転職するなら年収アップも視野に入れて大企業を目指したいという人は多く、「リクルートホールディングス」に転職したいという人もたくさんいるでしょう。
しかし、リクルートホールディングスには非常に多くの連結子会社があり、実際にはどのような仕事に就けるのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はリクルートホールディングスへの転職に際して、仕事内容や働きやすさ、さらには年収にも焦点を当て、詳しく紹介します。
リクルートホールディングスの企業概要
リクルートホールディングスという会社について、漠然と名前は聞いたことがあり、大手の求人会社であることはわかるけれど実際の詳しい企業概要がわからないという人も多いのではないでしょうか。
そこで、まずはリクルートホールディングスの企業概要を説明していきましょう。
事業内容
リクル―トホールディングスは、1980年に大学生向けの求人広告から事業を開始した会社です。
その後事業内容を拡大し、3つの事業を手掛けるようになりました。
そのことから会社もさらに大きくなり、業績も伸ばし続けています。
それではその3つの事業について詳しく紹介します。
HRテクノロジー
リクルートホールディングスのメイン事業のひとつである「HRテクノロジー」は「Indeed」を軸に人材採用の分野でオンラインHRを拡大しています。
求人情報を提供しているIndeedは、60カ国以上の国で利用され、28もの言語で展開しているグローバルなサービスです。
ユニークビジター数は月間2億人を超え、アメリカやカナダ、イギリスなどの主要国において求人業界をリードするポジションを確立しています。
メディア&ソリューション
リクルートホールディングスの事業の中で国内外の販促メディア事業を行っているユニットが「メディア&ソリューション」です。
この事業には中小企業向けの「Airレジ」や、飲食分野の「ホットペッパーグルメ」、美容分野の「ホットペッパービューティー」などがあり、それぞれにアカウント数を増やし続けています。
2017年には高校生向けの有料サービスも開始され、新たな利用者の拡大がすすめられている事業です。
人材派遣
求人サービスを得意としているリクルートホールディングスは「人材派遣」の分野にも力を注いでいます。
リクルートホールディングスの人材派遣は、各国の派遣事業を統合し、グローバルに活躍しているのが特徴です。
海外での事業展開に向け、北米や豪州、欧州に注目し、世界の主要な派遣市場を幅広くカバーすることに成功しています。
トップのメッセージ、企業理念
私たちは、グローバル化とIT化がもたらす急激な社会や環境の変化という世界的な潮流のなか、これからさらに複雑で難解なチャレンジに踏み込みます。
現在、世界各国は多くの社会課題に直面しています。
そして今、私たちに求められているのは、その解決の一助になることだと考えています。
例えば雇用領域では、世界最大級の求人検索サイト「Indeed」や、世界有数の規模に拡大した派遣事業を通じて、各国・各職種における労働の「不」の解決を行い、さまざまな格差の課題に真正面から取り組んでいます。
今後は、より一層ESG観点の重要性も認識し、国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)への貢献や、多様なステークホルダー・セクターとの協働も志向しつつ、未来に向けた取り組みを続けていきます。
ほかにも、世界の課題解決に向けてリクルートグループができることは何か。
それはグローバルに複雑化した世界の全体像を捉え、一人ひとりが輝く持続可能な世界を目指して、さらなる新しい価値の創造に取り組んでいくことです。
リクルートグループは、高まる社会からの期待に応え、絶えず変化する時代や世界に向けて、ステークホルダーの皆さまとともにチャレンジを続けていきます。
代表取締役社長 兼 CEO峰岸 真澄
会社概要
会社名 | 株式会社リクルートホールディングス |
---|---|
所在地 | 〒100-6640 東京都千代田区丸の内1-9-2 |
資本金 | 100億円(2014年10月15日より) |
事業内容 | HRテクノロジー、メディア&ソリューション、人材派遣 |
従業員数 | 609名(2018年3月31日時点) |
リクルートホールディングス採用職種・仕事内容
海外の企業を買収して事業を拡大しているリクルートホールディングスでは、どのような求人が出ているのでしょうか。
どのような部署で採用され、どのような仕事を任されるのかといった点も気になりますよね。
そこで、リクルートホールディングスの採用職種や仕事内容を調べてみました。
リクルートワークス研究所 研究員
リクルートホールディングスでは、1999年1月にリクルートワークス研究所を設立しました。
この研究所からは研究員の求人が出ています。具体的には、組織や人事領域の人材マネジメント課題の研究であり、人事研究センターの研究員としてさまざまな研究プロジェクトに参加します。
応募には経営学や組織行動学などの関連領域で修士号を取得している必要があります。
さらに大学等の研究機関や研究所などで人材マネジメント領域について5年以上などの研究経験が求められます。
給与
年収6,000,000円~ 12,000,000円
※あくまでも想定額であり、現給与をベースとして検討・決定されます
事務スタッフ
リクルートグループの中で求人サイトの運営やマーケティングなどを行うジョブダイレクトから事務スタッフの求人が出ています。
事務スタッフというのは総務事務や採用アシスタントの業務全般を担う仕事です。
求人媒体会社と連絡を取り合い、ID発行や各種手続きといった入退社管理なども行います。
庶務や総務、営業アシスタントといった事務職の経験があると優遇されると思います。
給与
月給251,000円以上
データアナリスト
リクルートホールディングスが手掛けるブライダルのWebサービスである「ゼクシィnet」では、データアナリストの求人があります。
データアナリストの仕事は、データログを解析し、問題検知やアルゴリズム・分析モデルの構築などを行います。
データの保有は自社で行っているため、ユーザーの反応を直に感じられることから、頑張りが評価されやすい仕事であると言えるでしょう。
応募にはR、SPSSなどを用いた統計解析スキルや、SQLを使用し1年以上のデータハンドリング経験が必要です。
給与
年収5,000,000円~10,000,000円
※あくまでも想定額であり、現給与をベースとして検討・決定されます
ディレクター
リクルートホールディングスでは、FinTech推進室にてリクルートが提供する金融Webサービスにおけるディレクター業務の求人がでています。
業務内容はデザイナーやエンジニアと一緒にサービス運用におけるディレクター業務を担当し、リクルートにおける幅広いジャンルを取り扱い、人材領域から結婚、住宅購入などのライフイベント、旅行、飲食、美容、学習などの日常消費など多岐にわたるディレクター業務を行います。
応募にはディレクター業務経験3年以上の他に、金融事業やHTML/CSS/Javascriptの知識・経験を求められます。
給与
年収6,000,000円~8,000,000円
※あくまでも想定額であり、現給与をベースとして検討・決定されます
事業開発マネジメント
リクルートホールディングスでは、事業会社の新規立ち上げに伴いサービスの提案や業務設計を担当する事業開発マネジメントの部門でも人材を募集しています。
リクルートグループの新しいビジネスの立ち上げに参加できることで、自分のスキルが磨ける仕事です。
応募にはWBS作成や各種管理等といったプロジェクトマネジメントに関するスキルや、プロジェクトリーダーの経験などが求められます。
給与
給与
月給409,559円~547,650円
年収例
26歳/6,550,000円
28歳/7,190,000円
32歳/8,760,000円
経理
リクルートグループ全社の経理領域を担当する経理の仕事でも求人があります。
グループ内の単体決算や連結決算業務を担う仕事であり、有価証券報告書の作成なども行います。
そのほかにもM&Aやグローバル展開支援の経理総括業務も担いますので非常に責任感が感じられる仕事です。
応募には事業会社や会計事務所において3年以上の経理・会計税務などの実務経験が必要とされます。
給与
年収7,300,000円
リクルートホールディングスの給与・年収
リクルートホールズへの転職を考える際、やはり気になるのは給与や年収に関することですよね。
せっかく転職するのであれば、少しでも年収をあげたいと考える人も多いでしょう。
そこで、リクルートホールディングスの年収について詳しく説明していきます。
全体の平均年収
リクルートホールディングス全体の平均年収は、有価証券報告書の調べによると「9,260,000円」です。
人材情報提供を主体としたリクルートホールディングスは、国内だけにとどまらず海外の企業を買収し事業を拡大しています。
世界をターゲットに活躍している会社であるからこそ、高い年収になるのでしょう。
年代別の年収
年代 | 年収 |
---|---|
20~24歳 | 4,212,000円 |
25~29歳 | 6,653,000円 |
30~34歳 | 7,203,000円 |
35~39歳 | 7,449,000円 |
40~44歳 | 8,328,000円 |
45~49歳 | 9,462,000円 |
50~54歳 | 1,0345,000円 |
55~59歳 | 10,250,000円 |
60~65歳 | 6,726,000円 |
リクルートホールディングスの競合企業と平均年収比較
企業 | 年収 |
---|---|
リクルートホールディングス | 9,260,000円 |
パーソナルホールディングス株式会社 | 7,030,000円 |
パソナ | 5,410,000円 |
リンクアンドモチベーション | 6,100,000円 |
株式会社サイバーエージェント | 7,250,000円 |
リクルートホールディングスと競合する他の人材情報提供会社との年収を比較してみました。
まず、人材派遣業を強みとしリクルートホールディングスに続いて業界2位のパーソナルホールディングスや、人材紹介を得意とするパソナでは、リクルートホールディングスよりも低い年収がみられます。
国内だけでなく世界にも目を向けたリクルートホールディングスの強さが年収にも表れているのでしょう。
また、リクルート出身者が創業した経営コンサルタント会社であるリンクアンドモチベーションや、インターネット広告事業を主とする株式会社サイバーエージェントでも年収はリクルートホールディングスを下回っています。
これはグループとしての規模の大きさに年収の差が生まれているのだと考えられます。
給与に関する口コミ・評判
給料だけ見ると良い方だと思います。
役職に応じて給料もボーナスも上がります。
給料の他に、個人やチームの実績においてボーナスが出ます。
リクルートホールディングスの福利厚生制度
しっかりとした福利厚生制度が整っている会社に転職すると、さまざまな特典が受けられます。
そこで気になるのは大企業であるリクルートホールディングスの福利厚生制度でしょう。
ここでは、リクルートホールディングスの福利厚生制度を紹介します。
結婚祝金・出産祝金
社員が結婚した場合に、結婚祝い金として5万円が支給されます。
また、社員が出産した場合や、社員の配偶者が出産した場合には出産祝金の支給があります。
出産祝金は3万円が支給され、出産や育児にかかる費用などに充てることができます。
永年勤続祝金
リクルートホールディングスでは社員に少しでも長く会社で活躍することを期待し、永年勤続祝金を支給しています。
勤続年数が10年および20年経過した場合には、勤続年数に応じ、経過した日に10万円相当の金品や50万円相当の金品が支給されます。
ポイント制退職金制度
リクルートホールディングスでは、会社への貢献をポイントに換算しています。
このポイントは積立式であり、ミッショングレードに応じたポイントが毎年積み立てられていきます。
貯まったポイントは退職時に一時金として支給されますので、ポイント次第で退職金としてもらえる金額が変わります。
確定拠出年金制度
リクルートホールディングスでは金融商品を運用する制度である「確定拠出年金制度」があります。
この確定拠出年金制度は入社と同時に加入するもので、掛金はミッショングレードによって異なります。
金融商品には定期預金の他にも保険や株、債券などがあり、自分の好きなものを選べるのが特徴です。
運用したお金は60歳以降であれば受給できます。
福利厚生に関する口コミ・評判
産休や育休を取りやすく、復職もしやすいです。
配属先によりますが、基本的に一人一台ノートパソコンとスマートフォンが支給されます。
年に一度、充実した項目の健康診断が受けられます。
勤務時間・休日休暇
どれだけ給与が多い会社でも、勤務時間が長く休日出勤の多い会社ではゆっくりとした休息がとれませんよね。
健康面や働きやすさを考えると勤務時間や休日休暇というのは非常に重要です。
そこで、リクルートホールディングスの勤務時間や休日休暇についてまとめてみました。
フレックスな勤務時間
リクルートホールディングスでは、フレックスな勤務時間を導入しています。
また、リモートワークがつかえる部署も多いため、自宅で仕事をすることもできます。
さらに、土日祝日は休日に設定されていますので、しっかりと休息をとって仕事にのぞめます。
年次有給休暇
リクルートホールディングスでは、充実した年次有給休暇を付与しています。
初年度の付与は10日ですが、勤続年数に応じた日数が付与され、最大で年間20日の年次有給休暇が取得できます。
急な時にも取得しやすいため、もしもの際にも安心です。
STEP休暇
年次有給休暇の他に最大連続28日間という「STEP休暇」という休暇制度もあります。
これは、勤続3年以上であれば誰でも取得できる長期休暇です。
そのうえSSTEP休暇を満喫できるよう、一律30万円の手当ても支給されます。
このSTEP休暇は3年ごとに取得が可能ですので、3年に一度は長期で仕事を離れ、心身をリフレッシュすることができるでしょう。
サンクス休暇
リクルートホールディングスでは、社員だけでなく社員を支える家族にも、感謝の気持ちを休暇として提供しています。
これは「サンクス休暇」と呼ばれ、従業員本人や家族の誕生日、結婚記念日などの特別な日に年に1回取得できる休暇です。
休暇を取得する際には、家族へのサンクスファミリーギフトとして手当も支給されますので、家族にも喜ばれます。
勤務時間・休日休暇に関する口コミ・評判
フレックス制度やリモートワークを導入しており、ワークライフバランスが取りやすいです。
課されるミッションも多いので、土日を使わないと追いつかないこともあります。
大型連休は比較的取得しやすいです。
社内の教育・研修制度
リクルートホールディングスでは積極的に社内研修を行い、社員のスキルアップにつなげています。
- 新入社員研修
- メンター制度
- GLOBA
- メディアの学校
世界をターゲットに活躍している会社であるため海外の最新事例を定期的に紹介するプログラムや、海外の投資家やスタートアップCEOの講演を聞くこともできます。
さらに、キャリアカウンセラー養成プログラムなどでは資格取得の支援金制度が用意されています。
教育・研修制度に関する口コミ・評判
それぞれの段階に応じて研修制度がしっかりしています。
上司への相談がしやすく、直接話す他にもチャットやテレビ電話などで相談することもできます。
出張を伴う研修も多く、通常業務と並行するのが難しいこともあります。
職場の雰囲気や社風
職場の雰囲気や社風はその会社で長く働き続けられるかどうかを大きく左右します。
大企業のリクルートホールディングスでも、楽しい雰囲気で仕事ができるのか気になりますよね。
そこで、リクルートホールディングスの職場の雰囲気や社風について調べてみました。
若くて活気がある
リクルートホールディングスは、成長意欲が強い人が集まる会社です。
実力主義で、高い成果を出した人にはさらに大きなチャンスも与えられます。
ただ、会社で学んだことを活かして企業・独立する人も多く、全体的には若い人材が多い会社であるとも言えるでしょう。
若い社員が高いモチベーションで仕事をしていますので、活気が感じられる職場です。
女性管理職も多い
実力主義ですので、女性であってもバリバリと働くことができる環境です。
そのため女性管理職も多くみられます。さらに「イクション」といった取り組みも始められ、結婚や出産をしても働き続けられる環境が整えられています。
職場の雰囲気や社風に関する口コミ・評判
向かっている方向が一緒なので、モチベーションを保ちながら仕事に取り組めます。
基本的に仲が良く、休日にみんなでキャンプに出かけたりすることもあります。
拠点が違っても同期との繋がりは深く、困った時に相談したり研修の際に集まったりできます。
リクルートホールディングスへの転職で役立つ転職サイトorエージェント
チャレンジ精神を必要とし、常に高いモチベーションで仕事ができる人材を求めるリクルートホールディングスへの転職は、転職サイトや転職エージェントを利用するのがいいでしょう。
転職サイトや転職エージェントは、これまでのノウハウを活かし、リクルートホールディングへの転職を有利にすすめるお手伝いをしてくれます。
ここでは、リクルートホールディングスの転職におすすめの転職サイトや転職エージェントを紹介します。
リクルートエージェント
リクルートホールディングスへの転職を考えるのであれば、リクルートグループとして活躍する「リクルートエージェント」は外せないでしょう。
リクルートエージェントでは、リクナビNEXTとも連携した応募管理システムを使用していますので非常に使いやすいのが特徴です。
また、リクルートホールディングスの求人も非常に多く取り扱っていますので、自分に合った部署が見つかります。
ビズリーチ
転職前の年収が500万円を超えている場合におすすめなのがビズリーチです。
ビズリーチでは年収500万円からのキャリアップを応援するサービスが多く、オファーやスカウト機能がついています。
リクルートホールディングスのような年収の高い会社の求人が多くありますので、転職で年収アップを目指す人にぴったりです。
doda転職エージェント
求人数 | 約260,000件 |
---|---|
対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
リクルートに次いで満足度の高い転職エージェントとして知られているのがdoda転職エージェントです。
ここでは大手企業を多く取り扱っていますので、リクルートホールディングスの求人も多くみられます。
希望の求人を提案してくれるサービスもありますので、自分が求める職場が見つかると言えます。
まとめ
リクルートホールディングスは、常に向上心を持って仕事に取り組める会社であり、実力主義ですので若いうちから能力が評価される会社です。
年収も同年代と比べて高いため、やりがいを持って働けると言えるでしょう。
ただ、人気の会社ですので、転職を考える際には高いノウハウを持った転職サイトや転職エージェントに登録するのがおすすめです。
転職サイトや転職エージェントのサービスを上手に利用し、ライバルに差をつけて採用を勝ち取りましょう。