「20代はがむしゃらに働くべき」「20代のうちはがむしゃらに仕事した方がいい」と親や先輩から言われた経験がある20代は多いでしょう。
しかし今の20代は、仕事にがむしゃらに打ち込むのではなく、プライベートの充実を大切にしたいと思う人が多いです。
令和5年11月に内閣府は、「国民生活に関する世論調査」を実施し、「どのような仕事が理想的か」と質問しています。
この調査によると、18~29歳で多かった回答は、第3位が「私生活とバランスがとれる仕事」です。
順位 | 18~29歳で多かった回答 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 収入が安定している仕事 | 67.8% |
2位 | 自分にとって楽しい仕事 | 57.7% |
3位 | 私生活とバランスがとれる仕事 | 57.7% |
また「あなたは、収入と自由時間について、自由時間をもっと増やしたいと思いますか。それ
とも、収入をもっと増やしたいと思いますか。」という質問に対して、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた人の割合は18~29歳がもっとも高く、22.8%でした。
なお「どちらかといえば自由時間をもっと増やしたい」と答えた18~29歳の割合は、21.8%です。
この記事では20代が、がむしゃらに仕事をするメリットとデメリットをご紹介します。
他にも、がむしゃらに仕事に打ち込むコツをご紹介します。
- 20代で仕事をがむしゃらにすると、他の20代よりキャリアアップや年収アップで有利になる
- 20代で仕事をがむしゃらにしないと、能力や実績が身につかず、30代や40代になってからキャリアの選択肢が狭くなる
- 第二新卒やフリーターの転職に特化
- 経歴や学歴に自信がなくても求人を紹介してもらえる
- キャリアアドバイザーのサポートが手厚い
20代ががむしゃらに仕事をするメリット
20代はがむしゃらに仕事をすると良いとよく言われます。
ではがむしゃらに働くことはどんなメリットがあるのでしょうか。
今回は下記の7つを取り上げます。
- がむしゃらにすると社会人の基礎固めができる
- 仕事をがむしゃらにしやすい環境がある
- 仕事で切磋琢磨できるライバルがいる
- 20代は30代にはないポテンシャルがある
- 頑張るということの土台ができる
- 収入アップにつながる
- 転職の際のアピールポイントが増える
では詳しくご紹介します。
①がむしゃらにすると社会人の基礎固めができる
20代はまだまだ社会人として未熟です。
社会人としての基礎も出来上がっていない人は多いでしょう。
どんな物事にも基礎は大切であり、基礎固めができなければ成長は望めません。
だからこそ、20代のうちにがむしゃらに仕事をするのは大切なのです。
20代の頃に基礎を作れば新しい仕事への挑戦がしやすくなります。
20代が仕事をがむしゃらにすることは、基礎固めに必須な努力と言えます。
②仕事をがむしゃらにしやすい環境がある
20代には仕事をがむしゃらにしやすい環境があります。
まだライフステージに変化のない20代は仕事にかける時間が他の世代より多いです。
それだけでなく、プライベートの時間も有意義に使える可能性があります。
空いた時間で資格やスキルを身に付けることが20代はできます。
こういったことから、20代はがむしゃらにしやすい環境が整っている傾向にあります。
③仕事で切磋琢磨できるライバルがいる
仕事で切磋琢磨できるライバルはいますか?
20代はそんなライバルが多くいる頃です。
また、同期入社の人材が多いと、より向上心が高くなります。
他にも、同期から良い刺激を多く受けられます。
実力が近ければ、より互いに目標に向かって努力する姿勢が取れます。
互いに高め合うことでモチベーションが保ちやすく、仕事もはかどります。
だからこそ、ライバルは仕事をする上で大切です。
④20代は30代にはないポテンシャルがある
20代は30代にはない可能性が多くあります。
伸びしろがあることで、スキルを磨けば携わる仕事の幅も広がるでしょう。
また、自分が働きやすい環境を整えることも可能です。
さらに、将来に向けてスキルアップの準備もできます。
20代は情報化社会で育った経験から、多様な価値観が見られます。
そのため、技術を磨けば会社から期待される可能性も高いです。
20代の仕事観を知りたい場合はこちらの記事もあわせてチェックしてみてください。
⑤頑張るということの土台ができる
20代は努力次第で将来の頑張る基準が決まります。
20代を適当に過ごすことで、頑張ることが難しくなるケースもあります。
だからこそ、20代でがむしゃらに仕事をすることは大切なのです。
今がむしゃらに頑張ることで、自分の努力の上限を上げることができます。
努力の基準値を上げることは、将来かならず役立ちますよ。
⑥収入アップにつながる
20代でがむしゃらに仕事をすることは、将来の収入アップにつながります。
20代で仕事に没頭すると、仕事をどんどん覚えられます。
すると、仕事の仕方もブラッシュアップされていきます。
その結果、自ずと成果は上がっていきます。
成果が上がれば昇給もどんどんできます。
つまり、収入アップにつながるということです!
また、働くと残業代をもらうこともできます。
しかし、だからと言って無駄に残業時間は延ばさないようにしましょう。
上司から効率が悪く、生産性が無いと評価されてしまう恐れがあります。
効率良く作業することを忘れずに頑張りましょう。
⑦転職の際のアピールポイントが増える
近年は転職が盛んになっています。
これは20代も例外ではありません。
しかし、20代はまだまだ社会人としてひよっこです。
そんな中での転職、不安も多いはずです。
そんな不安は、がむしゃらに仕事をすることで解消されます。
仕事に没頭した人の経験は、採用担当者の目にもとまりやすくなります。
また、「頑張ったこと」や「成果を上げるためにどんなことをしたか」が言いやすくなります。
これらを言えるようになるためにも、20代はがむしゃらに仕事をするのが重要です。
20代ががむしゃらに仕事をするデメリット
20代でがむしゃらに仕事をすることは、将来非常に役立ちます。
しかし、がむしゃらに仕事をすることには当然デメリットもあります。
では、どんなデメリットがあるのでしょうか。
ここでは2つご紹介します。
病む可能性がある
がむしゃらにすることは常に自分の限界を超える行為です。
自分のキャパシティを広げるために、限界を超えて仕事を続けるのは大切です。
しかし、人にはそれぞれ頑張りに限度があります。
無茶し、限界を超えて病んでしまっては、元も子もありません。
メンタルを壊すと今後のキャリアに影響が出ます。
さらに会社からの評価も下がります。
がむしゃらに頑張る際は、絶対に無理しないようにしましょう!
付き合いがだるくなる
疲労のたまり方は人それぞれです。
「仕事で疲れてるから、土日は寝て過ごしたい」
そう思う人も少なくないでしょう。
しかし、周り全てが理解してくれるわけではありません。
理解されないだけで、ストレスは増大します。
仕事の疲れと煩わしい友人や恋人との付き合いでメンタルがやられることもあります。
自分の状況を理解してくれないことが続けば付き合いもだるくなってしまいます。
そうなった場合は、少しだけ周囲と距離をとってみましょう。
そうすることで自分自身をリセットできるかもしれません。
20代の時間は非常に貴重です。
遊びも大切ですが、今は仕事を優先させると将来が楽になりますよ。
20代で仕事をがむしゃらにするコツ
「がむしゃらに頑張ろう」
よく言われますが、がむしゃらってどうすれば良いんでしょうか。
「どうやってがむしゃらに仕事をすればいいんだろう」
そう感じる人は、がむしゃらにするコツを学んでみましょう。
コツさえ把握すれば、漠然としたイメージからも抜け出しやすくなります。
ここではがむしゃらにするコツを2つご紹介します。
仕事や環境に疑問を持って挑戦する
仕事や環境に疑問を持ち、挑戦するとトラブル対応や改善のスキルが身に付きます。
改善力を発揮するためには下記の能力を磨きましょう。
- 分析力
- 発想力
- 対応力
- マネジメント能力
分析力は現状を的確に把握するために必要です。
また改善に向けた発想、問題に合わせた解決を図る対応力は20代で鍛えたいスキルです。
マネジメント能力は、スケジューリングや進捗管理のために備えましょう。
仕事で人の心を知る素養を持つ
相手を思いやることは仕事以外でも大切です。
普段から人の心を知る力があれば、仕事でも活かせるでしょう。
しかし人の心を知るために、相手の考えを詳しく理解する必要はありません。
相手の機嫌を察したり、対応の仕方を工夫したりなどのコミュニケーション能力の一種が必要です。
察知する能力はプライベートでも活用できます。
社内や社外の評判やかけひきで活かすためにも、人の心を知る努力をおこないましょう。
20代で仕事をがむしゃらにしない・頑張らないとこうなる
「がむしゃらにしたくても、やる気が起きない…」
「なんでがむしゃらに仕事をする必要があるの?」
「せっかくの20代なのに、仕事を優先したくない!」
そう思う人も少なくないでしょう。
仕事に対してマイナスなイメージを持つ人は多いです。
さらに、20代のうちに遊びたいと思うこともあるはずです。
では、20代で仕事をがむしゃらにしないとどうなるのでしょうか。
がむしゃらにしないと下記の5つのような状態になってしまいます。
- 踏ん切りがきかなくなってしまう
- 妥協してしまいがちになる
- 挑戦しにくくなる
- 実績が得られずキャリアの選択肢が減る
- 言われたことしかできない社員になる
以降ではがむしゃらにしないことで起こる5つを詳しくご紹介します。
踏ん切りがきかなくなってしまう
20代でがむしゃらに仕事をしないといざという場面で踏ん切りがきかなくなります。
30代~40代でそのような場面に立つこともあるでしょう。
しかし、踏ん切りがきかないと立場が無くなってしまいます。
20代でどれだけがむしゃらに仕事に励んだか、それは30代以降に目に見えて現れます。
20代で頑張らなかった人が、いざ部下を持つ立場になった際、行動で示せないと上司としての資質も疑われてしまいます。
妥協してしまいがちになる
がむしゃらに仕事をすることは自分の努力の限界を更新します。
しかし、20代のうちにがむしゃらに仕事をしてこないと、頑張る基準が低くなります。
「これぐらいでいいか」
こう考え、仕事をしてしまう事が増えてしまいます。
これは他者に良い印象を与えません。
妥協ばかりすると重要な仕事も回ってこなくなります。
若いうちに妥協すると、今後かならず苦労します。
今のうちに全力で仕事をする癖を付けましょう。
挑戦しにくくなる
挑戦しにくくなるのは非常に厄介であり、その人のデメリットにもなります。
言われたことをするのは当たり前のことです。
仕事をするには、プラスアルファで仕事をする必要があります。
30代以降は実績と経験がものを言います。
また、30代には挑戦が求められます。
自ら新しいことに挑戦するためにも、20代のうちから努力をしましょう。
30代に求められるものが知りたい際は、下記の記事もあわせて読んでみてください。
仕事で求められる30代になろう!求められる状況やすべきことを紹介
実績が得られずキャリアの選択肢が減る
20代にがむしゃらに仕事をしないと、キャリアの選択肢が狭まる可能性があります。
30代は実績を重視されます。
20代で努力が足りないと実績を重ねられません。
これでは30代になってからも思うように成果が伸びない恐れがあります。
新しい仕事を任せてもらえないことにもつながるかもしれません。
新しい仕事を任せてもらえないと、評価にもつながる業務も担当できなくなります。
まずは20代のうちにがむしゃらに仕事をしてみましょう。
言われたことしかできない社員になる
言われたことしかできない社員は、長く会社に勤められない危険性があります。
また、周りのフォローが必要になり、社内で孤立してしまうかもしれません。
主体性がない人は、年々仕事を任せられなくなります。
これでは30代以降で活躍するのが難しくなります。
「もっと20代のうちに仕事に励んでおけばよかった」
このような後悔をしないようにしましょう。
20代ではがむしゃらに仕事に取り組んでみよう
20代でがむしゃらに仕事すると、30代以降に役立つ実績を得られます。
ビジネスの場で活躍している多くの人が、20代がむしゃらに仕事をしていました。
さらに、仕事に打ち込むと周囲から信頼を得られます。
周囲から信頼を得て高い評価を得ることで、出世もしやすくなるでしょう。
20代のうちに実績を積み上げ、市場価値の高い人材になりましょう。
そうすれば、転職の際にも選ばれる側から選ぶ側になれるはずです。
まずは目の前の仕事に打ち込んでみましょう。
20代はなんでもできる最強の年代です。
この先長い社会人人生で後悔しないように、今を大切に頑張りましょう!
- 第二新卒やフリーターの転職に特化
- 経歴や学歴に自信がなくても求人を紹介してもらえる
- キャリアアドバイザーのサポートが手厚い