あらゆる事情があり、「入社した仕事を辞めたい」と考える方も多いのでは。
あんなに強い意志で転職したいと思ったのに、いざ転職してみると、想像した会社の内情とは違う…なんてことはよくある話です。
今回は、転職したのにすぐ仕事を辞めてしまって良いのかの判断、転職後仕事を辞めたくなった時の対応について考えていきます。
今回の記事で、転職後すぐに仕事を辞めても良いものか。
中途で入社した後すぐの転職活動はありなのか、なしなのか。
その判断をつけやすくなるはずです。
転職後の転職でミスマッチ…入社後すぐに転職してしまっても大丈夫?
実は結構多い「中途で入社後すぐに転職したくなってしまう人」は、果たしてその狙い通り転職してしまって良いものか。
「入社後すぐの転職活動」の是非について少し考えてみましょう。
すぐに転職すれば職歴は残らない
実は、中途で入社後3ヶ月ほどは試用期間として、社会保険や厚生年金にかにゅうさせない会社も多いです。
そうした試用期間に保険や年金に加入させない会社なら、入社後すぐの転職を行ったとしても、その履歴は職歴に残りません。
その間は、それ以前と同じく転職活動を行っていたとして扱われるので、転職活動を継続していたという扱いにすることができます。
この、「社会保険や厚生年金位に加入するか」は、とても大きな問題です。
加入してしまうと、その履歴が残るので職務経歴書に書かないと嘘をついたことになります。
しかし加入してないと、職歴上ではその履歴を隠すことも可能になるのです。
加入してすぐに転職すると、転職を繰り返すという転職活動におけるタブーを犯してしまうので、注意が必要です。
冷静に考えれば転職しなくて良いことも
中途で入社後すぐに転職したくなる方はそれなりにいますが、その中には冷静に考えてみれば転職する必要はない、という方がいらっしゃいます。
転職という決断はとても大きなもので、また後ほど詳しく説明しますが転職を繰り返すのは、後々のキャリア形成においてとても不利です。
長い目でみると、旗から見て今回の転職活動はするべきではない方も多いのです。
生きていれば、自分のすべての行動に不満はついてきます。
なんの不満も生まれない状態で生きていける方が、珍しいのかもしれません…。
その不満は一時的ではないですか?
働き始めると、様々なストレスがつきまとうものです。
新しい仕事を覚えるのもストレスですし、新しい仕事で利益を出せるまでも「仕事がうまくいかない」ストレスで悩むことになるでしょう。
しかし前述したとおり、新しい仕事にはストレスや不満がつきもの。
私も、現職で働き始める時ストレスで太ももに蕁麻疹が出ていたのを覚えています。
しかし考えてほしいのが、その不満、ストレスは一時的なものではないかということ。
不満を感じたとしても、その不満が永続的に続くものでないなら、「再び転職する」という決断に至るべきではありません。
一時的に苦しいくらいなら、現状をなんとか改善するほうが遥かに効率的です。
転職後すぐ「辞めたい」と思ってしまう理由
そもそもどうして、せっかく転職して中途入社するに至ったのに再び「転職する」という判断を思いついたのか。
それほど大きな判断には、当然確固たる理由があるものです。
その理由を考えて、今後の自分の判断がただし以下どうか、考えていくことにしましょう。
思っていた仕事と違う
入社後すぐ転職する人に多いのが、「転職前に思っていた仕事と違う」という仕事内容へ不満を持つパターンです。
仕事内容を変える目的で転職した人は特に、この「想像していた仕事とのギャップ」で苦しむことになります。
仕事内容の変更メインで転職した人は、転職活動における一番の目的が果たされないわけですから、転職する決断に至ったとしても、その判断はやむなしです。
しかしこの「想像していた仕事とのギャップ」を感じた時点で、それは転職前のリサーチ不足に他なりません。
それは転職した方が勝手に、転職先の仕事への期待を持っていただけ。
期待を勝手に裏切られたとしても、それは誰にも責任を問えるものではありません。
社風が合わなかった
会社はそれぞれ、違った社風の中で仕事しています。
社風は、人間で言うと性格のようなもの。
性格にも「合う合わない」があるように、社風も個人にとって合う合わないが出てくるのです。
合わない社風の会社で働くのは、性格が合わない人と一緒にずっと生活していくようなもの。
そこに幸せがあるはずもありません。
日々ストレスや不満が溜まっていくことで、「転職する」という結果になってしまったとしても、それは納得です。
人間関係のトラブル
転職理由の定番が「人間関係のトラブル」です。
転職先の企業での上司、先輩と反りが合わず、仕事に集中できない。
すると、仕事で成果を上げるのも難しくなるので、結果的に悪循環となってしまいます。
どんどん会社で仕事するにも雰囲気が悪くなるので、あなたが考える「転職」の存在感が大きくなってくるのです。
同期が作りにくい中途採用では、人間関係を構築するのが難しいというのも理由の一つです。
転職後すぐ辞めたいと思ったらやるべきこと
説明した通り、中途で入社後すぐに、「転職したい」と考える人は多くなります。
しかし転職にはどうしてもリスクが伴うもの。
転職活動に踏み切る前に、しっかり現状を改善できる目処を立てた状態で、今後の人生をプランニングしていくべきなのです。
具体的に、何をするべきか具体的に説明していこうと思います。
すぐ転職するべきかを考える
前述したうように、今感じている不満が一時的なものだったなら、転職という決断をすぐ下すのは適切とは言えません。
現状少しの心構え、少しの我慢でなんとかなる問題だったなら、転職するのは少し待ちましょう。
仕事を始めたばかりなら、成果が出ないのは当たり前。
仕事はじめは、学ぶことが多いのも当たり前です。
その我慢が永遠に続くものでないという、「期限付きのストレス」なら、その期限が来るのを待ってみてはいかがでしょうか。
現職で我慢する選択肢を考える
時間が経つのを待つのも一つの手です。
時間が解決しない問題はありません。
今あなたが感じているそのストレスも、時間が経てばもしかしたら改善されるかもしれないのです。
そして時間が経って悪化することもあるでしょうが、それも一応「悪化した」という結果が出て次に繋げられたと言えるのではないでしょうか。
誰かに相談する
誰かに相談することで、問題を解決することもできるでしょう。
具体的に言うと、すでに何度か転職を経験いしている人なら、自身の経験を元に転職活動に関するアドバイスをくれるはずだからです。
身近にそうした、「転職活動に関する知見を持っている人」がいないなら、転職の活動のプロである転職エージェントのキャリアコンサルタントに相談することもできます。
転職エージェントのキャリアコンサルタントについて詳しくは、また後ほど説明します。
少し休んでみる
精神的に参っている時というのは、判断力が落ちて誤った判断を下しがちです。
仕事を辞めようかなんて迷っているときは、一度しっかり休むのも大切です。
転職したばかりでまだ有給休暇が付与されてない場合も多いでしょうから、営業中の休暇取得には慎重になりましょう。
しっかり頭と身体を休めることで、自分の今後の未来について正しい判断を下すことができるようになるはずです。
必要なら、少し旅行に出るなどして、リフレッシュする時間を持つことも大切です。
転職を繰り返すと後のキャリアで不利になるのをお忘れなく
転職活動を繰り返すと、その後のキャリア形成において不利になることをご存知でしたか?
転職というのは、職場の仕切り直し。
仕切り直しを何度もしていると、「一箇所に長く留まっていられない人」という判断を下されてしまいかねません。
もう少し詳しく、「転職を繰り返すと不利になる」ことについて説明していこうと思います。
何度も転職すると「また転職するのでは」と思われる
転職を繰り返すと、応募先企業から「またどうせすぐ転職するんだろう」という目でみられます。
一箇所で長く働けている人なら、転職先から「長く働いてくれそうだ」という期待の目線を受けられるのです。
ですからできれば本当は、何度も転職するべきではないのです。
できる限り転職回数は少ないに越したことはありません。
中途採用で求められるのは、「なるべく長く働いてくれる人」なのです。
不満を持ちやすい人だと思われる
転職の回数が多い人というのは、仕事において不満を持ちやすい人なんだなと判断されます。
他のことに当てはめてみるとわかるのですが、一人の異性と長く付き合っていけない人は、「何か問題があるのでは」という疑惑の目線を向けられても仕方ありません。
一つの職場で長く働ける人というのは得てして、不満をいだいたとしても自分の中でなんとか解消することができる人が多いのです。
転職の回数が多いというだけで、あまりお互いを知らない同士だと人間性を疑われてしまうのです。
ダラダラと会社で過ごすデメリットも大きい
ここまで、「転職は大きな決断なので慎重に動くべき」という話をしています。
しかし反対のことを言うようですが、転職しようかなと考えながら一つの職場に長く留まっているデメリットもあります。
「転職に慎重になるデメリット」
「転職活動しないで働くデメリット」
それらのバランスを考えながら転職活動を行っていきましょう。
貴重な時間を嫌いな仕事に奪われる
転職を考えながら仕事するということは、好きでもない仕事に時間を浪費し続けるということ。
時間という資産は、他の何よりも貴重なものなので、好きでもない仕事で浪費するのはかなり愚かです。
自分にとって幸福な仕事かどうか、考えながら仕事することです。
先程は「我慢するのも大事」と伝えましたが、ストレスフルな状況では我慢するもクソもありません。
自分の時間を使ってでも仕事を続ける価値のある職場か。
やはりうここでも「考える」ということが大切になります。
いやいや仕事するとスキルも身につかない
いやいややりながらする仕事は、その仕事によって得られるスキルが少ないです。
イヤイヤやりながらやると、「覚えられない」成果が出ないのでモチベーションも出ないなど、仕事を阻害する要素が多いです。
楽しんで、自分のためにやろうと前向きにできる仕事でないと、身につかないのです。
つまりその仕事が自分のスキルという資産にならないということです。
職歴から人間性がみえる
転職では、職歴から人間性を見られてしまいます。
まず、「キャリアに一貫性があるのか」「どれくらいの勤続年数があるのか」「どれくらいの規模の会社を渡り歩いているのか」など、職歴から様々な情報を読み取られてしまいます。
直近の職歴だけでなく、働き始めたところから、どんな会社でどんな仕事をしてきたのか。
その記録が、転職活動では重要です。
過去をみれば、未来もある程度は予想できてしまうのが世の常です。
次回の転職でミスしないためにできること
今回すでに入社後すぐ「転職したい」と考えているということは、今回の転職活動は失敗したということで間違いないかと思います。
しかし問題は今回のことではなく、次回のことです。
今回の反省を活かして、次回の転職活動を失敗しないためにはどうすればいいか。
次の転職活動でミスマッチを起こさないためにできることを、ここで紹介したいと思います。
転職エージェントを頼る
前回の転職活動は、もしかして一人の判断のみで行ったのではないですか?
一人の判断で行う転職活動が成功する確率は低いです。
なぜなら、「俯瞰した目線がないから」です。
自分の、主観の目線のみで行えばそりゃ転職活動もうまくいきません。
ということで、次回の転職活動を成功させるために、転職エージェントのサービスを活用することを考えてみてはいかがでしょうか。
転職エージェントのサービスを活用することで、転職活動を円滑に進めることができるはずなのです。
転職エージェントのサービス内容
転職エージェントのサービスに登録すれば、どんなサービスを利用しながら転職できるのか。
具体的に見ていくことにしましょう。
キャリアコンサルタントのサポートを受けながら転職できる
転職エージェントといえば「キャリアコンサルタント」の存在が大きいです。
キャリアコンサルタントとは、転職エージェントのサービスへ登録すれば、利用者を担当してくれる存在のこと。
キャリアコンサルタントが「求人探し」から「面接のスケジューリング」「面接のアドバイス」「条件の交渉」「退職のサポート」「入植後のスムーズな勤務」など、転職前から転職が決まった後までかなり細かくサポートしてくれます。
キャリアコンサルタントがいる限り、利用者の転職活動は一人ではなくなるのです。
先程伝えた、転職活動に大切な「俯瞰した目線」が、キャリアコンサルタントの存在によって手に入るのは大きいです。
非公開求人をみられる
企業によっては、転職エージェントに登録した人にしか公開しない「非公開求人」を出しているところが多いです。
求人を公開しないことによって、応募が殺到しないなどの理由で、企業の採用リソースが取られないといおうメリットがあります。
本当に質が良い求人は、非公開求人にこそ存在するのです。
「質の良い求人を探している」という方なら、非公開求人が充実した転職エージェントに登録するべきなのです。
仕事中でも転職活動が進む
転職エージェントに登録することで、、キャリアコンサルタントが転職活動を代行してくれます。
それにより、利用者本人は転職活動することがなくなります。
いわば投資信託です。
資金を預けて、運用を代行してもらう。
転職エージェントは、キャリアコンサルタントに利用者に転職活動を預けて代行してもらう…ということです。
転職エージェントを使った転職の流れ
転職エージェントを活用した転職活動の流れをみておきましょう。
転職エージェントに登録
まずは、転職エージェントのサービスに登録します。
登録自体はWEBから簡単に行うことができ、入力する内容もすくなくて済みます。
さらに詳しい個人情報は、この後のキャリアコンサルタントとの面談で行うことになります。
キャリアコンサルタントと面談
キャリアコンサルタントと面談して、転職活動における希望を聞かれます。
利用者が転職に置いて「年収を上げたい」と思っているのか。
「仕事内容を別のものにしたい」と思っているのか。
それぞれ異なる転職活動のニーズを聞いて、そのニーズにあった転職活動を提案してもらうことができます。
転職に対して求めるものは、個人によって異なるはずだからです。
求人の紹介を受ける
面談で伝えた転職のニーズに合わせて、求人の紹介を受けます。
通常自分の判断で求人探しするのはかなり手間と時間がかかるものですが、転職エージェントのキャリアコンサルタントならその手間も時間も代行してくれるのでかなり助かりますよね。
この時どれくらいぴったりの求人を提案してくれるかで、そのキャリアコンサルタントの力量が試されるということです。
求人の応募 面接準備
提案された求人のなかで、自分が探してたものだと思ったものがあれば、その求人に応募します。
求人応募で、その後選考に進みます。
選考の中で行われる面接の対策、面接の相談、それらにも柔軟に乗ってもらうことができます。
転職エージェントによっては、キャリアコンサルタントが面接に同行してくれることも。
選考を受ける
書類審査、面接を受けます。
キャリアコンサルタントと一緒にここまで準備を重ねてきたはずですから、ここで受ける選考に関しても、さほど心配する必要はありません。
内定・退職
内定が出たら、今の会社を退職する手続きに進みます。
このように、内定から退職までの間を開けなくて良いのが、転職エージェントを使った転職活動のメリットです。
内定後、退職のサポートをしてくれるのも、キャリアコンサルタントの大きな強みです。
転職後のミスマッチをなくすには事前の準備が大切
どうして転職してからすぐに「転職しようかな」なんて考えてしまうかというと、「転職前の準備を怠ったから」です。
事前にしっかり準備しておくことで、今後の転職活動をかなりスムーズなものにすることができます。
どれだけ前もって準備できるかが、転職後のミスマッチを無くすためにできることです。
事前の調査を徹底的に
事前に、転職先の求人をしっかり調べて、どんな環境で、どんな仕事で働くことになるのかしっかり調べておきましょう。
転職エージェントに登録しておくことで、キャリアコンサルタントが実際に職場へ足を運び、「職場の雰囲気」などを調べてきてくれるところもあります。
職場の雰囲気がわかりさえすれば、実際に転職するかどうかなど、かなり細かい決断まで下すことができるはず。
無駄に行動しなくて良いのが、キャリアコンサルタントに相談して転職するメリットです。
先を見据えて転職する
先を見据えて行動するのが大切です。
後から必要を迫られた段階で転職するのでは遅すぎます。
前もって「先の展開」を予想して行動することで、今後の展開をより良いものにすることができるのです。
今後の展開を考えながら、転職することで、転職後にミスマッチを起こしてしまうという危険がなくなるのです。
AIに仕事を奪われるリスク
転職後長い期間幸せに仕事し続けるには、ずっと自分の仕事が続けられるかどうかを考える必要があります。
自分の仕事は、たとえAIが台頭してきても変わらず続けられるか。
長い間、社会に求められ続ける仕事ができるか。
それを考えながら仕事することが求められるのです。
入社後すぐの転職は次職を決めてから
入社後すぐに転職するのは、それなりにリスクがあることです。
すぐ転職する前に、自分の今後の展開を考えた上で、自分に合わせた転職活動を行ってください。
一番大切なのは、「転職後今より良い働きができるかどうか」です。