美容師の転職の際に、「志望動機」「面接対策」で悩んだことはありませんか?
美容師はかなり活発に転職が行われている業界なので、転職を経験した方、これから転職を考えている方など、たくさんいると思います。
今回は、転職を考えている方に向けて志望動機の書き方、面接で気を付けるポイントをご紹介いたします。
美容師の転職での志望動機の書き方
ここからは美容師の転職の際の志望動機の書き方のコツをご紹介します。
志望動機を書くのって意外に難しいですよね。
POINT
- 現在美容師として働いている方
- ブランクがあり、再度美容師として働きたい方
上記2つのパターンでの、それぞれの書き方のコツをご紹介します。
現在美容師として働いている場合
現在美容師として働いている場合は、下記のように理由を明確に伝える事で、相手に伝わる文章を書くことができます。
POINT
- 数あるサロンの中から選んだ理由
- どれだけのスキルがあるか
- 現在の売り上げ状況
特に「なぜこのサロンでなくてはいけないのか」という理由はしっかり考えた方が良いです。
どこのサロンにも当てはまるような志望理由だと、「うちのサロンじゃなくてもいいのかな」と思われ、評価が下がってしまいます。
なので、しっかり考え面接官が納得するような志望理由を考えましょう!
ブランクがある状態で転職活動をする場合
美容師の中には、結婚や出産を機にやむを得ず退職した方が多くいます。
落ち着いた段階で、美容師として再度働きたいと考えている方も多いです。
再就職、もしくはパート、アルバイトと柔軟な雇用形態で働ける美容室も増えていますので、育児をしながら働ける環境が整っています。
ブランクがある方は、「ブランク期間にどれだけ美容師として働きたくなったか」という想いを伝えられると良いです。
きちんとブランクがある理由が説明できて、「美容師が好きでまた働きたい」という気持ちが伝われば面接官の印象もかなり良くなるでしょう。
美容師の転職の志望理由の例文
ここでは志望動機の例文をご紹介します。
ただ丸パクリをするのではなく、ご自身の言葉で書き換えてみてください。
志望動機の例文①
「私は約5年間にわたり、美容師アシスタント、スタイリストとして勤務した経験があります。
以前の職場では、カット、カラー、パーマ、縮毛矯正などの業務に携わってきました。
私はカウンセリングを重視しており、お客様一人一人に合ったヘアスタイルを提案することを心がけていました。
以前の職場で培った技術は、貴社で美容師として勤務するうえでも活かすことができると考えております。
結婚、出産を機に美容師の仕事からは遠ざかっていますが、育児が落ち着き次第、再度美容師として働きたいと考えておりました。
育児の合間を活用し、最新スタイルのチェックや勉強会の参加をし、技術力の維持に努めています。
貴社に入社できましたら、売り上げに大きく貢献できるスタイリストになりたいと考えております。」
志望動機の例文②
「私は美容師アシスタントとして、約1年間働いてきました。
現在の職場では、シャンプーやカラーの業務を行っています。
私が貴社を志望した理由は、ヘアスタイルを提供するだけでなく、ネイル、リラクゼーションの施術も行っており、お客様をトータルでサポートできる点に魅力を感じたからです。
貴社に入社できましたら、美容師という枠におさまることなく、お客様の魅力を最大限に引き出すサービスを提供して行きたいと考えています。」
志望動機の例文③
「私は3年ほどスタイリストとして勤務しています。
幅広い客層を担当しており、技術やカウンセリング能力には自信があります。
今後のキャリアを考えたときに、人気エリアにある貴社で自分の実力を確かめたく志望させていただきました。
ぜひ一度、面接の機会をいただけましたら幸いです。」
美容師の志望動機で避けた方が良い文章
美容師の志望動機で避けた方がいい内容をご紹介します。
志望動機の書き方ひとつで合否に大きくかかわってくるので、「中々書類選考に通らない」という方はぜひご覧ください!
サロンを志望する理由が曖昧になっている
履歴書を拝見すると、志望理由が曖昧になっている方がとても多いです。
よくありがちなものに、「社風に共感した」というものがありますが、この表現は避けた方が無難です。
「社風に共感した」というのは、志望動機に書く方が多いので、面接官も見慣れています。
「志望動機を使い回している」と相手が感じてしまうと、一気に印象が下がってしまい、書類で落ちてしまう可能性もあります。
具体的に、この会社でないとだめな理由を書くようにしましょう!
学ぶ姿勢が感じられない文章
志望理由に「教育制度が充実している」など会社からの指導を期待した表現を書く方が多いですが、書かない方が良いです。
自発的に技術を学ぼうという姿勢が見えないため、「受け身な人なのかな」という印象を与えてしまう可能性があります。
美容師は自主性が求められる職業なので、「受け身な人」と思われてしまうと、転職を成功させることは難しくなってしまいます。
なので「カットの講習会に参加している」など主体的に技術の習得に取りくんでいることをアピールすると良いでしょう。
美容師の仕事と関連がない内容を織り込んでいる文章
まれに志望動機の中に、学生時代の部活動の話や、趣味の話を入れた履歴書を目にします。
自分がどんな人なのかをアピールしたいのだと思いますが、面接官が知りたい事とずれてしまっています。
美容師の仕事に関係のない話は控えて、面接官が知りたい事だけを書くようにしましょう。
美容師の転職の際の面接の注意点
書類審査が通って無事面接まで進めたとしても、面接で落ちてしまっては意味がありません。
面接は転職活動をする上で避けては通れない、とても大事なものです。
なので、今回は面接を受ける際に注意すべきポイントをご紹介しますので、ぜひ転職活動に役立てて下さい。
面接時の服装は清潔感を意識
面接時の服装は、清潔感を意識することが大事です!
また、そのお店の雰囲気に合った服装をする事もポイントです。
面接先のスタッフとあまりにも系統の違う服装で来てしまうと、「なんか雰囲気が違うな」と面接官に思われてしまう可能性があります。
無難なのはきれい目な格好をする事です。
スーツを着る必要はありませんが、きれい目な格好をしていればまず印象が悪くなることはありません。
なので、おしゃれをしたくなる気持ちもわかるのですが、面接の際は清潔感のあるきれい目な格好で臨むようにしましょう!
髪色も美容師であれば自由なので、個性的な髪色にしている方もいると思いますが、面接の際にはお店の雰囲気に合わせて違和感のない髪色で臨みましょう。
訪問は5分前を目安に
面接の訪問時間は遅すぎるのも早すぎるのもNGです。
美容室は忙しいお店が多いので、面接時間ギリギリまでお客様の施術に入っている事がよくあります。
なので、早く着きすぎるとお店にとって迷惑となってしまう事があるのです。
面接時間ギリギリに到着するのも印象は良くないですが、早く着きすぎるのも迷惑となる可能性があるのも覚えておきましょう。
5分前に受付に到着するくらいが一番印象良いです。
到着時間は意外に相手の事を考えず、早く着きすぎてしまう人も多いので、5分前に到着するよう意識して行動しましょう!
遅刻しそうなら速やかに連絡する
遅刻してしまうのはとても印象が悪いです。
せっかく書類選考を通過したのに、面接に遅刻しただけで本来受かるはずだったものも受からなくなってしまう可能性があります。
美容室はお客様を相手にする商売なので、とても時間には厳しいです。
面接に遅れた時点で、「この人は普段から遅刻する人なのかな?」と思われてしまいます。
そう思われてしまうと、内定をもらえる可能性はかなり低いです。
なので、時間にはかなり余裕をもって行動するようにしましょう。
面接先のサロンの最寄り駅には、交通機関の乱れなども考えられるので、出来れば60分前に着くように行動するようにしてください。
どうしても遅れそうなら、遅れそうとわかった段階で電話にて連絡してください。
その際、「謝罪の言葉」「現在の状況」「到着予定時刻」を必ず伝えるようにしましょう。
誠実な対応をする事で、印象が良くなる事があるので、「もう駄目だ」と諦めずに誠実な対応を心がけ電話してください。
スマートフォンはマナーモードにしておく
基本的な事ですが、スマートフォンは必ずマナーモードしておいてください。
音が鳴ってしまうと、とても印象が悪いです。
バイブレーションの音が鳴ってしまうのもあまり良い印象は与えないので、できればサイレントモード、もしくは面接前に電源を切っておくこともおすすめです!
表情や話し方に気を付ける
美容師は接客業なので、明るい表情やハキハキした喋り方がとても重要です。
相手の目を見て元気よく話すようにしましょう。
相手の目をみると緊張してしまうという人は、面接官の鼻のあたりを見るようにすると緊張しないで喋ることができます。
面接で緊張しやすいタイプの方は、ぜひ一度試してみてください!
また、面接でぼそぼそ喋っている、笑顔が全くなかったりすると、「この人はお客様にもこんな態度で接するのかな?」と思われてしまいます。
美容師はお客様と直接関わる職業なので、感じの良い方が好まれるのです。
なので、面接に慣れていない方は、面接練習をしてもらって第三者にアドバイスをもらうようにしましょう。
アドバイスをもらうことで自分では気づかなかったダメな部分に気づくことができ、練習を重ねることで自信がつくので、好印象を持たれやすい振る舞いができるようになります。
あなたに合った美容師の転職先を見つける方法
美容室は全国に約25万件あり、求人を出しているサロンもかなりあるので、自分に合ったサロンを見つけるのもとても大変ですよね。
求人票に書いてある事だけを鵜吞みにして転職活動をしてしまうと、転職後に「思っていたのと違う」となってしまいがちです。
なので、良い転職先を見つける方法をご紹介しますので、ぜひ転職活動に役立ててください。
サロン見学をする
面接を受ける前には必ずサロン見学をしてください。
サロン見学をすることで、実際に働いているスタッフの雰囲気、詳しい労働条件などを直接聞くことができます。
特にスタッフの雰囲気などは求人票を見るだけでは絶対にわからないので、必ずサロン見学した方が良いです。
美容師の退職理由で1番多いのが「人間関係」なので、サロン見学でスタッフの方と喋ることで、ある程度の雰囲気を知ることができ、ミスマッチを防ぐことができます。
良い転職を実現させるためにも、サロン見学を積極的にしていきましょう!
勤務条件を確認する
勤務条件の確認も必ずしてください。
美容師はサロンごとに給料形態が全然違うので、歩合率、フリーのお客様は歩合に入るのか、税抜きの売り上げからの歩合か税込みの売り上げからの歩合になるのかなど、細かいところまで聞くようにしましょう。
毎月の新規のお客様の数、どのくらい新規に入客できるかなども聞いて、入社後に後悔のないようにしましょう。
アシスタントの方であれば、スタイリストになるための条件、勉強会の日数、給料面を聞くようにしましょう。
自分が描く美容師像を考える
転職活動をする上で大事なのが、「自分の描く美容師像を考える事」です。
「原宿、表参道、代官山のような最先端をいくヘアスタイリストになりたい」
「地方で地元の方に愛される美容師になりたい」
など、人それぞれ思い描く美容師像は違うと思います。
私はどちらかというと地域密着型のサロンでお客様に寄り添った美容師になりたかったので、都心ではないサロンに就職しましたが、人によっては「雑誌に載るようなサロンで働きたい」という夢を持った人もたくさんいると思います。
そういった方が地域密着型のお店に転職してしまうと後悔してしまう可能性があるので、自分の本当にやりたい事ができるサロンに内定をもらえるまで、転職活動を続けるようにしましょう!
志望動機、面接対策をしっかりして、美容師転職を成功させよう!
今回の記事では、志望動機の書き方、面接の際に注意するポイントをご紹介しました。
志望動機や面接は転職活動をする上でとても大事なポイントなので、ぜひ本記事を参考にしていただければ幸いです。
皆さんの転職活動が上手くいくことを願っています!