「仕事や職場から思わず逃げ出したくなるときがある」、「ハッキリとした理由が分からないまま職場に向かう足取りが重くなっている」というときには、一度仕事についての考えを整理してみる必要があります。
この場合、どうして仕事に行く気力がなくなってしまうのか、をまずは考えてみましょう。
状況を改善するためには、自分が抱えている問題をしっかりと見つめて、必要な対策を立てることが大切です。
やる気がなくなってしまうときに考えられる原因と対応策を、ここではまとめていきます。
収入面で不満を抱いている
仕事に行きたくない原因は、意外にも収入などの職場の待遇面にあることが少なくありません。
仕事をする上で、収入というのは予想以上に大切です。
仕事に行きたくない場合、自分の仕事に対して得られる収入が少ないと感じているから、仕事へ行く気力が失われているものですね。
給料だけではなく、手当に不満を感じている場合もあるでしょう。
また、人によっては生活のなかで発生する支出と収入のバランスが崩れている可能性もあります。
仕事内容の割に給与の額が少ない
負荷が大きい仕事であるにもかかわらずもらえる給与が少ないと、仕事へのやる気が低下してしまうことがあります。
会社の業績不振などで給与やボーナスが以前に比べて減ってしまったときには、思わず仕事を辞めたいと感じてしまう場合もあるでしょう。
サービス残業が日常化している
サービス残業が多い職場は、拘束時間が長い割に給与の額が少ないという状況になります。
連日遅くまで仕事をしているのに、給与に全く反映されてこない、などは仕事に行きたくなくなる1つの原因です。
通勤手当が少ないなど、福利厚生が充実していない
例えば、通勤手当が実費の一部しか出ないと、仕事をするために自己負担をしなければならないお金がでてきます。
また、会社の製品を定期的に購入しなければならない、など、暗黙のルールがある場合も、自分の懐を痛めて品物を買う必要がでてくるため、やる気を失ってしまう方もいます。
職場の人間関係に悩んでいる
職場の人間関係も、仕事に行きたくない原因になりやすいです。
例えば、職場で同僚や上司とのコミュニケーションが上手く取れない場合、悩んでしまう方は多いです。
また、周りからの視線や噂話など、不確かなものにまで意識が向いてストレスを感じてしまう場合もあります。
上司や後輩の態度に不満がある
上司や後輩は、実のところ年齢やバックグラウンドが自分と異なるケースが多いもの。
仕事の指示の仕方や自分への態度に、つい不満を感じてしまうケースは少なくありません。
こんな上司や後輩とはとても一緒に仕事はできない、と感じてしまうと、仕事へのやる気そのものが低下してしまうかもしれません。
噂話や陰口が多く、職場の雰囲気が悪い
女性が多い職場などで多いのが、同僚の噂話や陰口にストレスを感じてしまうケース。
派閥があるなど、同僚との付き合い方に工夫が必要な職場も、ストレスは多くなるでしょう。
仕事にはとくに不満がなくても、雰囲気が嫌で仕事に行きたくなくなってしまう方もいます。
パワハラやセクハラが横行している
職場でパワハラやセクハラが横行している場合も、やる気が低下することがあります。
職場で過ごす時間が辛く感じるようになると、業務内容にかかわらず、仕事への意欲は下がるでしょう。
職務内容が合っていない
「任されている仕事の内容に納得がいかず、モチベーションが下がってしまった」などは、仕事に行きたくない方に多く見られるパターンです。
このような場合、「自分の能力に合っていない」、「苦手な業務が含まれている」などの理由でやる気が落ちている可能性があります。
明らかに適性がない仕事を任されている
営業や介護などは、人とのコミュニケーションが苦手な方にとっては少しストレスが多い仕事になります。
1人で黙々と作業をするのが得意な方がこのような仕事を任された場合、毎日が辛いといったこともあるでしょう。
仕事内容に全く興味が持てない
全く関心がない仕事を任されているときには、つい仕事に行くのがむなしくなってしまうかもしれませんね。
例えば、クリエイティブな仕事を希望しているにもかかわらず、単純な事務作業を延々とこなさなければならない、といったときには、仕事への意欲が低下するケースが多いです。
精神的、肉体的なストレスが多い
人の命を預かる医療の仕事などは、業務をこなすうえでも責任が大きくなります。
また、業務の中で肉体労働が多い場合は、常に体調管理をしなければならないなどの問題も生じてきます。
仕事をこなすにあたって、精神的、肉体的なストレスが大きいと、やはり仕事への意欲は低下します。
勤務時間に体がついていかない
働く時間に問題があると、肉体的にも精神的にも大きな負担になってきます。
実際に働いている時間だけではなく、職場の付き合いや通勤にかかる時間も、軽視できない問題になってきます。
プライベートの時間を大きく奪われるような働き方をしていれば、どうしてもやる気は低下してしまうでしょう。
連日連夜の残業をしなければならない
1カ月の残業時間が多い職場は、概して肉体的な負担が大きくなります。
深夜に帰宅をして翌日の朝に通常通り出勤しなければならないと、慢性的な睡眠不足に陥る可能性もありますよね。
身体的な疲労から心身のバランスが崩れてしまったときには、軽いうつ状態に陥って仕事に行きたくなるケースもあります。
通勤に時間がかかり過ぎる
職場まで通うのに時間がかかり過ぎると、やはり心身のストレスが多くなりますよね。
遠距離通勤の負担も、仕事のモチベーションが下がる一因になります。
仕事が終わった後の付き合いが多い
職場の飲み会などに頻繁に出席しなければならない場合も、人によっては心身の疲労が大きくなるかもしれません。
飲み会が深夜まで続き、帰宅するのが連日遅くなると、ストレスも増します。
お酒が苦手な方は、とくに辛いと感じることがあるでしょう。
社風になじまないと感じてしまう
会社には、それぞれ独特の風土があります。
創業理念や働く人たちの雰囲気などが合わないと、職場に居心地の悪さを感じるようになることも出てくるでしょう。
最初は小さな違和感でも、仕事を続けるうちに精神的な負担が増していき、仕事に行きたくないと感じるようになる可能性があります。
社風に合わせなくては、と頑張りすぎると、業務以外でも負担を感じることが増えてきます。
定期的に恒例行事に参加しなければならない
忘年会や新年会といったイベントシーズンの行事のほかにも、会社によってはいろいろな恒例行事があります。
地元密着型の企業の場合は、地域のイベントに会社ぐるみで参加しなければならないといった状況もでてきます。
このような行事がたびたびあると、就業後や休日の時間が潰れてしまい、職場を変えたいと感じる方もいます。
保守的な社風が浸透している
経営層が保守的な姿勢を貫いている企業は、新しい企画などが通りにくくなることもあるでしょう。
年功序列が色濃く残る場合は、実績を上げても若い社員は評価されにくく、つい転職をしてしまいたくなるかもしれません。
一生懸命に頑張っても評価されない
仕事に熱意を持って取り組んでいても、職場によってはそれが結果につながらないことがあります。
また、きちんと結果を出していても、正当に評価されない場合もあるでしょう。
評価されないまま頑張り続けた結果、疲労感が溜まってしまい、ついにはやる気を失ってしまった、などは仕事の意欲が低下する1つのパターンです。
評価のシステムに問題がある
会社が導入している人事評価制度によっては、自分の仕事が結果に反映されにくいケースがあります。
評価の基準が曖昧、評価の項目に問題がある、といった場合は、頑張って仕事をしていても満足のいく結果が得られないかもしれません。
例えば、契約件数などで評価が決まる職場の場合、強引に営業を行った社員が評価され、顧客に誠実に対応した社員は評価が低くなるといったこともあり得ます。
業績よりも人間関係で出世できるかどうかが決まる
昇進が業績よりも人間関係などで決まる職場の場合は、実績を上げていてもなかなか評価されないといった状況がでてきます。
業績の点ではほぼ同じであるにもかかわらず、上司からウケが良い同僚と昇進のペースが明らかに違う、などは意欲が下がってしまう原因の1つです。
ほかに就きたい仕事がある
今の仕事とは異なる職業に憧れていると、目の前の業務に身が入らなくなってしまう場合もあるでしょう。
このような方の場合は、自分のやりたい仕事がどういうものなのか、もう一度考えてみる必要があります。
さまざまな仕事を知るために業界や企業研究を徹底して行うと、仕事の適性や、本当にやりたいことが見えてくるかもしれません。
憧れているだけでは仕事の実態が分からないこともありますので、転職サービスを利用するなどの方法で、自分に合っているかどうかをよく確認しておくのがベストです。
- 就業に必要な資格
- 実際に働いている人の年収
- 安定して働けるかどうか
- 将来性
こういった点は、憧れの仕事を目指す上でも早めに把握したいところです。
仕事を辞める前に、ぜひ必要な情報を集めておきましょう。
十分に情報を得ないまま早々に退職してしまうと、経済的な面で問題を抱える可能性がありますので、十分に準備をした上で行動に移すのがおすすめです。
仕事について改めて考えてみる
「仕事に行きたくない」と感じる理由がハッキリしてきたら、今度は自分自身で解決策を考える必要がでてきます。
問題をそのまま放置しておくと、ますますやる気をなくしてしまいますので、早めに対策を立てましょう。
以下の段落では、「仕事に行きたくない」場合の対応策について説明していきます。
自分が抱えている問題に合わせて、ベストな解決策を見つけていきましょう。
漠然とネガティブな思いを抱いているだけでは問題は解決しません。
具体策を考えることが、問題解決の第1歩です。
上司に直接相談する
職場でのトラブルや仕事に対する不満を抱えている場合、順当に考えれば最初に相談するべき相手は上司です。
親身に悩みを聞いてくれる上司がいれば、問題を解決する糸口も見つけやすくなりますよね。
例えば、上司に相談をすると以下のようなメリットが得られます。
- 精神的に楽になる
- 職場の問題点を上司や他のスタッフと共有できるようになる
- 具体的な解決策を見つけやすくなる
問題は、1人で抱えていても解決しないことがありますよね。
考えが堂々巡りになってしまい、結局何もできないまま過ごしてしまうといったパターンも少なくないでしょう。
上司に相談をすれば、少なくとも気持ちは少し軽くなります。
部下の問題に気づかなかったということになると、上司が責任を問われることもありますので、上司にとっても部下の問題はぜひを把握しておきたいところになるわけです。
実際、職場に何らかの問題があるときには、親身に対応してくれる上司に相談することで解決の糸口が見つかることが多いです。
仕事の流れなどを見直すことで、問題が意外に早く解決することもあり得ます。
仕事の進め方を見直す
頑張っているのに評価されないと感じる場合は、仕事の進め方を見直すのが1つの方法になってくるでしょう。
今よりも効率的に業務をこなせるようになれば、仕事のモチベーションと評価がきちんとマッチする可能性があります。
例えば、次のような改善策が考えられるでしょう。
- 仕事をリストアップする
- 優先順位を付ける
- スケジュールを立てる
行き当たりばったりに仕事を進めてしまうと、勤務時間内にすべての業務が終わらないかもしれません。
その点、やるべき事を予めリストアップしておけば、目下、取り組まなければならない業務が具体的に見えてくるわけです。
その業務をこなすのに必要な時間もある程度イメージできるようになりますので、時間配分をして仕事に取り掛かれます。
納期が決まっている業務から優先的に進めていけるのも、仕事をリストアップをした場合のメリットの1つ。
すべての業務に優先順位をつけて、仕事をこなしていけます。
また、効率的なスケジュールを考えることも仕事を上手に進めるコツになるでしょう。
少しゆとりを持ってスケジュールを組んでおけば、予想外のハプニングに遭遇したときでも仕事に与える影響が少なくなります。
異動願を出して環境を変える
仕事内容で悩んでいる場合は、異動願を出すのも解決法の1つです。
同じ会社の違う部署で働くことで、やる気やモチベーションを取り戻せる可能性がありますので、上司などに相談したうえで行動を起こすと良いでしょう。
ただ、異動願を書く際には、次のような注意点を押さえておくことが大切です。
- 現在の仕事も可能な限り頑張ること
- 人間関係の不満を移動の理由にしないこと
- 焦って行動しないこと
苦手だからと言って自分の業務を疎かにしていると、異動願を出しても希望が通らないかもしれません。
仕事に真剣に取り組まない人、と思われてしまったときには、実のところ新しい仕事を任せてもらうことは少し難しくなるでしょう。
したがって、現在の仕事も十分に頑張ったうえで、異動願を出しましょう。
人間関係の不満を理由にしない
異動願を出す際には、人間関係の不満を理由にしないことも大切です。
パワハラなどがある場合も、上司や会社の相談窓口に話をして、上手に異動の希望を伝えていきましょう。
また、異動願を出す際には焦って行動しないのが基本。
部署が変われば、本当にやる気や仕事のモチベーションが取り戻せるのかどうかを考えて、書類を準備する必要があります。
ほかに原因がある場合は、異動をしても問題が解決しないことがありますので要注意です。
プライベートを充実させる
仕事に不満を抱えてしまう場合、プライベートが充実していないのが原因になっているのかもしれません。
仕事以外の時間を大切にすることで、仕事へのモチベーションも少なからず上げられる場合があります。
プライベートを充実させたいときのコツになるのが、以下の3点です。
- 趣味を見つける
- 習い事を始める
- 一人の時間を大切にする
スポーツやアウトドアレジャーでなくても、時間を忘れて取り組めるアクティビティがあるときには立派な趣味になります。
例えば、人形の「バービー」の収集やドールハウスの制作、ジオラマの制作などは、女性からも人気が高い趣味の1つ。
読書やアロマテラピーも、気軽にトライできる趣味と言えるでしょう。
ピアノやバイオリンといった楽器を習うのも、気分転換になります。
大人向けの音楽教室も増えており、仲間と楽しみながらレッスンを受けることが可能になっています。
ヨガやピラティスは、女性の間でもブームになっていますよね。
こういった習い事を始めるのも、仕事のモチベーションを上げる方法になるでしょう。
また、ボーっとする時間を作るなど、一人の時間を大切にするだけでもプライベートは充実します。
定期的に何も考えない時間を持つようにすると、気持ちをリセットできますよ。
自分から同僚に話しかける
職場の人間関係や雰囲気は、実のところ自分の振る舞いを見直すことで多少なりとも変えられることがあります。
例えば、職場の人間関係が苦手、というときには、自分から積極的に同僚や上司にコミュニケーションを取っていくのもコツになりますよ。
例えば、次のような方法を試してみると、コミュニケーションが取りやすくなるかもしれません。
- 「ありがとう」、「ごめんなさい」をきちんと伝える
- 相手の目を見て挨拶をする
- 上司や同僚、部下を役職ではなく名前で呼ぶ
- 報告、連絡、相談を確実にする
「ありがとう」や「ごめんなさい」を言葉にして相手に伝えることは、仕事に限らず人間関係を良くするうえでは大変重要です。
感謝の言葉や謝罪の気持ちは、言葉にしないと伝わらないことがあるのが難点。
このような言葉を一言添えることで相手との間に信頼関係が生まれれば、職場の人間関係も良くなる可能性がありますよ。
「おはようございます」などの挨拶を自分からすることも、人間関係を良くするコツと言えるでしょう。
敢えて自分側からコミュニケーションを取れば、相手への苦手意識も少なくなるかもしれません。
また、上司や同僚、部下を名前で呼ぶようにすれば、相手との距離がグンと縮まります。
相手から親しみを持ってもらえれば、仕事の相談もしやすくなりますよね。
職場では、報告、連絡、相談の「報連相(ほうれんそう)」も大切。
業務のミスを防ぐうえでも、このようなコミュニケーションは徹底しておきたいところです。
将来について想像する
仕事を続けた場合の将来について考えるのも、モチベーションを上げるコツと言えます。
スキルアップやキャリアアップの方向はもちろんですが、独立などを視野に入れておくと今後のビジョンが明確になります。
どのような方法であれ、ハッキリと自分の未来像を意識することが大切です。
今の仕事の中で身につけられる技術や知識、立場などを冷静に見つめていけば、やる気が湧いてくる可能性があるでしょう。
以下のような方法は、将来のビジョンを具体的にしたいときにも役立ちますよ。
- スキルアップやキャリアアップをテーマにしたセミナーに参加してみる
- 仕事に活かせる資格の勉強を始める
やる気をアップするに当たって必要になるのが、さまざまな情報です。
セミナーなどに参加をすると、同じような悩みを抱えている仲間と出会える、専門家からアドバイスが得られる、といったメリットがあります。
また、仕事に活かせる資格を調べて、勉強をスタートするのもモチベーションを上げるための方法になるでしょう。
カウンセリングを受ける
仕事の悩みを相談できる上司がいない場合には、専門のカウンセラーの力を借りるという方法も考えてみる価値があります。
カウンセリングを受けると、以下のようなメリットが得られます。
- 気持ちがスッキリする
- 状況を客観視できる
- 新しい視点に気が付く
悩みを抱えているときには、信頼できる相手に話をするだけでも心が楽になります。
カウンセラーなどに悩みを打ち明けるメリットは、このように気持ちがスッキリとするという点です。
話をすることで心の重荷やプレッシャーがなくなり、新たに活力が湧いてくる可能性があります。
また、第三者の客観的な視点で状況を見てもらえれば、より冷静な判断ができるようになるかもしれません。
新しい視点が得られるため、自分では考えつかなかった解決方法が見つかるといったケースもでてくるでしょう。
自分だけで問題を抱えていると、1つの考え方に固執してしまう場合がありますが、カウンセラーに相談をすれば意外にいろいろな解決方法があることに気付くかもしれません。
転職を考えるのも1つの方法
どうしても今の仕事を続けられないと感じるならば、ほかの仕事を探すという手もあります。
仕事を変えることで、下がっていたモチベーションを取り戻せる可能性がでてきますので、転職も場合によっては良い解決方法になります。
転職をするときにハローワークや転職サイトを利用した方がよいでしょう。
ハローワークとは?
厚生労働省が運営しているハローワークは全国に拠点が設けられていますので、居住している地域に関係なく利用しやすいのがメリットです。
地域の求人を多く取り扱っているため、自宅から近い場所にある勤務先を見つけられ点も良い点になるでしょう。
必要に応じて転職サイトを活用しよう
「日経キャリアNET」や「Indeed」をはじめとする転職サイトの場合は、取り扱う求人の数が多いという特徴があり、ハローワークでは見つからないような職種の求人もそろっていることが多いです。
また、手厚いエージェントのサービスを用意している転職サイトも増えているため、求人検索にとどまらないメリットが得られる点も見逃せません。
ハローワークも転職サイトも基本的に料金はかかりませんので、仕事に行き詰まって転職をしたいときには気軽に利用してみてはいかがでしょうか。
思い切って仕事を辞めてみる
精神的な負担が大きくなって仕事のモチベーションが下がっているときには、無理に働こうとするとかえって自分が苦しくなってしまうこともあり得ます。
このような時は仕事を辞めてしまうのも合理的な選択になってくるでしょう。
雇用保険の条件を満たしていれば、仕事を辞めた場合でも数カ月間は失業保険を利用して生活費を得ることができます。
ただ、給付制限期間がある、などの注意点もあるため、辞める前には失業保険のルールについて確認が必要です。
自己都合退職の場合は3ケ月の給付制限がある
解雇や会社の倒産などの原因がない場合は、通常は自己都合の退職になります。
自己都合退職は、失業保険の手続きをしてから3カ月の給付制限期間があります。
この間は、失業保険の給付はありません。
したがって、場合によっては収入が一時途絶えてしまいますので、貯金などをして生活費の準備をしておくことが必要です。
自己都合退職でも給付制限がない場合もある
病気や怪我などの身体的な理由や、通勤が不可能な場所への転勤で仕事を辞めざるを得なくなった場合は特定理由離職者に該当することがあります。
この特定理由離職者の場合は、自己都合退職をした場合でも給付制限はなく、手続きをすればすぐに失業保険の支給が始まります。
体調不良が原因で退職をしたときには、もしかするとこのような特定理由離職者に該当しているかもしれません。
反省は必要だが自分を責める必要はない
仕事に関する悩みを抱えている人は、実のところ少なくありません。
どうしても働きたくないと感じるなら、まずは自分の気持ちをしっかりと受け入れることが大事になってきます。
無理に仕事をしようとしたり、むやみに自分に責任があると考えこんだりする必要はないため、ワンクッション置いて自分の気持ちや仕事内容などを見直してみましょう。
しっかりと問題点を見つけたうえで適切な対応策を打つことが、仕事を通じて人生を充実させる近道になります。