金融業界のお仕事は、数あるお仕事の中でも人気のあるものの一つです。
しかし、さまざまな理由から金融業界から転職したい人もいる事でしょう。
また、中には逆に金融業界へ転職したい人もいますよね。
いずれの場合も転職を成功させるためにはポイントを押さえる事が大切です。
この記事では、金融業界から転職したい場合と金融業界へ転職したい場合の2つのケースに関して役立つ情報を解説します。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
金融業界から転職したい!転職理由を考えるコツと志望動機の例文集
金融業界からの転職は難しいのか
結論からいうと、金融業界からの転職は難しくありません!
「金融業界のお仕事って専門的な知識が多いし、他のお仕事でも応用できるか不安…。」と考えている人も、中にはいることでしょう。
確かに金融業界のお仕事は、お金や経済の仕組み、株式や債券の運用など専門的な知識が必要な場面は多いです。
しかし、日々の業務の中ではPCスキルやコミュニケーション能力など、他のお仕事でも十分に応用可能なスキルが様々身につくことも事実です。
金融業界の現場で、どのような強みやスキルを身につけたのかもう一度考えてみてください。
転職をする上では誰しも不安になってしまうものですが、必要以上におびえる必要は全くありません!
金融業界への転職は難しいのか
では逆に、他業界から金融業界へ転職する場合を考えてみましょう。
この場合も不可能ではありませんが、気を付けておきたいポイントも存在します。
後程記事の中で、他業界から金融業界へ飛び込む上で押さえておきたい点を解説するので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
どちらの場合も絶対に押さえておきたいポイント4選
金融業界から転職する場合と金融業界へ転職する場合、どちらにも共通して押さえておきたいポイントが存在します。
無計画に転職活動を行ってしまわないよう、以下に挙げる点をしっかりと理解してください。
- 自己分析は念入りに
- 転職活動は在職中に
- 面接対策は万全に
- 転職エージェント活用は必須
それぞれ順番に見ていきましょう!
①自己分析は念入りに
転職活動の第一歩として、自己分析を入念に行う事を忘れないでください。
自己分析とは、転職を決意した理由や自分の強み、転職先に望む条件などさまざまな要素をおさらいする作業を言います。
この作業がおろそかになってしまうと、のちのちの作業が大きく滞ってしまうので、しっかりと取り組んでください。
転職活動は、この自己分析から得られた結果をもとに進めていくのが王道です。
つまり自己分析は、転職活動における基礎とも言えます。
しっかりとした土台を作り上げてから、転職活動に臨んでくださいね!
②転職活動は在職中に
転職活動は、在職中に進めるのがベストな選択です。
集中してとりくむために、退職をしてから単色活動に取り掛かるひとも中にはいますが、これはオススメできません。
転職活動は思った以上に時間がかかるものです。
計画通りに進まないことは良くある事で、当初設定した期間を超えても未だに転職先が見つからないという事態も決して珍しいことではありません。
そんな時に退職してしまっている場合、収入がない焦りから理想とは全く違う職場に転職をしてしまうことも…。
また、「空白期間」を作らないと言う点でも、転職活動は在職中に行う事が王道といえるのです。
③面接対策は万全に
無事応募したい企業が見つかったら、早速面接対策に取り掛かってください。
面接では、自分の強みや転職理由、キャリアプランなどさまざまな事について質問されますが、ここで活きてくるのが最初に行った「自己分析」です。
例えば、面接の場で必ずなされる質問である「転職を決意した理由はなんですか?」という質問に対しても、自己分析がしっかりとできていれば回答が組み立てやすくなります。
他にも、自己アピールや志望動機などさまざまなやり取りを行うため、最初に行った自己分析で得られた結果をもとに、説得力のある回答ができるように、面接対策にはぬかりのないようにしましょう!
④転職エージェント活用は必須
先ほど、「転職活動は在職中に行う事がベスト」と解説しました。
そうは言っても上で解説したような作業を仕事の片手間に進める事は困難ですよね。
そんな時に頼りになるのが「転職エージェント」の存在です。
転職エージェントに登録しておけば、自分がお仕事をしている最中でも、代わりにプロのエージェントが求人を探してくれるだけではなく、面接対策や応募書類の添削なども指導してくれます。
加えて、転職エージェントは一般には公開されていない求人、いわゆる「非公開求人」を所有しています。
非公開求人の中には優良求人も多数隠れているため、これを活用しない手はありません!
転職活動を成功させるためには、転職エージェントの活用はマストともいえるほど重要ですよ!
金融業界から転職する上でアピールしたいスキル3選
面接の場では自己アピールが非常に大切です。
金融業界から転職する場合、現場で身についたスキルを積極的にアピールする事で、異業種や異職種へのチャレンジも成功しやすくなりますよ!
金融業界で身につくスキルにはさまざまありますが、ここでは特に汎用性の高い重要なスキルを3つに絞って解説します。
- PCスキル
- 仕事の正確性
- ビジネスマナー
一つ一つ詳しく解説していきます!
①PCスキル
非常に幅広いお仕事で歓迎されるスキルとして、PCスキルがあります。
いまやお仕事の多くはPCなしには成り立たないといって良いほど、あらゆる職場でPCが使用されていますよね。
金融業界でのお仕事もPCの存在が不可欠です。
書類の作成はもちろん、さまざまな計算に表計算ソフトを使用している方も多いのではないでしょうか?
特にデスクワークへ転職する場合、高いPCスキルは非常に強力な自己アピールの材料になりますよ!
②仕事の正確性
忘れてはならない強みとして、高い仕事の正確性が挙げられます。
金融業界はお金を扱う業界の為、小さなミスが取り返しのつかない事態に発展してしまうこともありますよね。
そのため、情報のPCへの打ち込みや連絡事項の共有など、いずれの業務に従事する場合でも漏れや間違いがないようにするために最新の注意が必要です。
高い仕事の正確性は、あらゆる業界や業種でも必須のもののため、こうした強みはどのような職場へ転職する場合においても、大変歓迎されます。
③ビジネスマナー
豊かなビジネスマナーも、金融業界から転職する上でアピール材料になります。
お客さまからの信頼を得るためには、清潔感のある身だしなみや丁寧な言葉遣いなどに常に気を配る必要がありますよね。
たとえどんなに良いサービスを提案しても、不潔な人や粗暴な言動の人が信頼を得る事はまず無理でしょう。
普段は何気なく行っている身だしなみや言葉遣いの配慮は、さまざまな転職先で活きてきます。
金融業界で働く中では、こうした事を意識せずに行っている人も多いでしょう。
そのため、せっかく身についている高いビジネスマナーに、自分で気が付かない事があります。
強力なアピール材料の一つとして、見落とさないようにしてくださいね!
金融業界への転職でアピールしたい強み3選
では逆に、金融業界へ転職する場合はどうでしょうか?
転職を成功させるためには、金融業界ではどのようなスキルや強みが求められているのか理解することが大切です。
ここでは、金融業界へ転職する上で歓迎される要素の例を3つ解説します。
これらの要素を積極的にアピールすることで、面接官によい印象を植え付ける事ができるでしょう。
- コミュニケーション能力
- ストレス耐性
- 資格の取得や業務の習得に関する意欲
順番に詳しく解説していきます!
金融業界への転職やキャリアアップにオススメな資格を解説します!
①コミュニケーション能力
銀行、証券会社、保険会社など、一口に金融業界といっても、携わるお仕事はさまざま存在します。
そんないずれのお仕事に就く場合でも、高いコミュニケーション能力は必須のものと言えるでしょう。
たとえば自社の金融サービスをお客様に提案する場合には、円滑なコミュニケーションが不可欠です。
さらに、金融業界の現場はさまざまな部署が集まって成り立っているため、部署間でのコミュニケーションも緊密に行わなければなりません。
こうしたことから金融業界へチャレンジする場合には、高いコミュニケーション能力を積極的にアピールする事が効果的といえるのです。
②ストレス耐性
前職がストレスフルな職場であった場合、高いストレス耐性はとても重要な要素です。
金融業界はお金を扱う業界の為、ミスや見落としがないよう常に気を張っている必要があります。
そのような環境で働く以上、高いストレス耐性は非常に有効な強みなのです。
とくに未経験から転職する場合には、人よりもより成果を出すために奮起できる人が非常に歓迎されます。
ストレス耐性に自信がある人は、これをアピールしない手はありません!
積極的に面接官にPRしてくださいね!
③資格の取得や業務の習得に関する意欲
金融業界ではお金や経済に関する専門的な知識が多く必要になります。
携わるお仕事によっては関連する資格の取得を義務付けられる場合も少なくありません。
加えて、複雑な業務に素早く適応するために必要な情報を、常に吸収する必要があります。
それだけではなく、流れの激しい経済状況に取り残されないためにも、日々最新の経済動向にアンテナを張っておくことも大切です。
こうしたことから、積極的に資格をとったり勉強を行ったりできる人は、金融業界でも大いに歓迎される人材といえます。
金融業界からの転職が難しいケース3選
先ほど「金融業界からの転職を考える際には、必要以上に怖がることはない」と解説しました。
しかし中には、「金融業界からの転職が難しいケースもある」と言うことも覚えておいてください。
下に主なケースを3つ挙げてみました。
- キャリアが確立している場合
- 転職への踏ん切りがつかない場合
- 華々しい活躍をしている場合
現在の自分の状態とも照らし合わせながら確認してみましょう。
①キャリアが確立している場合
現在の職場である程度のキャリアが確立している人の場合、軽率に転職を決意してしまうのは考えものです。
キャリアが形成されるにつれ、自分の力を他の職場でも試してみたいと思う事は誰しもあります。
しかし転職する上では、今まで築き上げたキャリアを手放す価値があるかどうかを冷静になって考え直すことは大切です。
転職先で何年か働いたのちに公開してしまわないよう、しっかりと自分を見つめなおしてみてくださいね。
②転職への踏ん切りがつかない場合
一方、転職を強く望んでいながらなかなか転職活動へ踏み切れない場合も、転職が成功する可能性は低くなります。
大きな要因として「年齢」が挙げられます。
一般的に転職活動は年齢を重ねるごとに難しくなる傾向にあり、二の足を踏み続けているうちに転職のタイミングを逃してしまった人も少なくありません。
例えば、今の職場での不満点が明確で、尚かつその不満点が明らかに解消できないような場合は、年齢を重ねないうちに、すぐに転職活動に取り掛かる事をオススメします。
冷静になる事と踏ん切りがつかないことは別と考えてくださいね!
③華々しい活躍をしている場合
職場で華々しい活躍をしている人も、実は転職が難しくなるケースがあります。
「前職での高い実績を評価してもらえれば、転職は簡単なのでは?」と思う人も中にはいる事でしょう。
しかし金融業界、特に銀行から転職する場合においては必ずしもそうとは言えないのです。
というのも、極めて優秀な人材を引き抜くことで会社同士の関係が悪化してしまうことを恐れ、中には採用に及び腰になってしまう企業があるからです。
こうした場合、応募を検討している企業が提携先の金融機関や取引先の企業の場合は、特に注意が必要と言えます。
金融業界への転職が難しいケース3選
つづいて、金融業界への転職が難しいケースを見てみましょう。
以下に主なケースを3つ解説します。
- 未経験
- 高齢
- 数字に抵抗がある
これから金融業界へ転職しようと考えている人は、しっかり目を通してください!
①未経験
金融業界へ転職する場合、未経験者の場合は注意が必要です。
「未経験OK」の求人が見つかったとしてもすぐに飛びついてしまわないよう注意してください。
多くの場合、「未経験OK」とは「実務経験がなくても応募できる」という意味です。
したがって、専門的な知識が必要な金融業界へ転職する上では、それなりの知識が身についている事が前提となっているケースも少なくありません。
加えて、銀行や証券会社などのお仕事には、業務に携わるために必須な資格が多くあるため、資格がなければそもそも応募ができない求人も多くあります。
こうしたことから、金融業界は未経験者の転職先にはややハードルが高い業界といえます。
②高齢
金融業界への転職が難しくなる要因として忘れてはならないのが「高齢」です。
一般的に転職市場では20代や30代前半の若年層にニーズが集中します。
長期キャリアの形成や業務習得のスピードなどの点から、30代後半や40代の転職者と比べた場合に、若年層の人材の方が有利だからです。
ただし、高齢であっても前職での実績や経験などをアピールすることができれば話は別です。
即戦力になれないとしても、それらの要素が企業にとって戦力になり得ると判断されれば、採用されることもあるでしょう。
逆に言えば、これといってアピールできる実績がない高齢の転職者の場合、採用は厳しくなると言わざるを得ません。
③数字に抵抗がある
数の計算やグラフの作成など、数字に抵抗がある人はそもそも金融業界に向いているとは言い難いです。
金融業界は主にお金に関する仕事を行う業界の為、金額の計算や表・グラフの作成といった業務が日常的に発生します。
もちろん様々な計算の多くは表計算ソフトを用いて行われるため、必要以上に高い数学面のレベルは不要ですが、数の計算や数字に抵抗がある人は、転職先としてはむいていません。
金融業界へ転職する前に取得すべき資格3選
これから金融業界へ転職する場合には、関連するしかくを取っておきたいところです。
ここではオススメな資格や検定を3つ解説します。
- 日商簿記検定
- 証券外務員
- 電子会計実務検定
現在金融業界で働いている人がステップアップする資格としてもオススメですよ!
①日商簿記検定
金融業界へチャレンジする前に、こちらの「日商簿記検定」はぜひ取得しておきたいところです。
日商簿記検定とは、会社の経営状況や財政状況などの管理能力を問う検定です。
「企業や会社の家計簿を作成する能力」とも言えますね。
日商簿記検定には、「初級」、「3級」、「2級」、「1級」とレベル分けされていますが、転職する上では2級の取得をめざしましょう。
お金に関する基礎的な知識を身につけるためにも、とても有効な検定ですよ!
②証券外務員
証券外務員とは、株式や債券の売買などを行うために必ず必要な資格です。
この資格がなければ上記のような業務に従事できないため、資格の取得が義務付けられていたり、応募条件にこの資格を取得していることが設定されている事が多くあります。
銀行、証券会社など金融業界で活躍するために絶対に必要になる機会も多いため、ぜひ取得しておきたいところです。
受験資格に定めはなく、年齢・性別・経歴などに関係なく誰でも受験可能なので挑戦してみてください!
③電子会計実務検定
電子会計実務検定とは、多くの企業で導入されていることが特に多い会計ソフトである「弥生会計」、「勘定奉行」、「PCA会計」、「会計王」の4つの技能の習熟度を証明する検定です。
金融業界ではこうした会計ソフトを日常的に使用します。
そのためこの検定を持っていれば、より早く職場で戦力になることが期待できるのです。
「3級」、「2級」、「1級」と級分けされていますが、転職を有利にするためには「2級」の資格を目指したいところです。
ただし、簿記の技能を問う設問もあるため、簿記の知識がない人は、先に解説した「日商簿記検定」の勉強から始める事をオススメします。
金融業界からの転職にオススメのお仕事5選
金融業界からの転職先にはどのようなお仕事が適しているのでしょうか?
大切なのは、「金融業界での経験を活かしやすいお仕事を探す」ということです。
前職との関連性が高いほど、転職先でも即戦力になりやすいでしょう。
ここではオススメのお仕事を5つ解説します。
- 公務員
- 経営コンサルタント
- 経理職
- 事務職
- 不動産業界
それぞれ見ていきましょう。
①公務員
保険会社やクレジット会社の現場では、厳しいノルマを課せられている事も少なくありません。
市役所や区役所職員といった公務員であれば、そうしたノルマから解放されるでしょう。
また、給料や休日なども安定している点も嬉しいですね!
加えてコミュニケーション能力やPCスキルなども発揮しやすいと言えます。
②経営コンサルタント
日々企業の財務状況に関わってきた人にとっては、経営コンサルタントも良い選択肢と言えます。
経営コンサルタントとは企業の財政状況や経営状況などを分析し、得られた結果からより良い業績を残すためのアドバイスを提案するお仕事の事です。
金融業界の中で身につけたお金に関する知識や運用方法などを活かしたい人には向いているお仕事といえます。
③経理職
お金に携わったお仕事の経験を活かせるお仕事として、経理職もオススメです。
計算ソフトの使用や業務のマネジメント能力に自信のある人は、即戦力となれることが期待できます。
注意したいのは中途採用での経理職は経験者が優遇されやすいという点です。
もし経理職の経験がない場合、PCスキルの高さや正確な業務遂行能力などを積極的にアピールしてくださいね!
④事務職
金融業界からの転職先として非常に人気があるお仕事の一つが、こちらの「事務職」です。
残業の少なさや厳しいノルマがないことなどから、事務職を希望する人は非常に多く、金融業界から転職する場合は、高いPCスキルやコミュニケーション能力を存分に発揮することが期待できます。
注意点として、事務職への転職は年収が下がってしまうケースも少なくないということも忘れないでください。
また、事務職は非正規雇用が非常に多いお仕事でもあります。
応募前には求人広告にしっかりと目を通して、間違いのないようにしてくださいね!
⑤不動産業界
前職で融資の担当や不動産の購入に関するアドバイスなどを行っていた方には、「不動産業界」もオススメです。
業務に携わる中で不動産業界に関する基礎的な知識が備わっていれば、スムーズに業務を習得することができるでしょう。
金融業界からの転職にはプロの手も借りよう!
先ほど解説した通り、転職成功のためには転職エージェントの活用が不可欠です。
ここでは数ある転職エージェントの中から、金融業界から転職する場合と金融業界へ転職する場合、どちらの場合にもオススメのものを3つ紹介します。
また、転職エージェントの効果を最大限発揮するためには、複数利用することが大切です。
様々な転職エージェントを利用することで、それぞれの強みを活かした幅ひろい転職活動が行えますよ!
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それぞれ紹介していきます。
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まとめ〜金融業界への転職は難しいのか〜
この記事では金融業界から転職したい人、金融業界へ転職したい人の為に役立つ情報を解説してきました。
金融業界から転職する場合はさまざまなスキルが身についているため、必要以上に尻込みする事はありません。
逆に未経験者が金融業界へ転職する場合は、知識や資格が必要になる場合も多いことを忘れないでください。
この記事を参考に、ぜひ転職を成功させて下さいね!