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ANA(全日本空輸)へ転職(中途採用)は可能か?年収はどの程度?

ANA 大企業への転職

世界を舞台に活躍する航空業界で働きたいと思う人にとって、国内大手のANAは憧れの企業でもあるのではないでしょうか。

ただ、ANAはANAグループとして非常に大きな規模を持つ会社であり、自分のスキルがどこで活かせるのかわからないという人も多いようです。

さらに大企業への転職は何から始めていいのか困ってしまうこともありますよね。

そこで今回はANA(全日本空輸)への転職活動において、会社の概要や転職のコツまで詳しく紹介します。

ANAの企業概要

ANAは1日に865便の国内線と週に488便の国際線の航空運送事業及び航空機使用事業を行っています。

年間旅客数は2005年6月の時点で約4860万人に達し、日本国内のマーケットシェア率No.1を誇る航空会社です。

事業内容

ANAはANAグループとして航空運送の他にもさまざまな事業を展開しています。

その事業内容は旅行関連だけでなく多岐に渡りますので、今回はANAグループの中でも代表的なものを3つピックアップして紹介していきましょう。

航空運送

ANAの代表的な事業として知られている「航空運送」では、ANAグループのなかに5社のブランドを持ち、国際線と国際線、さらに貨物路線のネットワークを形成しています。

グループの中でも中核的な存在となる「ANA(全日本空輸)」やエアージャパン、ANAウイングスなどをはじめ、LCCとしても知られるバニラ・エア株式会社やPeach Aviation株式会社もANAグループに含まれます。

商社・商業

ANAグループは、商社・商業の分野でも幅広く活躍している会社です。

航空運送の利点を生かし、産地から安全でおいしい食品を届ける食品事業では、国内製造工場や店舗の運営、企画までを手掛けます。

また、全日空商事グループとして9社が構成され、デューティーフリー事業やスイーツ事業にも参入しています。

不動産・保険ビルメンテナンス

ANAグループのなかでも不動産関連を扱っているのが「ANAファシリティーズ株式会社」です。

ここでは土地の有効活用プランや不動産の資産管理、さらには賃貸マンション情報の提供なども行っています。

また、「ANAスカイビルサービス」は航空分野で培われたノウハウを最大限に生かし、建物や施設の清掃業務から保安警備などを提供します。

トップのメッセージ、企業理念

おかげさまでANAは国際線定期便就航30年を迎えました。

国内線運航中心の航空会社が、1986年3月に太平洋路線に進出し、挑戦と成長のDNAを受け継ぎながら、お客様に徹底的にこだわり続け、英国SKYTRAX社の世界最高評価「5スター」認定を2012年から4年連続で獲得し続けるなど、着実に成長を果たしてまいりました。

これまでANA便をご利用いただいたお客様、ANAグループを支え続けていただきました皆様に改めて深く感謝申し上げます。

これからも世界の多様性を取り入れながら、ANAブランドの国際線を成長の柱と位置付け、LCC事業、商社事業、旅行事業などの各事業においても、訪日需要の拡大や高品質なジャパンブランドの世界的認知度の高まりなどの事業環境の変化を追い風に、グループ一丸となってさらなる挑戦を続けてまいります。

私たちエアライングループの提供価値である「世界の人々の想いをつなぐ」「可能性や喜び、体験を生み出していく」ことを通して、日本および国際社会により良い変化をもたらすことができる「世界になくてはならないANAグループ」を目指したいと考えています。

「お客様満足と価値創造で世界のリーディングエアライングループ」という経営ビジョンの実現に向け、グローバルな事業環境の変化に対応できる強靭な体質と攻めのスピード経営で、戦略を着実に実行してまいります。

進化し続けるANAグループに、どうぞご期待ください。

2016年4月
片野坂 真哉

会社概要

会社名 ANAホールディングス株式会社ANAHOLDINGSINC.
所在地 〒105-7140 東京都港区東新橋1丁目5番2号汐留シティセンター
資本金 318,789百万円
事業内容 グループの経営戦略策定、経営管理及びそれに付帯する業務
従業員数 170名 連結従業員数41,930名(2018年3月31日現在)

ANAの採用職種・仕事内容

大規模なグループとして国内の航空運送の他にも多くの事業を行っているANAにはさまざまな職種があります。

転職を考える人にとって、どんな職種の募集が行われているのかは気になるところでしょう。

ここでは、現在ANAグループが募集している職種を紹介します。

航空保安業務(空港内での手荷物の検査)

ANAでは空港内での手荷物の検査を担当する「航空保安業務」の求人が出ています。

コンピューターを使って荷物を検査し、機内に持ち込めない刃物などが入っていないかのチェックを行う仕事です。

将来的には「空港保安警備業務検定2級」の資格取得に向けてモチベーションを高めながら仕事ができます。

給与

月給:17.5万円~19万円 ※年齢や経験が考慮されます

IT系総合職

ANAではITの部門からも求人が出ています。

ITによってエアラインビジネスを支える「IT系総合職」では、公共交通機関としての情報システムの構築を行うのがメイン業務です。

エンジニアの業務経験が必須ですが、経験やスキルに応じて要件分析やアーキテクチャ設計、アジャイル開発、データ分析のいずれかを担当します。

システムデザインの経験やデザイン志向に関する知識があると優遇されます。

さらにIPAや運用系のIT資格を持っていると採用へのチャンスが広がると思います。

給与

月給:22万円以上(※年齢や経験が考慮されます)

想定理論年収(※ITエンジニア職の場合)

  • 入社3年目年収380万円
  • 入社6年目年収450万円
  • 入社8年目年収500万円

総合職

航空貨物代理店の経験者であるなら「総合職」に応募するのもいいでしょう。

ANAグループの総合職では、ANAの国際線や国際線航空券、貨物運送上の収入計上や精算に関わる業務を担います。

ここで求められるのは決算処理などの事務処理ができる人材です。

将来的には総合職として人材サービスや教育、ANAエアラインスクールなどといった他の部門への移動の可能性もあり、ステップアップが期待できます。

給与

月給:20.35万円~
予定年収:320万円~600万円

航空貨物の管理・事務

ANAでは飛行機に積む貨物に関する事務業務においても求人を出しています。

航空貨物の管理・事務の仕事は、未経験者でもチャレンジできますので、未経験からANAに転職したいという人にはおすすめです。

現場研修前に5日間の導入研修がありますので安心して働けます。

寮環境も整えられ、イベントなども多いことから楽しく働ける職場であると言えるでしょう。

給与

月給:18.1万円~19万円+諸手当(※経験や年齢が考慮されます)

ANA機体工場見学ガイド業務

ANAでは、ANA機体工場見学を開催し来場者にANAの機体や整備に関する説明を行っています。

そんな機体工場見学のガイド業務においても求人が出ています。

基本的には来場者の受付や見学案内といった来場者対応業務であり、人と接するのが好きという人にぴったりの仕事です。

給与

月給:19万円以上

総合職(人材サービス業務担当)

ANAの転職において人気の総合職では、人材サービス業務担当の部門でも求人があります。

人材サービス業務担当部門では新規クライアントの開拓やクライアントのフォロー、派遣スタッフのフォローといった仕事を担います。

スタッフのスキルアップのための研修企画なども行いますのでやり合いが感じられる仕事です。

将来的に他部門へ移動するチャンスもあり、総合職としてのステップアップが期待できるでしょう。

給与

月給:20.3万円以上(新卒初任給の場合)
※経験や年齢を考慮

ANAの給与・年収

大手の航空会社として知られているANAは、いったいどのくらいの給与や年収がもらえるのでしょうか。

転職を考えるのであれば、高い年収を目指す人も多いでしょう。

そこで、ANAの給与や年収について調べてみました。

全体の平均年収

有価証券報告書の調べによると、ANAホールディングスの平均年収は「848万円」でした。

ここ数年の平均年収は684万円~876万円であり、平均年収の増加傾向がみられます。

というのも、ANAホールディングスは日本の航空会社として国内線では最大の路線網を持つ会社であり、乗客数でも国内最大を誇ります。

それに加えて年々飛行機の利用者が増え、ANAホールディングス全体の業績が上昇傾向にあることが高い年収の理由でしょう。

年代別の年収

年齢 平均年収
20~24歳 309.2万円~339.2万円
25~29歳 605.1万円~655.1万円
30~34歳 651.2万円~751.2万円
35~39歳 673.4万円~777.4万円
40~44歳 752.4万円~873.4万円
45~49歳 856.3万円~978.3万円
50~54歳 938.1万円~1,048.1万円
55~59歳 929.4万円~1,039.4万円
60~65歳 607.5万円~1,039.4万円

ANAの競合企業と平均年収比較

企業名 平均年収
ANAホールディングス 848万円
日本航空株式会社 859.4万円
株式会社スターフライヤー 612.8万円
アジア航測 686万円
スカイネットアジア航空 459.3万円

ANAホールディングスと日本を代表する他の航空会社との年収を比較してみましょう。

ANAホールディングスと並ぶ大手の航空会社として知られる日本航空株式会社では、ANAに比べると高い年収が出ています。

経営成績で考えるとANAホールディングが順調ですが、純利益は日本航空株式会社の方が高いため、年収も高い傾向にあります。

ただ、ANAホールディングスは年々増収傾向にありますので、近い将来、ANAホールディングスの年収が日本航空株式会社を上回ることも考えられるでしょう。

また、LCCとして人気の株式会社スターフライヤーとスカイネットアジア航空、航空測量大手であるアジア航測とは年収において200万円以上という差が出ています。

この点はやはり航空業界大手の強みだと考えられます。

給与に関する口コミ・評判

  • 同業他社とくらべると給料はいいんじゃないかと思います。
  • 給与はわりと満足していますが、もう少し欲しいのが本音です。
  • 仕事内容と比較すると、もうちょっと増やしてほしいですね。

ANAの福利厚生制度

転職を考える際には、福利厚生制度もしっかりとチェックしておきたいところでしょう。

航空業界大手のANAでは旅行関連の割引なども期待できるのではと考える人も多いのではないでしょうか。

ここでは、ANAの福利厚生制度を紹介します。

ANAグループ福利搭乗制度

ANAならではの福利厚生制度として「ANAグループ福利搭乗制度」があります。

ANAグループの国内・国際航空券が割引料金で利用できますので、有給休暇を海外で過ごす人も多くみられます。

また、ANAグループ社員向けのパッケージツアーなどもあり、旅行関連の福利厚生制度が充実しているのが特徴です。

定期健康診断

ANAでは社員が長く健康を維持しながら働けるよう、毎年1回の定期健康診断を行っています。

さらにヨガを交えたセミナーやウォークラリーも開催し、社員の健康増進のきっかけづくりにも積極的です。

その他に社会問題となっている過労死についても、医療スタッフと連携して取り組んでいます。

社会保険・雇用保険・労災保険

福利厚生制度が充実しているANAでは社会保険や雇用保険、労災保険もしっかりと完備しています。

そのため、病気になってしまった時や仕事中にけがをしてしまった時にも安心です。

労災保険などはそれぞれの部署の就業時間に応じて柔軟に対応してもらえます。

慶弔見舞金制度

ANAでは、社員が結婚する際や身内に不幸があった時、災害に遭ってしまった時などに慶弔見舞金制度が用意されています。

結婚祝金、弔慰金、傷病見舞金、災害見舞金等が給付されますので、もしもの時にも安心感があります。

福利厚生に関する口コミ・評判

健康診断の制度があって助かりました(悪い所が見つかった)。

寮が助かっています。その分貯蓄にまわせるので。

スポーツ施設を使えることをつい最近まで知りませんでした。

勤務時間・休日休暇

働きやすさを求めて転職をする際には、勤務時間や休日休暇といった点も考慮しないといけません。

ANAはどのような勤務時間を採用しているのでしょう。

また、休日や休暇も取りやすいのでしょうか。

ここではANAの勤務時間や休日休暇について説明します。

年次有給休暇

ANAでは積極的に年次有給休暇の取得を進めています。

もし、年次有給休暇を使い切らなかった場合でも失効する年次有給休暇を一定数まで積み立てが可能です。

この積み立てた年次有給休暇は社員本人の私傷病だけでなく家族の介護などにも利用できますので、有効に使えます。

また、部署によってはリフレッシュ休暇が用意されているところもあります。

ノー残業デー

ANAでは、時間外労働削減に関する取組を積極に行っています。

その一環としてノー残業デーが設けられ、事業所の一斉消灯などもあります。

また、フレックスタイム制の運用幅も拡大し、社員のライフスタイルに合わせた出勤時間が選べるようになりました。

懐妊・育児休職

ANAでは、ワーク・ライフ・バランスに力を入れ、女性の社会進出を応援している会社です。

そのため、懐妊・育児休職制度の取得促進を行っています。

また、子供が小学校3年生以下のうちは1日5時間勤務といった短時間勤務などに切り替えることも可能です。

育児関連制度が充実していますので、出産後の仕事復帰がしやすいとも言えるでしょう。

各職場に応じたシフト勤務

事務や技術といった職場では原則として1日8時間勤務が採用されています。

週に換算すると40時間の勤務であり、週休二日制が約束されています。

ただ、国際員の乗務員などの場合にはシフト勤務が採用され、各職場に応じて無理のない働き方ができるように調整されているといった特徴があります。

勤務時間・休日休暇に関する口コミ・評判

有給を申請しやすい雰囲気なので気に入っています。

ある程度の残業があるのはしかたないですが、残業代はあまりつきません。

時短勤務を申請すれば残業なしになるのでありがたいです。

社内の教育・研修制度

入社後にもステップアップを目指して仕事に励めるよう、ANAでは社内教育や研修制度に力を入れています。

任される仕事内容や、配属先によっても研修内容は変わりますが、自分自身を高められる研修内容もあります。

  • 階層別研修
  • 自己啓発プログラム(オープンセミナー・通信教育)
  • 専門訓練
  • 専門教育

教育・研修制度に関する口コミ・評判

語学に興味がある人をサポートしてくれるので助かります。

通信教育で学べることが多く、自主的に学びたい人にはよさそうです。

上司と将来のキャリアを話し合う機会があり、研修や異動先を話せるのはうれしいです。

職場の雰囲気や社風

職場の雰囲気や社風というのは働きやすさに大きく影響をします。

そのため転職によって働きやすい環境を求めるのであれば職場の雰囲気や社風をしっかりとチェックしておきましょう。

ここではANAの職場について社風も交えて説明します。

自律成長

LCCなどが航空業界に参入以来、航空業界では常に挑戦が求められるようになりました。

航空業界大手のANAにおいても、他社との差を示せるよう社員全員に「自律成長」を求めています。

これにより、社員自らが目標を設定し、担当業務と自分の位置づけを考え、目標達成に向けて仕事をします。

こういった自律成長の社風によって、自らのキャリアパスを明確にしていきます。

責任感と緊張感がある職場

ANAは日本を支える公共交通機関のひとつであるため、責任感を持って仕事を行う必要があります。

安全に定時に運航し、さらに緊急時にも迅速に対応できるよう、緊張感を持って仕事にあたっています。

ただ、仕事中は緊張感がありますが、社内のコミュニケーションも非常に大切にしていますので、楽しく仕事ができる環境でもあります。

職場の雰囲気や社風に関する口コミ・評判

学習意欲がある人を支えてくれる雰囲気があります。

チームで仕事を進めるのが基本なので、社交的な人が多いです。

女性が動きやすい雰囲気だと思うが、女性の経営幹部はもっと増えて欲しいです。

ANAへの転職で役立つ転職サイトorエージェント

航空業界大手のANAに転職するためには、中途採用を得意としている転職サイトや転職エージェントを利用するのがおすすめです。

転職サイトや転職エージェントでは、ノウハウを活かしANAに採用されるコツなどを知ることができます。

また、未公開求人を持っている場合もあり、自分の求める求人が見つかりやすいとも言えるでしょう。

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求人業界の大手であるリクルートが運営している「リクナビNEXT」は求人掲載数の多さが魅力です。

あらゆる業界や職種の求人が掲載されていますので、ANAグループの中でも自分が挑戦したい仕事が見つかるでしょう。

また、自己診断ツールを利用すると自分の強みを探ることもでき、自己アピールのポイントも掴みやすくなります。

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ANAでどのような仕事が向いているのかといった適性検査も受けられますので、自分に合った仕事が見つけられます。

さらに定期的に「doda転職フェア」が開催されますので、転職活動の情報収集が簡単に行えるのが魅力です。

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その他にもANAの採用に合わせた履歴書や職務経歴書の書き方といった指導も受けられますので、書類選考も通過しやすいと言えるでしょう。

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まとめ

ANAは航空業界の大手であるため、高いモチベーションを持って仕事ができる会社です。

他の航空会社と比べても年収が高く休みも取りやすいことから働きやすい環境が整えられていると言えるでしょう。

さらにANAグループではさまざまな職種があり、未経験からでも採用の可能性が期待できます。

ただ、少しでも効率よく転職をすすめるためには転職サイトや転職エージェントを利用するのがいいでしょう。

未公開求人などもあり、転職に役立つ指導も受けられますので、上手に利用して有利にANAへの採用を勝ち取るのがおすすめです。

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