「地元に帰ってゆったりと自分に合った働きがしたい!」と考え、Uターン転職をする方が増えてきています。
転職活動をしていくにあたって、「なぜUターン転職をしたいと思うのか」「前職を辞める理由は?」と聞かれる場面はたくさんあります。
また、退職・転職理由については正直に伝えればいいというわけではありません。
企業を選んだ理由と同じくらい、内定を左右する非常に重要なもの。
そこで今回は、Uターン転職でよくある退職理由、面接時に上手く伝えるコツなどについてご紹介します。
是非、参考にしてみて下さいね。
Uターン転職をする人のきっかけって?魅力・メリットについても紹介
Uターン転職でありがちな退職理由
ではそもそも、Uターン転職をする方はどのような理由で退職するのでしょうか?
ここでは主に4つの理由をご紹介します。
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①ライフイベントの変化によるもの
特に女性に多い退職理由には、結婚や出産、子育てといったライフイベントの変化によるものがあります。
例えば、パートナーの地元や近くに頼れる人がいるということで、気の置ける自分の地元に戻るパターン。
また、少子高齢化が進む地方では、人を呼び込むために子供の子育て支援制度が整っていたり、都心よりも待機児童が少ないなどのメリットもあります。
「少しでも経済的な負担を減らして育児に専念したい」「周りのサポートが得られる環境でのびのびと過ごしたい」方が、地方に移り住むのはよくあるケースなのです。
②家庭の都合によるもの
ライフイベントの変化のほかに、家庭の都合によるものを退職理由とする人もたくさんいます。
「両親の介護が必要となった」「いつでも親の様子を見れるようにしたい」など、少しでも負担を減らすために都心を離れるということですね。
この理由は比較的、転職理由として企業側への説得力も強いですし、面接の際にも言いやすい方なのではないでしょうか。
③地元に貢献したいから
Uターン転職をする方の理由には、都心での経験やスキルを地元で生かしたいと考えている方も多くいます。
中には、はじめから将来的に地元に帰ってくることを前提に、新卒では都心で働く人も!
確かに、都心での転職は同業種・同職種だと競争率が高い傾向にあります。
一方、地方だとつねに人手不足の業界もありますし、地元を拠点に新しい仕事を任せてもらえやすかったり、立ち上げに関われるチャンスが巡ってくる可能性も…。
もしこういった理由があるのであれば、下手に理由をつくって述べてしまうとかえって不自然な印象につながりかねません。
「地元に貢献したい」「会社ではこんな能力を発揮したい」「仕事でやりたいことがある」などをバランスよくアピールするのがオススメです!
④シンプルに地元が一番だと感じたから
進学や就職をきっかけに都心へと住んだ人にありがちな理由なのですが、一度都心に住んだことで「やっぱり地元が一番」と感じる方もUターン転職をしやすいです。
例えば、「毎日の通勤ラッシュにつかれた」「ふと立ち寄った地方が気に入った」などが挙げられます。
確かに娯楽が多いという面では都心の方が便利ですが、ある程度都心での生活に慣れてきたり年齢を重ねていくと、利便性よりも快適さを求める傾向にあります。
さらに、都心は地方に比べて家賃や物価も高めです。
いくら稼いでいても生活費にばかり支出が奪われてきてしまうため、楽しいものや場所があっても中々消費しづらくなってしまいます。
地方の方が生活費が抑えられる分、金銭面や時間面に関しても余裕が生まれる可能性が高くなります。
Uターン転職を目指す理由は、女性ならではのライフスタイルの変化や地元で活躍したい、家庭の都合などさまざま。
しかしどんな理由があるにせよ、引っ越しを伴うUターン転職にはかなりのリスクが考えられます。
「やっぱりやらなきゃよかった」「失敗した!」とならないように、事前の情報収集や短期的ではなく長期的なライフプランをイメージすることが大事です。
また、転職活動中の面接ではネガティブな理由を述べるのも良くありませんが、やたらときれいごとやうその志望動機を話すと矛盾が生じてしまうので要注意。
あくまで、一般的な転職と同じように「その会社を選んだ理由」「どんな仕事をしていきたいか」「これまでの経歴やスキルの高さ」をアピールするようにしましょう。
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現職に退職理由を上手く伝えるには?
志望企業への面接対策としても退職理由は重要なポイントですが、現職に対して退職理由を述べるのも実はかなり苦労するところでもあります。
たとえ言いづらい理由があったとしても、なるべくスマートに退職理由を伝えたいですよね。
正直、どのくらいの間在籍していたのか、どんなポジションで活躍していたかによっても変わってきますが、それでも企業が人手を失うデメリットは大きいもの。
人事や直属の上司、先輩などに話を通すのがセオリーですが、中には退職者を出したということで上層部からの評価を気にする人もいるでしょう。
また、人間関係をリセットする行為になるため、精神的なショックや寂しさを感じることもあります。
しかし、転職先が決まっているのならその旨と期間をハッキリと告げ、退職の意志が変わらないことをブレずに伝えることが大事!
今の仕事をいつまでに引き継ぎ、「転職先の入社日が決まっているため〇〇日には退職したい」と具体的な期限や予定日を言ってみるのもいいかもしれません。
会社の規定にもよりますが、一般的には1ヶ月から3ヶ月ほど前に報告するのがベターだと言えます。
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Uターン転職の面接で好印象な退職理由の伝え方
では、Uターン転職において好印象を残せる退職理由にはどんなものがあるのでしょうか?
ここでは企業が採用の際に見ているポイントを踏まえながら、アピールのコツについてご紹介します。
是非参考にしてみて下さいね。
①長期的に働くということを伝える
Uターン転職に関わらず就職活動では、企業側はやはり長く働いてくれそうな人材を採用したいと思っています。
ですので数年後までではなく、5年後10年後にわたって地元で活躍していきたいと考えていることをアピールするといいでしょう。
具体的に、「地元でこんなことがやりたい」「自分自身のキャリアビジョンと合っている」などを伝えるのも一つ。
そうすることによって、企業は「長く働いてくれそう」「すぐには辞められないだろう」と感じてもらいやすくなります。
②地元や企業に貢献できるポイントを伝える
先にも述べたように、Uターン転職をする方の中には、「都心で住んでみたがやっぱり地方が一番だと感じた」「都心で学んだスキルを地方で発揮したい!」と考える人もいます。
そういったパターンの方は、「地元に貢献したい」「自分自身のスキルや能力を還元したい」「地元に必要とされる人材になりたい」「新しいことを地元でやってみたい」など、ポジティブな理由を説明するのがベスト!
地元への愛情や、仕事へのモチベーションの高さなどが伝わるので、どの企業でも通用するやり方と言えるでしょう。
やはり、都心であろうと地方であろうと企業は、経験やスキルが活かせそうな人材、入社後も長く働き続けてくれそうな人材を採用したいと考えています。
また、今回ご紹介したポイント以外にも、「ゆるぎない家庭の都合」があるのなら生じkに伝えるのが一番。
プライベートな理由なので勇気が必要ですが、事細かに説明しなくても病気・介護が必要な旨を伝えれば企業側も理解してくれるはずです。
よく少しでも有利に進めたかったりしてごまかしたりする人がいますが、もし入社することになったら小さい嘘でも怪しまれてしまったり、思わぬトラブルに繋がりかねませんからね。
自分が入社する時には配属先には話が通っているため、特に定時退社を希望する方などはなるべく具体的に伝えるようにしましょう。
さらに、説明が得意ではない方や話をするときに説得力を持たせたいと思うのであれば、一度文章にしたり具体的なストーリー性を持たせると効果的です。
いずれにせよ、自己分析をしっかり行い、相手にとってわかりやすい言葉を使うことが何よりも大事です。
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これはやめておいたほうが良い!NGの退職理由
では逆に、これは言わないほうが良い退職理由とはどんなものがあるのでしょうか?
簡潔に述べるとそれは例えば、前職に対する愚痴や悪口などネガティブな理由。
基本的にUターン転職に関わらず、「前職の人間関係が嫌になった」「やりたい仕事ができないから転職をしている」「自分の能力が評価されないことに不満があった」ことなどを言ってしまうのはよくありません。
なぜなら、企業側が「採用しても、また同じような理由で辞められてしまうのでは?」と疑問を抱いてしまうから。
特に、前職での就業期間が数年程度など短期間の場合、実際はそうでなくてもどうしても忍耐力の低い人として扱われがちです。
それに、やはりこういった悪口や愚痴は、人となりを見る上でも好印象には映りません。
Uターン転職と聞くと一見、一般的な転職と全面的に変えていかなければいけないと感じるかもしれませんが、実はそうではありません。
採用するかどうかのベースとなるのは、あくまで「なぜこの会社を選んだのか」「ここでどんな働きを見せてくれるのか」「会社にとってどんな利益をもたらしてくれそうか」という部分です。
ですので、仕事とは関係のないプライベートな理由がある場合は、志望理由としていうのではなくきっかけくらいに留めておくほうが良いでしょう。
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転職しても退職理由が解決するとは限らない!
よく「転職すれば前職の問題がすべて解決する!」「Uターン転職に憧れがある」と考える方が多くいますが、それは大きな勘違いです。
確かに、地方に住むことで生活費が抑えられたり、職場を変えることで労働環境が改善される面やメリットはたくさんあります。
しかし、思い描いていたイメージと実際の生活には、大なり小なりのギャップが生じるのも事実。
例えば、家賃や物価は都心よりも抑えられたとしても、車のガソリン代がかかってしまうことも。
さらに、子供を育てるのにいいと思っていたけれど、そもそもの学校が少なかったりして教育面に関しては都心の方が選択肢が多いなどもあるかもしれません。
また仕事に関しても、地方は基本的に都心よりも収入が下がりやすいとも言われているので、定時で帰れたとしても収入・キャリアアップがしにくい傾向にあります。
特に人間関係が原因で退職された方は、都心でも地方でもいろんな人がいますし、本当の内情に関してはやはり入ってみなければわかりません。
何なら、地方の方が地域のつながりを重視していたり、年齢層が上がることから自分と似たような価値観の人を探すのが難しいなんてことも!
ですので、Uターン転職を考えているのであれば過度な期待は禁物。
家族の都合などやむを得ない理由がある場合は別ですが、自分自身の意志だけでUターン転職・退職をするのであれば慎重になる必要があります。
Uターン転職をしても後悔しづらい人には、こういったギャップさえも楽しめる余裕を持っていることが多いですよ!
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Uターン転職におすすめの転職サイト・転職エージェント
最後に、Uターン転職におすすめの転職サイト・転職エージェントについて解説します。
転職サイトや転職エージェントを利用することで、効率的に転職活動を進められるメリットがあります!
Uターン転職となると、一人で転職活動を進めるのはかなり難しくなってしまうので利用するのがおすすめです。
具体的におすすめの転職サイト・転職エージェントは以下の通りです。
- マイナビエージェント
- doda
- リクナビNEXT
これらについてそれぞれ解説します。
マイナビエージェント
マイナビエージェントの特徴
- キャリアアドバイザーが丁寧にサポートしてくれる
- 非公開求人が多い
- サービスが充実している
- 20代など若者の転職に強い
マイナビエージェント大手人材企業のマイナビが運営している転職エージェントです。
キャリアアドバイザーのサポートが充実しており、転職活動を効率的に進められるのがメリットです。
サービスも充実していて、キャリアアドバイザーのサポート以外にも転職関連のサービスが受けられます。
また特に20~30代の転職に強いので、当てはまる方はぜひ利用してみてくださいね。
\無資格・未経験でも転職可能!/
dodaエージェント
求人数 | 約260,000件 |
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対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
dodaエージェントの特徴
- 取り扱い求人数が桁違い
- エンジニア・技術職・営業の求人が多い
- 面接対策などのエージェントサービスも手厚い
- 年収査定やレジュメビルダーなど転職準備のコンテンツが充実
- 転職フェアなども豊富
dodaエージェントは転職サイトの中でも求人数がトップクラスに多いです。
地方の求人を見つけたくても見つけられないことが多い中で、求人数が多いというのはかなりのアドバンテージですね。
その中でも特にエンジニア・技術職・営業の求人が多いので、これらの職種・業種に転職したい方は、ぜひ利用してみてくださいね。
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dodaのエージェントは転職におススメのサービス!評判・口コミを徹底解説
リクナビNEXT
リクナビNEXTの特徴
- 求人数が多い
- 若年層向けの求人に強い
- スカウトサービスがある
リクナビNEXTは転職サイトの中でトップクラスに求人数が多いです。
転職サイトなのでキャリアアドバイザーのサポートはありません。
その分自分でマイペースに転職活動を進められるので、マイペースに転職活動を進めたい方におすすめ!
若年層向けの求人も多く、早い段階でUターン転職をする方はぜひ利用してみてくださいね。
またスカウトサービスは用意されているので、効率的に転職活動を進めることはできます!
ぜひリクナビNEXTを利用してみてくださいね。
\求人数ナンバーワン!/
まとめ~Uターン転職では事前準備が大事!~
今回は、Uターン転職でありがちな退職理由、実際の面接時に使える上手い伝え方についてご紹介してきました。
地方に戻る理由は人によってさまざま。
Uターン転職では、その地方に対して感じていることと志望企業に対してのアピールが非常に大切になってきます。
ですので、事前にその地域の情報をたくさん得て、貢献したい理由や志望動機に盛り込むことが大事!
自分で探すのもいいですが、その地域や業界に詳しい転職サイト・エージェントを利用するのもオススメ。
転職サイト・エージェントを使うことは、地域ならではの特色や特徴、アドバイスを受けられるメリットだけではなく、求人情報に関する詳細な情報を得られるメリットも!
特に、「はじめての転職活動で不安」「自分のスキルや能力が生かせる職場が知りたい!」「どんなことをアピールすればいいか分からない」方は、利用しない手はないでしょう。
企業にとって魅力的だと感じられる志望動機を考え、今回の記事を参考にUターン転職活動を上手く進めてみてくださいね。