教師として働いてきたけど、転職したい…!
非常に多忙な教師のお仕事、そう考える人も少なくありません。
今回はそんな転職をしたい教師の方が、転職した時に失敗・後悔しないためにできることをお伝えします!
民間企業と学校の環境の違いにギャップを感じて後悔する方も多いです。
ギャップをできるだけ少なくするにはこれから説明する2つをやってみてください!
教師からの転職で失敗・後悔しない方法①入念な準備
どんなことでも準備は肝心ですが、教員の転職には特に重要です!
もともと学校は少し特殊な労働環境だという認識を持ちましょう!
民間とは異なることが多くあります。
ギャップをできるだけ埋めるためにはできうる限り最大限の準備をすることが肝心です。
準備にはいくつかありますが、主には自己分析と業界研究が中心になります。
転職で後悔しないためには自己分析が重要
自己分析は転職するときにかなり重要です。
企業が気になっているのはあなたが転職したい理由…ではありません。
転職してあなたがどうなりたいのかということです。
自分がなぜ転職したいのか、転職してその企業でどうなりたいのか。
これらを明確にして、転職したい企業に理解してもらう必要があります。
先生になるための教員採用試験でもやりましたよね。
自分はどんな先生になりたいのかを考えたはずです。
それと同じで、どうしてその企業で働きたいのか、自分がその企業でどうなりたいのかをしっかりと考えてみてください!
教材研究するのと同じように転職に向けて準備をする
入念な準備ができればよい結果になりやすいのは先生ならよくお分かりでしょう。
学校で授業をするときのことを思い浮かべてください…。
生徒たちの反応を思い浮かべながら授業を作りますよね。
どう投げかけたら生徒たちに伝わるだろう、どう伝えたらより深く問題について考えてくれるだろう…。
いろいろなことを考えながら、生徒たちにより良い授業をするために教材研究をしていますよね。
生徒のためにしていた教材研究と同じように自分のために転職に向けた準備を行うのが転職成功の秘訣です!
民間と学校はかなり環境が違う
学校の先生をしていた方だと、多くの人が民間の会社を経験していないのではないでしょうか。
学生時代に学習塾で講師をしていた、とかアルバイトをしていたという方もいるかもしれません。
ですが、民間と学校の環境はかなり異なります。
働き方はもちろん、人間関係の作り方も今までとは違うでしょう。
学生から社会人になるのと同じように、大きく環境が変わります。
だからこそ、何度も言いますが入念な準備が重要なのです。
環境が変わるときにはどれだけ準備をしていても不安なもの…。
その不安をできるだけ減らすために準備をしっかり行いましょう!
教師からの転職で失敗・後悔しない方法②周りに相談する
先生という仕事をされている人は責任感が強く、一人で抱えてしまう方が多いです。
ですが、後悔しない転職をするのであれば一人で抱え込むというのは絶対にしてはいけません。
必ず周りに相談しましょう。
一人で悩んで、一人で行動していくと転職慣れしていなければ失敗してしまうことがほとんどです。
相談できる相手を見つけて、後悔しないように行動しましょう。
一人で頑張ろうとすると空回りしてしまう
最近は日本でも生涯一つの会社に勤めるのではなく、転職をするという人が増えてきています。
ですがまだまだ転職を経験していない人のほうが多いでしょう。
特に先生という仕事は転職する人はかなり少ないです。
そして先生は一人でクラスや授業を運営することに慣れてしまっています。
これが学校の特殊な部分です。
本来であれば20~40人の子どもを指導し、管理するのは一人でするものではありません。
少なくとも2名ぐらいで対応するべき人数です。
それを一人でこなすことに慣れてしまっています。
転職の時は一人ですべてこなそうとせず、周りを頼ることをしてみましょう。
民間に勤めている友人や家族など、まずは身近な人に相談してください。
自分一人の視点で決めず、様々な立場・視点で転職を考えていくのがおすすめです。
自分を見つめなおすきっかけにもなる
相談するというのは自分を見つめなおすきっかけになります。
先程言った自己分析を相談しながらするのです。
自分以外の誰かに自分の考えを伝えること思考の整理になります。
自分がなんで転職をしたいのか、なぜこの業界を選ぶのか…。
転職でするべき準備にもつながるので、必ず誰かに相談しましょう。
相談するなら転職エージェントがおすすめ
身近な人はあなたのことをよく知っています。
良いことですが、だからこそどうしても先入観が働いてしまい、アドバイスもあなたに沿ったものです。
こと転職においてはこの先入観や気遣いは逆方向に働いてしまうことがあります…。
身近な人だけではなく、転職のプロにも一度相談するのがおすすめです。
転職のプロであなたを完璧には知らないからこそ、転職についてのより良いアドバイスがもらえます。
転職エージェントに相談したからといって必ず転職しなければいけないわけではありません。
むしろ転職エージェントはあなたのスキルや考え方を踏まえて、今の仕事を続けるべきか転職すべきかまで真剣に考えてくれます。
もし身近な人の話を聞いて、余計に困惑してしまったならぜひ転職エージェントにも話を聞いてみてください。
教師が失敗で辞める4大理由
ここからは大まかにですが教師を辞めたいという人の理由を述べていきます。
やめる理由を考えることはすなわち転職したい理由を考えることです。
本当にそのやめたい理由は教師を辞めたら解決できるのか、転職することで何が変わるのか…。
自分が納得できる転職にするために、なぜ辞めたいのかを考えていきましょう!
教師を辞めたいという人が言うやめたい理由は以下の4つが多いです。
- 労働環境が辛く仕事を続けられない
- 保護者対応が大変
- 人間関係がうまくいかない
- やりたかった授業ができない
それぞれ解説していきます!
①労働環境が辛く仕事を続けられない
やめたい理由で多く聞くのはやはり労働環境が辛いという話です。
学校という職場は特殊な労働環境です。
仕事内容も非常に多岐にわたります。
授業、掃除の指導、給食の指導、生活指導などなど挙げればきりがありません。
その他にも校務や書類の対応、採点など…。
そういった雑務や業務のを行わなければならないので、業務量としては非常に多くなります。
本来であればもっと分業化して、一人一人の負担が少なくなるはずですが、学校の先生はなかなかそうもいきません。
学校という労働環境は特殊で、その労働環境に適応できず転職を考える方も多いようです。
生徒の対応で休憩がない
教師も仕事なので、当然休憩があります。
所定労働時間が6時間以上8時間未満なので45分の休憩です。
実際の現場では45分の休憩はあってないようなものでしょう…。
給食の時間は給食指導、授業が終われば書類や会議…。
休憩時間はほとんどとれません。
休日も授業の準備や部活でほとんどない
休日も中学校以上なら部活の指導が入ります。
もちろん指導手当はついていますが、休日の時間を削ることになります。
授業の準備なども学校で行うことはないですよね。
休日に大きく授業準備の時間を作って教材研究をすることがほとんどだと思います。
そのため休日も普通の働き方と比べて、かなり少なくなります。
②保護者対応が大変
保護者対応が大変すぎて辞める…という方もよくいます。
もちろんメインは生徒ですが、その生徒の後ろには保護者がいます。
保護者も子どもを預けているので、自分の子どもをちゃんと見てくれているのか、先生はどんな人なのかといろいろ心配しています。
特に担任としてクラスを持っているとなおさらです。
担任としての対応は特に気を遣うことでしょう…。
家庭訪問や保護者会での対応
家庭訪問や保護者会で直接保護者と話をする機会は多くあります。
自分が円滑に教室運営をしていくには保護者との信頼関係は必須です。
家庭訪問などの機会は信頼を気づくために重要になります。
ですが、ずっと保護者に気を使い続けるのが辛いという人もいます。
これは転職したとしても取引先の人や上司への気遣いもあるので、転職してもあまり変わらないかもしれませんね。
理不尽なクレーム対応
相手がいる以上避けられないのがクレームです。
学校の先生のクレームは非常に多いです。
それが明らかに自分が悪いものであれば納得もできるのですが、通常のクレームと比べて理不尽なものも多くあります。
いわゆるモンスターペアレンツですね…。
モンスターペアレンツのいるクラスを担任に持って、精神的に病んでしまう先生も多くいます。
クレーム自体はどんな業種でもあることですが、民間なら教師ほどではないでしょう。
③人間関係がうまくいかない
人間関係がうまくいかないからやめるという人はどの業種でも多いです。
正直、考え方の違う人間が働くのですから転職しても合う、合わないはあります。
ただ人間関係がうまくいかないのがどのぐらいなのかが重要です。
例えばいじめになりかけるぐらいにうまくいっていないとか、そのレベルなら早く転職をするべきでしょう。
先輩の指導の仕方が合わない
時々あるのが先輩の指導と合わないことです。
教科指導の先生の教育方針と自分の教育方針が大きくずれてしまっているとすり合わせるのも難しいですよね。
それ以外にも学年主任の先生の指導方針や学校自体の指導方針が合わないというのはよくあります。
それをうまく呑み込んで続けることができるか、それとも転職するのかというのを考えていきましょう。
④やりたかった授業ができない
授業に力を注いでいた先生ほど起こりやすいのですが、自分がしたい理想の授業ができないという悩みです。
学生時代に自分のペースで授業を作れたころに比べ、働きながら授業を考え構成していくのは思っている以上に大変だったということでしょう。
自分の理想とのギャップが大きすぎると働き続けるのはつらいですよね。
授業の準備に使える時間が少ない
学生のころと比べて、確実に授業準備に使える時間は少なくなります。
平日は仕事なので、休みの日に1週間の準備をするなんてことも…。
その結果自分がやりたい授業のための準備ができず、いい授業ができなくてストレスを抱えてしまう方もいます。
教師からの転職でも失敗しない、おすすめの転職先2選
教師としてのスキルを持っている人におすすめの転職先を2つピックアップします。
基本的に教育の仕事をしていた人なので、そのまま教育関連の仕事をする方が多いです。
教育関連の企業では教員免許を持っている人を優遇している企業もあります。
身に着けたスキルを活かすことができるのでおすすめの一つです。
もう一つのおすすめは営業職です!
それぞれ詳しくお話していきます。
①経験を活かせる教育関係の民間企業
やはり教員として働いていた人なので教育関連の仕事はおすすめです。
私は以前学習塾で講師をしていましたが、学校の先生から塾講師に転職したという方もいました。
学習塾であれば授業の経験なども大きく活かせますね!
それ以外にも教育系の出版会社や通信教育の会社など、学校での経験を活かせる民間企業は多くあります。
先程言ったようになぜ転職したいのかをよく考えて、それにあった企業を選びましょう!
教員を辞めた後も子どもとかかわりたい人は多い
教師になった理由が子どもと接したいという人も少なくないでしょう。
教師の仕事のやりがいは子どもの成長を見届けることができること。
学校からは離れたいが、子どもの成長に関わっていきたいという人は多いです。
教育関連の企業であればそういった希望も叶えることができます!
②授業で培ったトーク力を使える営業職
教育関連がおすすめなのは当然です。
教師だった人にもう1個おすすめしたいのが営業職!
教師は人前で話し、物事を伝えていきます。
そのスキルは営業で非常に重要なスキルです!
話すことが得意な人はぜひ営業職も考えてみてください。
自分が思っているよりも先生は話し上手
先生という仕事をしていた人は自分が思っている以上にプレゼンが上手です。
研修授業などで上司や教育委員会の人、他校の先生に自分の授業を見せることがありますよね。
その中で自然とプレゼン能力が身についていきます。
そのプレゼン能力は民間でも強い武器です。
自分の武器を理解して転職先を探しましょう!
教師が転職するとき後悔しないためには入念な準備が肝心
教師の仕事でも、民間の仕事でも準備がどれだけ徹底できるかが非常に重要です!
先生として働いていると準備の重要さは嫌でも感じると思います。
転職も同じです。
ですが、転職で重要なのは準備だけではありません。
一人で抱え込まず、どれだけ相談することができるかも重要になります。
転職というのは大きな決断です。
身近な人や転職エージェントに相談して、自分が納得できる転職をしていきましょう!