釜石市は、岩手県南東部に位置し、自然豊かでありながら、医療面や買い物環境が整っています。
まさに田舎過ぎないちょうどいいまちです。
また、近代製鉄発祥の地として製鉄業で栄え、三陸漁場に面した釜石港へは、多様な魚種が水揚げされました。
そんな歴史を持つ釜石市は、「鉄と魚とラグビーのまち」と呼ばれています。
今回は、そんな釜石市の魅力をインタビューでお聞きしました!
余すことなくご紹介しますので、釜石市へのUターンや移住を検討している人は、ぜひ最後まで読んでくださいね!
厳選!釜石市で暮らす魅力!【仕事編】
Uターンや移住を考えるとき、最初に調べるのは仕事に関してですよね。
ここでは、釜石市で仕事をする魅力を2つご紹介します!
- 東北有数の重工業都市の釜石市
- 求人数はなんと300件以上!(岩手県就職マッチングサイトシゴトバクラシバいわて調べ)
東北有数の重工業都市の釜石市
釜石市は、近代製鉄の発祥地として栄えました。
また、一時は人口が10万人に迫る都市となり、東北有数の重工業都市として栄えました。
このため、釜石市は「鉄と魚とラグビーのまち」と呼ばれるようになったんですね。
現在の人口は3万人ほどですが、製鉄業の勃興時に蓄積された技術・ノウハウは世界に誇れる一流の技術となっています。
そんな世界に誇れる技術を持つ中小企業が、釜石市にはたくさんあります!
求人数はなんと300件以上!
釜石市ってどれくらい求人数あるんだろう?
求人数の量に不安を感じる人もいますよね。
しかし、ご安心ください。
釜石市の求人数は、なんと300件以上(令和5年4月現在)もあります!
職種としては、製造業や食品加工業などが多いです。
大手企業も釜石市に拠点を持っていることから、待遇の良い求人も出ていますよ。
待遇の良い求人もありつつ、挑戦的で自身の成長を目指せるアクティブな地場企業の求人もあります。
そういった企業では、以下のような経験が積めますよ。
- 自社課題の解決や成長につながる事業にアサインできる!
- アイデア採用の際は、入社時から事業の最前線で活躍!
- 能力次第では、若いうちから裁量権を持って働くことも!
人材の定着・育成は地方の中小企業において、悩みの種になってしまいやすいです。
釜石市では、市内事業者の新卒・若手人材が一同に会し、自身の能力開発の指針や、マインドセットなどを醸成できる研修会をおこなっています。
研修会は、他社の同世代とつながりを持つこともでき、自身の成長につながるきっかけにもなります。
また、釜石市では「オープンシティ釜石」を掲げ、多様な人材が還流することで、人口が減少しても、挑戦が生まれ続ける活力ある町を目指しています。
オープンシティ釜石を掲げることで、首都圏企業や多様なキャリア・スキルを持つ人材と出会い、自己の成長につながるチャンスもあります。
こういった点もまた、釜石市の魅力の1つと言えるでしょう。
厳選!釜石市で暮らす魅力!【生活編】
仕事をするには、生活を整えることが大切です。
どんな仕事でも、自分に合う環境でなければ、本領発揮は難しいでしょう。
そこで、ここでは釜石市で生活する魅力を4つご紹介します!
- 青々とした緑を感じる環境
- リアス式海岸が生み出す美しい自然景観
- 人との絆を大切にする支えあい文化
- 岩手県沿岸でもトップの医療・買い物環境
青々とした緑を身近に感じる環境
岩手県の太平洋沿岸に位置する釜石市は、自然豊かな場所です。
そんな釜石市は、田舎過ぎないちょうどいい町です。
1年間の平均気温 | 12.9℃ |
---|---|
夏季の平均気温(8月ごろ) | 24.1℃ |
冬季の平均気温(1月ごろ) | 1.5℃ |
上記の表を見ても、1年を通して過ごしやすい気候をしています。
また、夏場も比較的涼しく、最高気温こそ30℃を超えますが、涼しい夜を過ごせる日も多くあります。
また、冬季には雪が降る雪国のイメージを持たれやすい岩手ですが、内陸部に比べ降雪量は少ないです。
雪かきが必要なのも、冬季のうち2、3回程度にとどまります。
1月の平均気温は、1.5℃と内陸部よりも少し暖かいです。
しかし、最低気温の平均は-2℃を記録するため、東北らしい寒さも感じられますよ。
そんな穏やかな気候である釜石市は、市の8割の面積を森林が占めています。
西部には、五葉山などの標高1000M以上の急峻な山々が連なっています。
谷筋から太平洋に向けては、甲子川や鵜住居川が流れます。
春や夏には、緑豊かな山々と海の青さ、美しい川のせせらぎを身近に実感できるまちになります。
リアス式海岸が生み出す美しい自然景観
リアス式海岸とは、入り江が複雑に入り組んだ地形となっている海岸です。
この地形のおかげで、外海に比べ、波風が穏やかな良港となっています。
釜石市の沿岸もリアス式海岸となっているため、その独特な地形特有の自然景観を見ることができます。
また、1年を通して穏やかな波をしているため、釣りやSUP(スタンドアップパドルボード)などの海のアクティビティが楽しめますよ。
少しだけ早起きすると見れる、海から昇る朝日は空にグラデーションを生みだします。
朝日の魅せる空のグラデーションは、格別の美しさです。
釜石市で生活をするからこそ、見ることのできる光景と言えるでしょう。
人との絆を大切にする支えあい文化
都会に住んでいると、隣に住んでいる人がどんな人か知らないケースはありませんか?
ドライな付き合いに、地方からの上京経験がある人は、少し寂しさを覚えてしまうこともあるでしょう。
釜石市では、地域の人と知り合うことを大切にしています!
そのため、美味しい海の幸を、仲良くなった地域の人からいただくこともありますよ。
また、山側に住む場合、山菜や松茸をおすそ分けとしていただくこともあるでしょう。
釜石市には、おすそわけの文化が根付いています。
春夏秋冬、その季節ならではの旬の食材を味わえるのは、非常に魅力的です。
さらに、釜石市はお祭りや郷土芸能も盛んです!
有名郷土芸能の1つである虎舞が好きで移住した人や、お祭りの日だけ帰省する若者も多くいますよ。
このことからも、釜石市は人との絆を大切にした支えあいの文化が根付いていることがわかりますね。
岩手県沿岸でもトップの医療・買い物環境
岩手県沿岸でも特に、買い物環境が充実しています。
医療面に関しては、病院・クリニックが17院、歯科は14院存在していますが、お産は近隣自治体の医療機関でしかできない、という状況もあります。
その分、妊産婦応援給付や0歳~18歳までの子どもの医療費無料といった産前産後のサポートは充実しています。
また、令和5年度からは、第2子以降の保育料無料制度がスタートしました。
子育てしやすい環境づくりに積極的に取り組んでいます。
生活面における充実度は、非常に高いのが釜石市です!
釜石市が自慢に感じるポイント
多くの市や町、村には他には負けないと思える自慢ポイントがあります!
それは、地域により様々ですが、どれも非常に魅力的です。
ここでは、釜石市が自慢に感じるポイントを3つご紹介します!
- 交流盛んで多様な働き方
- 東北唯一のラグビーワールドカップ開催地
- 新たなヒト・コトに出会えるまち
交流盛んで多様な働き方
釜石市は、人口3万人ほどの小さなまちです。
大きな震災に襲われるも立ち上がった釜石市は、地域外の人や企業との交流が盛んな町でもあります。
国内のみならず、世界の商圏と関わる製造業や水産加工業を中心に、求人が充実しています。
また、市内には下記のような施設が複数あります。
- コワーキングスペース
- ワーケーション施設
- Wi-fi環境の整った公共スペース
これらの施設のおかげで、フリーランスとして働く人が一定数存在しています。
また昨年には、子育て中の女性が子供を連れてテレワーク可能な民営オフィスも誕生し、多様な働き方が育まれています。
東北唯一のラグビーワールドカップ開催地
1980年代初めの頃、新日本製鐵釜石製鐵所ラグビー部、通称「新日鐵釜石ラグビー部」は全国にその名を轟かせました。
1979年から1985年にかけて、ラグビー日本一を決定する「日本ラグビーフットボール選手権大会」で、新日鐵釜石ラグビー部は、7連覇という偉業を成し遂げ、「北の鉄人」と呼ばれました。
これは釜石市民にとって誇りであり、当時の選手たちは「V7戦士」と呼ばれ、憧れの存在となりました。
現在では、クラブチーム「釜石シーウェイブスRFC」として、地域に根差したラグビーチームとなっています。
そして2015年、日本では空前のラグビーブームが押し寄せました。
そして、2019年のラグビーワールドカップでは、東北唯一の開催地として釜石市が選ばれました!
これに伴い、国内外の多くの人が釜石市に訪れました。
釜石市では、現在もラグビーを通じた交流やイベントが生まれ続けています。
新たなヒト・コトに出会えるまち
釜石市民は度重なる戦災や震災から立ち上がり、町を復興してきました。
その背景には、地域外の人材・企業、いわゆる”ヨソモノ”を受け入れ、共に歩んできた歴史があります。
東日本大震災では、復旧・復興において多様な地域内外の人材・企業が協働し、まちづくりを進めてきました。
現在は、新規事業に積極的な若手経営者層の活躍が目立ち、地場企業の新規事業をはじめ、飲食店や雑貨店、革細工店などの若者による起業も増えてきました。
地方で生活をしつつも、新たなヒト・コトに出会うことができるのが、釜石市の自慢ポイントです。
釜石市にUターンや移住した場合はどんな支援があるの?
実際に釜石市にUターンや移住した場合、どんな支援があるのかな?
多くの自治体では、様々な支援でUターンや移住を考える人をサポートしています!
もちろん、それは釜石市もおこなっています。
ここでは、釜石市で実際におこなわれている支援制度をご紹介します!
- 住まいの支援
- 奨学金返還の支援
住まいの支援
釜石市は、住まいの支援が充実しています!
下記の表が、支援制度の内容です。
状況・場合 | 補助対象 | 補助金額(上限) |
---|---|---|
(市内外に問わず) Uターンして働く場合 |
新築・中古住宅の購入 持ち家(3親等以内の持ち家)を工事して住む |
50万円 |
賃貸住宅に住む場合 | (最大3年間) 支払った家賃の金額 |
年24万円 |
Uターンして働く場合には、年齢制限が付きます。
しかし、18歳以下の子どもを伴う際には、無制限となっています!
また賃貸住宅の場合は、勤務先から家賃補助が支給される際、その金額が差し引かれます。
家賃補助が支給される場合は、注意しましょう。
奨学金返還の支援
奨学金返還の支援も、釜石市はおこなっています!
釜石市内で就業した人は、奨学金の返還を月当たり1万円、年12万円を上限に返済額に応じて補助されます。
また、福祉分野で働く人には別途、住まいや奨学金の返還支援制度が準備されています!
Uターンを考えている人へ伝えたいメッセージ
最後に、Uターンを考えている人へこの度インタビューさせていただいた藤井さんよりメッセージをいただきました!
釜石市は、ほかの自治体よりもより優れている「完璧」な町ではありません。
自然が豊かで、
食べ物がおいしく、
ある程度、買い物環境も良く、
働く場所も高望みしなければ…といった比較すればするほど。凡庸な町です。
しかし、多くの人が釜石を訪れ、釜石とのつながりを大切にしてくださっています。
それは、人のあたたかさであったり、
自然環境が自分自身に合っている感じがしたり、
未来に向けた挑戦の風土を感じるからであったり、
仲間がいるから、
等身大の自分でいられるからなど、
多様な理由があると思っています。
私もUターンしたひとりです。
「釜石に戻ろうかな」
「仕事はどうしよう」
Uターンで迷っていることがあれば、ぜひお悩みをお聞かせください。
まとめ~釜石市にUターン・移住して理想の暮らしを手に入れよう~
いかがでしたしょうか?
今回は、釜石市へのUターン・移住に関して特集しました。
人には、様々な事情があり、理想があります。
もし、今の暮らしが理想とはかけ離れたものだった場合、環境を変えてみるのも1つの手です。
Uターンして故郷へ戻るのも、新天地を目指して移住を決めるのも、理想の暮らしへの一歩ではないでしょうか。
ぜひ、Uターンや移住を考える際は、自然豊かな釜石市で理想の暮らしを手に入れましょう!
釜石市へのUターン・移住に関するお問い合わせ
担当課 | 産業振興部 商工観光課 U・Iターン推進係 |
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住所 | 〒026-8686 岩手県釜石市港町2-1-1 イオンタウン釜石 2F しごと・くらしサポートセンター |
TEL / FAX | 0913-27-7222 / 0193-27-6277 |
営業時間 | 9:30~18:15 (土日祝日および12/29~1/3を除く) |