現在働く30代は、皆だいたいどれくらいの貯金があるのか。
気になっている方も多いはず。
30代にもなると、ライフステージも変わり、結婚や子育て、住宅購入、その他諸々お金がかかるタイミングも多くなってきます。
そのタイミング一つ一つに対応するには、やはりある程度の貯金がないと難しくなります。
自分は今後そういったイベントに対応できるのか。
周りの人はしっかりそれに備えた貯金があるのか。今回は一緒にそれらを調べていきましょう。
30代の平均貯金額
30代の平均貯金額を調べてみると、金融広報中央委員の調べによると30代平均は「470万円」ということでした。
貯金額 | 割合 |
金融資産なし | 33.7% |
100万円未満 | 5.9% |
100~200万円未満 | 6.6% |
200~300万円未満 | 7.2% |
300~400万円未満 | 7.5% |
400~500万円未満 | 5.2% |
500~700万円未満 | 8.8% |
700~1000万円未満 | 11.3% |
1000万円以上 | 11.3% |
無回答 | 6.8% |
平均 | 470万円 |
結構貯金額がばらついています。
このばらつき具合は20代の平均貯金額と比べても、かなり広い。
一番多いのが「金融資産なし」。
その次に多いのが「1000万円以上」というのも、30代らしいといえばらしいですね。
30代の貯金額は中央値を見るべき
平均貯金額ばかり見ていても、貯金が多い層と極端に多い層が30代には多いので、あまり参考になりません。
中央値というのは、データを順番に並べて、ちょうど真ん中に位置する数字のこと。
中央値こそ、真に真ん中の数字なので、30代貯金額を調べる時には、中央値を調べるのが大切です。
ちなみに、30代貯金額の中央値は「200万円」でした。
平均貯金額と比べるとかなり金額が減るな、という印象でした。
30代ともなると生き方もバラバラ、ライフスタイルもバラバラということでしょうか。
独身は未来を見据えた貯金をするべき
独身は、現在だけでなく今後の人生を見据えて貯金していく必要があります。
今一人で生活しているとしても、1年後、3年後の未来は、もっと家族が増えているかもしれないからです。
結婚・出産・介護 未来の出費は多い
30代は、1年毎にライフステージが格段に上がります。
30代でありがちなイベントとしては、結婚、出産、介護…など色々思いつきます。
そしてそれら一つ一つのイベントは、多くの出費がかかってきます。
先の見えない未来への準備として、30代はある程度貯金で備える必要があるということです。
貯金額が結婚率を左右する
ちなみに、女性が結婚相手に求める貯金額は、「500万円以上」がもっとも多いというデータが出ています。
これから一生を共にするパートナー、ある程度の貯金がないと、一緒に暮らしていくには不安ですよね。
一人で生きるとしてもお金は必要
とはいえ、自分は結婚しない…なんて人も多いのではないでしょうか。
独身のまま一人で生活するとしても、家族からの介護を受けられないという要因もあり、多くの貯金が必要となります。
家族と同居できないので、一人で生活するための資金、万が一が合った時にかかるお金、それらを準備するにはかなり多くのお金がかかります。
30代夫婦も貯金をしっかり
30代ともなると、すでに結婚している夫婦も多くなってくるでしょう。
結婚しているとしても、当然貯金はしっかりしておかないといけません。
夫婦となると、関わってくる人の数も多くなってくるため、面倒を見る人の数だけお金がかかるのです。
子育てはお金がかかる
夫婦で考えるべき出費はやはり「出産」と「子育て」です。
幼稚園から大学卒業まで、国公立の学校だけだったとしても、かかるお金は「1000万円」と言われています。
途中で私立に入れたとしたら、1000万円が上乗せされるでしょう。
子育てに合わせて生活を変えるとしても、ある程度のお金は必要となってきますよね。
子育てにお金が多くかかることも、少子高齢化社会となる要因となっています。
夫婦共働きで貯金がおすすめ
夫婦で効率よく貯金するには、夫婦共働きで収入を得るのがおすすめです。
特に、物価の高い東京で暮らしている夫婦は共働きの夫婦が多いですよね。
子供を作る目安がないなら、できるだけ夫婦共働きのほうが、収入が段違いなので貯金が進みます。
30代で上手に貯金する方法
なんとなく、収入から貯金する分のお金を毎月用意するのも良いですが、もっと効率よく貯金を進める方法を探しましょう。
無駄な出費を無くす
まず貯金のための第一歩として、無駄な出費を無くすところからはじめましょう。
今まで無駄に支払っていた分を貯金に回せば、貯金が効率よく増えていくのは間違いありません。
スマホを格安スマホに。
インターネット回線の見直し。
電力会社、ガス会社の見直しなど、できることは多いはずです。
収入が増えたら貯金も増やす
30代は、給与の上がり幅が大きく、収入が増える人が多いです。
管理職になるのも、30代に差し掛かったタイミングであることも多いですよね。
そうして収入が増えたなら、その増えた収入分、貯金に回せば貯金は効率的に進みます。
収入が増えた運お金を使っているようでは、貯金はいつになっても増えませんよね。
お金を運用して貯金に回す
昔からお金は寝かしているだけでは増えないと言われています。
投資などお金の運用で、自由になるお金を増やして、増えたお金を貯金に回せば効率よく貯金は増えます。
株式投資、外貨投資、最近盛んな仮想通貨など、お金を運用するための選択肢は広いですよね。
高収入の仕事へ転職する
収入を増やすための手っ取り早い選択肢が、「転職」です。
今貯金に回すお金がないのは、単純に「給与の少ない仕事に就いているから」というのも大きいのでは。
もっと高収入の仕事に転職すれば、収入を貯金に回すのも難しくないはず。
転職エージェントのキャリアコンサルタントに、「今より収入が良い仕事を佐賀井してる」ことを伝えて、良い条件の求人を探してもらってください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、30代の平均貯金額について紹介しました。
「他の30代はどれくらい貯金があるのか」「30代はどんなタイミングで出費が求められるのか」など、30代のお金周りについて説明しました。
いざとなれば「転職」という選択肢にも、しっかり頭を巡らしてみてください。