CADオペレーターの仕事に自分が向いているのか分からない、という人は多いです。

今回は、CADオペレーターに向いている人の特徴を解説します。

またCADオペレーターに向いていない人の特徴や、CADオペレーターに必要なスキルもご紹介します。

厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、CADオペレーターとして働いている人は、全国に23万2,980人※います。

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CADオペレーターに向いている人の特徴

CADオペレーターに向いている人の9つの特徴を解説します。

空間認識能力がある人

CADオペレーターに向いているのは、空間認識能力がある人です。

空間認識能力とは、物体や空間の形状、大きさ、位置関係などを頭の中で想像し、理解する能力のこと。

空間認識能力が高い人は、2次元で描かれた図面や3次元の模型を、頭の中で立体として簡単にイメージすることができます。

CADオペレーターは、設計図の仕上げ・修正をおこなう仕事です。

立体を平面図に落とし込んだり、平面図から立体をイメージしたりしなければなりません。

そのため、空間認識能力が必須です。

たとえば空間認識能力があると、設計図を作成する際、各部材の位置関係や接合点を正確に把握しやすくなります。

数字に強い人

CADオペレーターに向いている人の特徴として、数字に強いことが挙げられます。

CADオペレーターは、数字を扱う機会が多い仕事です。

設計図の寸法を別の単位に置き換えることもあります。

計算が得意な人や、理系の人は、CADオペレーターに向いているでしょう。

集中力がある人

CADオペレーターは、長時間PCに向かって作図をおこないます。

一日中PCの画面を見続けることもあります。

そのため、集中力があることも重要です。

ずっと座って黙々と同じ作業を続けるのが苦にならない人や、作図に長時間没頭できる人に向いています。

デスクワークが苦手な人や、接客・販売などの人と話す仕事を希望する人には、向いていない可能性があるので注意しましょう。

几帳面な人

製図では誤差が許されません。

CADオペレーターは、細かい部分まで几帳面に気を配れる人に向いています。

ミスがないか細かくチェックできる人や、何度も修正を繰り返して完璧を目指すことが苦にならない人におすすめの仕事です。

大雑把で「このくらいでいいか」と仕事を進めてしまう人は、CADオペレーターに向いていない可能性があります。

スケジュール管理が得意な人

CADオペレーターの多くの仕事には、納期があります。

納期までに間に合わせようという責任感はもちろん、スケジュール管理の能力も必要です。

業務量が多い中でも、やるべき作業に優先順位をつけ、臨機応変に対応できる人に向いています。

適切なコミュニケーションが取れる人

CADオペレーターはPCに向かって作業することが多い仕事ですが、コミュニケーションが必要な場面もあります。

適切なコミュニケーションが取れる人に向いている仕事です。

営業職ほど高度なコミュニケーション能力が必要になるわけではありません。

しかし打ち合わせに参加する、作業していて疑問が生じたら確認を取る、納期が厳しければ早めに相談するなどの基本的なコミュニケーション能力は求められます

ものづくりに関わる仕事がしたい人

CADオペレーターは、住宅や商品などの設計図を作成する仕事なので、ものづくりに携われます。

自分でデザインや設計をしたり、商品の企画をしたりするわけではありませんが、ものづくりに関わる仕事がしたい人はやりがいを感じられるでしょう。

手に職をつけたい人

CADオペレーターは、CADを操作する専門的なスキルが必要な仕事です。

手に職をつけたい人に向いています。

また、安定した需要がある仕事を希望する人にもおすすめです。

CADオペレーターとしての技術を身につければ、ライフステージや希望する働き方に応じて、復職や転職がしやすいです。

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CADオペレーターに必要なスキル

CADオペレーターは、CADソフトを使って製図を行う仕事です。

製図は設計士やデザイナーの指示に従っておこないます。

CADオペレーターに必要なスキルを、具体的に確認していきましょう。

これらのスキルは、入社時点から必要なわけではなく、働きながら身につければ問題ありません。

しかし最低限のPCスキル（パソコンを扱うことに問題がない）は、最初から求められると思っておきましょう。

基本的なPCスキル

CADオペレーターは、基本的なPCスキルが必要な仕事です。

まだCADソフトを扱った経験がない人でも、Word・Excel・PowerPointなどのOffice系ソフトには慣れておいたほうがいいでしょう。

現場によっては、PowerPointを使ってプレゼン資料を作る場合もあります。

また、IllustratorやPhotoshopなどが使えると役立つ場合もあります。

CADソフトの操作スキル

CADオペレーターには、その会社で使われているCADソフトの操作スキルが必要です。

資格を持っていると、CADソフトの操作スキルを客観的に証明できます。

CADオペレーターの仕事をするにあたって必須の資格はありません。

しかし転職を有利に進めたい人や、年収アップを目指したい人は、資格の取得も検討してみましょう。

「CAD利用技術者試験」は、CADオペレーターの資格の中でも代表的なものです。

また転職活動の際は、実際に作成した図面を企業に提出すると、CADスキルを証明しやすくなります。

入社を希望する業界・分野の知識

CADオペレーターは、さまざまな業界で活躍しています。

その業界の専門用語や、仕事で扱う製品などの知識も求められる仕事です。

CADオペレーターとしてまだ働いたことがない未経験の方でも、採用選考でアピールできる知識を持っているなら、積極的に伝えましょう。

たとえば建設業界のCADオペレーターを志望する人で、建築士の資格を持っている人は、その点を伝えると良い印象を持たれやすいです。

CADオペレーターはやめとけ？向いていない人の特徴

インターネットでは「CADオペレーターはやめとけ」という意見もあります。

どんな職業でも、個人の性格や得意・不得意によって、ある程度向き不向きが存在するのは確かです。

次の特徴に当てはまる人は、CADオペレーターに向いていない可能性があります。

どうしても数字や図形が苦手な文系の人

CADオペレーターは図面や数字を扱うので、文系の人には向いていない職業ではないかと思われることも多いです。

確かにCADソフトは、理系のほうがスムーズに扱いやすいソフトと言えるでしょう。

また実際、建築・設計に携わる職業の人は、理系が多いです。

しかし文系でも、CADオペレーターとして活躍している人はたくさんいます。

文系だからといって、CADオペレーターが不向きとは限りません。

しかし数字や図形がどうしても苦手だという、生粋の文系の人の場合、CADオペレーターの仕事を苦痛に感じる可能性があります。

デスクワークが苦痛な人

デスクワークが苦痛な人にCADオペレーターは不向きです。

CADオペレーターはデスクワークが多く、1日中座りっぱなしということもあります。

ずっと座って作業に没頭するのが得意だという人もいれば、長時間のデスクワークは集中力が続かないという人もいるでしょう。

長時間のデスクワークが苦手な人は、CADオペレーターではなく、接客・営業などの仕事に就いた方が、より自分の強みを活かせるかもしれません。

CADオペレーターへの転職におすすめの転職サイト

CADオペレーターに向いている人の特徴に自分が当てはまると思ったら、CADオペレーターへの転職を検討してみるといいでしょう。

すでにCADオペレーターとして働いていて、「自分は向いていないかもしれない」と悩んでいる人でも、職場を変えれば悩みが解消されるかもしれません。

CADオペレーターの求人が多い転職サイトは、次の2つです。

サービスロゴ
求人サイト名	GATEN職	建職バンク
全国対応	〇	〇
おすすめ ポイント	建設現場系の 仕事探しに特化	建設業界の転職に特化
求人数	約5,800件	約11,300件

※2024年4月調査時点の求人数を掲載。

GATEN職

またCADオペレーターだけではなく、建設現場で働く「大工」や「とび職」などの、ガテン系職種の求人も多数掲載している点が特徴です。

建設業界での仕事全般に興味がある人におすすめです。

建職バンク

建職バンクは、建設業界に特化した転職エージェントです。

建設業界でCADオペレーターとして働きたい人や、他の建設関連の職種と比較検討したい人におすすめとなっています。

転職バンクに登録すると、一人一人に担当者がつき、建設業界に精通したプロが履歴書の書き方や仕事選びについてアドバイスしてくれる点も魅力的です。

CADオペレーターに向いてる人は

CADオペレーターに向いてる人の特徴を解説してきました。

CADオペレーターに向いてるのは、集中力があり、長時間の座り仕事が苦にならない人や、平面の設計図を立体物としてイメージする能力がある人です。

CADオペレーターに向いていない人の特徴も踏まえて、CADオペレーターに転職するべきか、CADオペレーターを辞めるべきかなどを考えてみましょう。