退職を考えているほとんどの方は「できるだけ気まずくならないよう円満退職したい」と願っていることと思います。
次のステップへ気持ちよく進むためにも、できれば円満に退職したいもの。
ただそのような退職希望者の中には、
「どうやったら円満退職できるんだろう」
「そもそも退職する流れや伝え方が分からない…」
と悩んでいる方も多いはずです。
そんな人に向けてこの記事では、
- 職場を辞める理由で多いもの
- 円満退職するための退職理由・伝え方
- 職場を辞める理由を伝える際の注意点
についてお伝えしていきます。
5分ほどで読めて、円満退職するためのノウハウがまとめて分かると思いますので、今後の参考にしていただければ幸いです。
リアルな事実!職場を辞める理由6選
実際のところ、世の退職希望者はどのような理由で職場を辞めているのでしょうか?
中でも多かった職場を辞める理由を6つピックアップしてみました。
参考までに見てみましょう。
人間関係が良くない
職場を辞める理由で圧倒的な割合を占めるのが「人間関係」。
どのような職場においても一人で仕事は出来ませんし、人との付き合いは避けられないものですよね。
また、クライアントやお客様などの社外の人間関係にも気を配らないといけないとなると、多くの人間と関わらざるを得ません。
近年の職場を辞める傾向としては「人間関係」が上位にランクインしています。
労働条件やキャリアアップよりも人間関係で悩んで辞める人が増えているようです。
例えば、
- 上司から高圧的な態度を取られる
- 先輩or後輩とうまく関係が築けない
- そりが合わない同僚がいる
- 社内にパワハラやセクハラが蔓延している
- いつも頭ごなしにしかってくるクライアントがいる
- 自分にだけ強く当たってくるお客様がいる
など挙げるとキリがありませんが、何かしらの人間関係に関する悩みを抱えている人は多く、それに理由に職場を辞める人は後をたたないようです。
給与が低い
給与は生活に直結する大切な要素。
今も昔も「給与が低い」ことは、職場を辞める理由としてよく挙げられるものです。
その給与で納得をして入社したはずが、やはり仕事を続けていくうちに、もっと欲しいとか、環境が変わってお金が必要になる場面にもありますよね。
- 今の給与では自分のやりたいことができない
- もう少し生活にゆとりが欲しい
- 家族を十分に養っていけない
はじめは「給与は低くてもいい」「やりたい仕事だから」と思ってはいても、考えや生活は日々変化していきます。
「仕事内容は好きだけど、給与が低くてやっていけない…」なんて話、よく聞きませんか?
転職活動をしている人の50%以上は「給与を上げるため」が理由だそうです。
給与の低さが自身に影響を及ぼし始めた途端、まずは「転職」の文字が頭の中に浮かんできます。
もちろん昇給やインセンティブなど自分の能力で給与アップを狙っていくのもアリですが、早々に実現できるプランではありません。
となると、手っ取り早く給与を上げる手立てとして転職が出てくるのです。
休日が少ない・残業が多い
休日の少なさ・残業の多さなどの労働環境も、職場を辞める理由としてよく挙げられます。
現在は国によって「働き方改革」が推進されており労働環境の改善を図る方向に動いてはいるものの、企業にはまだまだ行きわたっていないのも現状。
そしてここ数年で「ワークライフバランス」という言葉が頻繁に取り上げられているように、働き方にこだわりを持つ人が増えていますよね。
- 労働時間が長く、休みの日も満足に休養ができない・疲れが取れない
- 休みが少なくて、自分のプライベートの時間が取れずリフレッシュできない
- 残業をしすぎて、体調を崩しがちになってしまった
など、ここ日本では休日が少ない・残業が多いことに嘆いている労働者は数多くいます。
中には体調を崩したり、気を病んでしまったりと、心身に影響が出ている労働者も…。
生活のために頑張る仕事が原因でQOL(=Quality of Life:生活の質)が著しく下がってしまっては、元も子もありません。
仕事をはじめ、何をするにも必要なものは自身の健康な体と精神です。
どうしても労働環境に改善が見込めないような職場で、取返しがつかなくなる前に職場を辞めるというのが退職する理由の1つになっています。
仕事にやりがいを感じられない
1日の大部分を占める仕事…やりがいを感じられない、面白みがない、と思い始めると仕事を続けることが苦痛になってきます。
モチベーションも下がってしまう一方ですよね。
- 給与面だけを重視して入社したが、仕事にやりがいがない
- 興味があって就いた職種ではあるが、合わないかもと感じ始めている
- 他の会社のほうが活躍できるのでは、と考えてしまう
仕事にやりがいを感じられない理由は様々ですが、せっかく働くのであればやりがいを見出して、向上心を持って業務に取り組みたいですよね。
ジョブローテーションを導入している会社であれば、部署異動の願い出も比較的受け入れてくれるかもしれませんが、そうでない場合はすぐの異動は難しいかもしれません。
「この先続けてもやりがいを感じられない」と自身の中ではっきりとした思いを持っている人は、職場を辞めるという選択をする傾向があります。
会社に安定性がない
実は「会社の安定性」は職場を辞める理由でよく聞くものです。
いくら正社員だからといっても、会社が不安定だと自分の生活が将来的に保障されるかどうか不安に感じ、転職を考える人も多いようです。
- 会社の業績が年々悪くなっており行く末が不安
- 待遇面にも影響が出始めておりこの先が経済的に不安
- そのうち倒産やリストラに遭わないかと気を揉んでいる
特に一人暮らしだったり、家庭を持ったりしている方は、経済面の安定を求めている方が大半です。
自身の力で会社の業績を上げることができれば文句ないですが、労力・時間がかかり、何より業績が好転するか分からない不透明な状況の中挑戦することはリスクが高いといえます。
どんな対策を取ったとしても好転することが望めない企業であれば、早めに見切りをつけて新しい職場を探したほうが身のためと考える人が多いのもうなずけますね。
正当な評価がされない
仕事のモチベーションにも繋がる会社からの「評価」。
中には昇給や昇進といったステップを踏み、役職に就くことを目指している方も多いのではないでしょうか。
ですがいくら頑張って結果を出しても、好成績を収めても、会社の体制や環境によって正当に評価がされないとなれば不満は溜まっていきます。
- 会社が年功序列に偏った評価制度になっている
- 結果は出しているのに上司や社長から嫌われているので昇進させてもらえない
- 人事制度が整っておらず満足のいく評価が得られない
その会社でキャリアアップを求めている人からすれば、正当な評価がされないことは我慢できないですよね。
職場を辞める理由としては充分すぎるほど納得できるでしょう。
以上、リアルな職場を辞める理由を6つお伝えしました。
それでは次に、円満退職するための職場を辞める理由とはどんなものが適切なのか?
ご紹介していきます。
職場を辞める理由はどの選択がベスト?円満退職のための伝え方
ネガティブな思いを持って職場を辞めるとしても、今後もしかしたらお付き合いがあるかもしれないですし、嫌な思いはなるべくしたくないですよね。
なるべく波風たてずに円満に職場を辞めるには、どんな理由ならOKなのでしょうか?
円満に職場を辞める理由のポイントも併せて解説していきます。
円満に職場を辞める理由のポイント
円満退職をするための職場を辞める理由のポイントは、
- 前向き・ポジティブな理由であること
- やむを得ない理由であること
主にこの2つのどちらかであることが好ましいです。
いずれも「それであれば仕方がない」と思ってもらえるような理由がベストなのです。
これが最後だからといって、会社への不平・不満、愚痴を詰め込んだ理由を言ってはならないのです。
せっかくここまで踏ん張って会社へ貢献してきたのに最後に本音をぶちまけて、あなたへの心証が悪くなってしまってはこれまでの努力も台無しですよね。
職場を辞める理由は建前でOK!マイナス表現は使わないように
職場を辞める理由は「本音」ではなく「建前」でOK。
そして必ず守るべきなのは「マイナス表現を使わない」ということです。
どんな理由であっても「前向き・ポジティブな表現に変換する」ことを忘れないことをまずは念頭においておきましょう。
職場を辞める理由① キャリアアップをしたい
職場を辞める理由で、自然でかつポジティブな内容になっておすすめなのが「キャリアアップ」。
その人のキャリアや収入アップを邪魔するわけにはいかないので、上司も納得しやすくなります。
【例】
「もっと専門性の高い分野で仕事をしてみたいという気持ちが強く、転職をしたいと思っています」
「この会社では個人向け営業を学ばせてもらいましたが、次は法人向けの営業にチャレンジしたく転職を決めました」
「契約社員で勤務してきましたが、今回正社員で採用いただけることになりましたので、とても残念ですが転職をすることにさせていただきます」
伝える際のポイント
ここで気をつけるべきは、ただ単に「キャリアアップがしたいので転職します」だけではNGなこと。
納得性の高い理由にするためにも「何故キャリアアップをしようと思ったのか」「あなたのどんな能力を活かしてキャリアアップをしたいのか」を盛り込んだほうがベターです。
今の会社ではキャリアアップができない、望む業務ができない、と正直にかつ真摯に伝えれば上司も納得してくれるでしょう。
職場を辞める理由② 違う業界や分野に挑戦したい
「違う業界や分野に挑戦したい」という辞める理由も言い方さえ気をつければ、ポジティブな職場を辞める理由になります。
たとえ本音では「今の仕事にやりがいを感じられないから」「業務に飽きてきたしまったから」と思っていても、マイナス要素は伏せて、前向きな言い方に変換することが重要です。
【例】
「かねてから興味のあった広告業界で、自分の能力を磨いていきたいと決心致しました」
「今ある営業スキルを、学生時代から憧れていたマスコミ系の仕事で活かしたいと思い転職を決めました」
伝える際のポイント
ポイントは、今の会社に対する不満や愚痴を一言でも漏らさないことです。
疑い深い上司の中には「こいつ本当は会社に対して何か不満があるのでは?」と深掘りし、あえて会社への愚痴を引き出してくる強者もいます。
すると「待遇を良くする」「環境を改善する」「部署を異動してみては」と引き留められる可能性も出てくるので注意が必要。
どのような業界・分野で、どのような仕事をしたいのか、なぜその業界・分野を選んだのかなどをはっきり示すことで「この会社では満たされない」ということを理解してもらう必要があります。
職場を辞める理由③ 自分の目標を追いかけたい
職場を辞める理由として、「自分の目標を追いかけたい」から辞めるのは必然的にポジティブになる内容です。
ポイントは、目標の内容を明確に伝える必要があること。
誰が聞いても「そうか、それなら頑張って」と応援したくなる伝え方や内容でなければなりません。
【例】
「学生時代から継続していた英語の勉強を、もっと実践的に学びたいと思い留学しようと考えております」
「この会社で得たノウハウを活かし、人材業界で独立する夢を叶えることにしました」
伝える際のポイント
おさえておきたいのは、目標の内容を(少しでも)「自分が学んできたもの」「興味・関心をもってきたもの」にすること。
何故かというと、全く知識がない・興味や関心のないものを選んでしまうと、上司に深掘りされた時にボロが出てしまうかもしれないからです。
話が矛盾してしまっては、あなたの「目標を追いかけたい」という職場を辞める理由に疑いの目を向けられてしまって、強い引き留めに合う可能性があります。
職場を辞める理由④ 家庭事情
家庭事情は、「やむを得ない」職場を辞める理由で最も多く使われるもの。
介護、結婚、家業、パートナーや家族の転勤など、仕事の継続が難しくなる要素を出せば会社も納得せざるを得ません。
【例】
「両親が高齢になり体力的にも不安があるため、私が代わりに祖父の介護をすることになりました」
「この度結婚をすることになり、家庭に入り生活を支えることを第一優先したいと考えております」
伝える際のポイント
家庭事情を使う際の注意点は「嘘をつかない」こと。
特に引っ越しを伴う理由(パートナーや家族の転勤)を嘘で使うと、街で元職場の人間とばったり会ってしまったときに言い逃れもできませんし何より気まずいですよね。
後々職場を辞める理由に整合性が取れなくなってくると、一番苦しくなるのは自分です。
事実から逸れない範囲内の内容にしましょう。
職場を辞める理由⑤ 体調を第一優先したい
これは実際の職場を辞める理由が「労働環境が心身に影響を及ぼした」という場合に使えます。
もしくは休日が少ない・残業が多い職場を少しでも早く離れたい方にも有効です。
通院している方であれば医師から診断書を出してもらうほうが確実ですが、必ずしも必要という訳ではありません。
「体調が良くないから休みたい」と訴える労働者に対しては、労災などのトラブルを避けたいことから無理に「仕事を続けろ」とは会社側も言えません。
【例】
「体調を調えることを第一優先し退職致します」
「数ヵ月ほど体調が思わしくなく、しばらくは静養しようと思っています」
伝える際のポイント
ポイントは「体調を良くするための努力もしてきた」ことをセットで伝えることです。
けれども自身の体調に改善が見られず致し方なく退職を選択した、という流れだと自然です。
デメリットとして、円満退職ではあるもののすこし退職者に対してネガティブな印象を持たれる可能性が高いこと。
仮に辞めたあとに「会社に戻りたい」「転職先に前職の知り合いがいた」などといったケースが出てきたときに、「前回、メンタル不調で辞めているからまた同じことにかも」と思われる可能性もあるので、それを認識した上で伝えるようにしましょう。
この理由を選択する方の中には「できれば職場を続けたい」と思っている方もいるでしょう。
もし上司から「休職してもいいから戻ってきて欲しい」「もっと負担の少ない部署orポジションに異動してもいい」という打診が出れば、一度自分の気持ちに向き合いつつ検討してみましょう。
職場を辞める理由を伝える際の注意点
職場を辞める理由を伝えるとき、どのタイミングで誰に伝えれば良いかなど、正解がわからないことも多いですよね。
そこでこの章では、職場を辞める理由を伝える際に注意するべきことを解説していきた位と思います。
まずは相談ベースで直属の上司に話をする
まずは直属の上司に「ご相談があるのでお時間頂けないでしょうか」とアポを取ることから始めましょう。
大切なのは退職の意志を“相談ベースで”+“直属の上司に”伝えることです。
退職意志を伝える際は「相談ベース」が鉄則
なんの前触れや説明もなく、いきなり「転職するので〇月〇日で退職します」と伝えれば、上司が怒ってしまうのも無理はありません。
無責任さ、不誠実さが全面に出てしまい、円満退職とは程遠い結果になってしまうでしょう。
まずは、相談ベースで話を切り出すと、上司も心の準備ができていくでしょう。
直属の上司に伝えるのがベター
そして最初に誰に伝えるかは「直属の上司」が正解。
直属の上司以外に話してしまったことが知られたら、「大切な話にも関わらず自分抜きでやり取りされた」と上司の気分を害してしまう可能性があります。
そのことが原因でトラブルが生じたり、上司とモメたりして円満退職から遠ざかってしまうかもしれません。
「上司には本当にお世話になったのでどうしても話しにくい」「直属の上司が理由で退職するので直接は言いづらい」など、上司と直接退職についてやりとりをすることに気の進まない人もいるでしょう。
ですがここは円満退職への近道と考えこらえて下さい。
組織体系を重んじ、順序を踏んで相談をしていきましょう。
仲の良い同僚に相談するのは避けよう
先に仲の良い同僚に相談するのは基本的にはNGです。
周囲が話を聞きつけ、あなたが退職するという噂がひとり歩きしてしまい、仕事がやりづらい環境になりかねません。
相談するのはOKですが、あくまで社外の人にするようにしましょう。
最低でも1ヵ月前に、できれば2ヵ~3ヵ月前に退職意志を伝える
退職意思を伝えるタイミングは、最低でも1ヵ月前、できれば2~3ヵ月前に伝えることが望ましいでしょう。
企業の就業規則によるところも大きいですが、一般的には「退職日の1~3ヵ月前」と言われています。
とはいえ、役職がある方や、任されている業務が多く引継ぎに時間がかかる方だと「1ヵ月前では遅い」ということもあり得ます。
伝えるタイミングを考える際は、まず退職前にやらなければいけないタスクをピックアップ・整理、そしてそれに必要な期間を退職日から逆算しましょう。
退職日までは余裕のある期間を設けることが、円満退職への第一歩です。
辞めるタイミングは繁忙期を避ける
退職日の1~3ヵ月前に伝えることはお話しましたが、これに加え「繁忙期を避ける」ことも考慮しなければなりません。
繁忙期に「実は退職を考えてまして…」と切り出しても「忙しいから後にして欲しい」と上司に後回しにされてしまい、充分に取り合ってもらえないこともあります。
かつ繁忙期に辞めることで、周囲の従業員への負担も増えてしまいますよね。
円満退職の大前提は「会社に迷惑をかけずに辞める」こと。
繁忙期を避けることは、辞める人が守らなければいけないルールです。
繁忙期に辞めるとなれば、周囲から「この忙しい時に辞めるなんて」「最後に迷惑をかけて辞めていった奴だ」とマイナスの印象で終わってしまいます。
お互い後味が悪いのも嫌ですよね。
任されているプロジェクトが途中の場合も配慮が必要
繁忙期に関わらず、あなたが任されているプロジェクトの途中や、人事異動があった直後も避けたほうがよさそうです。
あなたが辞めても迷惑のかからないタイミングを見計らって、退職の計画を進めましょう。
退職時期の目安は9月や3月
ちなみに、一般的に退職者が増える時期は半期末(9月)や年度末(3月)と言われています。
その時期で職場を辞める理由としては、半期毎や年度の区切りに退職を合わせることができるので、スムーズに引継ぎが行えるためです。
退職タイミングで悩んでいる人は、一つの目安にするといいでしょう。
転職先は明確にしない・伝えないほうが無難
職場を辞める理由を伝える際に転職先が決まっていた場合は、上司や会社側に教える必要はあるのか?
答えはNOです。
教える義務も必要性もありません。
転職先は明確にしない、伝えないほうが無難といえます。
転職先は伝えないほうが良い理由① 余計な情報が入ってくる
1つめの理由としては、転職先が知れ渡ってしまう可能性があるからです。
会社の中は狭い世界です。
どこからかあなたが転職することが漏れ、転職先まで決まっていると知れ渡ってしまえば、退職までの期間仕事がやりづらくなってしまいます。
また、上司や同僚から「あの会社はやめたほうが良い」などと余計な情報が入ってきてしまうことも。
そうなれば、せっかく決まった転職先にも関わらず、自分の気持も揺らいでしまったり、モチベーションに悪影響になったりする可能性もあります。
そのため、転職先は伝えないほうが精神衛生上も良いと言えるでしょう。
転職先は伝えないほうが良い理由② 最悪、会社が転職先に連絡をする可能性も
2つめの理由は、上司や会社側があなたの転職先に連絡を入れることも視野に入れなければならないからです。
転職先に連絡をし、探りを入れたり、あなたの不利になるような情報を伝えたりなど、トラブルに発展しかねません。
信じがたいかもしれませんが、過去にこのような仕打ちを受けた方はいます。
トラブルを避けるためにも転職先は隠しておきましょう。
もし転職先について探りを入れられたら「決まったらお伝えします」「いくつか内定を頂けそうで」とオブラートに包んだ回答で問題ありません。
引き留められても意志が固いことをはっきりと伝える
あなたが職場を辞める理由をしっかり伝えたとしても、引き留めにあう可能性は十分に考えられます。
「君は会社に必要な存在だ」「待遇を良くするから」とあの手この手で会社に残らせようとしてくるでしょう。
ですがここで揺らいでしまっては元通りです。
転職先を決めている場合であればなおさらです。
あなたの新しい未来は閉ざされてしまいます。
特に、退職相談を持ち掛けたとたん、手のひらを返すように良い言葉や提案ばかりを投げかけてくるのであれば要注意。
引き留めるためにその場だけで言っていることもあり得ます。
ここは姿勢を崩さずに、引き留めにあったとしても「嬉しいお言葉をありがとうございます。
ですが退職する意志に変わりはありません、申し訳ございません」とはっきり伝えましょう。
そこまで言われれば、相手も「とめても無駄だ」と諦めがつくはずです。
まとめ
いかがでしたか?
ここで全体のまとめをしておきましょう。
- 職場を辞める理由は、人間関係が良くない、給与が低いなど、ネガティブなものが大半
- 円満に職場を辞める理由のポイントは、前向き・ポジティブな理由であることと、やむを得ない理由であること
- 職場を辞める理由は建前でOK。なるべくポジティブな理由に変換して伝えよう
- 職場を辞める理由を伝える際は、まずは相談ベースで直属の上司にする
- くれぐれも仲の良い同僚に相談するのは避けよう
- 転職先は明確にしない・伝えないほうが無難
職場を辞める理由はいくつかありますが、円満退職をするためには「本音」と「建前」を使い分けて、上司・会社側が納得できるよう伝えなければいけません。
職場を辞める理由を伝える時は誰もが緊張するものです。
円満退職をしたいのなら、伝える前にポイントと注意点をしっかりとおさえ、事前準備をしておくことが大切です。
この記事でお伝えしたことが、あなたの円満退職への手助けになることを願っています。