美容師の皆さん。
「お給料が安い」「休みがもっと欲しい」など様々な理由で転職を考えている方、いらっしゃいませんか?
実際、美容師は他業種の方と比べると転職をする人がかなり多い職種です。
業界的に常に人手不足なので、転職自体はかなりしやすい業界ですが、美容師自体を辞めてしまい、異業種に転職する方も多くいます。
今回は転職を考えている方に向けて、美容師から異業種に転職をした私がおすすめの転職先や気を付けるポイントをご紹介します。
美容師の転職で気を付けるポイント
転職した後に、「思っていた会社と違う」「前の会社に戻りたい」と、後悔してしまう方も多いです。
一度入社してしまうとすぐには辞めづらいので、納得のいく会社に入社したいですよね?
100%納得のいく会社に入社することは難しいですが、少しでも自分に合った会社を選ぶ方法はあります。
今回は元美容師の私が、転職をする際に気を付けていたポイントをご紹介します!
希望条件に妥協をしない事
希望条件に妥協をしない事はとても重要です!
例えば以下のものがあります。
POINT
- 給料は最低いくら
- 年間休日は何日ほしい
- 福利厚生がしっかりしているか
- 拘束時間は長くないか
上記のように自分の中で、譲れない条件はありますよね?
希望条件を妥協して入社してしまうと、転職しても今の職場と同じような悩みを抱えることになります。
なので、転職活動は焦らずに自分の希望する条件の会社が見つかるまで続ける事が大事になってきます!
自己分析をしっかりする
自己分析をすることで、どんな会社に入社したいかわかります。
例えば以下のように、しっかり分析することで、自分が求めている転職先が明確化され、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
POINT
- 安定を求める
- 成長を求める
- 将来性を求める
- 将来独立しやすい会社に入社したい
- 人間関係が良い職場に入社したい
私は美容師としての将来に不安を持ち、IT業界に興味を持ち転職を決めました。
皆さんもしっかり自己分析をして、納得のいく環境で働きましょう!
知り合いに相談する
知り合いに転職の相談をすると頭が整理され、自分がこれからどうすべきかの答えが見つかる場合があります。
また、客観的な意見がもらえるので、1人では考えつかない事に気づく可能性もあります。
もしくは、転職エージェントに相談する事もおすすめです!
転職エージェントの方は転職のプロなので、一人一人の悩みに応じて最適な転職先を紹介してくれます。
会社との繋がりも豊富なので、自分で探すよりもスピーディーに転職先を紹介してくれますよ。
転職活動をしているが中々うまくいかない、という方はぜひ一度転職エージェントを使ってみてください!
美容師の離職率はとても高い
美容師はデータで見ても離職率が高いことがわかっています。
特に女性はワークライフバランスを求める傾向が強いので、離職してしまう傾向が強いです。
様々な理由で美容師を辞める方はいますが、なぜ辞めてしまうのか解説していきます。
3年以内に80%が辞めてしまう
厚生労働省の調査によると、美容師の離職率は1年以内で約50%、3年で約80%の人が退職や転職をしています。
実際に私の美容専門学校時代の友人も、8割くらいはもう美容師をしていないので、このデータは信頼性がとても高いです!
当時働いていたサロンにも中途で何人か入社する方はいましたが、1年持たずに辞めてしまう方が多かったです。
私にとって美容師はとても楽しい仕事でしたが、20代のうちに新しいことに挑戦したいと思い、転職しました。
ここからはなぜ美容師を辞めてしまうのかを解説していきます。
なぜ離職率が高いのか
主に辞めてしまう原因は以下のものが考えられます。
POINT
- 現実とのギャップ
- 給料が安い
- 休みが少ない
- 拘束時間が長い
- 人間関係がきつい
- 精神的に参ってしまった
上記のような原因で辞めてしまう方が多いです。
ここからは一つずつ深堀して解説していきます。
給料が安い
特に入社してからスタイリストになるまではとても給料が安いです。
平均すると初任給は15万~18万となっており、手取りにすると12万~13万くらいになってしまいます。
私も美容師1年目は手取り12万円で生活していたので、とてもつらかったです。
スタイリストになれば給料は上がりますが、アシスタント期間に耐えられずに辞めてしまう方が多いです。
休みが少ない
美容師は一般企業と比較すると休日が少ないケースが多いです。
最近では休日がしっかり取れるサロンも増えてきてはいますが、まだまだ体制が整っていない美容室が多いです。
月6日休みという美容室もいまだに多いので、休日が少なすぎて辞めてしまう方もいます。
拘束時間が長い
美容師は拘束時間がとても長い職業です。
私も美容師時代は朝晩の練習を毎日していたので、お店に16時間くらいいるという日もありました。
拘束時間が長すぎて嫌になってしまう方も多いです。
人間関係がきつい
人間関係に関しては、どの職種も悩んでいる方が多いですよね。
スタッフ、常連のお客様と上手く馴染めずに辞めてしまう方もいます。
精神的に参ってしまった
美容師はお客様の大事な髪の毛を扱う職業なので、とてもプレッシャーのかかる職業です。
お客様から仕上がりに対してのクレームをもらってしまうと相当へこんでしまいます。
プレッシャーに押しつぶされて辞めてしまうケースもあります。
美容師自体を辞める前に今一度検討すべき理由
ここまで美容師を辞めてしまう理由を解説しましたが、同じ悩みを抱えていたという人も多かったのではないでしょうか?
悩んでいる方も、美容師を辞めてしまう前に今一度考え直してほしいです。
美容室は全国に約25万件あるので、あなたに合ったサロンが見つかる可能性は大いにあります。
せっかく専門学校に通って美容師免許を取得したのなら、安易に辞めない方が良いです。
ここからは美容師を辞める前に検討した方が良い理由を解説します。
今のサロンが合わないだけの可能性
今のサロンにどんな不満を持っていますか?
POINT
- 人間関係
- 給料
- 休日
- 集客力が弱く入客出来ない
こういった理由が多いのではないでしょうか?
美容師の仕事は好きだけど今の職場に不満を持っている方は多いと思います。
そういった方はぜひ他のサロンへの転職を視野に入れてほしいです。
気になる店舗にサロン見学を申し込んで、スタッフと直接話し合うことで自分に合ったサロンを見つけることができます。
現状の不満を伝えて、それが解消できるようなサロンを探してみましょう!
今の環境で長く働けば報われる可能性も
今アシスタントで仕事がつらいと考えている方も、スタイリストになってしまえば改善される可能性があります。
スタイリストになると自分を指名してくれるお客様ができ、やりがいをとても感じる事ができるので、スタイリストデビュー間近の方は頑張ってみてください!
私もスタイリストになるまではとてもつらかったですが、スタイリストになってからは毎日とても楽しく働けるようになりました。
労働環境はお店によって全然違う
労働環境はお店によって全く異なります。
歩合率、休日、拘束時間など本当にお店によって全然違います。
スタイリストになってもお給料が全然増えないという方は、ぜひ一度サロン見学に行って他社の歩合率など聞いてみてください。
POINT
- A社:歩合率5%
- B社:歩合率15%
- C社:歩合率20%
上記のようにサロンによって全然違うのです!
今のお給料に不満がある方も、他サロンに転職する事で改善される可能性があるので、美容師を辞めてしまう前に一度検討してみてはいかがでしょうか。
自己分析をして将来をしっかり考えよう!
自己分析をしっかりしてみて、「自分は今何を不満に思っているのか」「どうしたら改善されるのか」をよく考え、美容師を続けるか続けないかを決めましょう!
どうしても美容師が嫌になってしまったら、異業種に転職も可能です!
美容師の接客スキルやコミュニケーション能力、過酷な労働を耐えてきた忍耐力を評価してくれる業界はたくさんあります。
私も転職活動の時には、美容師の経験を評価してもらうことができたので、皆さんも安心して転職活動をしてください。
美容師以外のおすすめ職種3選
ここからは、美容師以外のおすすめの転職先をご紹介していきます。
実は美容師のスキルは異業種でも活かすことができるのです。
POINT
- コミュニケーションスキル
- 営業力
- 忍耐力
上記のスキルは、異業種でも大いに役立つスキルです!
ここからは元美容師の私が考えるおすすめ職種をご紹介していきます。
おすすめ職種①美容ディーラー
美容ディーラーは定期的に美容室に訪問し、商品を卸したり、新商品を提案したりする仕事です。
美容師の経験があると美容知識が豊富なので、そのサロンに合った商品を提案する能力が高いので、とても有利に働けます。
美容室側としても、美容業界未経験の人よりも美容師経験がある人の方が信頼しやすいので、スムーズに仕事がしやすいです!
美容師から美容ディーラーに転職する方は大勢いらっしゃいます。
おすすめ職種②営業職
営業職も美容師の経験が活かせる仕事の一つです。
お客様のニーズに合った商品を提案する力、感じの良い接客をする能力は営業職にいかすことができます!
営業職は全体的に人手不足なので、求人も豊富にあり仕事は見つかりやすいでしょう。
営業で成果を出せれば給料も上がりやすいので、稼ぎたい方はぜひ営業職も考えてみてください。
おすすめ職種③IT業界
意外かもしれませんが、IT業界に転職する美容師は多いです。
私も美容師からIT業界に転職した一人です。
美容師をしていた人は、IT業界でも活躍しやすいと考えています。
POINT
- トレンドを追いかける能力が高い
- 勉強熱心
- 物作りが好き
- コミュニケーション能力が高い
これらの理由から、トレンドの変化の速いIT業界でも、勉強熱心な美容師ならIT業界でも活躍できるでしょう。
独学でもプログラミング、Webデザイン、Webマーケティングなど勉強できる環境は整っているので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
美容師を円満に退職するポイント
人手不足の美容室が多いこともあり、退職時にトラブルになるケースも多いです。
美容室のオーナーとしても、せっかく育てたスタッフが辞めてしまうのは嫌ですよね。
ここからは私が心がけていた円満退職をするために心がけたポイントをご紹介します。
なるべく早い段階で伝える
円満退社を目指すなら、辞めると決めたら1日でも早く退職の意思を伝えるべきです。
美容師さんは担当のお客様がいる関係で直前に言ってしまうと、お店、お客様両方にとても迷惑が掛かってしまいます。
最低でも3か月前、出来れば半年前には伝えた方がいいです!
私も辞める半年前にオーナーに退職の意思を伝えました。
早めに伝えることで誠実さも伝わりますし、退職した後も良好な関係が築けるようになります。
伝えるのは早いに越したことはないので、退職の意思が固まったらすぐに伝えるようにしましょう。
引継ぎをしっかりする
担当していたお客様には退職までに挨拶を必ずするようにしましょう!
自分の担当していたお客様の情報をしっかりと次の担当スタイリストに引き継ぐようにしてください。
退職して別のサロンで働くのなら、新しいサロンに既存のお客様を連れて行っていいのかは必ずオーナーと相談して決めるようにしましょう。
相談をしないで勝手に新しいお店に連れていくことは絶対にNGなので気をつけてください。
退職理由に不満を言わない
退職の意思を伝えるときには会社への不満を一切言わないのがベターです。
いくら不満があったとしても、言ってしまうと円満退職はまずできないと思った方がいいです。
退職後も良好な関係を築くために、退職理由にはポジティブな理由を伝えるようにし、感謝の言葉もしっかり言いましょう!
将来の事をよく考え、転職を成功させよう!
自己分析をしっかりすることで、納得のいく転職活動をすることができます。
今の職場に不満がある方は、「どこが改善されればいいのか」をよく考えてみてください。
また、美容師を辞めたい方も、美容師の経験は異業種でも活かすことができるので、不安がらずに積極的に転職活動をしてみてください!
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