介護士の仕事を楽しんでおり、誇りをもって働いていたとしても、やはり介護士の給与水準が低いことは無視できない問題です。
そして給与が低いということは、好意ある異性との結婚も難しくなるということ。
介護士はよく「介護士は結婚できない」なんて言葉を耳にします。
本当に介護士というだけで結婚できなくなってしまうのでしょうか。
介護士なら誰でも気になる結婚事情、今回は調べていきましょう。
どうして「介護士は結婚できない」と言われがちなのか
そもそもどうしてこれほどまでに「介護士は結婚できない」と言われているのか。
そのそもそもの原因について考えてみましょう。
収入が低い
すべての要因はこの「年収が低い」ことに集約します。
年収が低いと、特に女性はその人との結婚に消極的になるもの。
年収相場が低い介護士は、やはり介護士として働いている時点で、他職種の人と比べると婚活市場にてかなり不利になるということです。
お金が人生のすべてではないはずですが、結婚においてお金の問題は避けて通れない話題です。
介護士の平均年収は310万円ほど。
日本全体の平均年収と比べると100万円ほど低いことになります。
正社員介護士なら結婚も見えてくる
とはいえ、正社員として働いている介護士なら、結婚の可能性も十分見えてきます。
国土交通省の調査に依ると、20代30代の正規雇用社員の結婚率は27.2%。
対して非正規雇用の結婚率はかなり下がって6.7%まで下がります。
雇用や収入が安定しており、仕事である程度の保証がつく正社員とは違い、非正規雇用は働き方が安定しません。
収入も当然安定しておらず、年収の相場も低いです。
これでは、「結婚したい」とは思われないですよね。
派遣介護士には、派遣介護士として働くことなりのメリットがあるのですが、結婚できるか?という問題にはかなり不利になることを覚悟しなくてはなりません。
介護士として働きながら結婚したいなら、まず正社員介護士として働くことを目指すのはマストです。
介護士に対する世間の風当たりは冷たい
無視できないのが、介護士として働くことに対しての世間の風当たりのきつさです。
少し前に介護士が事件を起こしたこともありましたし、介護士の年収相場が低いことも皆の周知の事実です。
結婚したい相手が見つかっても、その相手の親御さんに介護士として働いていることで悪い印象を与えてしまいかねないのです。
結婚したい相手が認めてくれたとしても、その人の周囲の人間の理解を得ることができるかどうかは別問題です。
介護士という仕事への理解がまだ十分でないことも、介護士が結婚できないと言われている一つの要因かもしれません。
介護士と結婚すると生活もままならない?
介護士の年収相場が低いこと。
そしてそんな年収の低い介護士と結婚するということは、それだけ結婚後の生活で様々な制限を受けるということです。
結婚した後は、生活様式がガラッと変わることで、必要になるお金がまったく変わってきます。
結婚するからには、そんな様変わりする生活にも対応できるだけの収入源を結婚相手に持っていて欲しいと思うものではないでしょうか。
出産によって必要なお金が増える
結婚したあと子供が欲しいと思っている夫婦なら、必要になるお金の額は大きくなります。
子供を大学まで通わせるには一人につき3000万円かかるとも言われています。
結婚相手からすると、介護士にはそれほどのお金を用意できない…と思われてしまうのではないでしょうか。
「結婚後の生活が大変そうだな…」と思われてしまうのが、介護士が結婚できないと言われている要因でしょう。
介護士は昇給率も低い
大抵の仕事では、一つの職場で長く働いていれば給与がだんだんと上がっていくもの。
しかし介護士はそうもいきません。
課長や事業所長などに昇進すれば話は別ですが、そこで働いているというだけでは給与が上がりにくい仕事なのです。
結婚において「将来性」も大きな判断基準の一つですから、将来をあまり考えにくい介護士、かなり不利ではないでしょうか。
介護士と結婚すると妻は働き続けることに
介護士の夫、その結婚相手となると妻はほとんど強制的に外で働くことを強いられてしまいます。
誰しも「楽に生活したい」という願いを持っているとは思いますが、介護士と結婚するということは楽な生活から少し遠のいてしまうことになります。
あまり苦労のない生活を望むなら、介護士との生活によってその願いは叶えられないかも…。
専業主婦の夢はかなわない?
一般介護士と結婚すると、働かないで配偶者の収入で暮らすという「専業主婦」としての暮らしが難しくなります。
キャリアアップ前提の介護士なら良いですが、前述したように介護士は昇給相場が低い仕事。
結婚相手に転職してもらうか、介護士として高い給与がもらえるようにがんばってもらうしかないでしょう。
共働きで楽しみを見いだせる人というだけで相手が制限される
「介護士でも結婚できるか?」というところに目線を戻してみると、「共働きでも良い人」でないと結婚できないとなると、それだけで結婚の選択肢は減ります。
結婚というのは、相手のニーズと自分のニーズとのマッチングです。
相手の出す条件と、介護士としての自分の条件がマッチングしないということは、結婚の願いはかなわないということです。
収入アップさえできれば結婚できない問題は解決?
介護士が結婚しにくいという内容を今回ずっとお話していますが、逆にどうすれば結婚できるのか考えてみましょう。
介護士が結婚できないのは、兎にも角にも「収入が低いから」です。
では逆に言えば、収入さえ増えればこの問題は解決します。
介護士が結婚しやすくなるためにも、「もらえる収入を増やす方法」という観点から考えてみましょう。
もっと年収相場の高い職場で働く
介護士のままでも年収を上げるための手立てがあります。
それは、今より年収相場の高い介護士事務所などで働くことです。
介護士の職場はどこも年収相場が低いのも確かですが、高い相場で働くことができる事業所があるのも確かです。
介護士専門転職サイトに登録して、キャリアアドバイザーに「年収を上げたい」という希望を出してください。
それによって、今より年収が高い職場で働くことができるはずです。
クリックジョブ介護に登録
利用者満足度が高いことが自慢のクリックジョブ介護。
利用者満足度が高いということは、それだけキャリアアドバイザーのサポートなど、利用者へのサポート体制が整っているということ。
頼りになるクリックジョブ介護のキャリアアドバイザーに、年収を上げたい、もっとつっこんで「結婚を視野に入れている」まで相談してしまいましょう。
ハートフル介護
ハートフル介護が扱うのは、「働きやすい職場」です。
時間外労働がない、有給消化率が高い、給与相場が高いなど、ハートフル介護の紹介する求人の職場環境は整っています。
ハートフル介護に登録して、「今より給与が高い職場」を探しましょう。
異業種へ転職
介護士の給与相場は低いです。
ということは、介護士以外の仕事へ転職すれば、もらえる給与が高くなる望みがあるということ。
いっそ介護士の道は諦めて、異業種への転職を行うことで、「年収が低くて結婚できない」という悩みを払拭できるかもしれません。
未経験業界への転職は厳しい
とはいえ、「異業種転職はなんの仕事に転職してもいい」というわけでもありません。
介護士として働いたそのキャリアを活かして、その能力を活かして働くことができる仕事へ転職しましょう。
年収相場の高い未経験業界への転職が可能なのは、20代など若い年代の介護士のみです。
コミュニケーション能力を活かして営業職への転職がおすすめ
介護士は、多くの人との関わりを強いられる仕事。
特に施設利用者のお年寄りが何を求めており、どんな言葉をかけてあげればよいかを常に考えなくてはなりません。
その仕事の中で培われたコミュニケーション能力は、「営業職」できっと役に立ちます。
それまで営業職の経験がなかったとしても、営業職に求められるのは「ガッツ」や「ポテンシャル」など、経験以外のところも多いです。
それまで介護職一本だった方でも、十分働くチャンスがあるということです。
副業する
介護士以外の仕事を並行して行うことで、副業での収入を得ることができます。
現在はネットで簡単にできる副業も多くなっています。
介護士でも、簡単に副業収入が得られるのはうれしいですよね。
ランサーズなど、クラウドワークスで働けるネットサービスを活用してください。
女性介護士が結婚するためには?
ちなみに、女性介護士が結婚するには、という観点から少し情報を調べてみましょう。
女性介護士は基本的に結婚で不利ではない
女性介護士は、収入が重要視される男性介護士と違い仕事が不利になりにくいです。
介護士は基本的に相手を察する能力を求められる仕事。
男性からすると魅力的な女性が多くなります。
男性が結婚相手に求めるのは「優しさ」です。
その点女性介護士は婚活市場ではかなり強いといっていいでしょう。
出会いさえあれば結婚できる
女性介護士が結婚のために一番必要なのは「出会い」です。
職場で出会いがなさそうなら、「婚活パーティー」「友達の紹介」「結婚相談所」など、使えるものは全部使って結婚を目指してください。
介護士の結婚事情まとめ
いかがだったでしょうか。
介護士の結婚事情について、今回はお話しました。
男性介護士は特に、介護士でいる限り転職することは条件的に厳しくなります。
結婚を希望している男性介護士は、「今の自分に何が足りないか」を考えて、その不足を補うための行動を起こしてください。