現在社会人であり、そろそろ教師を目指したいという方がいるのではないでしょうか。
「教師を目指したいけど、年齢が気になる」「社会人から教師になるには遅いのではないか」などと不安に思ってはいませんか。
正直、教師になるのに年齢は関係ありません!
むしろ、社会人を経験してから教師になった人の方が、広い視野で子どもたちの教育に携われると感じています。
今回は、社会人から教師を目指す際に必要な知識についてご紹介したいと思います。
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社会人から教師になるにはどうしたらいいの?
社会人から教師を目指す際に何が必要かご存じでしょうか。
社会人から教師になることはできます。
しかし、誰もが簡単に教師になれるわけではありません。
社会人から教師になるために必要なことを確認していきましょう。
教員免許が必要
教師になるには教員免許が必要になってきます。
また、小学校、中学校・高等学校、特別支援学校など学校種によって必要な免許が異なるので、注意しましょう。
もちろんすべての免許状を取ることも可能ですが、社会人からの免許取得を考えるとすべて取る時間が確保できない場合があります。
社会人が教員免許を取得する際には3つの方法があるので、確認していきましょう。
大学等で普通教員免許状を取得する
大学等で教員免許状を取得するのは一番確実な方法です。
教員の普通免許状を取得するには、原則として大学・大学院・短期大学のいずれかを卒業する必要があります。
すでに大学を卒業している場合は、大学に再入学して教職になるための過程を卒業する必要があります。
すでにいくつかの単位をもっている場合は、科目等履修生として必要な科目だけを履修することが可能です。
また、社会人で働きながら通信制大学に通い、免許を取得することも可能です。
働きながら教員免許取得を目指すのであれば、通信制大学で空き時間を活用し、単位取得をした方が両立できるかもしれません。
教員資格認定試験を受ける
教員資格認定試験とは、大学などで教職課程を修了していなくても、教員として必要な資質・能力を持つと認められた人が教員として働ける機会を提供するために、文部科学省が開催している試験のことです。
現在は幼稚園教員資格認定試験、小学校教員認定試験、特別支援学校教員資格認定試験が行われています。
中学校と高等学校の認定試験は行われていないので注意してください。
認定試験を合格した場合は、合格証書を自分が住んでいる都道府県の教育委員会に申請することでその学校種の普通免許を取得できます。
受験資格は高校を卒業したもの、その他大学に入学する資格を有するものです。
60歳以上の方は受験資格対象外です。
年に一度しか開催されていないので、事前にホームページから実施スケジュールを確認しておきましょう。
出願はインターネットや電話からできます。
特別免許状を取得する
特別免許状制度は、教員免許状をもっていない優れた知識や経験を持つ社会人が、教員として学校で働くことで、学校教育の多様化・活性化を促進する目的で導入された制度のことです。
小学校、中学校、高等学校の全教科及び特別支援学校における自立強化を担当できます。
各都道府県教育委員会が行い、人物の学力や経験、意欲をみる教育職員検定に合格すると授与されるものです。
海外経験が豊富な社会人が英語教科の特別免許状を取得したり、パティシエが家庭科の特別免許状を取得したりする事例も実際にあります。
スポーツ界のアスリートたちも子どもの教育に携わるためにこの制度を利用することが多いです。
採用試験に合格しなければならない
地方公務員である教員になるには、教員採用試験を合格しなければいけません。
1次試験、2次試験(3次試験)があり、自治体によって試験内容が異なります。
体育の実技や音楽のピアノのなど実技試験も設けられている自治体もあるので事前に確認しておきましょう。
年齢制限はあるの?
結論から言うと年齢制限はありません。
30代半ばから未経験で教師を目指す人も多くいます。
30歳を超えるまでは民間企業で働きたいという人も多くいるので教員採用試験の面接官は大学などで教員を志望しなかったことをデメリットにしません。
教員は他の職種と違い未経験なことがデメリットになることはほとんどないです。
自治体にもよりますが60歳未満を対象にしているところが多いです。
中には50歳から教師を始める人もいるので、年齢に左右されないというのはいいところですね。
教員採用試験は難しいの?
教員免許を取得している人でもこれから取得する人でも誰しもが乗り越えなければならないのが教員採用試験です。
教員採用試験は「難しい・大変そう」などといったイメージがあり、転職に悩んでいる人もいると思います。
確かに倍率が高く難しいところもありますが、全てがそうではありません。
競争倍率が下がっている今がチャンス
教員採用試験を受けるなら競走倍率が下がっている今がチャンスです!
教員採用試験は、毎年少しずつ倍率が下がっている傾向にあります。
文科省の調査結果によると、2019年度での教員採用試験の倍率が全国平均で4.2倍であり、小学校では2.8倍まで下がったことが報告されました。
競争率最高値は平成12年の13.3倍であり、そこから考えるとかなりの倍率が下がっていますね。
ここから団塊世代にあたる教員が定年を迎え、補充のために採用数が増えていることが予想されています。
採用者も減少し、採用率も高くなっている今がチャンスなのです!
自治体によって競争倍率が違う
自治体によって状況は異なってきます。
例えば、沖縄県の教員採用率10倍近くあるのに対し、新潟県では2倍などになっている場合もあります。
東京都など学校や子どもが多い場所では、採用者数も多いので、倍率は低いです。
しかし、沖縄県など学校が少ない場所では、教師の入れ替わりも少ないため競争率は上がってきます。
校種によって競争倍率が違う
競争倍率は自治体だけではなく、校種・教科によっても大きく変わってきます。
教員免許状授与件数の多い校種・教科、採用数の少ない校種・教科は倍率が高い傾向にあります。
例年では、小学校は3~4倍、中学校・高等学校は7~8倍の競争率となっています。
また、教科によって倍率が異なってくるため、自治体によっては20倍近くになる校種教科もあるので注意してください。
養護教諭、音楽等の専門分野になってきますと、学校でも1~2人しかいないため入れ替わりが少なく、競争倍率が非常に高いです。
小学校 | 2.8倍 |
---|---|
中学校 | 5.7倍 |
高等学校 | 6.9倍 |
特別支援学校 | 3.2倍 |
養護教諭 | 6.3倍 |
引用:全国令和元年度公立学校教員採用試験採用
国語 | 2.7倍 |
---|---|
地理・歴史 | 5.9倍 |
数学 | 3.4倍 |
英語 | 2.7倍 |
保健体育 | 6.8倍 |
引用:東京都中・高等学校共通区分 令和2年度公立学校教員採用試験
とにかく教師になりたいという人なら、倍率の低いところを狙ってみるのもいいかもしれません。
教師に転職するメリット・デメリットとは?
社会人から教師に転職するにあたりどのようなメリット・デメリットがあるのかを確認していきましょう。
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教師のメリット
まずは、教師になった際のメリットについてです。
児童・生徒の成長を見ることができる
何と言っても児童・生徒の成長を見ることができ、成長を感じ取れることはいいことですよね。
自分の考えた授業や学級作りの中で、児童・生徒が大きく成長し変化していくのは面白いですし、やりがいを感じられるはずです。
また、児童・生徒の変化から自分自身が新しいことに気が付くのも貴重な経験です。
給料が安定している
給料が安定しているのは非常に魅力的ですね。
コロナウイルスの影響で、給料が下がってしまったなどの声をよく聞きますが、教師の場合は下がることはりません。
毎月の給料に大きな変化がない代わりに安定した給料をもらうことができます。
夏休みなどで長期休暇がとれる
社会人ですと、なかなか長期休暇を取ることが難しいと思います。
教師の場合は、夏休みなどの長期休暇をうまく活用することで、10日間以上の休みを取ることも可能です。
基本的に部活等がなく、児童・生徒がいない日は休みになっているので、10日間の休みなどを利用して旅行に行く教師も多いです。
基本的に平日などで休みがとりにくい職種ではありますが、連休が多く取れるのは魅力的ですね。
社会的信頼性が高い
教師は公務員であるので、基本的に社会的信頼性が高いです。
賃貸物件を借りる際やカードローンでお金を借りる際など問題なく対応してもらえるケースが多いです。
優遇まではいきませんが、審査などは非常に通りやすいイメージがあります。
教師のデメリット
続いて、教師になる際のデメリットについてです。
残業時間が多い
教師の残業時間は非常に多いです。
基本的には60時間から100時間以上の教師がほとんどかもしれません。
定時での退勤は難しいです。
「残業は当たり前、遅くまで残っているのが偉い」といったような古い風潮も感じられます。
もちろん学校にもよりますが、21時前後まで残って仕事をしている教師が多くいる印象です。
もともと給料は残業代込みのものになっているので、どれだけ残業しても残業代は発生しません。
部活などで休みがなくなる
中学・高等学校などで部活動の顧問になると休みがほとんどなくなります。
授業終了後遅くまで部活をしている学校もあるので、顧問は部活を指導しなければいけません。
また、土日も練習や遠征などがあるため土日の休みもほとんどなくなり、自分の時間をもてなくなります。
保護者対応に追われる
モンスターペアレントという言葉を一度は聞いたことがあると思います。
本当にモンスターペアレントがいるのかと疑問に思うかもしれませんが、モンスターペアレントはどの学校にもいます。
主に小学校に多い印象です。
中学校・高等学校になる生徒もある程度自立してくるので、親の学校への干渉も少なくなってきます。
小学校の場合は、自分の子供を中心に考え、周りの子どもたちや教師への配慮が足りない保護者も多いです。
何か友達同士のトラブルがあるとすぐに連絡が来て、対応に追われるケースが多々あるので、注意しましょう。
モンスターペアレントは決して一人では抱え込まず、学校全体で対応するようにしましょう。
生徒の問題に対処しなければならない
教師は親との問題に対処するだけではなく、児童・生徒の問題にも的確に対処しなければいけません。
突然教室を飛び出してしまう児童・生徒や友達同士で喧嘩をしてしまう児童・生徒に対しても素早い対応が必要です。
児童・生徒間のトラブルをないがしろにしているとのちのち保護者同士のトラブルに繋がってくるため注意が必要です。
学校の評価制度に不満を感じる
学校の評価に不満を感じる人も多くいます。
自分の努力などが数値化されにくいため、学級の様子や与えられている業務内容によって評価されます。
あくまでも管理職やほかの教師からの評価なので、周りへのアピールが大切になってきます。
自分自身の教育観と管理職などの教育観が違ってくると評価もされにくいので、不満を抱く人も多いです。
教員同士の人間関係が悪い
実は、教員同士の人間関係に問題がある学校も多いです。
一概には言えませんが、教師にもさまざまな人格をもった人がいて、年齢層が高い人ほど変わっている人が多いように感じます。
学校という場において、つまらない意地を張ったり、他人に意地悪したりする人もいるので注意しましょう。
職員室の雰囲気が悪いと働く気持ちが下がってしまいますよね。
また、女性教師が多いため男性教師がやりづらいといったケースもあります。
教育機関の求人に強い転職サイト・転職エージェント3選
教育機関で働いた経験があれば、教員免許取得後の転職活動もスムーズに進みやすいです。
ここでは教育機関の求人に強い転職サイト・転職エージェントを3社に厳選して紹介します。
教育機関の求人に強い転職サイト・転職エージェント3選
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またこちらの記事では、転職エージェントの効果的な活用術を詳しく解説しています。
合わせて参考にしてください。
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まとめ
社会人で今から本気で教師へ転職を考えている方は、今がチャンスだということを少しでも理解してもらえたのではないでしょうか。
教師に年齢制限はありません。
教師になりたいという気持ちが大切です。
教師になるために必要なことはいくつかありますが、今から準備を行っていけば遅くありません。
転職する際は計画的に実行していきましょう。
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