境か、長く続けられる条件か、将来的に資格取得や職長を目指せるかまで見て判断しましょう。
| 確認項目 | 見るべき理由 | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 安全教育 | 高所作業や足場作業での事故を防ぐため | 高所作業、足場作業、フルハーネス、安全装備の使い方を教えてもらえるか |
| 見習い期間 | 入社後のギャップを防ぐため | 最初に任される作業、見習い期間中の給与、昇給条件、試用期間の有無 |
| 資格取得支援 | キャリアアップや担当作業の拡大につなげるため | 対象資格、講習費用の補助、資格手当、取得後に任される作業 |
| 社会保険 | 長く安心して働けるか確認するため | 社会保険の加入条件、福利厚生、正社員募集か正社員登用ありか |
| 現場エリア | 移動負担や生活リズムを確認するため | 主な現場エリア、直行直帰の可否、集合場所、交通費、出張の有無 |
| 残業・休日 | 働き方のミスマッチを防ぐため | 残業時間、休日数、休日出勤の頻度、天候不良時や繁忙期の対応 |
安全教育や研修制度があるか確認する
未経験から鳶職を始める場合は、安全教育や研修制度がある求人を選ぶことが大切です。
鳶職では、高所作業、足場作業、鉄骨工事、重量物の搬入など、慎重な作業が必要になる場面がたくさんあります。
安全に働くためには、フルハーネスなどの安全装備の使い方、作業手順、足元や周囲の確認、声かけ、危険な場面での対応を学ぶ必要があります。
未経験者をいきなり一人で作業させるのではなく、先輩同行やOJTで仕事を覚えられる環境か確認しましょう。
「どのような研修を受けられるのか、いつから高所作業に入るのか、未経験者が最初に任される作業範囲を面接で聞いてみるのもひとつです。
| 鳶職での作業 | 必要な知識 | 求人で見ておくべきポイント |
|---|---|---|
| 足場の組立て・解体 | 足場材の種類、組立て手順、作業床や手すりの確認、安全装備の使い方 | 足場作業の安全教育、先輩同行、未経験者が最初に任される作業範囲、足場関連資格の取得支援を確認する |
| 鉄骨の組立て作業 | 鉄骨部材の扱い、クレーン作業との連携、合図の出し方、吊り荷周辺の安全確認 | 玉掛け技能講習の取得支援、クレーン作業時の安全教育、チーム作業の指導体制を確認する |
| 重量物の搬入・据付 | 重量物の重心、搬入ルート、ジャッキや台車などの道具の扱い、周囲との連携 | 重量鳶の経験者による指導、使用する機械や道具、安全教育、資格取得支援を確認する |
| 高所での移動・作業 | フルハーネスの使い方、足元確認、墜落防止、声かけ、作業手順の確認 | フルハーネス型墜落制止用器具特別教育の受講支援、安全装備の支給、高所作業前の研修を確認する |
| 現場での資材運搬・片付け | 資材の持ち方、運搬ルート、周囲確認、整理整頓、安全な置き場所 | 資材運搬の量、複数人で作業する体制、休憩体制、未経験者への指導内容を確認する |
| 職長・現場リーダーの補助 | 作業の段取り、安全確認、後輩指導、報告・連絡・相談、現場全体の流れ | 職長・安全衛生責任者教育の支援、昇格基準、現場リーダーへのキャリアパスを確認する |
見習い期間の仕事内容と給与を確認する
鳶職の未経験歓迎求人では、見習い期間中の仕事内容と給与を確認しましょう。
未経験者は、最初から足場の組立てや鉄骨工事を任されるのではなく、資材運搬、片付け、道具準備、清掃、先輩の補助作業などから始めていきます。
また、見習い期間中の給与は、日給制、月給制、試用期間あり、正社員募集、正社員登用ありなど、雇用形態や給与形態も会社ごとに違うため注意が必要です。
給与だけでなく、昇給条件、資格手当、残業代、社会保険の有無も見ておくことをおすすめします。
応募前や面接時には、「見習い期間はどのくらいか」「最初に任される作業は何か」「昇給のタイミングはいつか」を把握しておくとモチベーションにもつながります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 見習い期間中の仕事内容 | 資材運搬、現場の片付け、道具の準備、清掃、先輩の作業補助、安全確認、現場ルールの理解などから始めることが多い |
| 給与形態 | 日給制、月給制、試用期間あり、正社員募集、正社員登用ありなど求人によって異なる。見習い期間中は経験者と給与が異なる場合もある |
| 注意点 | 未経験歓迎でも、最初から足場の組立てや高所作業を任されるとは限らない。見習い期間中の給与、昇給条件、仕事内容を確認しておく必要がある |
| 求人で見ておくべきポイント | 見習い期間の長さ、最初に任される作業、日給制か月給制か、試用期間中の待遇、昇給条件、資格手当、社会保険、正社員登用の有無を確認する |
| 確認しておきたい質問例 | 「未経験者は最初にどの作業から始めますか」「見習い期間はどのくらいですか」「昇給のタイミングはありますか」「資格取得後に手当はつきますか」 |
資格取得支援や資格手当があるか確認する
鳶職として成長したい場合は、資格取得支援や資格手当がある求人を選ぶと、キャリアアップを目指しやすくなります。
鳶職の場合、フルハーネス型墜落制止用器具特別教育、玉掛け技能講習、足場関連資格、とび技能士、職長・安全衛生責任者教育などが挙げられます。
資格取得支援がある会社では、講習費用や受験費用を補助してくれることがあります。
ただし、資格取得支援ありと書かれていても、全額補助なのか、一部補助なのか、対象資格は何か、受講日は出勤扱いになるのかは求人によって異なるため事前の確認が必要です。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 対象資格 | フルハーネス、玉掛け、足場関連資格、とび技能士、職長教育など、どの資格が対象か |
| 費用補助 | 講習費用、受験費用、教材費を会社が負担してくれるか |
| 資格手当 | 取得後に手当や昇給につながる制度があるか |
| 受講日の扱い | 講習日が出勤扱いになるか、休日扱いになるか |
| 取得後の役割 | 資格取得後に担当できる作業やキャリアが広がるか |
社会保険や各種手当を確認する
鳶職として長く働くなら、社会保険や各種手当も確認しましょう。
求人票では日給や月給が目立ちやすいですが、実際の働きやすさは、社会保険、交通費、資格手当、現場手当、残業代、福利厚生などによっても変わります。
特に未経験から正社員を目指す場合は、社会保険に加入できるか、正社員募集なのか、正社員登用ありなのかを確認することが大切です。
日給制の求人でも、社会保険や手当が整っている場合もあれば、手当の内容が限定的な場合もあります。
さらに、月給や日給だけで比較せず、交通費支給、資格手当、現場手当、残業代、家族手当、道具や作業着の支給、昇給・賞与の有無まで確認しましょう。
長く働くことを考えるなら、給与額だけでなく、安心して続けられる制度があるかを見ることが重要です。
| 社会保険の種類 | 内容 | 求人で見ておくべきポイント |
|---|---|---|
| 健康保険 | 病気やケガ、通院、入院などに備えるための保険。鳶職は体を使う仕事のため、加入条件を確認しておきたい | 正社員募集で健康保険に加入できるか、試用期間中も対象か、会社負担分があるかを確認する |
| 厚生年金保険 | 将来の年金に関わる保険。長期的に正社員として働くなら確認しておきたい | 厚生年金に加入できる求人か、日給制でも加入対象になるか、雇用形態ごとの扱いを確認する |
| 雇用保険 | 失業時や転職時の給付などに関わる保険。正社員を目指す場合は加入の有無を確認したい | 雇用保険に加入できるか、見習い期間や試用期間中も対象になるかを確認する |
| 労災保険 | 業務中や通勤中のケガに備える保険。鳶職は高所作業や資材運搬があるため特に重要 | 労災保険の加入有無、現場でケガをした場合の対応、安全教育や事故防止体制を確認する |
| 介護保険 | 40歳以上が対象になる保険で、健康保険とあわせて扱われる | 40歳以上で応募する場合は、給与明細上の控除や加入条件を確認する |
| その他の補償・福利厚生 | 会社独自の傷害保険、退職金制度、作業着・道具支給、健康診断などがある場合もある | 社会保険完備の表記だけでなく、福利厚生、健康診断、作業着・安全装備の支給、退職金制度の有無を確認する |
現場エリア・残業時間・休日を確認する
鳶職は現場ごとに作業場所が変わり、会社によっては集合場所や移動時間、出勤時間が現場ごとに異なるため、現場エリア、残業時間、休日も重要な要素です。
現場エリアが広い場合、移動時間が長くなったり、早朝集合が必要になったりすることもあります。
ライフワークバランスを重視する方は「直行直帰ができるか」「交通費が支給されるか」「出張があるか」「移動時間の扱いはどうなるか」を確認しておくと安心です。
また、工期や天候、繁忙期によっては、残業や休日出勤が発生する可能性もあります。
応募前や面接時には、残業時間、休日数、休日出勤の頻度、天候不良時の対応も大切です。
| 確認項目 | 内容 | 求人で見ておくべきポイント |
|---|---|---|
| 現場エリア | 鳶職は現場ごとに作業場所が変わる場合があり、住宅、ビル、商業施設、工場、公共工事など幅広い現場に行くことがある | 主な対応エリア、自宅から通える範囲か、集合場所、直行直帰の可否、交通費支給、出張の有無を確認する |
| 移動時間 | 現場エリアが広い会社では、早朝集合や長時間移動が発生する場合がある | 移動時間が勤務時間に含まれるか、社用車移動か、自家用車使用か、遠方現場の頻度を確認する |
| 残業時間 | 工期や天候、現場の進捗によって残業が発生する場合がある | 月平均残業時間、残業代の支給条件、繁忙期の働き方、定時で帰れる日があるかを確認する |
| 休日 | 日曜休み、週休制、隔週休み、週休2日制など、会社や現場によって休日の取り方が異なる | 年間休日数、週休2日制か、休日出勤の有無、代休の取り方、雨天時の扱いを確認する |
| 生活リズム | 現場によって出勤時間や帰宅時間が変わる場合があり、生活リズムに影響することがある | 始業時間、終業時間、早朝集合の頻度、残業・休日出勤を含めて無理なく続けられるか確認する |
未経験から鳶職としてキャリアアップする流れ
未経験から鳶職を始める場合は、見習いとして補助作業から現場に慣れ、少しずつ担当できる作業を増やしていく流れが一般的です。
現場経験を積むと、安全教育や技能講習を受けながら、足場作業、鉄骨工事、重量物の搬入などに関わる範囲が広がります。
さらに経験を重ねることで、一人前の鳶職人、職長、現場リーダー、施工管理、独立などを目指せる可能性もあります。
会社ごとにキャリアパスは異なるため、求人では資格取得支援や昇格制度について見ておくとキャリアのイメージがしやすくなるでしょう。
| 段階 | 仕事内容 | 目指せる役割 |
|---|---|---|
| 見習い | 資材運搬、片付け、道具準備、清掃、先輩の補助作業から始める | 鳶職見習い、現場補助 |
| 現場作業員 | 足場材や道具の扱い、現場ルール、安全確認、作業手順を覚える | 担当作業の拡大、現場作業員 |
| 資格取得 | フルハーネス、玉掛け、足場関連資格、とび技能士などを目指す | 資格手当、昇給、担当作業の拡大 |
| 一人前 | 一通りの作業を任され、作業品質や安全確認にも責任を持つ | 鳶職人、後輩指導 |
| 職長 | 作業員をまとめ、段取り、安全確認、進捗管理、後輩指導を行う | 職長、現場リーダー |
| 施工管理・独立 | 工程管理や安全管理を担う施工管理、または一人親方や協力会社を目指す | 施工管理、独立、一人親方 |
見習いとして補助作業から現場に慣れる
未経験から鳶職を始める場合、最初は見習いとして資材運搬、現場の片付け、道具の準備、清掃、先輩の作業補助などを通して、仕事の流れを覚えていきます。
見習い期間で求められること
- 作業
- 現場ルール
- 安全確認
- 道具の扱い
- 声かけ・チームプレー
- 報告・連絡・相談
- 指示を聞く力や時間を守る姿勢
補助作業は地味に感じるかもしれませんが、鳶職として成長するための大切なステップです。
求人を見るときは、未経験者を放置せず、先輩が指導してくれる環境か、安全教育があるかを確認しましょう。
資格を取得して担当できる作業を増やす
鳶職として担当できる作業を増やすには、現場経験を積みながら資格や講習を受けることが大切です。
鳶職関連の資格ではフルハーネス型墜落制止用器具特別教育、玉掛け技能講習、足場関連資格、とび技能士、職長・安全衛生責任者教育などがあります。
資格や講習を受けることで、高所作業やクレーン作業との連携、足場作業、現場管理などに関わる範囲が広がったり、資格手当や昇給につながるメリットもあります。
ただし、鳶職では安全意識、作業の正確さ、チームでの連携、現場経験も評価されます。
求人では、資格取得支援、受講費用の補助、資格手当、取得後に任される作業を確認しましょう。
| 関連資格・講習 | 取得するメリット | 注意点 | 求人で見ておくべきポイント |
|---|---|---|---|
| フルハーネス型墜落制止用器具特別教育 | 高所作業に必要な安全知識を学べる。足場作業や鉄骨工事などに入る前の安全教育として役立つ | 受講しただけで高所作業を安全にできるわけではないため、現場での指導や安全確認も必要 | 入社後に受講できるか、受講料を会社が負担するか、安全装備が支給されるかを確認する |
| 玉掛け技能講習 | クレーンで資材や鉄骨を吊る作業に関わりやすくなり、鉄骨鳶や重量鳶の現場で役立つ | 吊り荷の近くで作業するため、安全確認や合図の理解が重要。資格だけで任される作業が増えるとは限らない | 玉掛け作業に関わる現場があるか、講習費用の補助、資格手当、先輩指導の有無を確認する |
| 足場の組立て等作業主任者 | 足場作業の管理や安全確認に関わる立場を目指しやすくなる | 原則として実務経験が必要。未経験入社後すぐに取得する資格ではなく、経験を積んだ後に目指す資格 | 足場作業の経験を積めるか、取得支援があるか、作業主任者になった後の手当や役割を確認する |
| とび技能士 | 鳶職としての技能を客観的に示せる。経験を積んだ後のスキル証明やキャリアアップに役立つ | 技能検定のため、実務経験や試験対策が必要。合格すれば必ず昇給するとは限らない | 受検料の補助、試験日の扱い、合格後の資格手当、昇給制度、評価制度を確認する |
| 職長・安全衛生責任者教育 | 職長や現場リーダーとして、作業員への指示、安全確認、後輩指導に役立つ | 未経験者がすぐ受けるものではなく、現場経験を積んで作業員をまとめる立場になった段階で関わりやすい | 職長教育の受講支援、昇格基準、役職手当、現場リーダーへのキャリアパスを確認する |
| 施工管理技士 | 鳶職の現場経験を活かして、施工管理や管理側の仕事を目指す際に役立つ | 現場作業とは役割が異なり、工程管理、安全管理、書類作成、調整力も必要になる | 施工管理補助へ進める環境があるか、資格取得支援、キャリアチェンジの制度を確認する |
一人前の鳶職人を目指す
現場経験を積んでいくと、一人前の鳶職人を目指すのもひとつの選択肢になります。
一人前の鳶職人には、作業の速さだけでなく、作業品質、安全確認、段取り、周囲との連携も求められます。
ただし、短期間で一人前になれるとは限りません。
見習い期間、現場経験、資格取得、勤務態度などを積み重ねる必要があります。
焦らず経験を積み、先輩から学びながら担当できる作業を増やしていきましょう。
| ステップ | 求められる能力 | かかる期間の目安 |
|---|---|---|
| 見習いとして現場に慣れる | 資材運搬、片付け、道具準備、先輩補助、現場ルールを覚える力 | 入社後〜3ヶ月程度 |
| 基本作業を覚える | 安全確認、道具の扱い、声かけ、報告・連絡・相談、体力 | 3ヶ月〜1年程度 |
| 足場や資材の扱いに慣れる | 作業手順を守る力、周囲と連携する力、高所作業への安全意識 | 1年〜2年程度 |
| 資格や講習を受けて作業範囲を広げる | フルハーネス、玉掛け、足場関連資格などを学ぶ姿勢 | 1年〜3年程度 |
| 一通りの作業を任される | 作業品質、段取り、安全管理、後輩への声かけ、責任感 | 3年〜5年程度 |
| 職長や現場リーダーを目指す | 後輩指導、進捗管理、安全確認、作業員をまとめる力 | 5年目以降が目安 |
職長や現場リーダーを目指す
鳶職として経験を積んだ後は、職長や現場リーダーを目指せます。
職長は、現場で作業員をまとめ、作業の段取り、安全確認、進捗管理、後輩指導などを担う役割です。
現場リーダーになるには、鳶職としての技術だけでなく、周囲と連携する力やコミュニケーション力も必要です。
作業員への指示、危険箇所の確認、元請けや上司への報告など、現場全体を見る力が求められます。
| 役割 | 仕事内容 |
|---|---|
| 職長 | 作業員への指示、作業の段取り、安全確認、進捗管理、後輩指導などを行う |
| 現場リーダー | 現場作業を進めながら、メンバーへの声かけ、作業確認、トラブル時の報告を行う |
| 目指すために必要なこと | 現場経験、職長・安全衛生責任者教育、安全管理への理解、周囲と連携する力が必要になる |
| 求人で確認すること | 職長教育の支援、昇格基準、役職手当、現場リーダーへのキャリアパスがあるかを確認する |
ただし、誰でも短期間で職長になれるわけではないため、将来的に職長や現場リーダーを目指したい場合は、昇格制度や評価制度がある会社を選ぶことが大切です。
施工管理や独立を目指す選択肢もある
鳶職として経験を積んだ後は、施工管理や独立を目指す人もいます。
施工管理は、現場作業そのものだけでなく、工程管理、安全管理、品質管理、写真撮影、書類作成、職人や資材の調整などを行う仕事です。
鳶職の現場経験があると、現場の流れや作業内容を理解しやすく、施工管理へ進む際に役立ちます。
ただし、施工管理は現場作業とは役割が異なり、管理力、調整力、書類対応力も必要です。
また、経験や人脈を積めば、一人親方や協力会社として独立を目指せるルートもあります。
ただし、独立には技術だけでなく、営業、見積もり、顧客対応、仕事の獲得、資金管理、安全管理も必要です。
未経験からすぐに独立を目指すのではなく、まずは会社で経験を積むのが現実的です。
| 目指す方向 | 必要な期間の目安 | 必要なスキル | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 施工管理補助を目指す | 鳶職として3年〜5年程度経験を積んだ後が目安 | 現場の流れを理解する力、安全確認、職人との連携、写真撮影、簡単な書類対応 | 現場作業とは役割が異なるため、管理業務や書類作成に抵抗がないか確認する |
| 施工管理を目指す | 5年目以降が目安。資格取得や会社の育成制度によって変わる | 工程管理、安全管理、品質管理、原価管理、職人や資材の調整力 | 施工管理技士などの資格取得が関わる場合があるため、資格取得支援の有無を確認する |
| 職長経験を積んで独立を目指す | 5年〜10年程度が目安 | 作業技術、安全管理、後輩指導、現場の段取り、元請けや協力会社とのやり取り | 技術だけでなく、仕事を取る力や人脈も必要になるため、未経験からすぐに独立を目指すのは避ける |
| 一人親方を目指す | 十分な現場経験と人脈を積んだ後が目安 | 鳶職としての技術、営業、見積もり、請求管理、道具・車両の準備、安全管理 | 収入が不安定になる場合があり、保険、労災、税金、仕事量の確保も自分で管理する必要がある |
| 協力会社・法人化を目指す | 一人親方や職長経験を積んだ後が目安 | 人材管理、資金管理、営業、現場管理、契約対応、安全教育 | 従業員を雇う場合は、社会保険、労務管理、安全教育、資金繰りの責任が大きくなる |
| 求人で確認すること | 入社前〜面接時に確認 | 施工管理へのキャリアパス、独立支援、資格取得支援、職長登用、昇格基準 | 施工管理や独立を目指せると書かれていても、具体的な支援内容や実績を確認する |
未経験で鳶職を目指す人によくある質問
ここでは、未経験で鳶職を目指す人によくある質問についてまとめています。
鳶職は未経験でも応募できますか?
鳶職の求人の中には、未経験歓迎や見習い募集として、これまで鳶職の経験がない人を採用している求人もたくさんあります。
ただし、未経験者がいきなり高所作業や難しい作業を任されるとは限りません。
最初は、資材運搬、片付け、道具準備、先輩の補助作業などから始めることが多いです。
応募前には、安全教育や研修制度があるか、未経験者をどのように育成しているかを確認しましょう。
鳶職に資格なしで応募できますか?
鳶職は、資格なしで応募できる求人もあります。
未経験者の場合、入社後に補助作業をしながら現場に慣れ、必要に応じて講習や資格取得を目指す流れになる場合があります。
ただし、高所作業、玉掛け作業、足場作業などでは、特別教育や技能講習が関わる場合があります。
鳶職はきつい仕事ですか?
鳶職は高所作業、資材運搬、屋外作業、現場移動などがあり、きついと感じる場面がある仕事です。
ただし、負担の大きさは会社や現場、仕事内容によって異なります。
未経験者は見習いとして補助作業から始めることも多いため、入社前に仕事内容や安全教育、休憩体制、屋外作業の割合、資材運搬の量などを聞いておくと安心です。
鳶職は何歳まで未経験で目指せますか?
鳶職を未経験で目指せる年齢は、求人によって異なり、明確に「何歳まで」と一律で決まっているわけではありません。
会社の採用方針、仕事内容、体力面、健康状態、継続して働く意思などを見られる傾向があります。
年齢に不安がある場合は、未経験歓迎の求人だけでなく、作業内容や勤務時間、現場エリア、残業時間、休日も確認しましょう。
フリーターから鳶職の正社員を目指せますか?
鳶職の求人には、未経験歓迎、正社員募集、正社員登用ありの求人もあり、アルバイト経験から現場仕事に挑戦できるケースがあります。
ただし、必ず正社員になれるわけではなく、勤務態度、継続力、現場での安全意識、仕事を覚える姿勢などが見られます。
求人では、正社員募集か、正社員登用ありか、登用実績があるか、社会保険に加入できるかを確認しましょう。
鳶職はどのくらいで一人前になれますか?
鳶職として一人前になるまでには、数年程度はかかります。
最初は見習いとして補助作業から始め、現場ルール、安全確認、道具の扱い、作業手順を覚えながら、少しずつ担当できる作業を増やしていきます。
ただし一人前になるまでの期間は、会社の教育体制、現場経験、本人の習熟度、取得する資格によって異なります。
資格取得だけで一人前になれるわけではないため、焦らず経験を積み、継続して技術と安全意識を身につけていきましょう。
鳶職を未経験から目指すなら安全教育・資格取得支援ありの求人を選ぼう
鳶職は、未経験歓迎や見習い募集の求人も多数あり、最初に資材運搬、片付け、道具準備、先輩の補助作業などから始め、現場の流れや安全確認を覚えていきます。
一方で、鳶職は高所作業や体力負担がある仕事でもあるため注意が必要です。
給与や未経験歓迎の表記だけで求人を選ぶのではなく、安全教育や研修制度、資格取得支援、見習い期間の仕事内容と給与、社会保険、現場エリア、残業時間、休日を見ておきましょう。
求人を比較するときは、次のポイントを確認しましょう。
鳶職求人のチェックポイント
- 未経験歓迎や見習い募集の仕事内容を確認する
- 安全教育や研修制度があるか確認する
- 資格取得支援や資格手当を確認する
- 見習い期間中の給与や昇給条件を確認する
- 社会保険や各種手当を確認する
- 現場エリア、残業時間、休日を確認する
- 職長や施工管理など将来のキャリアパスを見る
鳶職は経験や資格を積むことで、一人前の鳶職人、職長、施工管理、独立を目指せます。
「鳶職になれるか」だけでなく、「安全に働けるか」「長く続けられるか」「資格や経験を積めるか」「将来の収入アップにつながるか」で判断しましょう。
未経験から鳶職を目指す方は、ガテン系の求人サイト「GATEN職」の利用がおすすめです。
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| GATEN職の詳細 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社アール・エム |
| 対応地域 | 全国 |
| 求人数 | 7,841件(2026年7月時点) |
| 業種 | 建設業界中心 |
| 未経験 | ○ |
| 雇用形態 | 正社員、契約社員、アルバイト、業務委託 |
| 特徴 | 会員登録なしで求人に応募可能 |
| 住所 | 〒541-0052 大阪府大阪市中央区安土町2-3-13 大阪国際ビルディング5F |
| 厚生労働省事業者届出番号 | 51-募-000945 |
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