社会人になって、あるときに先輩や上司から、「俺、他の会社からヘッドハンティングされちゃったよ!」っていわれた経験ありませんか?
めったに聞くこともないし、されることもありませんが、なんとなく理解はできる。
そう、狩猟などでよくつかわれているため、なにかを捕まえるということは理解できますよね。
実はビジネスにおいてもそのようなヘッドハンティングというのは存在します。
筆者の私も過去に4度ヘッドハンティングをされていますので、実体験をもとに、ヘッドハンティングとはどういうものなのか、どうすれば声がかかるかをお伝えいたします。
そもそもヘッドハンティングの意味とは?
真面目に仕事をしていると、どこかのタイミングで社外の人から声がかかることがあります。
取引先の担当者であったり、人材紹介会社からであったり。
理由は簡単で、優秀な人材を自社へ入社してもらう、ということがヘッドハンティングなのです。
本来であれば企業側としては求人を募集する際、ハローワークやWEBの求人サイトに出すのが一般的ですが、必ずしも優秀な人材が面接に来てくれるとは限りません。
そこで、あなたの実績や人柄を知っている企業から声がかかるのです。
「弊社で働いてくれませんか?」と。
相手からすれば、広告費もかけずに優秀な人材を確保できるかもしれないですし、こちらとしても交渉次第ではものすごく好条件で入社できたりもします。
お互いWIN-WINというわけなのです。
ヘッドハンティングをされるために必要な準備
ヘッドハンティングをされるというのは大変名誉なこと。
社外の人から認められた、ということでもあります。
単純にテキパキ仕事をしていただけでは、そうはいきません。
他の従業員と比べてなにかスバ抜けていて、それを継続的にこなしていき、さらに外部の人に見てもらう必要があります。
具体的にいいますと、私の場合は営業職がメインでしたので、物を売る仕事をしていましたが、売ったら終わり、ということはしませんでした。
お金にならいとわかっていてもアフターフォローを徹底的に行い、売上につながらないお客様であっても最後まで面倒を見ていました。
さらに、外部の人と接するときは明るく元気に挨拶をし続ける。
正直、他の従業員はこういう面倒で利益にならないことは一切やっていなかったので、結果的に別会社の方が私の行動に目をつけてくださいました。
これを毎日ずっとやり続けていたら、「君、すごいね!ぜひ弊社で働いてくれませんか?」このように声がかかるわけなのです。
転職サイトからのヘッドハンティング(スカウト)
「そんな難しいことできないよ!」って思う場合は他に方法があります。
それはWEBの求人サイトに登録することです。
求人サイトのほとんどにスカウト機能というものがついています。
厳密にいえばヘッドハンティングとはいえませんが、自分の経歴を見てくれた結果、書類選考なしで「面接に来てほしい」とメールで招待されるのです。
ただし、WEB上のスカウトの場合、自分だけにではなく他の登録者にも同じ文章でいっせいに配信しているケースもあります。
はじめてスカウトされた方だと、舞い上がってしまいますよね。
そのまま面接にいってその日採用なんてことも。
このケースの場合、常に人手不足のブラック企業である可能性も高いため注意しましょう。
求人・転職サイトからスカウトをされた場合は、少なくともインターネットで会社の評判などを検索してみましょう。
大手であればあるほど大量に口コミがでてきます。
転職エージェントからのヘッドハンティング
こちらも求人サイトに登録しておくと、ごくまれに転職エージェントからのヘッドハンティングが届きます。
転職エージェントとは、求職者と企業の間に入る、いわば橋渡しのような存在です。
転職エージェントからスカウトがきた場合は、「面接」ではなく「面談」をし、自分に合った求人を紹介してくれます。
また逆に企業からすると、転職エージェントにこういう人材が欲しいと伝えていますので、その能力を満たしていれば、書類選考を経て面接、入社となります。
もし転職を考えているのであれば、転職エージェントからのヘッドハンティング(スカウト)は積極的にうけるようにしてください。
ヘッドハンティングのメリットとは?
「声がかかったからどうなの?」って思うかもしれません。
ですがヘッドハンティングにはさまざまなメリットがあります。
- 自分を認めてくれている
- 給与面などの待遇がよくなる
- 新しい環境で仕事ができる
- いきなり役職者になれる可能性もある
など、今の会社を辞めさせて、迎えるわけですから好待遇で迎えてくれる傾向があります。
こうなると転職を考えていなかった場合でも悩んでしまいます。
ヘッドハンティングのデメリットとは?
では逆にデメリットはあるのでしょうか。
転職するということに変わりはないので、環境的な部分で心配なところがあります。
- 人間関係になじめない
- 新しい環境になじめない
- 期待によるプレッシャーが大きい
- 希望した業種・職種ではなくなる可能性もある
など、給与などの待遇以外で実際に入社してみないとわからない場面が、デメリットといえるでしょう。
とても期待されて入社したのに、実際は役に立たなさ過ぎて居場所がなくなった、なんてこともあります。
また、新しい職場が経験したことのない業種・職種である場合もありますので、待遇だけではなくその他の項目もしっかり確認をしてください。
ヘッドハンティングされた後に対応すべきこと
どのような形であっても、ヘッドハンティングをされるということは自分の能力が優れている証拠ですから素直に喜びましょう。
そしてメリット・デメリットを把握したうえで行動することをおすすめします。
もしヘッドハンティングをされた場合は、まず直属の上司に相談しましょう。
きっとあなたの能力が優れているため上司も必死で止めてくるに違いありません。
給与など待遇の改善を持ち掛けられることでしょう。
そこではじめて、「今の会社に必要とされているな」と感じることができれば、そのまま在籍するという選択もできます。
絶対にやってはいけないのが、ヘッドハンティングされたからと浮かれてしまい、相談もなしに転職していくことです。
好待遇でハンティングされたから、の理由だけで転職してしまい、デメリットであげたようなことになった場合、悲惨なことになります。
まとめ
ヘッドハンティングといっても、さまざまな方法があることがわかりました。
自分が優秀だからということに変わりはありませんが、好条件を提示されたからといって転職してしまった結果、「実は後悔している」だけにはならないようにしましょう。