「商社は稼げる!」と聞き、年収を上げるために商社への転職を考える人は多いです。
実際、商社マンの平均年収は1000万円といわれ、日本の平均年収430万円の2倍以上あります。
とはいえ、「商社ならどの企業に転職しても、年収1000万円を超えられる!」と思われがちですが、それは違います。
このページでは、商社マンの平均年収を年齢・役職・企業ごとに比較しながら、詳しく解説していきます。
そもそも商社の年収が高い理由や、商社へ転職する際の注意点などの気になる情報もあわせて解説しますね。
これから商社へ転職してバリバリ稼ぎたいという人は、ぜひ最後まで読んで転職活動の参考にしてください!
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商社マンの平均年収は1000万円!
冒頭でも触れましたが、商社マンの平均年収は1000万円です。
商社とは、商品の売り手と買い手の取引の仲介がメインで、商品の販路・流通ネットワークの構築や、マーケットの分析などをおこなう企業を指します。
さらにクライアントや企業を相手に輸出入代行・貿易事務や事業投資など、幅広く事業を展開しています。
さまざまな事業に精通しており、「総合商社」は日本特有の形態ですね。
特に商社に勤める営業職の平均年収は高く、大手・優良商社では1,000万円を超えることも珍しくありません。
ただし商社マンの年収は、年齢や役職によって大きく異なります。
下記それぞれの年収の違いについて、詳しく見ていきましょう。
- 年齢による年収の違い
- 役職による年収の違い
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年齢による年収の違い
年齢による平均年収の違いは、下記表の通りです。
年齢 | 平均年収 | 平均月収 | 平均賞与額 |
---|---|---|---|
20~24歳 | 640万円 | 40万円 | 160万円 |
25~29歳 | 800万円 | 50万円 | 200万円 |
30~34歳 | 880万円 | 55万円 | 220万円 |
35~39歳 | 1030万円 | 65万円 | 250万円 |
40~44歳 | 1120万円 | 70万円 | 280万円 |
45~49歳 | 1270万円 | 80万円 | 310万円 |
50~54歳 | 1360万円 | 85万円 | 340万円 |
55~59歳 | 1360万円 | 85万円 | 340万円 |
60~65歳 | 950万円 | 60万円 | 230万円 |
賞与額は、夏と冬を合わせて4ヵ月分を想定して算出しています。
上記表によると、商社マンの平均年収は20代前半の時点で640万円あり、日本の平均年収430万円を大幅に上回っていますね。
年齢が上がるにつれて年収額は順調に上がっていき、30代に入ると平均年収は1000万円を超えています。
そして、50代で年収のピークがきていますね。
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役職による年収の違い
役職によって異なる平均年収を、下記表にまとめたのでご覧ください。
役職 | 平均年収 | 平均月収 | 平均賞与額 |
---|---|---|---|
主任 | 965万円 | 60万円 | 245万円 |
係長 | 1217万円 | 76万円 | 305万円 |
課長 | 1600万円 | 100万円 | 400万円 |
部長 | 1765万円 | 110万円 | 445万円 |
賞与額は上述と同様に、夏と冬を合わせて4ヵ月分を想定して算出しています。
上記表によると、役職がつくことで年収が上がっていることが分かりますね。
特に課長・部長クラスになると年収は1500万円を超えています。
上記はあくまでも平均年収で、大手商社では年収2000万円超えもありえますね。
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商社の年収が高い4つの理由
上述の解説で、商社の年収が本当に高いことが分かりましたね。
それではなぜ商社の年収が高いのか、その理由を4つ解説していきます。
- 在庫を持たないため人件費の負担が少ない
- 海外赴任は給料が約2倍になる
- 賞与額や各種手当が手厚い
- 繁忙期は残業などで拘束時間が長い
年収が下がる転職とは?年収が下がる理由と納得のいく年収で転職成功する方法を解説
①在庫を持たないため人件費の負担が少ない
商社の年収が高い代表的な理由の一つが、商社が在庫を持たないことです。
まず在庫を持たないことで、在庫管理をする人件費が省けます。
さらに、在庫管理が必要な企業では、商品によっては品質管理のためのコストが発生しますが、商社ではありません。
在庫管理や品質管理に必要なコストの負担がないことで、商社マンに高年収という形で還元されやすくなっています。
②海外赴任は給料が約2倍になる
商社では海外製品の輸出入など海外企業との取引があることから、海外赴任する商社マンは多いです。
そして海外赴任する場合、手当がつくので商社の年収が高くなりやすくなります。
海外赴任に伴う手当は基本的に充実しており、給料は約2倍になると言われるほどですよ。
下記で、海外赴任に伴い支給される手当の例を紹介します。
海外手当の種類 | 費用 |
---|---|
住宅手当 | 3万円~10万円/月 |
医療費 | 治療にかかった費用全額 |
語学スクール費 | 5万円~10万円/月 *期間限定の場合あり |
子供の養育費 | 1万円~15万円/月 *高校生までの子供の学費など |
ハードシップ手当 | 3万円~1000万円 *赴任先の国・エリアの危険度に応じた額を支給 |
海外赴任にあたり、慣れない海外生活の中で手当が充実しているのはありがたいですね。
③繁忙期は残業などで拘束時間が長い
商社は年収が高いですが、それは繁忙期での忙しさも理由の一つになります。
「商社マンは忙しい」というイメージを持つ人は、少なくありません。
特に繫忙期の商社は忙しく、残業が多い傾向です。
さらに商社の取引では巨額な金額を動かすことが多く、残業による体力的負担だけでなく、精神的負担も大きいといわれます。
身体的・精神的な負担が大きいため誰にでもできる仕事ではなく、商社の年収は高く設定されていますね。
④賞与額や各種手当が手厚い
商社では賞与額(ボーナス)や各種手当が手厚いことも、平均年収が高い理由の一つです。
上述の通り、海外赴任に伴う手当が手厚いこと・忙しく残業が多いことなどから収入が上がります。
商社では、難易度の高い仕事も多いです。
時には新興国との取引のため、現地に赴き現地政府と交渉することもあります。
会社として成長するためにも、そういった仕事をこなせる人材を社内で確保しておかなければなりません。
そのため、年収が高く設定されているのです。
商社マンは一見高給取りで海外でも活躍するかっこいい仕事に思えます。
しかし実際には、難易度の高さ・忙しさ・体力や精神への負担などから、プレッシャーに弱かったり厳しい環境に耐えられない人には向いていません。
商社の企業別|平均年収ランキング
商社の企業の平気年収を、「総合商社」「専門商社」に分けてランキング形式で紹介していきます。
その前に、「総合商社」と「専門商社」の違いを知らない人は、下記をご確認ください。
総合商社
取扱品目に制限がなく、どんなものでも扱う。
専門商社
食品・医薬品など、取扱品目が特定の専門分野に偏っている。
それでは、それぞれの平気年収を確認していきましょう!
- 総合商社の平均年収ランキング
- 専門商社の平均年収ランキング
総合商社の平均年収ランキング
総合商社には、7大商社と呼ばれる大手総合商社があります。
総合商社というものは日本特有の形態ですが、実際に総合商社と呼ばれるのは7社です。
それでは総合商社の平均年収ランキングを、下記で確認していきましょう!
平均年収が最も高いのは1678万円の三菱商事、次いで1627万円の伊藤忠商事が2位で、どちらも1500万円を超えています。
いずれも、商社の平均年収1000万円を上回っていますね。
高年収の商社マンを目指すのであれば総合商社が良いですが、その分転職のハードルが高いですよ。
専門商社の平均年収ランキング
続いて、上記は専門商社の平均年収ランキングTOP10です。
マクニカホールディングスの平均年収が1633万円と飛びぬけて高く、大手総合商社の上位に並ぶ額ですね。
2位の西本Wismettacホールディングスは、1015万円でした。
3位~10位は平均年収が800万円~900万円台で商社の平均年収をやや下回っていますが、日本の平均年収が430万円だと考えると十分高年収といえます。
基本的に総合商社の方が、専門商社より平均年収が高いです。
ただし企業によっては総合商社と遜色ない年収があるので、今後も業績や成長次第で年収が伸びる企業もあるかもしれませんね。
商社への転職で注意すべき3つのポイント
商社への転職を検討している人は、注意ポイントをまとめたのでぜひ参考にしてください。
- 激務で体力・精神的負担が大きい
- 年収が会社業績の影響を受けやすい
- 出世のカギは海外赴任
注意ポイントを確認して、自分が本当に商社マンに向いているのか見直しておきましょう。
①激務で体力・精神的負担が大きい
高給取りの商社マンですが、その仕事は激務なので体力的な負担が大きいです。
上述でも触れた通り、繫忙期は特に残業が増えます。
また国内外に支店をおく商社は多く、海外を含め転勤・異動が多いです。
取引先との付き合いも商社マンにはつきもので、時間外・休日の接待などで拘束時間が長い場合もあります。
その分高給なのでバリバリ稼ぎたい人には向いていますが、ワークライフバランスを実現したい人は考えなおした方が良いでしょう。
②年収が会社業績の影響を受けやすい
商社の年収が高い理由の一つに、賞与額の高さを上述で解説しましたね。
ただし、賞与額については注意が必要です。
商社マンの賞与は、会社の業績と連動している場合もあります。
同様の会社は多いですが、商社は特にその振れ幅が大きいと言われていますよ。
業績が好調なら賞与が9ヶ月分支給されるところもありますが、赤字が出れば賞与は減らされます。
商社マンの年収は勤める会社の業績と連動しているので、転職先は慎重に選びましょう。
③出世のカギは海外赴任
海外赴任すれば出世コースに乗れると、商社では言われます。
出世によって昇格すれば、その分年収は大幅に上がります。
ただし海外赴任したくないという人にとっては、商社で出世できる可能性が低くなる恐れがありますよ。
「いつ」「どの国に」「どのくらいの期間」海外赴任することになるのか、自分のタイミングで選ぶことはできません。
海外赴任に抵抗がある人は、商社への転職を考えなおしたほうが良いです。
もしくは、海外赴任の可能性が少ない商社を選びましょう。
商社で年収を上げる3つの方法
商社で年収を上げる方法を、3つ解説していきます。
- マネジメントスキルを磨く
- 語学力を身につける
- 転職エージェントを利用する
年収アップを狙う人は、下記の内容をしっかり確認しておくと納得のできる転職がしやすくなりますよ!
①マネジメントスキルを磨く
上述でも触れましたが、商社では管理職になると年収が一気に上がります。
実務経験を積むほか、マネジメントスキルを日ごろから意識して磨いておくと良いです。
マネジメントスキルについてアピールできれば、転職の際に高評価を得やすいですよ。
②語学力を身につける
商社では、海外との取引が多いです。
そのためある程度の語学力がある方が、より高度な仕事を任されやすくなります。
語学力の目安として、TOEIC800点以上を目指してください。
また、英語だけでなく中国語やスペイン語の語学力があれば、商社によっては転職に有利になりますよ。
③転職エージェントを利用する
転職の際は、積極的に転職エージェントを利用すると良いですよ。
特にハイクラス向けやスカウト制の転職エージェントがおすすめです。
あなたの市場価値が評価されれば、企業から直接スカウトされますし、年収が上がる転職がしやすくなります。
商社で年収を上げたいと考えている人は、転職エージェントの利用を検討してみましょう。
ハイクラス転職におすすめのサイト・エージェントランキング!成功率を上げるコツと対策
商社の年収上げる転職に役立つスキル・資格
商社への転職で年収を上げたい人は、スキルや資格を取得していきましょう。
おすすめの下記スキル・資格を解説するので参考にしてくださいね。
- コミュニケーションスキル
- 日商簿記検定
- 証券アナリスト
- ビジネス法務検定
コミュニケーションスキル
商社は社内外問わず、さまざまな人とのコミュニケーションが必要な仕事です。
ここで言うコミュニケーションとは、単に会話力だけでなく下記も含みます。
- クライアントの本音やニーズなどを引き出す力
- ビジネスの相手として頼られる力
- 提案力
もちろん海外での取引も多いので、上記コミュニケーションスキルを英語や他の言語で発揮する場面も必要ですよ。
日商簿記検定
日商簿記検定を取得しておくと、商社の転職に有利ですよ。
巨額な取引を扱う機会が多いので、数字の仕組みの理解や数字に強いと評価につながりやすいです。
日商簿記検定は、なるべく2級以上を目指しましょう。
証券アナリスト
証券アナリストの資格も、商社の転職におすすめです。
証券アナリストを取得しておけば、証券に関する知識が証明されます。
取引先と専門的な商談をする時に役立ちますし、関連企業でコンサルタント的な役割もできますよ。
ビジネス法務検定
近年、コンプライアンスに対する意識はますます高まっています。
どの企業でも、コンプライアンスを遵守する傾向が強いですね。
思いがけないトラブルがあったとしても、問題を最小限に留められるよう法律に関する知識がある人材は重宝されますよ。
商社で年収アップにおすすめの転職エージェント
上述の解説で、転職エージェントの利用をおすすめしましたね。
下記ではおすすめのハイクラス向けの、転職エージェントを紹介していきます。
- ビズリーチ
- リクルートダイレクトスカウト
- パソナキャリア
商社の転職で高年収を狙う人は、転職エージェントを利用していきましょう!
転職サイト・転職エージェント比較ランキング!おすすめの転職サービスについて徹底解説
ビズリーチ
ビズリーチの特徴
- スカウト型の転職エージェント
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