看護師転職サイト「ナースパワー」では、常勤・パート求人の他派遣求人も取り扱っています。
契約期間ごとに職場を変わることもできるので、様々な現場経験を重ねる働き方ができます。
パートと比べて時給が高いのも魅力の一つです。
ナースパワーで経験できる現場の特徴や派遣看護師で働くメリット・デメリットを、他社求人サイトを見比べながら解説します。
ナースパワーが主に扱う派遣求人
介護事業所や中小のクリニックを中心に、看護師が不足する傾向です。
求人を掲載しても応募が少ないケースもみられる中、看護経験者を素早く確保できるとして派遣看護師が重宝されていますが、比較的募集が多い5つの派遣先について説明します。
無床病院
問診・体温測定などの診察前対応や、採血・心電図測定などの検査補助が主な業務内容です。
単科あるいは2〜3科規模の診療所(クリニック)が多く、中には専門外来を標榜するものもあるため、家庭や育児などの事情で夜勤が難しい看護師でも専門知識を活かした働き方が実現します。
日帰り手術を実施する施設ではオペ室経験がある看護師が、救急車を受け入れる施設では救急外来(ER)経験がある看護師が、それぞれ活躍できます。
休日当番に指定された場合は休日出勤が必須ですが、遅くとも1か月前にはスケジュールがわかるのでプライベートの予定も組みやすいです。
早朝・夜間や休日の診療に対応するクリニックもあり、時間や曜日を問わず働ける点がポイントです。
有料老人ホーム
毎日のバイタルチェックや服薬サポートなど、入居者の健康管理が主な業務内容です。
外部の医療機関による訪問診療を受ける入居者も多く、医師・薬剤師から得た情報を家族等と共有する役割も重要視されています。
体調急変時の初期対応の他、必要に応じて医療機関への受診に同行(救急車への同乗も含む)するケースもあります。
勤務シフトによりスタッフが不足する場合には、介護福祉士と連携して入浴や食事のサポートに入る場合もあります。
1施設ごとに最低1名以上の常勤看護師を配置することが介護保険法で義務付けられているため、欠員が許されないポジションです。
そのため、応募時期によっては早期に就業を開始できる場合もあります。
デイサービス
利用者が施設に到着してからバイタルチェックを行い、当日の入浴やレクリエーションへの参加可否を判断することが主な業務内容です。
日常生活の一環とされる薬の服用・外用や血糖測定、爪切りなどの支援や、介護福祉士やリハビリ担当者(理学療法士など)と共に自立支援のサポートも行います。
2015年の介護保険法改正以降は、サービス提供時間帯に医療機関や訪問看護ステーションと密に連携を取ることを条件に、非常勤看護師の配置も許容されました。
そのため、利用者の健康管理を行う比較的短時間を勤務する看護師のニーズが高いです。
訪問看護
主治医の指示書に基づき、利用者に対して医療行為を実施します。
服薬介助や口腔ケアなど介護職にも許容されている内容から、在宅酸素や胃ろうの管理など生存に不可欠な内容まで多岐にわたります。
訪問1回あたり30分〜90分程度の対応がほとんどなので、担当する利用者を少なくすることで子育てや家事の合間に働くことも可能です。
勤怠管理や業務報告をオンラインで行うシステムを採用して、定期ミーティング以外の日は直行直帰で働ける事業所も増えています。
利用者の体調が急変した時などに緊急出動を行う場合もありますが、早朝・深夜や休日対応を当番制とする事業所が主流です。
訪問入浴
バイタルチェックを行って当日の入浴可否を判断する業務を担当します。
入浴前の外傷ケアや、入浴後の軟膏塗布・湿布貼りも行います。
介護職員2名と看護職員1名の3名体制が主流なので、入浴中の洗髪・洗体のサポートも大切な業務です。
健康管理に関する利用者や家族からの質問にも対する場面もあります。
1回あたりの対応は1時間程度ですが、巡回を効率化する観点から半日又は1日通しでの勤務が好まれるようです。
ナースパワーだけじゃない!看護師の派遣の看護師に強いサイト
ナースパワー以外にも、派遣看護師を募集するサイトは多数あります。
その中でも、派遣に強いといわれる3つのサイトを紹介します。
いずれも常勤・パート(非常勤)の紹介にも対応しており、派遣で働きながら自分の希望に合った転職先を探すという使い方も可能です。
スーパーナース
株式会社スーパーナースは1993年5月の開業以来、25年以上にわたる看護師紹介の実績を持ち、大学病院をはじめ全国の医療・介護施設から高い信頼を得られている人材紹介会社です。
保険外看護サービスとして、在宅看護に加えて、入院先でのケアや外出先・旅行先への同行にも対応する「プライベートナース」を提供している関係で、看護師の質の高さに定評があります。
産休・育児休業をとる看護師の代替勤務に特化した「産育休代替派遣」も展開しているので、期間限定で働きたい人にも適しています。
全国13拠点でサービスを展開、2019年5月7日時点での派遣求人数は約7,650件です。
MCナースネット
株式会社メディカル・コンシェルジュが運営する「MCナースネット」は2000年9月にサービスを開始、信頼関係を重視した人材紹介に取り組んでいます。
医師が代表を務めていることに加えて、医師・薬剤師・介護スタッフの紹介事業や「ノーツ訪問看護ステーション」の運営も手がけており、医療現場の最新情報を得やすいのが特徴です。
団体旅行に同行する「ツアーナース」という働き方や、1日単位で働けるスポット派遣にも対応していて、柔軟な働き方を実現したい看護師にもMCナースネットが選ばれています。
全国21拠点でサービスを展開、2019年5月7日時点での派遣求人数は約2,080件です。
スマイルナース
スマイルナースは、1996年6月設立のクラシス株式会社が運営する看護師転職サイトで、「人と人を大切につなげる」を理念としたサービスを提供しています。
希望に沿う転職が実現できるよう、を応募者側から働きたい医療機関や介護施設をリクエストできる「逆指名」制度が設けられているのが特徴的です。
派遣スタッフへの福利厚生サービスが充実しているのも魅力で、ベネフィット・ステーションの各種サービスを利用できることに加え、就業期間に応じて年間最大20,000円相当のポイントが付与されるカフェテリアプランも用意されています。
全国9拠点でサービスを展開、2019年5月7日時点での派遣求人数は約4,460件です。
派遣看護師のメリット・デメリット
派遣という働き方を選ぶ上で知っておきたいメリット・デメリットについて、契約期間に着目した上で1つずつ解説します。
メリット
団体旅行への添乗やイベントでの救護など1日単位の勤務から、特定の施設に最長3年にわたって派遣される働き方まで、派遣看護師ではライフスタイルに合わせた働き方を選択できるのがメリットです。
契約期間ごとに異なる現場を経験したり、長期派遣とスポット派遣を組み合わせて高収入を目指したりすることもできます。
同じ派遣元で働き続ける場合、派遣先が変わっても履歴書には1社の経歴として記載できるので、職を転々としている印象を避けることもできます。
デメリット
正職員への置き換えなど派遣先の事情により契約が更新されず、次の派遣先が決まるまでの間収入が途絶えるリスクが伴うのが、派遣看護師としてはデメリットとなります。
利用者の心情や身体状態の把握には長い期間が必要とされますが、利用者と良好な関係性を構築できた矢先に契約終了となり、一貫したケアを行えないことがストレスに感じるケースも散見されます。
一方、関係性が芳しくない場合に契約終了をきっかけに関係性をリセットできると割り切る看護師もいるようです。
ナースパワー派遣まとめ
ここまで解説したとおり、ナースパワーではクリニックから訪問事業所までさまざまな派遣先を選択できます。
比較的勤務日時の自由度が高いので、複数の派遣先を組み合わせたり休日の副業として選んだりして、多様な経験を積むことができるのも魅力です。
契約期間が限られる点がデメリットと考える向きもありますが、紹介予定派遣などを通じた直接雇用前の確認期間という見方もできます。
多様な現場経験を経て希望に沿った転職を実現するために、派遣という働き方を選ぶのも一つの考え方といえます。