民間医局はメディカル・プリンシパル社によって運営される、医師向けの転職・求人サービスです。
現在、民間医局には約123,000人もの医師・医学生、約13,000か所の医療施設が登録しており、年間49,000件を超える紹介実績を上げています。
この記事では民間医局を利用してお仕事を探す事のメリット・デメリットや、民間医局はどのような人に向いているのかなどを口コミなども交えつつ解説します。
民間医局とは?
民間医局はメディカル・プリンシパル社が1997年に設立した、医師の転職・求職を支援するためのサービスです。
民間医局は設立から20年以上に渡って、医師の転職・求職活動に不可欠な存在としてあり続けて来ました。
全国に16か所もの支社を持ち、都市圏だけでなく地方の求人にも強いのが特徴で、転職・就職を希望する医師なら誰でも無料でサービスを利用できます。
登録しておく事で、自分ではなかなかしにくい雇用条件の交渉を肩代わりしてくれたり、専任エージェントがキャリアアップのための相談に乗ってくれたりと、様々な手厚いサービスが受けられるため、もしも転職・求職を検討しているなら、是非登録しておきたい転職・求人サービスといえます。
民間医局でのお仕事探しをするメリット
民間医局を利用して仕事探しをする事で、以下のようなメリットを受けられます。
- 豊富な紹介実績を持ち、キャリアアップ・年収アップが見込まれる転職が可能
- 雇用条件の交渉を代行してくれる
- 就職後のケアも万全
メリット①豊富な紹介実績を持ち、キャリアアップ・年収アップが見込まれる転職が可能
民間医局は1997年創立、サービス開始してから20年以上もの実績を持つ、医師の転職・求職サービス界隈では老舗ともいえる存在です。
当然、成約実績も豊富で、長い間に培った老練なノウハウを元に、常勤、非常勤の転職サポートから医師向けアルバイトの紹介まで、キャリアアップにまつわる多彩な提案をしてくれます。
民間医局の公式ホームページによると、取引のある医療機関は全国に13,000か所以上、年間成約件数は49,000件にもなります。
これは業界でもトップレベルの実績で、民間医局を利用した多くの人が紹介された医療機関の条件提示に満足、納得し、転職・就職していった事を示しています。
公開求人の数も豊富なため、個人個人の要望に沿った求人が見つかりやすいのも特徴です。
メリット②雇用条件の交渉を代行してくれる
万が一、希望にあった求人が見つからない場合でも、医療施設と雇用条件の交渉を専任エージェントが代行して行ってくれます。
そのため「仕事環境は魅力的だが給料が安い」「給料は高いが仕事環境が悪そう」などといった場合でも、どちらか一方を諦めることなく、自分の望む通りの雇用条件を得られやすいのが魅力です。
もし雇用条件にはっきりとした希望がある場合は、あらかじめ伝えておくことで、専任エージェントが雇用条件にあった医療施設を探し出したり、前もって雇用条件を調整した上で紹介してくれたりします。
民間医局と提携する医療機関は全国13,000か所以上。
民間医局の持つ広いネットワークは、ひょっとするとあなたが思う以上の条件を提示する医療機関すら、見つけ出してくれるかもしれません。
メリット③就職後のケアも万全
民間医局では、就職が決まった後の対応も充実しています。
例えば、就職した後に「想定していたのと実際の職場環境にギャップがあった」などといった事態が発生した場合も、再度エージェントに連絡する事で追加対応を行ってもらえるのです。
場合によっては再度転職先を検討したり、更なるキャリアアップについての相談も受け付けてもらえたりもするため、安心して転職・就職する事ができます。
転職エージェントによっては、転職の成功報酬ばかりに気を遣って、顧客に対しておざなりな対応をしているようなところがあるのも一つの事実ですが、民間医局の場合そんな事態とは無縁といえます。
顧客一人一人と真剣に向き合ってきたからこそ、民間医局は創業してから20年以上にわたり、医師の転職・求職サービスの大手として支持を受け続けているのでしょう。
民間医局でのお仕事探しをするデメリット
民間医局を利用したために生じるデメリットというものは、ほぼないといっても良いですが、強いて言うなら下記のような事があります。
①転職・就職活動に際して徹底的なヒアリングがあるため、自分の事をあまり話したくない人には向かない
②電話対応してもらえる時間が短い
ひとつずつ説明していきます。
デメリット①転職・就職活動に際して徹底的なヒアリングがあるため、自分の事をあまり話したくない人には向かない
民間医局は、顧客の一人一人に充実したサポートを行うため、転職・就職活動を始める前に、個人の能力や転職の要望に関する、徹底的なヒアリングを実施しています。
そのため、他者に自分の事をあまり話したくないという人には、あまり向いていないサービスといえるかもしれません。
民間医局のヒアリングはエージェントと時間を調整した上で、実際に面談して行われます。
そのため、「どんな仕事があるか検索してみたい」程度のちょっとした気持ちで民間医局に登録すると、急にエージェントから連絡が来て面食らってしまう可能性があります。
民間医局を利用して転職・就職活動を始める場合は、軽い気まぐれとしてではなく、しっかりと腰を据えて転職・就職活動を行う覚悟が必要となります。
もちろん、徹底的なヒアリングが行われるとはいえど、個人情報の保護は厳密に行われています。
プライバシー性の強い内容を無理やり聞き出すような事はなく、また答えにくい質問に無理に答える必要もないため、そういった点の心配は要りません。
デメリット②電話対応してもらえる時間が短い
民間医局を利用するデメリットとしてもう一つ挙げられるのが、電話対応の受付時間の短さです。
民間医局の電話受付時間は平日の朝9時から夕方18時までとなっており、多くの医師の仕事時間とちょうど重なっています。
そのため簡単な相談は電話で済ましてしまいたいという人にとっては、少し利用しづらいサービスといえるかもしれません。
もちろん、メールでの相談受付は24時間行っているので、あらかじめ聞きたい事が決まっている場合はそれを利用する事で、余裕を持ってサービスを受けられます。
民間医局でお仕事探しをすべきなのはこんな先生
以下のような思いを持つ先生は、民間医局でお仕事探しをするのがおすすめです。
- 自分の転職・就職に関する要望をしっかりと聞いてもらいたい
- 転職活動を行うのが初めて
- 地方での転職先を探している
- 医師としてできるアルバイトを探している
①自分の転職・就職に関する要望をしっかりと聞いてもらいたい
民間医局は転職・就職支援をするに当たって、まずは徹底的なヒアリングを行う事から入ります。
転職・就職先について要望や疑問点を話し合う時間が十分に設けられているため、自分の話をしっかりと聞いてもらった上で、転職・就職サービスのサポートを受けたいという人にとっては、民間医局は、最良の選択肢となり得ます。
相談方法は電話やメールで行う方法と、実際、エージェントと直接会い面談する方法が用意されています。
特に後者の場合、お互いに時間を調整してアポイントを取る必要があるため、貴重な時間を無駄にしないためにも、あらかじめ自分の要望や疑問点を整理し、まとめておくと良いでしょう。
そうする事でスムーズに転職活動に取り組む事ができ、短期間で新たな転職・就職先を見つけやすくなります。
②転職活動を行うのが初めて
転職活動を行うのが初めてで、何から始めたら良いのかよく分からないという人にも民間医局がおすすめです。
自力での転職活動は、十分な時間の確保、面接の日程調整などと、たくさんの下準備が必要な事もあり、特に現在進行形ではたらきながら転職活動を行うのは、初めて転職活動を行う人にとっては非常に敷居が高いといえます。
しかし民間医局では、転職活動の取っ掛かりから転職後に至るまで、手厚いサポートが用意されているため、初めて転職活動を行う人でも安心して転職活動を行う事ができます。
面接時にエージェントが同行してくれたり、よくわからない事がでてきた場合もエージェントに気軽に相談できるため、転職・就職活動に際して不安が多いという人は、とりあえず民間医局に登録してみるのがおすすめです。
③地方での転職先を探している
全国16か所もの支社を持ち、13,000か所以上の医療施設とつながりのある民間医局は、地方での転職先を探している人にとって、おすすめの転職・求職サービスです。
特に、現在都市部ではたらいており、UターンやIターンを念頭に置いた転職活動をしたいという人にとっては、最適なサービスといえるでしょう。
UターンやIターンを目標に転職・就職活動をする場合、地方の医療施設の情報を得にくいのが難点です。
しかし民間医局では、個人個人の要望に沿った転職先を専任エージェントが代行して探し出してくれるため、都市部にいながらにして、地方の雇用条件の良い医療施設を簡単に知る事ができます。
もちろん民間医局と取引があるのは地方の医療施設だけに限らないため、都市部、地方をすべて含めて包括的な転職先探しをしたい場合にも非常に便利なサービスです。
④医師としてできるアルバイトを探している
本格的な転職・就職でなく副業として、アルバイトや非常勤の仕事などを探している人にとっても、民間医局は非常に便利なサービスといえます。
民間医局には内科、外科、その他と細かく区分された上で、産業医や保健師といったアルバイト、非常勤の求人が常時寄せられているため、医師としての技能を活かした副業を、簡単に見つけ出す事ができます。
もちろん、アルバイトや非常勤の仕事を探す際にも専任エージェントのサポートを受けられるため、仕事を探すための時間があまりとれないような場合でも、本業への影響を最小限に抑えて、副業探しに取り掛かる事ができます。
民間医局で転職までのステップとは?
民間医局を利用した転職活動は、大まかに以下の流れで進みます。
- 会員登録をする
- 転職先についての要望を固め、候補を絞り込む
- 転職先を決定する
- アフターフォロー
①会員登録をする
民間医局を利用するためにはまず、会員登録専用ページにアクセスし、無料会員登録をする必要があります。
会員登録に際して特に必要となる書類等はありませんが、記入必須事項がかなりたくさんあるため、間違いの無いよう気を付けて記入しましょう。
②転職先についての要望を固め、候補を絞り込む
会員登録が終了すると、早速民間医局のサービスを利用できるようになります。
民間医局のサービスを利用するに当たってまず行いたいのが、転職・就職先に希望する雇用条件の登録です。
転職・就職活動を成功させるためにまず大切なのが、自分が要望する雇用条件についての具体化です。
自分の要望を具体化するためには事細かな情報が必要となるため、雇用条件の登録については面倒臭がらず、よく考えて行うようにしましょう。
条件の登録が終了すると、希望に合った求人情報が、民間医局のエージェントから提案されるようになります。
その次に行われるのが、民間医局のエージェントと直接会った上で行われるヒヤリングです。
ヒヤリングでは、自分が希望と医療施設が提示する雇用条件の具体的なすり合わせや、転職・就職活動の疑問点などに関する相談などが行われます。
このヒヤリングは30分から60分の時間を取って行われる場合が多いようです。
もちろん、ヒヤリングの場所や時間等は、こちらの都合に合わせて設定できるため、その点については心配いりません。
ヒヤリングが終わると、より精密にすり合わせた雇用条件を元に、エージェントから更に顧客の要望に即した医療施設が紹介されます。
③転職先を決定する
紹介された求人情報の中に興味のある医療施設があれば、実際にその医療施設に赴いて見学や面接を行う運びとなります。
医療施設とのスケジュール調整などは全てエージェントが行ってくれるため、現地に赴く時間さえ確保できれば、その他に手間はかかりません。
また面接や施設見学は、全てエージェントの同行の元で行われるため、「面接対策が不安」「見学先でどうしたら良いかわからない」といった場合も、余計なプレッシャーを感じずに済みます。
見学などについては、希望があれば何度でも行う事ができます。
見学や面接を重ね、就職したい医療施設が見つかったら、細かい雇用条件の調整を行う事となります。
交渉など面倒事はすべてエージェントが代行してくれる
医療施設との雇用条件の交渉は全てエージェントが代行してくれるため、ここでも本人と医療施設側が直接交渉する必要はありません。
この時点で就職したい医療施設を一つに絞り切れない場合は、エージェントと相談しつつ、候補を狭めていく事となります。
就職したい医療施設が決定し、先方との合意が得られた時点で雇用契約の成立となります。
合意が得られた候補が複数ある場合ですが、選ばなかった医療施設への断りの返事などはエージェントが代行して行ってくれるため、その点に関しても気負う必要はありません。
就職の合意が得られたものの、いきなり常勤勤務するのが不安という人は、トライアル勤務や定期非常勤を選択する事もできます。
もし、それらを希望する場合は、あらかじめエージェントに相談しておくようにしましょう。
④アフターフォロー
民間医局は転職・就職が完了した後のアフターフォローにも力を入れており、勤務が実際に始まった後でも、エージェントに相談できるシステムを取っています。
相談の間口は広く、新しい勤務先に関する相談はもちろん、再度の転職やキャリアアップの相談などを行う事もできるため、万が一、実際に働いてみてイメージが違った場合も、すぐに次の行動に移れます。
転職・就職失敗のリスクを最小限に抑えられるのは、民間医局に登録する大きなメリットといえます。
民間医局を実際に利用した先生の体験談
30代男性医師大学病院→地方総合病院
都市部の大学病院に勤務していましたが、親に介護が必要になった事がきっかけで、Uターンする必要に迫られました。
民間医局を介して転職先を探す事になったのは、地元のすぐ近くに支社があり、転職情報が豊富だったためです。
他にも何社か登録し探していましたが、地方の病院情報があまり見つからなかったため、結局、民間医局にお世話になる事に決めました。
地元に支社があるためか紹介先の病院事情にも詳しく、転職活動中、非常に頼もしくサポートしてもらえました。
結果、ほぼ思い通りの勤務先を見つける事ができ、とても満足しています。
37歳女性医師総合病院→クリニック常勤医
私を担当して下さったスタッフの方は、非常に病院事情に詳しい方で、私の専門や以前の病院の職場環境、収入などを全て理解した上で、相談に乗ってくれました。
おかげ様で、自分の技術を最大限発揮できる、さらに収入や職場環境などほとんどの条件に納得のいく転職を行う事ができました。
これだけ医師の立場に立って考えられる転職コンサルは、なかなかないと思います。
少なくとも私にはそう思えました。
医師で転職を考えられている方なら、真っ先に登録しておく事をおすすめします。
33歳男性医師大学病院→クリニック
以前は大学医局に勤めていましたが、ワークバランスが崩壊し、仕事と家庭の両立が不可能な状況となっていました。
幸い、転職に成功したおかげで、今は休日など、どうにか家族サービスを行えるまでに、落ち着いた生活になっています。
民間医局さんを利用して一番嬉しかったのは、スタッフの方がこちらの要望を出来るだけ全て掬い上げられるよう動いて下さっているのがとてもよく分かった事です。
仕事をしながらの転職活動でしたので、こちらもなかなか時間を取れず恐縮だったのですが、それでもほとんど滞りなく調整していただき、転職が希望通りのものになるよう手助けしてもらえました。
民間医局の総評
民間医局は医師が転職・就職活動をする上で、非常に評価の高いサービスといえます。
エージェントは皆、医療施設の事情に精通しており、身になるアドバイスは多くの医師に好評を博していました。
もしも転職等を検討しているならまずは民間医局に登録し、アドバイスを受けて見る事から始めてみてはどうでしょうか。