看護師として働いていると、夜勤にシフト制のハードなワークスタイルで体がついていかなかったり、職場の人間関係に悩んだり…。
看護師の仕事は、肉体的にも精神的にもキツいことが多いですよね…。
ふと今の職場を離れて、他職種など新たな環境を求めて転職してみたいと考えることもあると思います。
今回は、そんな看護師からの転職を考えているあなたに『看護師から異業種への転職は難しいのか』『看護師の資格を活かした転職はできるのか?』などを踏まえてご紹介いたします。
看護師から他職種に転職はできる?
「体力的にきついから、もう少しゆっくり働ける環境に移りたい」
「他の職種に転職して、日勤だけで生活したい!」
などと考えて、まったくの異業種に転職を考える方も多いと思います。
看護師から新たに転職をすることは難しいのでしょうか?
他職種への転職の難易度は、一般的な転職と変わらない
看護師から他職種の転職は、どのくらい難しいのでしょうか。
他職種への転職は、一般的な転職と同じように努力が必要であると言えます。
年齢・スキル・職歴など、転職の採用の際に、ふるいにかけられることは看護師からの他職種への転職時も同様であるといえます。
職歴重視は、看護師でも同じ?
一般企業に限らず、看護師として就職をしても「少なくとも、同じ職場で3年は続けることが大切」
と言われてきた人は少なくないはず。
その通り、就職してもすぐに退職していたり、また転職を繰り返していたりすると、自分の職歴に傷をつけてしまうようなものです。
「このひとは、採用してもすぐ辞めてしまうのではないか」
と、採用の際に敬遠される可能性があることも。
看護師を3年続けていれば、逆に印象UP かも
看護師から他の職種に転職活動を行う際に、3年以上の看護師として従事した経歴があると
「看護師としてあのハードな仕事を乗り越えた人だから、根気よく続けてくれるはず」
などと、評価につながる可能性もあります。
逆に、「看護師として3年間従事した自分」を他職種の転職用に置き換えて
「あんなに忙しい看護師を三年も続けたので、粘り強く仕事に取り組むことが出来る」と、アピールポイントとして使うこともできるのです!
年を重ねるにつれて、転職が難しくなる
看護師に限りませんが、年齢が高くなるにつれて転職が難しくなることも事実です。
書類応募の時点で募集年齢がかけられ、そこで引っかかってしまうこともあるためです…。
特に、他職種など看護師から異業種に転職活動を行うにしても、よほどのアピールポイントが無い限り、年齢などの事情から敬遠されてしまうことも少なくありません。
3年は我慢、とも言われますが、早めの行動も大切です。
二つを天秤にかけて、どちらを優先するのか判断を強いられます。
看護師時代と同じ年収はほぼ無理
看護師から他職種に転職を希望する方に多いのが
「看護師時代と同じくらいの給料がいい」
というもの。
看護師から他職種や一般企業に転職をして看護師と同じ年収!
というのは、ほぼ無理です。
看護師は夜勤で働いた分で収入が高くなるため、他職種で同じ年収か、それ以上となると医師などの医療職や一級建築士、弁護士などの職種になってしまいます。
職種 | 平均年収(例) |
---|---|
看護師(病院勤務) | 478万 |
医師 | 1232.7万円 |
一級建築士 | 642.6万円 |
弁護士 | 1029.0万円 |
給与と仕事環境と天秤にかけて、給与を取るか、働きやすい環境を取るか。
自分はそれでもそれでも転職をしたいもか・・・悩むところですね。
看護師資格を活かしたまま転職を
看護師からの転職がこんなに厳しいなんて…
このまま夜勤で過ごしていかないといけないのか…!
とあきらめるのはまだ早いです。
看護師として働くのは、病院だけじゃないのです。
看護師資格を活かして転職をすれば良いのです!
ここからは、看護師資格を活かして働ける職種をご紹介いたします!
オススメは治験コーディネーター!
看護師資格を活かして転職を行う際にオススメの職種は治験コーディネーターです。
治験コーディネーター(CRC)は、看護師から転職を考えている人に特に人気の職種となります。
治験コーディネーター(CRC)とは、いわゆる治験を成功させるためにすべてのコーディネートを行う人のことを指します。
治験とは、製薬会社などが開発をした新薬の臨床研究を行う際に、薬の安全性などの確認を行うために、研究や治験が行われます。
開発した企業と医師、治験を受ける患者さんの間に立ち、調整を行うコーディネーターの役割を担うのです!
採用の際は、看護師資格や薬剤師資格を持っている人で、ある程度の医療専門知識を持っていることが必要となるため、特に病院勤務の経験があることを前提にしていることが多いのです。
日勤でデスクワークも多い
治験コーディネーターは、日勤で働くことがほとんで、コーディネート業務の一つとしてデスクワークが多いとされています。
病院勤務で激務に追われており、少し落ち着いて仕事をしたいという人にもおすすめです!
人間ドック施設や検診センターにおける看護師
人間ドック施設で看護師として働くこともおすすめです。
人間ドックでの看護師の役割は、
- 検査前の問診
- 検査受診後に健康相談
などとされています。
こちらも日勤がほとんどで、土日休みのところが多いことから
看護師の知識を活かしながら、ワークライフバランスを保って働くことが出来ると人気の転職先となっています!
保育園や介護施設での看護師
上記の他に、保育園や介護施設でも看護師が活躍できる環境はあります!
特に保育園勤務は、日勤・土日休みのため、こちらもワークライフバランスを保ちながら働くことが可能です。
ケガをした子供への応急処置や、健康管理、そのほかにも看護師としての知識を活かして健康だよりを作ることも。
子供好きにはピッタリの転職先ですね。
また介護施設でも同様に、入居者の健康管理などを行います!
多くの職種とコミュニケーションを取ることが多い
介護施設や保育園勤務の看護師は、保育士や介護士と共に働き、連携し仕事に取り組むため多くの人とコミュニケーションを取ります。
看護師同士が多い病院勤務とは違い、他の職種同士だからこそ言えることなど、やりがいも感じられます!
オフィスの医務室で働く看護師
一般企業の医務室などでも、看護師の活躍する場所はあります!
こちらも、ほとんどが日勤で土日休みのことが多いため、ハードなスケジュールで勤務することはありません。
間違えられがち?企業で働く看護師=産業看護師ではない
よく、企業の医務室などで働く看護師のことを『産業看護師』と言われがちなのですが、企業で働いているだけでは『産業看護師』ではありません。
日本産業衛生学会産業看護部会に登録し、はじめて産業看護師として名乗ることが出来ます。
まとめ
看護師の転職先として
- 治験コーディネーター
- 人間ドックでの看護師
- 保育園
- 介護施設
- オフィス
などがありました。
看護師として働ける環境はたくさんあります!
せっかく看護師資格を取得したのなら、ぜひその資格や知識・経験を活かして転職を考えるのも一つの手です。
あなたの転職活動が上手くいくことを願っています!