経理として働いてきたけれど「キャリアアップできる環境に身をおきたい」とか「もっと評価してもらえる職場で働きたい」等の理由で、転職を考えている人もいるでしょう。
そんな時に考えるのが、転職の手段についてです。
自分での直接応募や、ハローワークで求人票を探すなどの方法もあります。
しかし経理の転職においては、特に転職エージェントを使うことをオススメします。
今回の記事では「経理の転職で転職エージェントを使った方が良い理由」や、転職エージェントを使うことによる「メリット」「デメリット」についてもご紹介します!
誰でもできるって本当?経理職の需要とは?
ちまたでは「経理のお仕事は機械でもできるから、将来的にはAIが仕事をするようになる」なんて言われています。
確かに経理用の素晴らしいソフトも発売されています。
しかし、そのソフトも人間がきちんと考えながら使わないと、結局使うことはできません。
また経理の仕事は、単純に数字を打ち込めば済むようなものばかりではありません。
イレギュラーな場面に出くわすことも何度もあり、その都度しっかり考えながら判断をしていく必要があります。
このように、機械ではできないようなことも沢山あるので、経理職の需要は今後も変わらずあると言えます。
会社における経理の重要性
経理というとなんだか地味なイメージを持つ人もいるでしょう。
営業のように目に見えて売り上げが分かるわけではないですし「なんだかいつも電卓とパソコンとにらめっこしているだけ」なんて思われがちです。
しかし、会社における経理はとても重要なポジションをしめています。
その理由は下記の通りです。
会社の状況把握
経理がきっちりと会社の売上げや支出などの管理をすることにより、現在の会社における状況を把握することができます。
これにより会社が「黒字」か「赤字」かが分かるので、経営陣はどのような対策を取っていくべきかと考えることができます。
もし経理がきちんと数字を管理できていないと、黒字だと思っていたのに、実は赤字だったなんてことにもなり、最悪倒産になることもあります。
社員からの信用
経理は社員の給与計算や、勤怠管理なども行います。
もし給与額を頻繁に間違われたり、有給を使用していないのに誤って減らされていたら、どう思うでしょうか?
きっと「この会社、大丈夫かな?」と思うのではないでしょうか?
このように、経理の仕事次第では、会社に対する社員の信用度にも関わってくるのです。
経理の体制が他社からの評価につながる
私は経理経験者ですが、営業に関する仕事をしていたこともあります。
その時に、取引先の営業担当とのやり取りは勿論ですが、同時に相手の会社の経理の仕事ぶりも見ていました。
会社のレベルは、そこの経理を見ているとよく分かります。
経理がきちんとしている会社は、営業もきちんとしていますし、会社自体もしっかりしています。
逆に経理がきちんとしていない会社は、営業も会社自体も同様なことがほとんどでした。
このような形で会社の評価にも直結するのが「経理」なので、かなり重要なポジションであると言えます。
経理は転職エージェントを使うとメリットが沢山!その理由は?
一般的に事務職は、比較的誰にでもできると言えます。
その為、人員を削減したり、正社員ではなく派遣社員などで済ます会社も増えています。
しかし、経理を派遣社員だけで済ます会社は、ほとんどありません。
どの企業も「重要なポジションなので、正社員を配置する」と考えるからです。
このことから、経理は今後も需要がある職種であると言えます。
その為「経理は需要があるから、自分で直接探して応募しても大丈夫!」と思う人もいるでしょう。
しかし、これは得策とは言えません。
需要がある経理の転職だからこそ、転職エージェントを使うべき!!
だと言えます。
その理由について、メリットも交えながら説明します。
経理の転職で、転職エージェントを使うメリット
転職エージェントを使うことによるメリットは、下記の通りです。
条件に合った求人を探してくれる
人によって、希望する条件は様々です。
前職では主に仕入れ部門の仕事のみだったので「売り上げ管理もできて、一貫した仕事がしたい」ですとか、とにかく年収を上げたかったので「年収100万円UPを希望する」など多様です。
こうした求人は、自分で求人票をみたりホームページを見ているだけでは、細かいところまで把握することは不可能です。
しかし転職エージェントの担当者は、直接企業とやり取りを行っているので、こうしたことも把握していることが多いです。
その為、自分の希望に合った(もしくは近い)求人を紹介してもらえる可能性が高くなります。
自分では応募しないような求人を紹介してくれる
時々、転職エージェントの担当者から「ん?ちょっと違うな」と思うような求人が来ることもあります。
実は「自分では気づいていない能力」などを、転職エージェントの担当者が発見し、その才能を開花できそうな求人を紹介してくれることがあるのです。
こういった時に「違うから応募しない」と最初から決めるのではなく、一度面接に行ってみることもオススメします。
例えば私の場合では、ずっと落ち着いた古き良き会社で働いていたので、そういった場所が自分には合っていると思っていました。
しかし転職エージェントは、私の性格ではベンチャー企業の方が合っていると思ったようで、1社ベンチャー企業を紹介してきました。
ピンと来ずに面接に行きましたが、新しい発見があり、このベンチャー企業で働くことにしましたが、実際に合っていると実感しました。
このように、自分では応募しないような求人を紹介してくれるのも、転職エージェントの魅力の1つです。
面接対策や経歴書添削を行ってくれる
前職でとても良い実績を残したり、素晴らしい経歴を持っていたとしても、面接時にきちんとアピールできなければ意味がありません。
また職務経歴書も、きちんとアピールできなければ、面接までたどりつくことすら難しいです。
自分だけで対策を行っていると、見えない部分もあります。
こうした点をサポートしてくれるのが転職エージェントです。
たいていの転職エージェントでは、面接対策や経歴書添削を行ってくれます。
同じ内容でも、プロに手伝ってもらうといないとでは、違ってきます。
私も転職エージェントにサポートしてもらってから、職務経歴書の通過率があがり、面接でも良い反応を受けられるようになりました。
経理の転職で、転職エージェントを使うデメリット
転職エージェントを使うことによるメリットもありますが、その反面デメリットもあります。
それは下記の通りです。
行きたい企業があった場合に、応募できないことがある
行きたい企業があった場合に、転職エージェントがその企業と取引が無いと、当然応募することはできません。
どうしてもピンポイントで行きたい企業がある場合には、直接応募するのが良いと言えます。
自分のレベルにあった企業を紹介される
転職エージェントは、登録者の今までの経歴や性格などを参考にし、各自に合った企業を紹介してくれます。
それはメリットとも言えるのですが、場合によってはデメリットにもなります。
登録者の実力より、はるかに背伸びをした条件を希望しても、なかなかそれに沿った企業は紹介してもらえないでしょう。
この場合には、どうしても1~2社は背伸びした企業に応募したいと話すと、紹介してもらえるかもしれません。
経理の転職でオススメの転職エージェントは?厳選5社を徹底紹介!
それでは、経理の転職でオススメの転職エージェントについて、厳選5社を徹底紹介します!
- MS-Japan
- 経理転職.com
- リクルートエージェント
- DODA
- JUSNET CAREER
MS-Japan
管理部門に特化した転職エージェントです。
楽天インサイトの2017年3月度の調査によると、人材紹介企業のブランドに関する調査で「管理部門特化型エージェントNo.1」に選ばれた実力を持ちます。
登録者数も10万人を超える人気の転職エージェントです。
~オススメポイント~
転職エージェントには「総合型」と「特化型」がありますが、MS-Japanは管理部門に特化した「特化型」エージェントです。
当然担当者も管理部門に関する求人に専門的にふれているので、経理にも詳しいです。
その為、相談者からの細かい業務内容に関することも分かってくれる可能性が高いです。
今まで経理として働いてきて経験があり、今後更にキャリアアップしたい人には特にオススメです。
経理転職.com
大手転職エージェント「JACリクルートメント」が2013年11月に、経理・財務をテーマにし、新たに開設した転職エージェントです。
外資系や幹部候補案件などを多く扱う「JACリクルートメント」の経理に特化したエージェントなので、他の転職エージェントとはまた違った案件に期待ができます。
~オススメポイント~
他の転職エージェントでは紹介されなかったような「年収が高め」や「幹部候補」案件を見ることも多いです。
その分、応募者にもハイキャリアの人を求めてくることが多いです。
その為、今まで培ってきたキャリアを生かしつつ、更にステップアップし上を目指す人や、幹部になり活躍したいと思う人には、特にオススメと言えるでしょう。
リクルートエージェント
転職エージェントの最大手であり、NTTコムオンラインの調査によると、2018年に「親しい人に最もおすすめしたいエージェントサービス1位」に選ばれた実力を持ちます。
転職エージェントの最大手というだけあり、案件数も非常に豊富です。
また、担当者の質にも定評があります。
~オススメポイント~
案件数が非常に豊富なので、登録後~1ヶ月くらいまでは、かなりの案件を紹介してもらえることが多いです。
その為、短期間で集中して職探しをし、すぐに転職をしたい人にはオススメです。
その反面、急いではいないので「じっくりと自分のペースで職探しをしたい」という人には向いていないかもしれません。
DODA
求人数 | 約260,000件 |
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対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
30年の歴史がある「老舗」であり「最大手」の転職エージェントです。
経理に特化しているわけではないですが、最大手なのでそもそも取り扱い案件数の母体が多いです。
その為、経理の案件に関しても豊富に取り揃えています。
~オススメポイント~
リクルートエージェントと同様に、案件数は非常に豊富です。
ハイキャリアの人は勿論ですが、キャリアが浅い人向けの案件も取り扱っているので、様々な人に対応していると言えます。
職種ごとの転職面談会や、各種フェアなども行っているので、面接対応や職務経歴書添削など以外の転職支援サービスも充実しています。
JUSNET CAREER
経理・公認会計士・税理士などの「お金のプロ」に関する仕事の取り扱いに特化した、20年以上の歴史を持つ転職エージェントの老舗です。
東京・大阪・名古屋が拠点なので、この地域で仕事を探している人向けです。
~オススメポイント~
お金のプロの為の転職エージェントと言えるので、キャリアに自信があり、ステップアップしたい人にオススメと言えます。
その反面、未経験者案件は少ないので、キャリアの浅い人には向いていないと言えるでしょう。
業界に精通した担当者が多いので、専門家に話を聞いてもらいながら転職したい人にオススメです。
まとめ
今回の記事では「経理の転職で転職エージェントを使ったことが良い理由」や、転職エージェントを使うことによる「メリット」「デメリット」について、ご紹介しました。
転職エージェントは業界を問わなければ、数多く存在します。
しかし、効率よく転職をすすめる為には、経理の転職に向いた転職エージェント経由で職探しをするのが良いでしょう。
転職エージェントに登録しても、応募者がお金を支払う必要はないので、迷っている場合には是非登録しておくことをオススメします。