新卒採用よりも重要とも言われているのが、「転職面接」でのマナーです。
たかが面接でのマナー…と侮ることなかれ。転職面接でのマナーは、採用結果の合否自体にも大きく影響を及ぼす分野なのです。
一度面接のマナーでミスしてしまうと、そのミスを取り戻すのはかなり骨が折れます。それならば、最初から完璧なマナーで、採用においてプラスの加点を得られるようにしたほうが効率的ですよね。
今回は、転職活動の成功如何にもかかわる、転職面接のマナーについて一緒に学んで行きましょう。
転職活動の面接マナーは「最低限のマナー」
転職活動において、面接のマナーは、新卒で受ける面接時のマナーよりも「できて当然」と思われるものです。
なぜなら、中途採用されるような年齢の人なら、「最低限のマナーは知っていて当然」と思われるからです。転職活動における採用活動は、採用担当者から「ある程度の能力はあるもの」と見られます。
ですから、面接時のマナー程度もできていないようでは、その人の能力自体に疑問を持たれてしまいます。
面接のマナーが出来ていないということは他のマナーにも疑問が持たれる
面接のマナーすら知らないなんて、この人は今までどうやって生きてきたんだろう?
そんな事を思われたとしても、何も言い返せないはず。
「メラビアンの法則」という、第一印象を決める法則があります。
その法則によると、「見た目」が第一印象に占める割合はなんと全体の55%。
面接のマナーを最初に損ねてしまった時点で、55%もの分野でマイナス評価を得てしまうのです。
中途採用社にビジネスマナーを教えている暇はない
中途採用で人材を採ったとしたら、会社は、その人にビジネスマナーから教えていく余裕はありません。
中途採用で採用したら企業としては「即戦力」として働いてもらいたいのです。
教育しなくてはならないなら、そもそも中途で採用活動を行いません。
転職面接のマナー【面接の前日編】
それでは具体的に、面接のマナーを学んでいきましょう。
まずは、面接の前日から。前日はどんな準備をしていく必要があるのでしょうか。
服装はTPOをわきまえて
見た目を左右するのが、面接時の「服装」です。
面接時の服装として大切なのは、いかに高級な服を着ているかというよりも、いかにTPOに合わせた服装ができているかということです。
サイズ感のあったスーツで、汚れは取って、靴もオーソドックスで癖のないものを履いていきましょう。
ここからすでに面接は始まっていると思ってください。
持ち物はしっかりと再確認
面接に必要な持ち物に不足があってはいけません。
絶対に持っていくべき書類、身分証明書、レジュメなど、面接にかならず持っていくべきものは何度も確認するくらいでちょうどいいです。
他にも、面接会場までの地図なんかを持っておくと、さらに安心ですよね。
転職面接のマナー【面接当日編】
さて、いよいよ面接当日。
面接当日は基本的に「15分前」には会場についておいてください。
冬の面接なら、会場についた段階でコートを脱いで、腕にかけておきましょう。
とはいえ、着いてすぐに受け付けの電話をかけるのではありません。
会場についたら携帯の電源はOFF
まずは落ち着いて、持っている携帯電話の電源をOFFにしてください。
面接中に携帯電話が鳴った時点で、その面接は落ちたも当然です。
5分前に受付
受付を行うのは、「面接の5分前」です。
それより早すぎると、会社側の準備が終わっていない可能性もありますし、それより遅いとダメなのは言うまでもありませんよね。
入室時のマナー
さて、いよいよ面接の会場に入室です。
ノック3回、相手の声で入室、挨拶
ドアは「ノックを3回」ではいります。
2回はトイレノックといって、失礼なノックに当たります。
ノック後すぐに入室するのではなく、部屋の中の面接担当から、「どうぞ」と言われたのを確認してから入室します。
ドアを開ける際にも大きな声で「失礼します」と言ってから開けましょう。
退室時もしっかりと挨拶
退室時も大切雨です。
まず、面接の機会をくれたことを、担当者にお礼を言ってください。
感謝を伝えることにデメリットはありません。
立ち上がる際にも、「ありがとうございました」と一礼してください。
退室時も一礼。エレベーターまで送ってくれた際には、別れ際に一礼で挨拶しましょう。
面接官を入室後待つ時のマナー
面接官のいる部屋に入る場合もあれば、部屋に通されて、その部屋で面接担当者を待つパターンがあります。
先に入室する場合は基本的に立った状態で面接官の到着を待ちましょう。
まとめ
転職面接でのマナーは、見逃しがちですがかなり重要です。
面接のマナーで失敗してしまっていると、いくら面接中にいい事を言っていたとしても、その「マナーのマイナス」が原因で面接に落ちてしまいます。
面接前、面接中、面接後も、しっかりとマナーに気を配っておきましょう。