新卒採用の面接と同じく、転職面接の場においても「定番の質問」というのはあるものです。
そんな「定番の質問」の一つが「つまらない仕事をどのようにこなしますか?」というもの。
この質問は普段の仕事で考えている人も少いでしょうから、あらかじめ自分のなかで準備してないと即答は難しいです。
それどころか、多少考えたところで答えるのが難しい質問でもあります。
この質問には、採用担当が「面接相手の仕事観を知りたい」という意図があります。
質問の意図がわかっていれば適切に答えるのは簡単なこと。
面接官に「うちでもバリバリ仕事してくれそう」と感じさせる返答をすればいいだけです。
「つまらない仕事をどのようにこなしますか?」の回答例
さっそく、「つまらない仕事をどのようにこなしますか?」と聞かれた時答えるべき回答例から調べていきましょう。
ここで紹介する回答例を一語一句正しく言えとは言わないですが、大きな方向性はここで紹介する回答例に沿って回答してください。
回答例1「仕事の意義を考える」
はい。私はまず仕事についてまず考えるところから考えます。
私個人がその仕事についてどのような感情を抱いていたとしても、会社にとってはその仕事に必ず意味があるはず。
ですからまず私は、任された仕事の意義から考えます。
その仕事はもしかすると、他の社員をアシストする意味があるのかもしれない。
もしかすると、社内のコスト削減につながる仕事なのかもしれない。
もしかすると、つながりの深い他社を喜ばせる意味がある仕事なのかもしれない。
どうしても仕事をする以上「好き嫌い」は出てきます。
ですがその感情はひとまず置いて、「意義」を考えることで仕事の責任感は出てきます。
それによって、個人的にも仕事に張り合いが出てきて、一生懸命務めることができると思います。
回答例2「つまらない仕事などない」
私は仕事に「面白い、つまらない」を持ち出すことがまず間違っていると思っています。
仕事としてある以上、かならず会社にとって意味があります。たとえどんな仕事でも。たとえ、資料をホッチキスで留めるような仕事でも同じと考えています。
例えば複数の仕事を同時に任されたとしたら私は、「面白い」「つまらない」で取り掛かる優先順位を考えるのではなく、会社にとっての重要度で考えています。
もちろんその重要度も、事前に上司などへ確認を取って、独断で決めないようにします。
そうすることで、個人の感情で仕事にあたることなく、会社にとっての重要度順に、スムーズな仕事を当たることができると思っています。
「つまらない仕事をどのようにこなしますか?」の質問意図
さて、「つまらない仕事をどのようにこなしますか?」の質問には、面接官が何を確かめたいという意図があるのか。
記事の最初でも少し触れた質問意図を、もっと深堀りして考えてみたいと思います。
仕事をどう捉えているか
一番大きな質問意図は、面接官が「この人は仕事をどのように捉えているか」です。
仕事に対して、楽しい、楽しくない、面白い、面白くないの感情をどこまで介在させるのか。
自分に回ってきた仕事を、どのように対処しているのか。
それらを確かめる意図があります。
面接官はそのものずばり、「あなたは仕事に対してどのような感情を持っていますか」というストレートな質問はあまりしません。
その質問を回りくどく外堀を埋める形の聞き方が「つまらない仕事をどのようにこなしますか?」というものなのです。
業務を選んで仕事しているか
この質問には、「仕事に対する感情」を確かめる意味があります。
つまり、回ってきた仕事を選んでいるのか。
もっとわかりやすく言うと、「業務を選んで仕事しているか」「仕事に不満を持ちやすい人か」というものです。
業務に対して不満を持ちやすいということは、採用して働いてもらっても、再びすぐ会社を辞めてしまいかねません。
企業としては、「なるべく長く働いてくれる人」を採用したいと思っているのです。
面接で気をつけるべきこと
面接で困った回答をされることも多いです。
どのように答えるべきか、何を聞かれたら何を答えるべきか。
それを考えておくことは大切です。
未来の話をする
面接で採用されやすいのは、いつだって「未来の話をする人」と相場が決まっています。
採用担当者が「この人を採用したら長い目で見て活躍してくれそうだ」と感じる人。
未来を感じさせてくれる人が、いつだって採用されるのです。
相手企業のメリットを考えた返事をする
相手先企業のメリットを考えて面接の返答をするのも大切です。
自分のことばかり、目先のことばかり考えているようでは二流です。
相手にとって「メリットがある返事は何か」を考えながら面接に臨んで下さい。
「つまらない仕事をどのようにこなしますか?」まとめ
「つまらない仕事をどのようにこなしますか?」
という、転職面接における困った質問。
この質問が来たときの回答例、面接官の質問の意図などを説明しました。
他にも困った質問は多いですが、いつだって答えるとき考えることは同じで、「相手にとってのメリットを考えながら返答する」ことに尽きます。
しっかりと面接官の思考をロールプレイしながら返答を考えましょう。