現在会社員として働いている人の中で、手取り15万円程度しかもらってない…という人は、実はそれなりに存在するもの。
およそ月収19万円程度の人が、諸々引かれて結果残るお金が15万程度に治まることになるでしょう。
2019年の秋頃、「手取り15万円」の話題がバズったことが象徴するように、手取り15万円は人が苦悩する収入のラインなのです。
実際のところ手取り15万で幸せな人間らしい暮らしはできるのか。
もし手取り15万円が苦しいと思うなら、その手取り15万円を抜けるための対応策を考えていきましょう。
手取り15万円の控除例
手取り15万円となる前に、会社員や公務員は様々な保険料や税金を控除されることになります。
いったい何がどれくらい引かれた結果手取り15万円という結果になるのか。
例を見てみましょう。
賃貸紹介サイト、HOMESが具体的に例を提示してくれているので、その例を参考にしてください。
<月収19万円の人が控除される額と手取り額の例>厚生年金保険料:1万7,385円
健康保険料:9,405円
雇用保険料:570円
所得税(源泉徴収税額):3,410円
住民税:6,731円手取り額:15万2,499円
参考:手取り15万円程度の人の一人暮らしの生活とは?
月収から4万ほども引かれてしまうとなると、やはり生活は手取りベースで考えなければいけない、ということがわかりますよね。
都内で手取り15万円では生活できない?
これが今回「実家ぐらし」の人なら手取り15万円でも、あまり問題ないかもしれません。
しかしこれが生活費を自分で賄う「一人暮らし」ともなるとどうでしょうか。
都内で一人暮らしは厳しい?
しかしこれが、一人暮らし、それも都内で一人暮らしともなると、手取り15万ではかなり苦しくなります。
都内で賃貸を借りるとなると、最低でも家賃5万程度かかるでしょうか。
ここからさらに食費や電気代など固定費が引かれることを思うと、15万円は苦しいです。
生活はできるかもしれませんが、生活するのでいっぱいいっぱい…なんてことが考えられます。
「手取り15万円の沼」にハマると抜け出すのが難しい
手取り15万の世界はもはや沼です。
一度入ってしまうとそこから抜け出すのが難しい。
手取り15万の世界は、どこか心地よく、抜け出し難い秘密があります。
お金がない、時間もない、体力もない状態は考える力を奪われる
手取り15万でお金がなくて生活を切り盛りするので精一杯。
お金がないからあくせく働いて、時間もない。
たくさん働くから体力もない。
そんな状況では、自分の生活をより良くするための改善策も思いつきません。
それでは、手取り15万円の世界から抜け出す手立ても見つけられませんから、まるで沼にはまり込んでいるかの状態というわけです。
「現状維持」でいっぱいいっぱいになる
つまり手取り15万円の世界で暮らしていると、現状維持するのに全力を使ってしまうということです、
手取り15万円の世界を抜けるためには、一度現状を捨てる覚悟をして、それ以上の世界に上がる覚悟が必要なのです。
手取り15万円で幸せな暮らしはできるか?
問題は、手取り15万で今後も暮らしていけるのか?
ということより、問題は「手取り15万円で幸せに暮らしていけるのか」ということが大切です。
いっぱいいっぱいではなく、手取り15万円でもある程度余裕をもった、人間らしい生活ができるかということです。
幸せの定義は難しい
とはいえ、幸せの定義は難しいです。
家賃数万円の狭い家でも、趣味に囲まれた暮らしができていれば、それだけで幸せという人も言えるでしょう。
一つ間違いないのが、人の幸せは、「周囲にいる人」の質で変わってしまうということ。
人が多い東京で、きらびやかでキラキラした生活を幸せの基準にしてしまうと、手取り15万ではその生活は不可能です。
休みと給与のバランス
手取り15万円でも、一週間のうちで数日、数時間しか働いていない人は、残りの時間がすべて自分のものということで、ある程度幸せを感じる人もいるかもしれません。
対して、週7日フルで働いて、それでようやく手取り15万円では、とても幸せとは言えないですよね。
休みなく働いて手取り15万円の人は、自分の今後の働き方について少し考えたほうがいいでしょう。
将来の展望も幸せと関係あり
手取り15万で働いて、今後すごいスキルが身につく、今後勤務期間が伸びれば収入も劇的に上がるなら良いですが、今後ずっと手取り15万円の時代が続くようなら考え直した方が良いです。
または今後叶うかもしれない夢のために、今は手取り15万で我慢して働いている人も、それはそれで幸せな未来のための準備期間といえるでしょう。
しかし問題は、将来になんの展望もなく、ただダラダラ働いているだけの人です。
そうしてただ人生を浪費しているだけの人は、今すぐでも現状を変えるための努力をはじめてください。
ホリエモンが指摘した「低賃金の悲劇」
日本がおわってんじゃなくて「お前」がおわってんだよwww / 12年勤務して手取14万円「日本終わってますよね?」に共感の声 「国から『死ね』と言われているみたい」「日本はもはや発展途上国」 (キャリコネニュース)…
「いま」を見つけよう – https://t.co/0lZL3DLZI0— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) October 7, 2019
手取り15万円ではないですが、ホリエモンは手取り14万円の人向けに上のようなツイートをして、炎上しました。
元投稿の人はガールズちゃんねるに、「がんばって働いても手取り14万円で、日本終わってますよね」という書き込みをしました。
参考:手取り15万円以下の人
ホリエモンの意図としては、「大して情報を調べもせず、手取り14万円に甘んじているお前が悪い」ということでした。
確かに、「手取り14万円で苦しい」と思っているなら、なんとか努力で改善するべきです。
手取り14万円の世界を変えるのって、実は結構簡単なんですよ。
「見栄の張り合い」で消耗する日本
手取りが低くて苦しんでいる人の多くは、「見栄を張る」目的で浪費しています。
お金もないのにブランド物を買って、お金があるように振る舞って、タワーマンションにあこがれて。
こうした部分の無駄な出費を省くことができれば、一気に生活は楽になるはず。
手取り15万で甘んじるべきではないですが、「見栄」にお金を使うのは例え年収1000万円になってもやめるべきです。
手取り15万円で苦しむ大きな理由の一つは「雇用形態」にあり
手取り15万しかもらえず苦しんでいる人の多くがその「雇用形態」に問題があります。
都内でまともな会社で正社員として働いていれば、手取り15万円以上もらえて当然です。
しかしこれが派遣社員やパート・アルバイトとなるととたんに苦しくなります。
非正規雇用で働いている人は、今すぐでも正社員雇用を狙うべきです。
非正規から正社員登用専門の転職エージェントを活用する
数多く存在する転職エージェントの中には、「非正規社員から正社員へ切り替える」専用の転職エージェントも存在します。
非正規から正社員へ転身するには、「未経験可」の求人を見定める必要があります。
しかし非正規雇用から切り替える転職エージェントには、そうした手間が必要ないのもひとつメリットです。
ハタラクティブ
「非正規社員から正社員」を考える時役立つ転職エージェントの一つが「ハタラクティブ」です。
ハタラクティブには「未経験可」の求人がたくさんあります。
これまで正社員として働いた経験がない人も、ハタラクティブで求人を探すことで問題なく正社員としてこれから働いていけるはずです。
生活を見直して手取り15万円を脱する
今回私がお話したかったのは、「手取り15万円」で悩んでいるなら、今の暮らしを見直して改善するべきということでした。
今の現状で困っているなら、現状のどこに問題があるのか考えて、そこでわかった問題点を解決するためのアプローチを行ってください。
働き方はこれでいいか?
今の働き方は、状況と照らし合わせて考えた時適切な働き方でしょうか?
もっと給与がもらえる働き方があるのでは?
または、今の仕事をしながらできる副業があるのでは?
暮らしの中に無駄はないか?
働き方を考えて、収入を増やすことを考えるのと同時に、「暮らしの中に無駄はないか?」も考えてください。
削れる固定費があるのではないか、見栄を張るために無駄遣いをしているのではないか、すべてを見直せばきっと大きな節約につながるはず。
手取り15万 まとめ
今回は、手取り15万円で苦しむ人のために、「これから」を考えるヒントをたくさん紹介しました。
手取り15万円しかないことに苦しいなら、改善策を考えて、その改善策を積極的に行うべきです。
何もしないままでは、ただただ時間が通り過ぎていくだけ。
時間という大きすぎる資産をなげうつべきではありません。