介護士には様々な雇用スタイルや勤務形態がありますが、その中の一つに夜勤専従と呼ばれる雇用スタイルがあります。
名前の通り夜勤のみを行う介護士なのですが、今回はそんな夜勤専従として働く介護士のメリットとデメリットを紹介します。
夜勤専従の介護士メリット
夜勤専従として働く介護士には一見デメリットが多いように見られがちですが、夜に働くからこそ得られるメリットは意外と多いと言われています。
特に給与面に関しては日勤帯に仕事をするよりも稼げますし、日中に時間があるからこそ自由に動けるという点をメリットに感じている人も少なくありません。
そんな夜勤専従の介護士のメリットである「給与の高さ」や「昼間に時間が空いている」、「競争率が低い」点について解説していきます。
日勤の介護士より給与が高い
夜勤専従の介護士の最大のメリットと言われているのが、給与の高さです。
一般的に夜勤の業務に入る場合、雇用されている施設から夜勤手当と呼ばれる特別手当が支給されます。
金額は施設の種類や大本となる企業によって異なりますが、基本として1回の夜勤業務ごとに手当が支給されるシステムとなっています。
そのため夜勤業務に入る回数が多ければ多いほど総合的な給与も高くなるので、結果的に日勤で仕事をしている介護士よりも稼げるというわけです。
このため出来るだけ短期間でお金を稼ぎたいという人にとって、夜勤専従の介護士は非常に魅力的だと言われています。
平日の昼間も時間が空いている
夜勤専従で働く介護士は名前の通り夜間に働くので、日中は自由に動くことができます。
また夜勤の後は公休となっているケースが多いですし、勤務だとしても夜勤であれば次の勤務開始時間までかなりの余裕があるのが特徴です。
このため日中は家事や子育てに専念したり趣味やプライベートを楽しむという人も多いですし、日中に資格取得を目指して専門学校に通っているという人もいます。
特に平日の場合は昼間にしか済ませられない用事が多いですし、子育て中の人たちは日中しか済ませられない家事や仕事も多いです。
このように平日の日中にやりたいことや済ませたいことがある場合に便利なのが、夜勤専従という雇用スタイルなのです。
競争率が低いので勤めやすい
そして意外なメリットとして、夜勤専従の仕事は求人の中でも競争率が低いという点があります。
給与面などからメリットが多い夜勤専従ですが、やはり一般的には眠っている時間帯の仕事なのでやりたがる人はそこまで多くありません。
特に夜勤はどのような施設でも1人ないし2人など日勤帯よりも少ない人数で業務に当たらなければいけないので、あまり好まれていない部分があります。
ただ施設や企業側は夜勤の人手不足を解消するために求人を多く掲載しているので、応募すると日勤帯の介護士よりも採用率が高く要望も通してもらいやすいようです。
結果的に自分の求める条件で働きやすいところから、メリットだと言われています。
夜勤専従の介護士デメリット
このように夜勤専従にはいくつかのメリットがありますし、求人としても穴場としてひそかに人気を集めています。
ただメリットばかりに注目してしまうと、思わぬ失敗をしてしまうので注意が必要です。
またメリットだけではなく当然デメリットもあるので、そちらもチェックした上で働くかどうかを検討することが大切だと言われています。
ここからは夜勤専従の介護士のデメリットである、「体調を崩しやすい」点と「パートやアルバイトが多い」点を解説します。
日勤の介護士より体調を崩しがち
基本的に人間の体は日が昇っている間に活動をして、夜の間に休息を取るようにリズムが整えられています。
中には昼間と夜間の活動が逆になっている人もいますが、多くの人が昼間に活動する生活を送っているのです。
このため本来であれば睡眠を取っている時間帯に活動をすると体に何らかの悪影響をきたしてしまいやすく、体調を崩しやすいと言われています。
実際に日勤帯で仕事をしている介護士と比較すると夜勤専従の介護士は体調を崩しやすいと考えられていて、うまく自分の中で生活リズムを整えないと仕事を続けにくい傾向にあるようです。
特に女性の場合は生理周期が崩れてしまったり生理中の症状が酷くなってしまうケースもあるので、体調管理が重要です。
パート勤務、アルバイト勤務の求人が多い
夜勤専従で募集している介護士の雇用スタイルで多く見受けられるのは、パートまたはアルバイトなどの非正規です。
このため正社員のように基本給があったうえで夜勤手当を支給してもらうのではなく、時給や日給で計算されて支給されるケースが多くなっています。
これはあくまでそういう傾向があるというだけで全ての事業所や施設がパートやアルバイトで募集しているわけではありませんが、比較的多いと考えられています。
パートやアルバイトで勤務するメリットももちろんありますが、正社員と比較するとボーナスがない点や福利厚生の点から魅力を感じられないという人も少なくありません。
そのため正社員で働きたいという人には、あまりメリットではない部分となっています。
夜勤専従の介護士求人を見つけやすいサイト
このように様々なメリットやデメリットを抱えている夜勤専従の介護士の求人は、一般的な求人サイトや広告ではそこまで数を見かけないという意見もあります。
そこでおすすめなのが、介護職の求人を専門的に取り扱っている求人サイトや転職サイトの利用です。
介護職専門の求人サイトであればより詳しい条件で求人を検索できますし、夜勤専従の求人もほかの求人サイトや転職サイトよりも見つけやすいというメリットがあります。
サイトによってはアドバイザーやコンサルタントがついてくれるので、初めて仕事を探すという人でも安心できるところもポイントです。
今回はそんな介護職専門の求人サイトの中から、特に夜勤専従の求人を見つけやすいところを2つ紹介します。
クリックジョブ介護
「クリックジョブ介護」は、介護だけではなく医療系の求人も幅広く紹介している転職サイトです。
3万件以上の求人案件を取り扱っている中には夜勤専従の求人も数多く紹介されていますし、転職エージェントの転職支援サポートを受けられるので安心して納得のいく仕事が見つけられるというところが特徴になっています。
ほかにも地域に特化したエージェントが多いので病院や施設の内部事情も一緒に教えてもらえるというところが大きなメリットで、非公開の求人も多い点からより優良な夜勤専属の介護士の仕事を見つけられます。
ベネッセMCM
「ベネッセMCM」は介護施設の中でも有料老人ホームを中心として、介護派遣の仕事を紹介しているサイトです。
特徴としては求人を公開しているエリアが東京都や千葉県など関東エリアに限定されているところで、地域性に特化しているため一般的な求人サイトでは紹介されていない仕事も数多く取り扱っています。
それ以外のエリアに住んでいる人たちにとっては使いにくい部分もありますが、効率よく特定のエリアで夜勤専従の介護士の仕事を探したい人にうってつけです。
ちなみに介護派遣の仕事が中心なのでアルバイトやパート、正社員での仕事はあまり紹介されていない傾向があります。
このため派遣の仕事に興味がある人や色々な介護施設での夜勤専従を経験したい人にも、おすすめの求人サイトです。
まとめ
夜勤専従で働く介護士にはメリットとデメリットがありますが、何らかの目的をもって仕事をしたいと考えている人にはおすすめの雇用形態と言えます。
そのためメリットとデメリットの両方を踏まえた上で、自分が働きたい仕事なのかどうかを検討するのがおすすめです。
また夜勤専従の介護士としての仕事を探したい場合には、介護職専門の求人サイトを利用すると効率よく仕事が探せます。
特に夜勤専従の求人の取り扱いが多いサイトもいくつかあるので、複数の求人サイトや転職サイトに登録して求人情報を集めるのが大切だとされています。