こんにちは。
『ワーママの転職と働き方ブログ さちワーク』というサイトを運営しております、さちと申します。
この記事ではワーママが転職するに時に『気をつけるべきこと』と『対処法』をお伝えします。
ワーママは家族との時間が足りないという理由で転職を考える人が多いです。
でも、準備不足で転職してしまうと後悔してしまうかもしれません。
転職を考えたらまずはこちらの記事を読んで気をつけるべきことを知っておいてください。
今回記事を書いたライター
さち
元バリキャリの派遣ワーママ。
仕事と子育てを限界まで頑張りすぎて、適応障害になった経験あり⤵︎
ワーママの転職のポイントや辛い時の対処法を発信することでワーママの役に立ちたい。
さちワーク
1.条件ばかりを重視しない
ワーママの転職で一番多く耳にする失敗パターンは、条件ばかりを重視して転職することです。
- 条件で選んだら仕事のやりがいがなくてつまらない…また転職しようかな。
- 時短勤務希望の仕事ばかり応募したら全然選考に通らない…。
この2つの失敗体験談が特に多いです。
条件ばかりを重視してはいけない理由
条件ばかりを重視して転職すると、「こんなはずじゃなかった…」という後悔をしかねません。
まず1つ目は『条件で選んだら仕事がつまらない』と後悔するパターンです。
ママが選ぶ条件として多いのはこの辺りです。
- 自宅から近い
- 時短勤務可能
- 残業なし
- 土日休み
この条件の求人情報は多くはありません。
運良く見つけた時に「これだ!」と思って、仕事内容はよく見ずに応募。
その結果、「条件はいいけど仕事のやりがいを感じない…」というママがたくさんいるんです。
もちろん「子供が小さい時期は仕事の内容は選ばない。」という覚悟があるのなら良いのですが、深く考えずに転職すると後悔することになります。
2つ目のパターンは、『条件を絞り込んだら選考に受からない』というものです。
時短勤務OKの正社員求人は多くはありません。
そのため当然倍率は高くなります。
実際に私も転職エージェントに「ママさん達が求めている条件の仕事は応募が集中するため受かりにくいです。」と言われました。
残業なしというのも貴重な求人。
給料もそこそこある求人でしたら倍率はより高くなります。
ある転職サイトの方が、『10社応募して1社受かるかどうか』と言っていました。
ママに大人気の求人でしたらもっと厳しいでしょう。
選考落ちが続くのも仕方がないことです。
選考落ちが続くと、あなたの今までのキャリアや人格が否定された気持ちになり、落ち込む原因となります。
数打てば当たると思ってたくさん応募するのではなく、条件について見直してみて欲しいと思います。
条件ばかりを重視しないための対処方法
求人検索の条件に、「時短勤務可」をそのまま入れないようにしましょう。
転職してすぐに時短勤務ができる正社員求人は限られています。
首都圏でも一部のIT企業やスタートアップ企業(起業して間もない会社)がメインです。
大手や人気の企業は時短勤務可にしなくても応募者が後を立たないためです。
なので、保育園のお迎えに間に合うためには下記のような選択肢も考えましょう。
- フレックスタイム制が可能な求人
- 在宅勤務が可能な求人
フレックスタイム制が可能な求人は、家族に朝の保育園の送りをお願いできるようでしたら、ママは朝早く出勤することで夕方のお迎え時間に間に合わせることができます。
在宅勤務が可能な求人であれば、定時まで働いても保育園のお迎え時間に間に合う場合が多いです。
また求人条件に限らず、発想を変えることで時間的な制約を乗り越えられる可能性もあります。
- 地域のファミリーサポートに保育園の毎日のお迎えをお願いする。
- 子供が小さい時期は正社員ではなく派遣社員(短時間)やパートに切り替える。
このように「周りのママはみんな時短勤務だから」という固定観念にとらわれずに、あなたの環境と希望に合う選択肢を考えてみてください。
時短勤務可能の求人にこだわらなければ選べる求人の幅がグッと上がります。
「転職したけど仕事がつまらない…」「全然選考に受からなくてつらい」という状況に陥らないように本当に働きたい求人を探してだしてください。
2.子供がいることを後ろめたく言わない
転職活動をしていると、いろんなシーンで子供の有無を聞かれることがあります。
子供がいると答えると、さりげなく年齢も聞いてきます。
ここで、申し訳なさそうに答えるのはNGです。
【NGな回答】
子供がいるので残業はできないんです。
急な熱で仕事を休む可能性があります。
このような回答はしないようにしましょう。
子供がいることを後ろめたく言ってはいけない理由
なぜ後ろめたそうに言ってはダメでしょうか?
企業の担当者にマイナスなイメージを与えてしまうからです。
企業からしたら、子供がいる人材は子供がいない人材に比べて扱いにくいのは仕方がないことです。
子供の突然の熱で休んだり、残業に制限があったり、泊まりの出張ができなかったり。
でも、最近は子育て中のママが活躍していることや、女性の役職者がいることを社外に向けてアピールしたいと思っている会社も多いです。
優秀な新卒女性を採用しやすくなったり助成金がもらえたりするからです。
つまり大事なのは、社外向けにママ社員活躍の実績を作りたいと思っている人事に、「私はママだけどデメリットは少ない人材です」とアピールすることです。
子供がいることを後ろめたく言わない対処法
だからと言って、残業できます、急に休みません、出張OKです、とできない嘘をついては意味がありませんよね。
できる限りの範囲で構いませんので、どんな言い方ができるかを事前に考えておくことをおすすめします。
「子供がいることをプラスだと思わせるてやるぞっ!」という意気込みで臨みましょう。
【前向きな回答の例え】
- 保育園に通っているのでいつからでも働けます。
- 急な発熱があっても夫と協力して対処していきます。
- 残業も必要な時は対応できます、ファミリーサポートとベビーシッターサービスを利用しています。
- 時間内で仕事を終わらせようと意識したことで仕事の優先順位をつけるのが上手になりました。
- 子育ては段取りを考える上で大変勉強になりました。
など、前向きな言葉に置き換える練習をしておきましょう。
仕事に前向きな姿勢を示すことで好印象を与えることができます。
子供がいることを上手に話してやる気アピールをする手段にしていきましょう。
3.旦那さんに相談せずに転職活動を始めない
旦那さんに相談をせずに転職活動を始めるママがいます。
しかし、転職活動は自分ひとりでできることでしょうか。
難しいですよね。
旦那さんに相談せずに転職活動を始めてはいけない理由
転職活動は、想像以上に時間的にも精神的にも負担がかかります。
- エージェントや派遣会社との面談
- 求人検索
- 顔写真の撮影
- 応募書類の作成
- 面接
どう頑張っても仕事と子供の世話をしながら全部こなすのは無理です。
キャパオーバーで倒れてしまうかもしません…。
本末転倒にならないためにも旦那さんの協力は必須です。
旦那さんに相談せずに転職活動を始めないための対処法
男の人は頼られると嬉しく感じる人が多いです。
そして、ないがしろにされると途端に非協力的になります。
また有名な著書「話を聞かない男、地図が読めない女」にも書いてある通り、「男と話すときの大原則。
簡潔に!一度に一つのことしか考えさせてはいけない」も意識しておきましょう。
「転職したいので協力してくれる?」
「何をお願いしたいのか、それは〜。」
「なぜ転職したいのか、それは〜。」
という感じです。
男の話をさえぎると競争心に燃え攻撃的になる。
つまり口を挟んではいけないため、もし的外れなことを言ってきても最後まで聞いてあげて、一旦受け入れてから話を続けましょう。
旦那さんに快くサポートしてもらえる環境が転職成功への鍵です。
転職活動をはじめる前に、旦那さんに協力を仰ぎましょう。
頼りにすることで、残業続きで忙しい旦那さんでも何か手伝えることはないか考えてくれると思います。
4.今の職場で環境を改善できないか検討せずに転職しない
転職活動を始めるということは、今の職場に何かしらの不安があるとのだと思います。
でももしかしたら今の職場のままでもその不安が解消できるかもしれません。
今の職場で環境を改善できないか検討せずに転職してはいけない理由
転職活動をしていると「前の職場の方が恵まれていた」と気づく人は多いです。
隣の芝生は青く見えるというように、自分の職場の良さはいつのまにか忘れてしまうんですね。
新卒からずっと勤めていたり長く働いている会社の場合、給与水準が高めで福利厚生が充実しているパターンが多いです。
私もそうでした。
元の職場に帰ることはできないと覚悟して、今の職場って実は魅力的なのでは?という目線で一度見直してみて欲しいと思います。
また、転職活動で希望通りの内定をもらえてもその先も大変です。
- 新しい職場の人間関係を築かないといけない
- 新しい仕事に慣れないといけない
- 新しい通期やスケジュールに慣れないといけない
この「しなければならない」というのはかなりストレスです。
もちろん新しい仕事にワクワクして、これらのことが苦にならない場合もありますので納得できる良い転職をすることも大事です。
ですがその前に、今の職場で不満を解消できないかを模索してみて欲しいと思います。
今の職場で環境を改善できないか検討せずに転職しないための対処法
では、どんな対処法があるでしょうか?
今の職場に対しての不安によって対処法は変わってきます。
例えば、
「通勤時間が1時間以上かかる」という不満がある場合、「週に2日ほどテレワークしたいと相談してみる」
週に2日でも通勤時間が減らすことができれば、家事の時間が確保できるため負担が軽くなります。
コロナ騒動でテレワーク導入が急速に進んでいます。
今は受け入れられやすい時なので相談してみる価値は大きいです。
「残業が多い、仕事が多すぎるのが負担」という不安がある場合、「上司に仕事を調節してもらえないか相談する」
ポイントは、「やる気はすごくあるし職場に貢献したいと思っている」という気持ちを前提として相談することです。
頑張りたいけど睡眠不足で精神的につらい、夫や保育園の先生から体調面を心配されているなど、何かしらの理由とともに相談しましょう。
できれば、外部要因によって物理的に今の仕事量をこなすことが難しいという説明だと上司も社内的に動きやすくなります。
旦那の出張が増えるので残業できないことが増える、などもいいかもしれません。
職場に合った方法で真剣に相談してみましょう。
他にも、契約社員やアルバイト・パートに切り替えてもらう、という方法もあります。
転職して給料が下がる可能性を覚悟している場合は、慣れた環境で仕事の量と同時に給料が下がっても仕方がないと腹をくくりましょう。
正社員にもどるのは難しいかもしれませんが、今がとても辛いなら選択肢の一つとして有効です。
「責任ある仕事をはずされてしまった」という不満がある場合、「上司に責任ある仕事のための環境があることを伝える」
やりがいのある仕事をはずされてしまった、いわゆる「マミートラック」に陥ってしまうこともあります。
会社としては「責任がある仕事を任せてもいざという時に残業できない、突然休むリスクがある」と考えているからです。
もしくは、育児との両立で大変だろうという会社の優しさかもしれません。
その場合は、仕事ができる環境にあることを伝えましょう。
残業の時は夫やベビーシッターに依頼できる、子供が発熱しても病児保育を利用できる、出張もできる環境であることを伝えましょう。
「やる気があるから責任ある仕事を任せて欲しい」という根性論よりも説得力が増します。
もちろん、そのためには事前にファミリーサポートに申し込んでおいたりベビーシッターを試してみたり、夫とよく相談しておくという準備が必要です。
しっかり準備をしてから上司と話をしましょう。
「上司と合わない、上司がパワハラをしてくる」という不満がある場合、「異動を希望する」
これもよく聞くケースです。
例えば、上司が理不尽に責めてくる、時短なのに仕事量を減らしてくれない、何を言っても聞く耳をもっていない、というパターンです。
同僚で嫌な人がいる場合もこのケースです。
その場合は、異動を希望するのが最善の方法です。
上司が他の部署にすぐに異動してくれる可能性は高くはないでしょう。
会社にもよりますが、異動の理由としては「あの部署に異動して挑戦したい」という前向きな理由でも、人事に相談して「上司がパワハラで耐えられません」という苦情的な理由でも構いません。
現状において最善だと思う方法で試みてください。
専門職であったり小さな会社で異動が難しい場合や、上司や人事に相談しても異動が難しそうな場合は、改めて転職を考えてみましょう。
5.時間がないからと準備不足で転職活動をしない
ワーママは多忙です。
仕事、家事、育児で自分の時間はないに等しい。
そんな環境のため、時間をかけて転職活動をすること自体が難しいです。
時間がないからと準備不足で転職活動をしてはいけない理由
でも、準備はとっても大切です!
準備が十分かどうかで転職の成功・失敗が決まるといっても過言ではありません。
感情のままに転職して「こんなはずじゃなかった」というママの話はたくさん聞きます。
そんなことにならないためにも、準備はしっかりとしておきましょう。
時間がないからと準備不足で転職活動をしないための対処法
漠然とした転職に求めるイメージを文字に落とし込みましょう。
- 今までの仕事の棚卸しする
- 生活と仕事の優先順位を決める
- 転職の『譲れない条件』と『できれば叶えたい条件』を決める
仕事の棚卸しは、下記の2つの軸でやりましょう。
- 経験したスキル
- 楽しかった仕事、苦痛だった仕事
求人を検索する時に、「これは得意なことか」「好きなことか」を判断する基準となります。
生活と仕事の優先順位を決め方については、生活の優先順位では、
- 家族
- 仕事
- お金
をどれくらいの割合で優先したいか決めます。
仕事の優先順位では、
- やりがい
- 給与
- 定時で帰ること
- スキルアップ
- 社会的立場
の順番を並べ替えましょう。
そして下位二項目くらいはキッパリ諦めるくらいの覚悟が必要です。
生活と仕事の優先順位を明確にしたところで、あなたが求める『譲れない条件』と『できれば叶えたい条件』を箇条書きにしていきましょう。
この準備をすることで、転職活動の軸ができます。
軸がブレるとプライベートを重視した転職活動をしていたはずなのに、給与が高い求人にとびついて残業時間が増えてしまった、ということになりかねません。
まとめ.ワーママの転職活動で気つけるべきこと5選と対処法
ママとして仕事をしていると、仕事と家庭との両立に限界を感じて転職を希望することがあると思います。
この記事では、後悔しない転職をしてもらうための気をつけるべきことをまとめました。
- 条件ばかりを重視しない
- 子供がいることを後ろめたく言わない
- 旦那さんに相談せずに転職活動を始めない
- 今の職場で環境を改善できないか検討せずに転職しない
- 時間がないからと準備不足で転職活動をしない
ですが、もしこれ以上今の職場で働くのは無理…と感じていて精神的にも体力的にも限界でしたら、お休みを取ってしっかり休むことを優先してください。
「私最近おかしいかも?」と思うことがあれば、迷わずに診療内科などの病院で受診してください。
ワーママで心の病になる人は少なくありません。
早期発見が大切です。
今の職場で我慢して続けないと給料も立場も失ってしまう…なんて考え始めたら危険です。(私の実体験)
仕事も大事だと思いますが、あなたにとっても家族にとっても大切なのはママの笑顔です。
笑顔でいられないと思ったら仕事を休むか転職する選択肢を考えてください。
家族とあなたが幸せになれる転職ができるように祈っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。