現在も転職活動真っ最中の方は多いはず。
転職して、次なる会社で社会の一員として働くからには、仕事が楽しくてやりがいのある、意味のある仕事に就きたいと思われる方もおられるでしょう。
そんな方のために、研究に基づいた転職のコツを紹介する海外のキャリアガイドサイト「80,000 Hours」が、研究に基づいた天職の見つけ方を教えてくれています。
天職を見つけるためにあなたが心がけること
80,000 HoursのCEOであるBenjamin Todd氏の言葉によると、
直感的なひらめきで考えれば、天職とは情熱を注げる仕事だと想像できます
とのことです。
しかし、人によっては「簡単で稼ぎの良い仕事こそ天職」だと考える人もいると、Todd氏は話します。
天職を見つけるために心がけるたったひとつのことは、「自分も他人も幸せになる仕事に就く」ということです。
Todd氏は、収入や情熱がいくら高くとも、仕事への満足感が高くなるわけでもなく、その仕事が天職だとは言えないとのこと。
「自分も他人も幸せになる仕事」とはどんな仕事か、6つの要素から考えていきましょう。
天職に転職するためには?
天職の定義は難しいですが、今回はTodd氏の言葉どおり、誰もが幸せになり情熱を注げる仕事の観点から考えていきましょう。
「ゾーン」に入れる仕事に就く
「ゾーン状態」とは、主にスポーツ用語。
集中の局地に至った状態のことを指します。
フロー状態とも呼ばれるこの状態に入りやすい職業こそ、あなたにとって天職だと言えます。
ゾーンに入りやすい、魅力的な職場の条件としてよく挙げられるのは、
- 仕事を実行する方法を自由に決められる
- タスクが分かりやすく、最初から最後まで明確に定義づけられている
- あらゆる種類のタスクを含む、多様性のある仕事を与えられる
- フィードバックを得られる
これらの要素です。
仕事の実行方法を決められて、タスクが定義づけられており、仕事に多様性があり、その仕事にフィードバックを得られるとあれば、確かに集中できる心地よい仕事と言えるかもしれません。
誰かの助けになる仕事に就く
上で述べた魅力的な仕事を構成する4要素を満たす仕事は確かに多いです。
アナリスト、ファッションデザイナー、テレビのディレクターなど、高収入な職業の人たちは、4要素と合致した仕事だと言えます。
しかし、それらの仕事に就いている人に聞いてみると、自分の仕事に意味を見いだせてないそうです。
逆に意味を見いだせる仕事としては、消防士や助産師、脳外科医など。
どの仕事も、「人を助けている」という実感を得られる仕事ですよね。
「ボランティア精神の強い人ほど、うつになりにくい」と言われています。
幸せな仕事に就くためには、人の助けになる仕事を探すべきなのです。
特技を仕事にする
得意なことを仕事にすれば、仕事で満足感を得やすくなります。
仕事が得意なジャンルということもあり、意味のある大きなプロジェクトに参加しやすくなったり、多くのタスクを請け負ったり、強気の賃金交渉を行うこともできます。
ですがすでに得意なことを仕事にするよりも、今後も能力に伸びしろのある潜在的な能力を活かせる仕事を見つけることが何より大切です。
同僚が協力的
良い人間関係は、そのまま人生の満足度に深く関係します。
いくら仕事内容に満足していても、同僚や上司とソリが合わなければ、仕事から満足感を得るのが難しくなるでしょう。
天職を見つけるためには、「同僚から強力を得られるかどうか」を一度考えてみるべきでしょう。
仕事で欲求が満たされること
仕事の満足感を得るには、同僚の問題であったり、集中できる仕事を見定めるのはもちろん大切です。
しかし、一方で「十分な賃金」、「通勤時間が短い」、「労働時間が長すぎない」、「仕事が安定している」など、基本的な要素を満たしていることも重要です。
いくら他要素が十分でも、基本をクリアしていないなら良いとは言えないということです。
プライベートを充実させられる仕事につく
これまで述べた5つの要素。
これらの要素は天職を構成する重要な要素です。
いくつかの要素しか満たしてなかったとしても、満足感を得られる要素が残っています。
それは「仕事によってプライベートが充実する仕事か」ということです。
たとえ、フロー状態に入れない仕事でも、他人のためになるのか疑問を持ったとしても、あなたの「残りの人生を共に歩むことができる仕事」に就くことができれば、それが天職なのです。
人のことばかり考えていてはダメだし、自分の幸福を追求するのが大切だということですね。
自分が幸せなら、他人にもその幸せが波及するはずです。
まとめ
「他人も自分も幸せになる」ことを観点に考えれば、あなたが就くべき天職が見えてくるのではないでしょうか。
天職を見定めるためには、一つの条件に固執せず、多角的な条件で職業を見つけましょう。