「今の仕事が楽しくない」
などの理由で、今後転職することを考える方も多いでしょう。
しかし転職したいという強い思いはあるものの、どの仕事に転職すればいいのかわからない。
自分に合う仕事の見つけ方もわからない、という方も多いはずです。
転職は人生において大きな決断ですから、いざ転職する段になって二の足を踏むのも当然です。
今回は転職を希望しているが、自分に合う仕事がわからない方のために、「自分に合う仕事の見つけ方」についてご教授します。
やりたい仕事を見つけるのは、たしかに何も考えていない状態では難しいです。
自分にとっての適職を見つけるために絶対必用なのは、何より「自分についてしっかり知ること」ここにつきます。
武田信玄の言葉です。
敵を知り己を知れば百戦殆うからず
自分に合った仕事を見つけるには「自分のこと」をよく知ること
すでに結論を言ってしまった感もありますが、自分に合った仕事を見つけるには何より「自分のことを正しく理解すること」です。
自分の適性、自分が希望する条件、自分がやるべき仕事、それらを正しく自覚できれば自分にあった仕事を見つけるなんて難しくないです。
転職ではいつも言われることですが、まず最初にやるべきなのは「自分のことを見つめ直す」ことです。
自分にとって仕事とは?
自分が持っている能力とは?
自分はどんなところで幸福を感じるのか?
そういった自分の価値観や自分のスキル、自分の考えを知るところから、まずあなたの仕事探しは始まるのです。
自分に合った仕事の見つけ方
それではここから具体的に、自分に合った仕事の見つけ方を紹介します。
自分に合う仕事の種類は、その人によって違うもの。
これから紹介するやり方で、自分だけの適職を見つけてください。
自分の得意なことを仕事にする
自分に合った仕事とはつまり、自分の脳力を活かして働ける仕事です。
できればその仕事で働く中で、結果を残すことで満足感、充足感まで得られればさらに望ましいです。
そうした仕事を見つけるには、「自分の得意なことはなんだろう」と考えるのが一番です。
得意なことを仕事にすることで、意識せずに仕事で良い結果を残せて、仕事の満足感も得られて、給与も上がりやすくなり、モチベーションも上がりやすくなります。
ですから単純に、自分に合う仕事を探している方はまず「自分の得意なこと」を考えるのが良いでしょう。
過去自分が「楽しい」と思った仕事は?
得意なこと、と言われてもピンとこない方も多いでしょう。
得意と言うとわからなくても「楽しい」と言い換えれば、自分に合う仕事のヒントが見えてきませんか?
過去自分がやったことの中で、楽しかった業務、楽しかった作業はありませんか?
そうした楽しいという気持ちを抱く時点で、それは得意と言い換えることができます。
結果的に実績を残すことができずとも、「楽しい」と感じる時点でそれは才能があるということです。
努力しなくてもできたことは?
得意なことでピンと来ない方は、「努力しなくてもできたこと」と言い換えてみましょう。
意識して努力せずとも、それなりの結果を残せた経験はありませんか?
努力して結果を残せた作業は、「普通」です。
しかしこれが「努力せずとも結果を残せた」となると、それは「得意」と言って間違いありません。
たとえその時はなんとも思わなかったとしても、楽しくともなんともなかったとしても、「努力せずともできたこと」を仕事にするのをおすすめします。
その仕事が、あなたにとっての「合う仕事」の可能性がとても高いからです。
自分が必要とされる仕事で働く
あなたが、仕事で得られる満足感のなかでとても大切なことがあります。
それが、「職場であなたが必要とされていているか否か」ということです。
職場であなたが必要とされておらず、「この仕事自分がやらなくてもいいよな…極論AIがやったほうがいい…」なんて気持ちで働いていると、その仕事で得られる満足感は少ないでしょう。
たとえ、本当は違ったとしても、「この仕事は自分にしかできない」と感じる仕事ができていたなら、その仕事はあなたに合った仕事です。
仕事を選ぶにあたって、「ここで自分は働いて、職場に必要とされるか」を考えてみるのも良いでしょう。
「理想通り」の会社は諦めること
自分に合った仕事を探す時に考えるべきことがあります。
それは、100%理想通りの仕事で働くのは諦めることです。
仕事を探す上で様々な求める条件があると思いますが、その条件すべてを満たした仕事で働くことはできないと知るべきです。
どこかで自分の求める条件を諦めることになるはず。
家さがし、恋人探し、職探しすべてに共通することですが、「なにかを得れば、何かを諦める」ことになります。
あなたにとって理想通りのしごとは、実はどこにも存在しないのです。
求人を徹底的に研究すること
自分に合った仕事に転職するためには、事前の仕事選びがとても重要になります。
転職してから「違った」と思うのは遅すぎるのです。
実際に転職する前に、ここで働くとどんなポジションで、どんな仕事をすることになるのか。
できればどんな人と働くことになるのかなど、同僚や上司のことも調べておくべきです。
これは「仕事内容」とは違う部分ですが、働きやすい職場で働くためには絶対に必要なことです。
適職診断を受けること
自分に合った仕事で悩んだ時は、転職サイトなどのサービスが提供する「適職診断」を受けるのも一つの手です。
適職診断にはいくつかの種類があるので、一つだけでなくいくつか受けてみるのも良いでしょう。
キャリアインデックス「適職診断」
求人サイトのキャリアインデックスが提供する適職診断は、39の設問に答えれば適職診断を受けた人に向いている職種を総合的に診断します。
自分でも気づいてなかった可能性を教えてくれることもあり、転職するにあたって「自分に合った仕事」で悩んでいる人はぜひ受けてもらいたいです。
39もの設問に答えることになるので、それなりに時間がかかってしまうものの、だからこそ真の「自分の可能性」に辿り着くことができる可能性が高まります。
マイナビ転職「ジョブリシャス診断」
マイナビ転職が提供する診断を受ければ、20の設問に答えるだけで、27のジョブタイプ別に利用者の適職をディグ(探)ることができます。
イラストも凝っていて、気軽に診断することができます。
それほど真剣に診断いたいわけじゃない…くらいのテンションで受けるのに適した適職診断かもしれません。
「好き」を仕事にするのは危険
よくある勘違いで「好きな仕事」が、向いている仕事だと考える方もいるでしょう。
しかし実は「好き」と「向いている」は別です。
どれだけ強く好きな仕事だったとしてもそれは、向いているとは限らないのです。
好きを仕事にすると嫌いになるかも
好きなことで仕事をしていると、時にその好きが嫌いになることがあります。
仕事というのは得てして辛いもの。
好きなことで辛さを感じてしまうと、結果的に以前好きだったその「好き」が嫌いに変容することも。
例えば、私は映画が大好きなのですが、以前仕事で映画についての記事を書いたことがありました。
最初はとても楽しかったのですが、書いているうちに自分の理想通りの仕事ができないもどかしさや、時間に追われることなどでストレスを感じるようになりました。
大好きだった映画についての記事を書いていたのに、です。
私はその時好きを仕事にする危険性について、身を持って理解しました。
好きな仕事で結果を出せないと苦しい
好きなことでたとえ楽しく仕事していたとしても、その仕事の中で結果を出すことができないとしたら、その結果が出ないストレスで嫌いになるかもしれません。
好きな仕事を、やる気まんまんでじっくりやっても、その仕事がお金にならない…。
そんなことが続いたら、嫌でもその仕事を嫌いになってしまいますよね。
自分に合った仕事は「仕事に対する認識」で変わる
自分に合う仕事というのは、その人が持つし大事に対する認識で変わります。
仕事に対して、どんな考えを持っているのか。
仕事を通して、どんな未来を迎えたいのか。
仕事に対して何を求めているのか。
そういった内容を考えることで、あなたにとって合う仕事が見つけられるはずです。
仕事でキャリア、実績と得られる充足感が欲しい
例えば、仕事をすることでキャリア、実績といった、後に語れるものを欲している人は、「評価制度」をメインに仕事を選ぶべきでしょう。
どんな仕事で、どれだけ実績をあげれば、どれだけ評価されるのか。
そうした評価制度に関するルール付がしっかりなされた仕事が、あなたにとって働きやすい「合う仕事」と言えるでしょう。
逆に評価制度がぼんやりした会社で働いても、あなたの仕事で出した実績に対してFBが得られず、仕事のなかで不満が募るばかりになってしまいます。
仕事にはワークライフバランス重視で「生きやすさ」を求める
仕事には、生きる上で多くを求めないという人も多いでしょう。
かく言う私もそうです。
そういった人が「自分に合う仕事」を探す時考えるべきなのは、転職先はワークライフバランスのとれた職場か?ということです。
勤務時間が長い、残業が多い、土日祝日出勤が多いなど、日々の生活のほとんどを仕事に追い回されるような職場は、ワークライフバランスがとれた職場と言えません。
仕事にはやりがいなどより、何よりワークライフバランスである…という人にとってとてもじゃないけど「合っている」とは言えません。
仕事は人間関係重視
仕事には、チーム感、人間関係の充足を求めるという方もいらっしゃるでしょう。
そういった方は、「チームで動く仕事」を探すべきです。
例えばチームで行う店舗開発の仕事。
例えば創業魔もないベンチャー企業で働くなど、チームで結束することが求められる仕事こそ、人間関係を重視する方に合っていると言えます。
転職の可能性を閉じるも開くも自分次第
転職する上で、転職する先の仕事があなたにあっているかあってないか。
合っている仕事に転職できるかてきないか。
それはあなたの行動によって変わります。
転職成功の可能性を閉じないためにも、転職活動を正しく行って、良い結果を残すための努力を惜しまないようにしてください。
悩んだら転職エージェントに相談
ここまでの説明を読んでもまだ、自分に合う仕事を見つけることができない方も多いと思います。
なぜ自分に合う仕事を見つけることができないかというと、それは「自分のみの判断で考えているから」です。
自分だけの考えで出す答えなんて、たいがい間違いです。
正しい答えを出すためには、なるべく転職に詳しい第三者の意見を取り入れることが必要です。
そして適職に関する相談を持ちかけるのにうってつけの相手が、転職エージェントに在籍するキャリアアドバイザーです。
キャリアアドバイザーに相談すれば、相談者のスキルやキャリアを客観的に見て「適職」を教えてくれるはずです。
相談は無料ですし、知り合いに相談相手が思いつかない方は、「キャリアアドバイザーへの相談」を一つの選択肢として考えておいてください。
転職成功者は皆「第三者の目線」を取り入れている
転職活動を成功させた人のほとんどが、「第三者の意見」「第三者の目線」を取り入れています。
自分の判断のみで「自分に合う仕事」を決めてしまうと、結果的に転職でミスマッチを起こしてしまいます。
一人で判断することなく、第三者の目線を頼りに転職するようにしてください。
You Tubeでも「自分に合った仕事の探し方」に関する動画は多い
最近はYouTuberも多彩な情報を提供してくれていますが、中には「自分に合う仕事の探し方」を教えてくれるYouTuberがいます。
本当にたくさんいるので、中でも人気の動画を2つほど紹介したいと思います。
堀江貴文のQ&A「天職の見つけ方!?」〜vol.610〜
数々の人生経験の持ち主(逮捕歴あり)のホリエモンこと堀江貴文が、天職の見つけ方をアドバイスしてくれる動画です。
堀江さんは動画のなかで、「好きを仕事にするリスク」について説明しており、私もそのリスクについて同意です。
迷ったらこちら!性格別 仕事選びの科学
メンタリストのDaigoが、仕事選びに関するアドバイスをしてくれます。
Daigoの動画すべてに共通していることではありますが、世界中の研究に基づいてアドバイスしてくれるのが嬉しいですよね。
自分に合った仕事の探し方 まとめ
今回は、転職したい気持ちが強いが、「自分に合う仕事がわからない」という方に向けて自分に合う仕事の見つけ方を説明しました。
自分に合う仕事といっても、その人がどんな経験をしてきて、何に喜びを感じるかなどで変わってきます。
転職でミスマッチを起こさないためにも、自分のみの判断で転職せず、転職に詳しい第三者の意見を取り入れながら転職活動を進めるようにしてください。