「30代でニートだけど、まだ若いし焦って就職しなくても大丈夫かな」
「30代になってそろそろニートを脱出したいけど、何から始めていいかわからない」
30代のニートは、そろそろ焦りを感じつつも、まだぎりぎり大丈夫かなとつい怠けてしまいがち。
長くニート生活続けている人は、就職活動をするにしても何から始めていいかわからないし、仕事を検索したり、履歴書を書いたりする面倒臭さも相まって、頑張らないとどんどん就職活動から遠ざかってしまいます。
では、いつまでならぎりぎりニートでも大丈夫なのでしょうか?
結論をいうと、30代になった時点でもう大丈夫ではありません。
転職ですら35歳がリミットという説があるくらい、年齢を増すごとに就職は厳しくなっていきます。
一刻も早く就職に向けて行動をする必要があります。
そこでこの記事では、人材業界で10年間営業職として勤務している筆者が、30代のニートがこのまま何もしないとどのような末路を迎えるのか?最悪のシナリオから脱却して就職するためにはどうすればよいのか?を、具体的に解説していきます。
- 第二新卒やフリーターの転職に特化
- 経歴や学歴に自信がなくても求人を紹介してもらえる
- キャリアアドバイザーのサポートが手厚い
30代ニートの末路
この記事を読んでいる時点で、「なんとなくこのままではまずいかな」と思っている方も多いと思います。
まずは、「なんとなくまずい」ではなく、30代ニートがいま何もしないと将来どうなってしまうのかを、具体的にイメージしてみたいと思います。
親がいなくなったらどうするか?
ニートで収入が無い場合、親に生活費を工面してもらっているケースがほとんどだと思います。
30代のニートになると、親は若くてももう50代になっているはず。
いつ、何があってもおかしくはない年齢です。
もしも突然、親に何かあったらあなたの生活費はどうしますか?
もし重い病気にかかった場合、莫大な医療費がかかる可能性も少なくありません。
治療期間が長引けばそれだけ、費用もかさんでいきます。
また、不安定な世界経済の中、いつ親も仕事がなくならないとも限りません。
年金がもらえるのは65歳からなので、それまで収入が無い期間ができるかもしれませんし、もらえたとしてもニートの家族を養えるほど潤沢な金額ではないでしょう。
老後2000万円問題が世間をにぎわせましたが、もはや老後は年金だけでは生活できないことを政府が認めているのです。
収入が減れば食べるものも質素になりますし、通信費が払えなくなればスマホやインターネットも使えなくなり、この記事すらも読めなくなります。
光熱費が払えなくなれば、夏は灼熱の、冬は極寒の部屋で過ごし、水のシャワーで体を洗わなければいけません。
家が賃貸なら絶望的ですし、持ち家でも固定資産税などが払えなければ住む場所がなくならないとも限りません。
このような生活をしたい人はいないと思います。
30代のニートは大げさではなく、この生活に片足を突っ込んでいるのです。
生活保護を受給できればまだ良いが…
「仕事しなくても、最悪は生活保護を受ければ最低限の生活ができるでしょ」と思っている人もいるかもしれません。
残念ながら生活保護は審査があり、状況によって受けられない可能性があります。
以下の基準を満たしていないと、申請を拒否されることも珍しくありません。
- 月収が厚生労働省の定める最低限必要な生活費未満
- 生活を支えるほどの貯金、保険などの資産がない
- 雇用保険、年金等の公的制度が利用できない、または利用したとしても最低の生活費を下回っている
- その他、生活を支える術がない など
仮に生活保護を受給できたとしても、もらえる額は月13万円ほど。
家賃や光熱費、通信費、食費など必要最低限の支出を差し引いたら、残る額はすずめの涙です。
生活ができないことはないでしょうが、趣味や娯楽などはほぼ諦めざるを得ないでしょう。
精神的に体調を崩し、薬に身体を蝕まれ再起不能に
精神的に体調を崩してニートになってしまったケースは少なくないと思います。
一方で、ニートであることが自身のメンタルに悪影響を与え、うつなどの症状を誘発する可能性もあるでしょう。
こころの病気にかかってしまった場合、精神科を受診することになると思いますが、実は精神科は病院によって診察の質に差があり、悪い病院にひっかかると薬だけ処方されて根治治療をしてもらえないということも。
うつ病などに処方される抗うつ薬は、長期間の使用によって薬物依存が生じると指摘されているものもあります。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 「調査結果報告書」(2017.2.28
薬物依存になってしまうと、薬が無いと通常の生活すらままならなくなる危険性があり、就職はかなり困難な状態になるケースも。
もし30代のニートが精神的な病気を患っている場合は、一刻も早く良い病院を探し出し根治治療に努める必要があります。
最悪の場合、犯罪者になりかねない
極端ではありますが、30代のニートがいま何もしないと、将来犯罪をしてしまうことにもなりかねません。
お金が無ければ食べ物を得るために万引きをしてしまうかもしれませんし、社会に嫌気がさして他人や家族に危害を加える事件も実際に起きています。
「劣等感に苛まれる・お金がない⇒就職しようとしてもできない⇒精神的に余裕がなくなり冷静な判断ができない⇒自暴自棄になる⇒犯罪」
というプロセスは充分にあり得ます。
もちろん「ニート=犯罪」と短絡的に結びつけることは愚の骨頂ですが、そうなってからでは手遅れです。
自分が犯罪者になる可能性があることを認識して、今動き出すきっかけにするべきでしょう。
最悪の末路にならないためにするべきこと4STEP+α2つ
30代のニートが最悪の末路にならないために、するべきことは何でしょうか?
この章では社会復帰にむけて、就職へのステップ4段階と「+α」の2つを解説していきます。
この4ステップは、順番は重要ではありません。
同時進行でも構いませんし、どこから始めてもOKです。
気負いすぎず、できることから小さく始めていくようにしましょう。
STEP① ニートになった根本原因を突き止めて解決する
ニートになった原因を認識することは、ニートを脱出するためにはとても重要。
「人間関係がうまくいかなかったので働くのが怖くなった」「うつ病を発症してしまって働けなくなった」という表面的な原因から、さらに深掘りし、「なぜ自分がニートになったのか?」を根本まで突き詰めて、その根本原因を解消するための動きをすることです。
例えば、人間関係のもつれは、過去の「いじめ」が原因かもしれませんし、うつ病の発症は過去の「親子関係」が原因になっているかもしれません。
「人間関係がうまくいかなかったから、転職する」「うつになったから薬を飲む」というのは、一時的には効果的かもしれませんが、あくまで対症療法であり根本原因の解消にはなりません。
これらの根本原因を解消できるように動いていくことが大切です。
カウンセリングで原因を突き止める
そしてニートになる根本原因は「こころの問題≒過去のトラウマ」であることが多いです。
トラウマを解消するために効果的なのは「カウンセリング」。
日本ではカウンセリングに行くことはあまりなじみの無いことですが、アメリカでは美容院やマッサージに行くくらい日常的なことです。
カウンセリングにいくことは、怪しいことでも、恥ずかしいことでもありません。
紙や体をメンテナンスするように、心のメンテナンスもしてあげるようにしましょう。
メンタルクリニックで原因を突き止める
また、病的な症状が出てしまっている人は、「メンタルクリニック(精神病院)」に必ず行ってください。
メンタルクリニックに行くとき、最も重要になるのが良い病院を選ぶこと。
しっかりとした病院を選ばないと、薬だけ出されて根治治療をしてもらえず、薬物依存になる危険性があります。
良いメンタルクリニックを見つけるには、各都道府県が設置している「精神保健福祉センター」に電話すれば、近くの良い病院を紹介してくれます。
相談は匿名でOKですし、面接相談も可能。
ぜひ利用してみてください。
- 東京都立精神保健福祉センター:03-3844-2212
就職するため、就職してから長く仕事を続けるために、ニートになった根本原因を(完全にではなくても)解消できるように、動いていきましょう。
STEP② 生活習慣を整える
ニート生活が長いと、生活習慣が乱れていることがほとんど。
- 太陽が昇る頃に寝て、沈むころに起きだす
- 好きなものを、好きな時に、好きなだけ食べる
- 家からはほとんどでずに、家で動画やネットばかりを見て運動しない
- 散髪、入浴、歯磨きなどのメンテンナンスをしない など
生活習慣の乱れは体調不良やメンタル不調の原因になり、就職活動や仕事がうまくいかなくなってしまいます。
これらを正常なリズムに戻すことが大切。
- 夜は12時までに寝て朝は7時くらいには起きる
- 食事は1日3回、ごはんや麺(炭水化物)よりも肉(たんぱく質)や野菜などを中心に摂る
- 毎日15分ウォーキングするなど、定期的に体を動かす
- 身だしなみを整え、入浴や歯磨きなど体のメンテナンスをルーティン化する
これらの生活習慣を整えることで、体調やメンタルの状態も改善し、働き始めたときに生活リズムを急に変える必要が無いので、無理なく仕事を続けることができるでしょう。
STEP③ 負担の少ないアルバイトなどで働いてみる
ニート生活が長い人は、まずはリハビリ(働くことに慣れること)が必要です。
正社員のようにいきなり責任の重い仕事をはじめると、精神的、体力的に負担が大きく、またニートに逆戻りすることになりかねません。
そのため、まずはアルバイトや派遣などの比較的責任が軽めの仕事で、かつ人間関係や職場環境が良好な仕事をやることで、働くことに慣れていきましょう。
期間は、半年程度で良いと思いますが、基本的には就職が決まるまでは続けたほうが良いでしょう。
職歴が作れるうえ社員登用の可能性もある
アルバイトをすることのもう1つのメリットは、働くことにより「職歴」が作れること。
企業側も直近の職務経歴に長いブランク期間があると、採用するときに躊躇しがちなので、アルバイトで直近働いていたという職歴を作ることで、就職活動にも有利に働くでしょう。
また、「アルバイトから正社員に登用」されるというルートも狙って損は無い戦略です。
職歴や実績が弱いニートは、面接や書類での選考よりも実際の働きぶりで評価してもらった方がはるかに有利になります。
アルバイトでも手を抜かずしっかりと責任を果たしていれば、社員登用の声がかかることも少なからずありはずです
これが実現できればしめたもの。
すでに就職というゴールを達成できていますし、もし仮に自分の好きではない仕事であっても数年続ければ、正社員での「職歴」ができるので、アルバイトの職歴よりもはるかに転職に有利に働きます。
STEP④ 就職支援を利用する
ニートにとって心強い味方になってくれるのが「就職支援」。
就職支援とは、公共や民間が運営する就職をサポートしてくれるサービスです。
例えば、求人紹介や、キャリアコンサルタントなどによる個別相談、支援計画の作成、職業訓練、職場体験などというサービスを、ほぼ無料で受けられます。
ニートに特化した就職支援もありますので、職歴が無くても気兼ねなく利用することが可能。
就職活動や、働くことに対してのノウハウがあまり無いニートにとって、それらを一から教えてくれるのが就職支援なのです。
ニートにおすすめの就職支援は、以下の5つがあります。
- 地域若者サポートステーション(通称:サポステ)
- ジョブカフェ
- ハローワーク
- 民間の就職エージェント
- 就職支援NPO
それぞれの特徴や、メリット・デメリットは以下の記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
※就職支援の内部リンク
+α 資格を取得する
30代のニートが、資格を取るために就職を遅らせるという考え方は、危険が潜んでいます。
それは、資格を取るために時間を費やし年齢を重ねてしまうことによって、就職がより厳しくなる可能性があるから。
実は資格を取るよりも、早めに就職活動を始めたほうが有利という場合が多いです。
しかし、就職活動と同時並行して資格の勉強をするのであれば、就職活動のみをするよりも採用をもらえる可能性は高まります。
資格が就職に与える効果としては、主に4つあります。
- 就職に直結する(介護福祉士、公務員試験、プログラミングスキルなど)
- ビジネスマナーやPCスキルなど基礎的な能力を得られる(ビジネスマナー検定など)
- 資格を取るだけのモチベーションとポテンシャルがあることのアピールになる
- 資格に合格することで自信がつく
かといって無駄な資格をとるのは、時間とお金を浪費するだけ。
ニートにおすすめの資格は、以下の記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
+α クラウドソーシングで稼ぐ
生活のための収入と、就職に有利になる自信と実績を手に入れるのにおすすめなのが「クラウドソーシング」。
30代ニートでも、クラウドソーシングを使えば、家を1歩も出ることなく在宅で稼ぐことができます。
クラウドソーシングとは、インターネット上で仕事を受注して、成果物を納品することでお金をもらうことのできるプラットフォーム。
インターネットが発達した現代は就職やアルバイトと違って、パソコンと通信環境さえあれば、出社することなく収入を得ることができるのです。
例えば、Webライティングの仕事では「〇〇というサービスについてインターネットで調査して、3000文字の記事を書いてください」というような依頼が出ているので、受注できれば、初心者でも1000円くらいの収入を得ることができます。
「自分にはできない」と思うかもしれませんが、日本語が話せて、関連した書籍を1~2冊ほど読めば、数か月後には月3万円~5万円は誰でも稼げるようになるはずです。
ライティングの他にもデザインやプログラミング、商品のレビュー記事など簡単な案件から高度な案件まで幅広く掲載されているので、自分に合ったものを受注すればOK。
クラウドソーシングを使えば、だれとも会うことなくいつでもどこでも「収入」を得ることができるうえ、自分の力で稼いだという「自信」と、就職活動時に活かせる「実績」が手に入るのです。
就職した後も、収入を得る場所が会社だけだと思ってしまうと、精神的に自分を追い詰めることにもなり得ます。
そうならないためにもクラウドソーシングで稼ぐ術を持っておくことで、常に精神的に安定した状態でいることができるでしょう。
30代ニートが就職する為に持っておくべき考え方
30代ニートが、就職する為には考え方を正しい方向へ持っていくことも重要です。
どんな人生を送るかは、その人の考え方によって左右されます。
間違った考え方を持っていると就職活動がうまくいかなかったり、就職してからも長続きしなかったりして、なかなかニートから脱出することが困難になります。
そこでこの章では、ニートが就職する為に持っておくべき考え方をご紹介していきます。
働いたら負けではないし、勝ちでもない
よくインターネットやSNS上で「働いたら負け」という考え方を持っている人を見かけます。
これはつまり、嫌な思いをして働いている人と比較して、親の支援を受けながらでも楽に生活できるのであれば、そっちの方が良いというような考え方でしょう。
この考え方は当然、就職する邪魔をしてきますので、改める必要があります。
そもそも働くことは、勝ちでも負けでもありません。
正直に言ってしまうと、あなたが働こうが働くまいが、社会も周囲の人もそれに対して興味を持っていませんし、大した影響もありません。
働いたら、「あなたが」得たお金を自由に使うことができるようになり、働かなければ「あなたが」収入を得ることができず自由が失われていくだけです。
誰にも奪われていませんし、誰からも奪っていません。
あなたの中だけでの出来事です。
そのため、勝ちも負けもありません。
この考え方は、ニートの間でいまの自分を正当化するためという他に、半ば冗談でいわれているケースもあるでしょう。
ただ、本当はそう思っていなかったとしても、人は発した言葉や多く目に入った言葉を信じてしまう傾向があります。
たとえ冗談でも「働いたら負け」という言葉を発することはやめるべきでしょう。
自己否定は絶対にしない
就職したくてもできない30代ニートは、自己否定が癖になっていることが多々あります。
「どうせ俺なんて就職できない」
「こんなニートを採用してくれる会社なんてない」
「就職しても仕事なんてできやしない」
こんな風に思っていませんか?
自己否定が癖になっている人は面接に落ちる度、応募条件に達しない求人を見る度に、こんな思いが頭をもたげてきます。
もしこのような自己否定をしているのであれば、即刻やめなければいけません。
自己否定は自信を無くさせて、あなたの魅力を半減させ、すべてのやる気を奪っていきます。
魅力的に見えない人を採用しようとする企業は少ないでしょうし、やる気が無ければ就職活動にも身が入らないので、就職はさらに困難を極めるでしょう。
かといって、そう簡単に自分の考え方は変えられないものですよね。
そういう時は、思ってなくても良いので自己肯定する言葉を発してください。
- 自分は就職に成功した
- 僕は魅力的なのでどの会社からも採用される人間だ
- 私を採用しないなんて、あの会社は大きな損をした
- 自分って最高
これは「アファメーション」といって、自己暗示法の一つです。
自己暗示というと、怪しいと思われる方もいるかもしれませんが、多くの書籍でも紹介されているれっきとした手法です。
マザーテレサの言葉も学ぶところが多い
あのマザー・テレサも以下のような言葉を残しています。
思考に気をつけなさい それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい それはいつか運命になるから
いまはそう思えなくても、人間は発した言葉を信じるようにできているので、やっていくうちに不思議とそう思えてきます。
はじめは、ばかばかしく感じるかもしれませんが、騙されたと思って3か月続けてみてください。
騙されたとしても、1円もコストはかかっていないので損をすることはありません。
誰かに見られているわけでもないので、恥ずかしがる必要も全くありませんよね。
ただ肯定的な言葉を口にするだけで人生が好転するのであれば、使わない手はありません。
自己否定が癖になっている人はすぐにそれを止めて、自分を肯定する言葉を多く発するようにしましょう。
趣味に没頭する時間を作る
就職したい30代のニートにはそぐわない言葉かもしれませんが、人生は就職が全てではありません。
就職する為にやるべきことをしていくのは必要なことですが、それにまつわる1つ1つの出来事に一喜一憂すると、疲れてしまいますし、就職活動が辛くなってさらに就職が遠のくことにもつながります。
就職に対して思いがあまりに強すぎると、緊張して面接で実力が出せなかったり、不採用になると自己嫌悪に陥って再起に時間がかかってしまったりということも。
また就職してからも無理しすぎてしまい、体を壊すことにもなりかねません。
このように就職活動(仕事)に、依存しすぎないようにするためには、自分の好きな趣味に没頭する時間を作ることが効果的です。
趣味は嫌なことを忘れさせ、自分をリセットしてくれます。
中でも「人と接することのできる趣味」が特におすすめ。
立場の上下や利害が関係のない人たちとの関わりは単純に楽しいでしょうし、さらにそれが自分の好きな趣味のつながりとなれば、さらに大きな支えになってくれるはずです。
趣味のつながりという、仕事以外のコミュニティに属することは、就職活動を戦ううえで大きな心の拠り所になることでしょう。
家族に感謝する
家族は、仕事とは関係なく所属できるコミュニティの1つです。
しかも、血縁関係というとても強固な関係で結ばれています。
収入がないニート生活を経済的に支えてくれているのも家族でしょう。
本来、家族というのは、見返り無く味方になってくれる唯一無二の存在なのです。
しかし30代ニートの中には、家族関係がうまくいっていないという人もいるかもしれません。
実は、この家族関係の不和が、あなたのメンタルや就職活動に悪影響を及ぼしている可能性があります。
そのため、家族に感謝し、家族関係を改善することは、ニートが社会復帰するためにはとても大切になります。
感謝の気持ちが芽生えていないのであれば、いまは嘘でも構いません。
言葉では言いにくいかもしれませんので、ラインやメモ書きでも構いません。
家族に感謝を伝えてください。
「就職に何の関係があるんだ」と思う人もいると思いますが、これには明確なロジックはありません。
しかし家族に感謝を伝え関係が改善することで、精神的に安定したり、やる気が沸々と湧いてきたり、不思議な感覚を覚える事でしょう。
家族というものは、自分にとってそれほど大きな存在なのです。
そしてなにより、あなたを一番に応援してくれているのは家族です。
家族のサポートを受けながら、一歩踏み出す勇気を持つことができれば、就職活動はもはや成功したのも同然と言えるでしょう。
ニートから脱出できた成功事例をご紹介
最後の章では、ニートから脱出できた実際の事例を紹介したいと思います。
同じプロセスを踏むことは難しいかもしれませんが、「ニートでも就職できるんだ」「同じようにニートから脱出するために頑張っている人がいるんだ」ということがわかると思います。
内容は、わかりやすくするために要約したり、一部文言を変えたりしてリライトしています。
成功事例① 夢を追い続けた33歳の無職が食品製造会社に就職
大学を卒業してから社会人をしていましたが、24歳の時会社を辞め劇団の養成所に入りました。
しかし2年後、養成所の期間が終わり、どの事務所にも所属できず社会に投げ出されることに。
その後、無職になり7年が経過したとき、ともに夢を追っていた友人が就職したという連絡を受け、焦りを覚えるようになりました。
無職の期間が長いほど就職が厳しくなる、ということは知っていたため、最初は正社員ではなく、まずは派遣社員や契約社員からでもと考えていました。
登録した就職エージェントに「まずは何でもいいので働かせてほしい」と伝えたその数日後、「求人が見つかった」と連絡が。
就職できるならどこでも良いとは言ったものの、「どんな求人なのだろう」とドキドキしながら話を聞いていましたが、紹介された案件は、勤務地が市街地から離れた郊外ということ以外は、それほど問題の無い求人でした。
勤務地のこだわりは無かったので、すぐにその求人に応募しました。
エージェントから、履歴書の書き方や、職務経歴の乏しい人の面接時の受け答えの方法など丁寧なサポートを受け、あっという間に就職することができました。
引用:ニートのための転職支援サイト
成功事例② 32歳無職がアルバイトで自信をつけて再就職
30歳のとき、新卒で入社した会社を精神的な理由で退職しました。
何かしないといけないと思いながらも、社会に出る怖さがあり、無職期間は1年以上になっていました。
そんな中でも何とかして収入を得なくてはと思い、学生時代にやっていた派遣のアルバイトをやってみることに。
この気軽に始めた派遣の仕事が、ニート生活から抜け出すきっかけになりました。
派遣先は物流倉庫だったのですが、良い人に恵まれ「君なら信用できるから頼むよ」「どこかで正社員になったほうがいい」と声をかけられたのです。
自分のことを認めてくれる人がいたことで、自信を取り戻すことができました。
その後、正社員になるために仕事探しを始め、いくつかのサイトを利用しました。
また就職エージェントも利用し、応募書類の添削をしてもらったり、各種セミナーや模擬面接などのサポートを無料で受けたりしました。
これらのサポートは大変助かりました。
面接では、なるべく正直にありのままを伝えるようにしました。
面接官の方が、腹を割って話すのが好きなタイプの人だったこともあってか、採用してもらうことができました。
ニートから抜け出すには、どこかで頑張らなくてはいけません。
今思えば、勇気を出して、派遣のアルバイトに登録したのがきっかけだったと思います。
そこで働いた経験が自信になり、正社員として働く覚悟ができました。
一歩踏み出すのは大変かもしれませんが、踏みだしてしまえば、後は進むだけ。
小さなことでもいいから始めてみることです。
必ず何かが変わりますから。
引用:ニートのための転職支援サイト
成功事例③ 専門学校中退・30歳職歴なしニートがプラスチック工場に就職
私は人付き合いが苦手で、高校を卒業した後に医療系の専門学校に行ったのですが、約3ヶ月で中退してしまいました。
そのストレスで薄毛になってしまい、さらに人と関わるのが嫌になった私は引きこもるように。
はじめは趣味などをしていてそれほど辛くなかったのですが、20代後半になってくると引きこもり生活が苦になりはじめ、ちょうどその頃、薄毛治療もうまく行きはじめたので、リハビリとして日雇いのアルバイトをはじめました。
日雇いのアルバイトは思っていたより大変でしたが、友達になれた人もいて、働くのも悪くないなと感じるようになりました。
恋愛などにも興味を持つようになり、たまにバイトへ行く生活が続くように。
その後コールセンターの仕事もしましたが、時給は結構良かったですし、女性が多かったですが、人間関係も良い職場でした。
電話で営業する内容たったため、精神的に辛くて数ヶ月ほどしか続きませんでしたが、いろいろなバイトをしているうち、働く事に慣れてくる感覚はありました。
30歳になって少し焦り始めたころ、兄に勧められてハローワークへ。
さまざま求人があり、自分がどの仕事に向いているかも分かりませんでしたが、相談員の方と話をしている中で、プラスチック工場の作業員を紹介してもらいました。
正社員としての募集をしていたので、若干プレッシャーでしたが、チャレンジしてみる事にしました。
面接は工場長が担当でしたが、和やかな雰囲気でしたし、数学の筆記テストもありましたが、高校卒業していれば簡単に解けるレベルのテストでした。
そして、意外とあっさり就職が決まりました。
実際働いてみると、優しい人が多くて嫌なことはほぼ無く、むしろ楽しいくらいです。
工場であれば比較的受かりやすいので、学歴や職歴がない人でもおすすめです。
引用:ニートのための転職支援サイト
まとめ
いかがでしたか?
30代ニートが就職しなかった場合にたどる末路や、そうならないためにするべきことが具体的にお分かりいただけたと思います。
成功事例にもあったように、30代のニートは就職できるチャンスが残されており、あきらめるにはまだ早すぎます。
30代でニートになった原因は様々だと思いますが、なってしまったものは仕方がありません。
大切なのは後悔ではなく、一歩踏み出す勇気を持つこと。
自己否定をしたり、過度に考えすぎたりすることなく、とにかく動くことが肝心です。
就職することによって手に入れられる金銭的、精神的な安定は、とても心地良いものです。
あなたが一日も早くニートを脱出できる日が来ることを、心から願っています。
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