コロナ禍のリモートワークの導入によって、都心から地方に引っ越す方が増えてきています。
中でも、一度都心で就職してから地元に戻って就職するUターン就職は、近年流行しつつある働き方の一つとして挙げられています。
そこで今回は、Uターン就職の流れやポイントについてご紹介します。
新卒でも転職でも、もう一度地元で働きたいと考えている方は是非、今回の記事を参考にしてみてくださいね。
新卒でのUターン就職を成功させたい!疑問点や不安点を解消します
そもそもUターン就職とは
Uターン就職と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
一般的にUターン就職とは、地方出身の方が新卒での就職や進学のために都会に出てから、地元に戻って転職や就職をすることを指します。
Uターン就職をする理由は様々ですが、都会での生活をしばらくしたうえで地方の方が住みやすいと感じた、都会でも地方でも仕事に支障がないのでゆったりできる方を選んだなどが挙げられます。
また、Uターン就職のほかには、「Iターン就職」「Jターン就職」と呼ばれるものもあります。
- 「Iターン就職」…都心から地元以外の地方へ引っ越すこと。
- 「Jターン就職」…地元に近い地方に引っ越すこと。
それぞれ微妙に意味合いが異なるので、この機会に覚えておくといいかもしれません。
新しい働き方が多様化した現在、都会にこだわりを持つ方も少なくなり、「家賃を抑えて広い家に住みたい」と考える人も増加傾向にあります。
「Uターン就職」で後悔する?意外な落とし穴&失敗しないポイント
一般的なUターン就職の流れ
Uターン就職というのは、転職だけではなく引っ越しも含めたものになるため、一般的な就職活動とは少し異なったやり方になります。
ここでは、一般的なUターン就職の流れについて説明していきます。
①Uターン就職を始める前に…
Uターン就職だけにとどまらず、就職活動ではまず、目標期日を決めることが大事です。
目標期日とは具体的に、「いつから引っ越すのか」「いつまでに就職活動を終わらせるか」など。
それが決まったら、さらにそこからそのために「面接や書類提出の期間」「退職日」「引っ越し準備期間」「各種手続き」等を逆算していかなければなりません。
やはりいつまでもズルズルと就職活動を続けていると、モチベーションも下がりますし、なかなか決まらない状況が続き、最終的にかなり妥協して決めるパターンもありますからね。
就職活動が長期化するデメリットとしてはこのようなものがあります。
- 交通費がかさんでしまう
- 有給や休日が就職活動で埋まり、他の予定が立てられなくなる
- 在籍している会社が辞めにくくなる
以上のようなことが挙げられます。
今勤めている仕事量などや空いている時間を有効に使って、スケジューリングしていきましょう。
地域によっては、Uターン就職を応援するような自治体があったり、就職する会社にも家賃補助等をしてくれるところもあるため、このあたりも抑えておくといいかもしれませんね。
②Uターン先の地域の求人状況を探る
求人数は 地域によってさまざま。だからこそ、自分が戻る地元の求人状況をしっかり把握しておくことは非常に大切です。
職種にもよりますが、比較的都心のほうが求人数が多く選択肢がありますが、地方だとそもそも募集していないなんてこともザラにあるとされています。
ですので、これまでの自分の経験を活かしたしたいと考えていても、やりたい仕事ができるとは限りません。
同時に、同じような仕事でも転職では給与の基準が変わることもあるため、一般的な就職活動・転職活動と同様に、給与や体制、環境面などを確認しておきましょう。
③履歴書作成・面接
求人状況や希望する会社の方向性が決まったら、実際に履歴書・職務経歴書の作成や面接を始めていきましょう。
まだ都心での仕事を続けられている場合は、面接などで直接地方に赴かなければならないため、休日でも対応してくれそうか、オンライン面接の有無を確認してみるといいかもしれません。
また、就職活動では複数の会社を受けるケースもあり、もし実際に赴くのであれば、同日にまとめておくといいでしょう。
地方の就職活動に自信がない方は、Uターン就職に特化した転職サイトなどを利用してみるのもオススメです。
ある程度面接対策を固めておくことで内定の確率も上がりますし、短期間で決めたい方は是非利用してみてください。
④退職手続き・引っ越し準備
転職活動で内定が決まったら、在籍している会社に退職の旨を伝え、引っ越し手続きを行います。
退職の申し出などは会社ごとに異なりますが、一般的には退職日の1~3ヶ月前に伝えておくのがセオリーです。
「自分の受け持つ業務を後継者に引き継ぐ」「お世話になった人たちに挨拶回りに行く」など、社会人としての礼儀をもって、綺麗に辞めるようにしましょう。
また地元に引っ越すのであれば、有給消化をしながら引っ越し準備を行えば、入社日までにバタバタしてしまうこともなくスムーズです。
異なる環境に慣れることや役所の手続きには、ある程度の時間を要するため余裕をもって予定を立てるようにしてください。
Uターン就職は情報取集がカギに!
Uターン就職では、これまでの生活スタイルと大きく変わるため、都心では気軽に移動ができたとしても、地方では移動手段が限られていたり、交通費がかさみかえって高くつくケースも少なくありません。
したがって、引っ越す地域の家賃の相場や物価、アクセスなどについて事前に調べておきましょう。
そしてそのうえで、「なぜUターン就職したいのか」「自分自身のライフプラン」などについてしっかり吟味してみてください。
さらに、お子さんなど家族がいる方は学校の変更手続きもありますので、単身赴任も視野に入れながら特に綿密な相談が必要となります。
Uターン就職に特化した転職エージェントに相談するのも一つ
「自分じゃなかなか求人が見つからない…」「初めての転職活動で不安」「何から始めたらいいのかわからない」といった方は、Uターン就職に強い転職サイト・エージェントに相談するのが一番です。
転職エージェントを利用することのメリットとしては、「個人では発見できない求人情報を得られる」「Uターンに通用する面接対策が受けられる」というものが挙げられます。
ハローワークやよくある転職サイトを使う方も多いでしょうが、実はそれらは全ての求人を掲載しているわけではありません。
さらに、必要最低限の情報しか載せられていないことも多く、内情や転職後のギャップに悩まされるケースも少なくないと聞きます。
自分で見つけるのには限界がありますので、プロに見つけてもらえば、より理想の条件で会社が見つかる可能性が高くなります。
さらに、こういったエージェントの多くは、履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえますので、一次選考の通過率も上がります。
やはり一つ一つの会社や職種によっては、求められる基準や通過するコツなども異なるので、第三者からのフィードバックを得られるのは貴重だと言えるでしょう。
Uターン就職におすすめのサイト・エージェント
最後にUターン就職におすすめのサイト・エージェントを紹介します。
具体的におすすめのサイト・エージェントは以下の通りです。
- マイナビエージェント
- doda
- リクナビNEXT
これらについてそれぞれ解説します。
マイナビエージェント
マイナビエージェントの特徴
- キャリアアドバイザーが丁寧にサポートしてくれる
- 非公開求人が多い
- サービスが充実している
- 20代など若者の転職に強い
マイナビエージェントは若年層向けの転職エージェントです。
マイナビと聞けば就職でお世話になった方も多いはずです。
就職や転職で信頼感のあるエージェントなので、安心して利用できますよ。
もちろん有名なだけではなく、キャリアアドバイザーの質も高いです!
20~30代でUターン就職を検討している方は、ぜひ利用してみてくださいね。
\無資格・未経験でも転職可能!/
dodaエージェント
求人数 | 約260,000件 |
---|---|
対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
dodaエージェントの特徴
- 取り扱い求人数が桁違い
- エンジニア・技術職・営業の求人が多い
- 面接対策などのエージェントサービスも手厚い
- 年収査定やレジュメビルダーなど転職準備のコンテンツが充実
- 転職フェアなども豊富
dodaはエンジニア・技術職・営業の求人が多いエージェントです。
Uターン就職にも向いているので、ぜひ利用してみてくださいね。
キャリアアドバイザーの相談以外にも自分で求人を探すことができるため、効率的に進められるのもメリット!
年収査定やレジュメビルダーなどのサービスもあるので、いろいろな機能を組み合わせて利用したい方にはお勧めですよ。
もちろん全国の求人が掲載されているので、Uターンにも向いています。
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dodaのエージェントは転職におススメのサービス!評判・口コミを徹底解説
リクナビNEXT
リクナビNEXTの特徴
- 求人数が多い
- 若年層向けの求人に強い
- スカウトサービスがある
リクナビNEXTは掲載されている求人の数がトップクラス!
多くの求人数の中から自分が希望する求人を見つけたいと考えている人にはおすすめです。
ただしキャリアアドバイザーによるサポートはないので、気をつけてください。
逆にマイペースに就職・転職活動を進めたいと考えているのであれば、とてもおすすめですよ。
スカウトサービスが用意されているので、登録しておくだけでもメリットがありますね。
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Uターン就職をする上での注意点
Uターン就職にあたってはいくつか気を付けなければいけないポイントがあります。
その一つは、都心と地方とではそもそも求人数・給与等が異なること。
地方は都心と比べ人口も会社数も少なく、自分のこれまでの経験を活かせる場所が求人を出しているとは限りません。
また、中小企業になると従業員数も少ないため、一人当たりの裁量が広い可能性が高くなることが予想されます。
したがって、一つのことだけに集中したい人やあまり新しいことに手を広げたくないようなタイプには向かないこともあります。
地元に戻ると言っても実家以外に住むのであれば、「どこに住むのか」「いつ引越しをするのか」も重要なポイントになってきます。
特に、一緒に暮らしているパートナーやお子さんがいるのであれば、学校やパートナーの勤め先などにも影響を及ぼします。
1人暮らしなら問題ありませんが、家探しの条件等をしっかりとすり合わせておかなければ、住んでから後悔してしまうためこのあたりは注意しておかなければなりません。
実家との二世帯にするのか、同じ地域でも教育面や環境面には違いもあるので、将来性を望める場所に移るようにしましょう。
【まとめ】Uターン就職はライフスタイルに合わせるのが大事!
今回はUターン就職の流れやポイント、さらに注意点などについて紹介してきました。
一般的なUターン就職は以下の流れとなります。
- 目標期日を決める
- 求人状況を探る
- 履歴書作成・面接
- 退職手続き・引っ越し準備
また、Uターン就職をするにあたっては以下のポイントを抑えておく必要があります。
- 綿密な情報収集
- 地域ごとの求人状況、面接対策
- 退職~入社までのスケジューリング
一般的な就職活動と共通する部分もありますが、Uターン就職ではこれに加えて家探しも同時に進めなければいけません。
だからこそ、求人についても地域の環境についても、事前の下調べがかなり重要なポイントとなるのです。
少しでも交通費を抑えたい方は、同日に複数の面接を行ったり、リモート面接があるかどうかを交渉してみるのも一つ!
さらに、初めての転職やUターン就職に不安を感じる方であれば、Uターン就職に特化したサイトを利用するとスムーズかつより多くの情報を得られます。
Uターン就職は一見、家賃が安かったりするなど魅力的な部分も確かに多いですが、都会よりも情報量が少ないなどハンディキャップが生じます。
ですので、「絶対に地方で働きたい」といった強い思いがなければ、ズルズルと就職活動が長期化する恐れも!
メリットやデメリットを挙げてみて、「本当に地元の方が過ごしやすいのか」「一緒に暮らす家族にとってはどんな変化があるのか」をしっかりシュミレーションしてみなければなりません。
自分自身のライフスタイルなどをふまえながら、就職活動をしてみてくださいね。