最近は社会の高齢化に伴い、ますます需要が高まっている介護士。
今現在介護士になろうかと考えている方の中には、「看護師」と「介護士」のはっきりした違いを把握できてない方も多いのではないでしょうか。
仕事の名前こそ似ていますが、看護師と介護士の仕事内容はまったくの別物。
今回は、介護士と看護師はいったいどこがどのように違うのか。
それぞれの仕事の違いをはっきりさせておきたいと思います。
介護士と看護師の明確な違い
まずははっきりと、介護士と看護師の明確な違いについて調べてみましょう。
そもそも介護士と看護師は明確に「職種」が違います。
介護福祉士は、要介護者に対して日常生活の介護を行う「福祉職」です。
看護師はというと、患者の医療を補助する「医療職」の位置づけになります。
それぞれ、明確に職種として違いがあることがわかるでしょう。
職種が違うので、当然業務内容から、必要資格まで明確に違いがあるのです。
それぞれ働くための必要資格が違う
介護士や看護師として働くためには、それぞれの職種ごとに異なる資格があるのです。
まず介護士として働くためには、「介護福祉士の国家資格」が必要です。
資格取得のためには、大学や専門学校、特例高等学校内の介護福祉士養成施設で必要単位取得が必要です。
または在職期間3年以上の実務経験を積んだ後、実務者研修または介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修を修了することが条件になります。
外国籍の人でも、経済連携協定の介護福祉士候補生として来日してから、在職期間3年以上の介護等の業務に従事することで受験が可能になります。
看護師の資格も、特定学校での学科を修了したのり、看護師資格を取得することを求められます。
医療分野の国家資格となるため、求められる気力や体力も多くが求められる資格です。
介護士と看護師の仕事内容の違い
介護士と看護師、仕事内容にはどんな違いがあるのでしょうか?
看護師の仕事内容
介護福祉士は、介護福祉法の規定もあり、利用者だけでなく家族にも同時に自立支援の援助を行います。
そのため、施設利用者に対する介助だけでなく、利用者の家族との連携も大事な仕事の一環となります。
利用者介助の知識・技術だけでなく、家族や福祉サービス関係者との連携も必要になります。
介護士の仕事内容
看護師は保健所参看護師法の規定もあり、血圧や体温、脈の測定などを行い、注射や点滴、採血などの治療補助から、食事やお風呂の世話まで、患者の生活の助けになることを求められます。
以前は患者の補助全般を担っていた看護師ですが、最近では病気ごとの専門看護師、意思、薬剤師、管理栄養士など専門家でチームを組んで医療にあたる「チーム医療」が主流化しています。
看護師は、自分の働く分野、働く環境下で必要な知識を正確に備えておう必要があります。
病院介護士の一日のスケジュール
実際に、病院で働く介護士はどんなスケジュールで働いているのか、病院介護士のいち日のスケジュールを学んでおきましょう。
8:30 出勤
出勤後、スタッフ間で朝礼を行って、夜勤職員から引き継ぎを受けます。
9:00 排泄介護
まずは入院患者がトイレに移動して排泄するのを介助します。
または、利用者のおむつを交換します。
11:00 入浴介助
入院患者の入浴介助を行うのと同時に、ベットシーツを交換します。
12:00 配膳
昼食の配膳を行います。
13:00 昼食
昼食を介助します。
昼食が終わったら下膳します。
14:00 介護記録作成
介助記録を入力して、カルテの整理を行います。
関連部署に回す書類があれば、その書類を届けます。
15:00 口腔ケア・体位変換
歯磨き等口腔ケアを行います。
ご高齢患者には体位変換を行います。
17:30 業務報告 勤務終了
業務報告書を入力した後、業務を終了します。
介護士は看護師を嫌っている?
時折、ネット上などで「介護士は看護師が嫌い」という意見を目にします。
どうしてそんな意見があるのか、実際にネットで調べてみました。
ネットにある意見にはこのようなものがあります。
僕は一時期看護職が大嫌いでした。
ご立派で偉そうなことを言う割には、そういう立派な人たちが沢山いるはずの病院で、みんな入所者が病気を悪化させて(認知症も立派な病気です)帰ってくるんですよ?
看護が、入所者を病院に連れてってみたいに言うと、いつも反対してました。
「病気になるからやめてくれ・・・」と。
どうやら、それぞれで業務内容に似通った点があるものの、目的や意義が違うため、意見が衝突してしまいやすいのでしょう。
介護士は、患者の「生活」を見ている。
対して看護師は患者の「病気」を見ている。
その根本的な差が、それぞれの仕事間の溝を深める結果になっているのでしょう。
介護士と看護師の違いまとめ
いかがでしょうか。
介護士と看護師の仕事の違い、必要な資格の違い、明確に理解していただけたでしょうか。
2つの仕事は何が違うのか、しっかり理解を進めておけば仕事選びにも困ることはないはずです。