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キヤノンへ転職(中途採用)は可能か?年収はどの程度?

大企業への転職

画像処理技術の最先端を行くキヤノンで働きたい、そう考える人も多いでしょう。

とは言え、どの職種で中途採用が行われているのか、自分の知識や技術がキヤノンで通用するのか、気になる点はいっぱいです。

キヤノンではどんな事業に力を入れているのか、今後のビジョンはどのようなものか。

そして、キヤノンへの転職を叶えるためにどんな準備をする必要があるのでしょう。

キヤノンへの転職活動で知っておきたい情報について、詳しく解説します。

キヤノンの企業概要

まず、キヤノンで展開している事業の概要と、企業トップの考え方について知っておきましょう。

事業内容

1933年に高級小型写真機の研究開発を始めたキヤノンでは、80年以上の間に培った画像処理技術を基盤とし、プロフェッショナル向けからオフィス・家庭向けまで、様々な場面に対応したカメラや印刷関連製品を世界に送り出しています。

そんなキャノンの主要な事業内容を3つ紹介します。

オフィス事業

キヤノンでは、企業の多彩なプレゼンテーションを後押しする事業を推進しています。

電子写真技術を取り入れたフルカラーコピー機をはじめ、複合機で文書を画像化して一元管理するシステムの提供など、オフィスの業務効率化と情報セキュリティ向上に役立つ、環境に配慮した製品を展開しています。

企業内で手軽に大判印刷が可能なインクジェットプリンターや、効果的な映像活用をサポートするマルチメディアプロジェクターも販売されています。

印字機能や分数計算機能といった業種に特化した機能を付加した電卓も取り揃え、オフラインでの計算に活用されています。

パーソナル事業

一眼レフカメラ「EOS」シリーズやコンパクトデジタルカメラ「IXY」シリーズでは、撮りたい瞬間を簡単・きれいに記録することを通じて、日常生活を豊かにしています。

写真を撮影した後は、自宅や外出先で手軽にプリントすることができるフォトプリンターや、アプリで簡単にフォトブックを作成できるサービスも提供しているのです。

他にも、インクジェット複合機には世界初のバブルジェット印刷技術が採用されており、きれいに早く印刷できる家庭内の情報ステーションとして親しまれています。

プロフェッショナルユース

キヤノンレンズと画像再現技術は、放送業界や写真業界、医療業界といったプロフェッショナルに信頼されています。

プロ用のビデオカメラや一眼レフカメラで伝えたい一瞬をキャッチしてから、業務用ディスプレイやプロ用プリンターで映像をありのまま再現するまで、映像を通じて広い世界を伝える技術を提供しています。

トップのメッセージ、企業理念

創立80年の節目となった2017年は、中長期経営計画「グローバル優良企業グループ構想フェーズV(2016年~2020年)を推進するなかで、事業ポートフォリオの戦略的大転換の基礎固めをすることができたエポックメイキングな年となりました。

今日の経営基盤を形成する現行事業がしっかりと収益を支え、成長を牽引する新規事業の強化・拡大により、売上はリーマンショック以来、9年ぶりに4兆円を突破し、4年ぶりの増収増益を達成することができました。

キヤノンが完遂をめざす戦略的大転換では、商業印刷、ネットワークカメラ、ヘルスケア、産業機器という4つの新規事業を推進しています。

商業印刷は、キヤノングループの一員であるオセとの協業により、市場拡大が続くデジタル印刷において、多様化するニーズをとらえたビジネスを展開しています。

また、防犯・監視を中心に大きく成長しているネットワークカメラにおいては、グループ会社のアクシスとマイルストーンシステムズとのシナジーをもとに、映像解析技術などの優れた特徴を組みあわせたネットワークビジュアルソリューションを提案しています。

そして、ヘルスケア分野では、2016年12月にグループ入りし、2018年1月に社名を改めたキヤノンメディカルシステムズを中心に、「画像診断」「ヘルスケアIT」「体外診断」に注力して事業拡大を図っています。

さらに、産業機器では、市場をリードするキヤノントッキの有機ELディスプレイ製造装置をはじめ、次世代のものづくりに欠かせない製造装置などにグループの力を結集して取り組んでいます。

今日、IoTやビッグデータ、あるいはAIの進展など、IT技術の進化によって既存製品やものづくりのあり方も大変革の時代を迎えています。

キヤノンはカメラやインクジェットプリンター、オフィス向け複合機などの現行事業でも時代の流れにあわせた技術革新を進める一方、生産の自動化やソフトウエアの内製化の推進などにより、より一層の生産性の向上をめざします。

キヤノンは創業以来のDNA、「進取の気性」「三自の精神」を脈々と受け継いできました。

共生の理念のもと、世界中で親しまれ尊敬される、より高い次元のグローバルエクセレントカンパニーをめざして、グループ一丸となって挑戦を続けてまいります。

会社概要

会社名 会社名キヤノン株式会社
所在地 〒146-8501東京都大田区下丸子3丁目30番2号
資本金 174,762百万円
事業内容 オフィス機器やイメージングシステム、医療機器の研究・開発・生産・販売
従業員数 26,075人(2017年12月31日現在)

キヤノンの採用職種・仕事内容

キヤノン株式会社では、今どのような人材を求めているのか、募集中の職種をいくつか確認してみましょう。

AI・データ解析技術開発

キヤノンでは、AI技術開発・AI関連最適化技術開発エンジニアを募集しています。

産業・ヘルスケア事業等における、ディープランニング技術に関する研究開発が、主な業務内容です。

C/C++言語やPython等のプログラミングスキル、画像認識やデータマイニングに関する知識と開発経験が必須となります。

給与

  • 入社時の処遇(基本給・賞与)は経験およびスキルを考慮の上、当社規程により決定
  • 昇給年1回(1月)
  • 賞与年2回(6月・12月)

AI・映像認識技術開発

安心・安全・見守りといった、生活に直結するビジネスを拡大するため、映像音声データに関するAI技術開発者も募集しています。

監視システムやフォトイメージングへの適用を目指した技術開発を行います。

機械学習に関する応用研究やディープラーニング知識を活用できる職種です。

給与

  • 入社時の処遇(基本給・賞与)は経験およびスキルを考慮の上、当社規程により決定
  • 昇給年1回(1月)
  • 賞与年2回(6月・12月)

LSI設計者及びデジタル回路設計者

キヤノン製デジタルカメラに搭載される映像エンジン「DIGIC」の設計・開発を行うエンジニアを募集しています。

快適・快適・高画質撮影を支える、キヤノン製カメラにとっての最適なパフォーマンス設計が主な業務です。

HDL言語によるデジタル回路設計と動作検証経験や、画像処理アルゴリズム開発の経験を活用できます。

給与

  • 入社時の処遇(基本給・賞与)は経験およびスキルを考慮の上、当社規程により決定
  • 昇給年1回(1月)
  • 賞与年2回(6月・12月)

製品開発/光学設計

キヤノンのカメラ製品の核となる、デジタルカメラ用交換レンズの開発技術職です。

レンズの基本設計からトラブルシューティング、対外的な調整、特許関連業務までトータルに開発します。

光学設計の実務経験や、特許に関する経験が求められます。

給与

  • 入社時の処遇(基本給・賞与)は経験およびスキルを考慮の上、当社規程により決定
  • 昇給年1回(1月)
  • 賞与年2回(6月・12月)

アプリケーションソフトの開発・評価エンジニア

キヤノン製品に組み込まれるソフトウェアの開発業務を行います。

レンズ等のハードウェアと一体となって動作するソフトウェアは、映像をきれいに記録・出力するために重要な役割を果たします。

アプリケーションの開発・評価エンジニアとして3年以上の経験が必要です。

給与

初任給227,000円 ※参考、経験・能力等

  • 入社時の処遇(基本給・賞与)は経験およびスキルを考慮の上、当社規程により決定
  • 昇給年1回(1月)
  • 賞与年2回(6月・12月)

知的財産訴訟・法務担当者

キヤノンの独自技術を保護しつつ、研究開発の成果の権利化を行い、世界的な事業発展や製品の差別化を目指す重要な部署です。

特許訴訟や契約案件に関する、情報収集や分析、戦略立てを行います。

知的財産に関する契約や訴訟の実務経験の他、英語力や特許技術が必要とされます。

給与

  • 入社時の処遇(基本給・賞与)は経験およびスキルを考慮の上、当社規程により決定
  • 昇給年1回(1月)
  • 賞与年2回(6月・12月)

キヤノンの給与・年収

給与は、転職にあたっての関心事の一つです。

キヤノンへの転職を納得できる給与で実現するため、会社全体・年代別の年収を確認しておきましょう。

全体の平均年収

キヤノン株式会社全体としての、2017年度の平均年収は「782万円」でした。

独自技術を背景に堅実な経営を続けており、平均年収は700万円後半で落ち着いているようです。

年代別の年収

年代 平均年収
20~24歳 329万円
25~29歳 642万円
30~34歳 737万円
35~39歳 763万円
40~44歳 828万円
45~49歳 935万円
50~54歳 1012万円
55~59歳 1003万円
60~65歳 839万円

キヤノンの競合企業と平均年収比較

会社名 平均年収
キヤノン 782万円
ニコン 797万円
オリンパス 827万円
リコージャパン 820万円
セイコーエプソン 776万円

キヤノンと、カメラ製品を取り扱うニコン・オリンパス、そしてコピー機を取り扱うリコージャパン・エプソン計4社の年収を比べてみました。

カメラ部門で競合するニコン・オリンパスや、コピー機部門で競合するリコージャパンやセイコーエプソンと比べると、年収が低くなっています。

オリンパスが高年収である理由の一つとして、消化器内視鏡における世界トップシェア(約70%)を得ていることが考えられます。

一方、キヤノンに近い年収であるニコンとセイコーエプソンは、堅実に経営を進めている点が共通点となります。

競合企業より年収が低いと言っても、国内の平均年収422万円や公務員の平均年収633万円よりは高い水準です。

給与に関する口コミ・評判

初任給は平均的でしたが、昇格試験に合格後は年収が大幅にアップしました。頑張りが反映される企業だと感じました。

年ごとに賞与額の変動が大きいので、住宅ローンの支払時には賞与を当てにできません。ですが、月収ベースで考えると生活に困ることはありません。

高年収を実現するためには、G3試験への合格は必須です。生活残業で高年収を期待することは、NGです。

家族の有無や世帯主であるか否かを排除したシンプルな給与制度で、会社の業績と個人のパフォーマンスがそのまま給与に反映される点が外資系に似ているような気がします。

キヤノンの福利厚生制度

勤務に対するインセンティブの一つといえる複利厚生ですが、キヤノンではどのような複利厚生メニューが提供されているかもチェックしておきましょう。

保養所

箱根・熱海・湯布院の3か所に、社員と家族が利用できる保養所があり、周辺のホテル・旅館と比べ格安で宿泊できます。

専用のホームページから予約して利用します。

健康保険の付加給付

キヤノン健康保険組合では、法定の健康診断に加えて、がん検診や配偶者の健康診断等の検診補助が充実しています。

他にも、傷病休職見舞金や入院時の差額ベット代補助等が設けられています。

転勤手当

引越しを伴う転勤の際、引越し費用に加えて、転勤時支度金(独身者90万円、家族帯同者180万円)が支給されます。

新居への入居費用等、引越し前後の一時的な出費を補う点で重宝します。

クラブ活動への補助

従業員の有志でクラブ活動を行う際には、活動状況により会社から補助金が支給されます。

部門を超えたコミュニケーションのきっかけ作りを、会社がサポートしています。

福利厚生に関する口コミ・評判

家族手当がないので、子どもが増えると生活が苦しいです。扶養手当を増額する企業もある中、時代に逆行している気がします。

入院した際の個室代金補助があるのはありがたいです。周囲を気にせず療養に専念できました。

温泉地の保養所に格安で宿泊できるので、家族サービスに活用しています。企業向けの福利厚生サービスに加入していれば、もっと余暇を楽しめるのですが…。

 

勤務時間・休日休暇

事業所により、午前8時30分~午後5時又は午前8時~午後4時30分(実働7時間30分)のいずれかです。

※部門により就業時間が異なる場合あり

※7月~9月は午前7時30分~午後3時45分又は午前8時~午後4時15分に変更

有給休暇は初年度13日、翌年以降年20日

キヤノンでは、入社2年目以降は勤続年数にかかわらず年間20日の年次有給休暇が付与されます。

2年後も有給休暇が残っている場合は、傷病休暇として積み立てます。

また、有給休暇のうち5日分については30分単位で取得することも可能です。

年1回のフリーバカンス制度

キヤノンでは、ゴールデンウィークや夏期休暇、年末年始休暇に加えて年1回、5日連続の休暇を取得できるフリーバカンス制度が設けられています。

前後の土日を含めると9連休となり、リフレッシュや自己研鑽に活用することが可能です。

総労働時間の削減

ワークライフバランスを実現するため、キヤノンでは原則として時間外労働を禁止しています。

勤務時間・休日休暇に関する口コミ・評判

その結果、2017年の実働時間は1,735時間となりました。

時間内で成果を出してプライベートを充実させるといった、メリハリのある働き方が可能です。

育児休業は3歳まで取得可能

キヤノンでは子育て支援の一環として、子どもが満3歳になるまで育児休業を取得できる仕組みを整えています。

そのため、育児休業を取得する男性社員もいます。

加えて、小学校3年生修了までは1日あたり2時間まで勤務時間の短縮が可能です。

勤務時間・休日休暇に関する口コミ・評判

仕事の段取りさえきちんとしておけば、長期休みも取りやすい環境です。

育児休業と短時間勤務を併用して、十分に子育ての時間を取ることができました。

残業には事前申請が必須のため、効率よく業務を進める意識が高まりました。プライベートも充実です。

社内の教育・研修制度

  • 入社時の受け入れ研修
  • 技術分野別研修
  • 役割・役職ごとの階層別研修
  • 技術者海外留学制度
  • アジアトレーニー制度

教育・研修制度に関する口コミ・評判

入社初日にキヤノンの理念や人事制度について研修が行われ、キヤノンの考え方を知ってから業務に入ることができました。

関心のある分野を登録しておけば、メールで研修情報が届くので、好きな講座を選んでスキルアップができる点が良いです。

実践的な技術研修が多数用意されていて、製品開発に活用できました。

職場の雰囲気や社風

長く働き続けるためには、職場の雰囲気や社風が大切なポイントです。

キヤノンの社風が自分の働き方に合うかどうか、ここでチェックしておきましょう。

情報共有の徹底

所定労働時間内で業務成果を上げる社風のため、上司・部下関係なく必要な情報をわかりやすく共有する習慣が付いています。

特に、開発部門では、建設的な議論が活発になされています。

人権の尊重

国際的にも有名なキヤノンでは、性別や国籍等による不当な差別を禁止し、従業員の権利を尊重すると同時に、ダイバーシティーを大切にしています。

また、職場環境を良好に保つため、ハラスメント防止に向けた意識づけが行われています。

職場の雰囲気や社風に関する口コミ・評判

前職と比べると、コンプライアンスに関する意識が徹底しています。正しく業務を進めている限り、会社が守ってくれるという実感があります。

キヤノングループ行動規範が全社員に周知されており、他人や他社と尊重し合う空気が流れています。

一定の礼儀の中で、上下関係にとらわれず業務遂行という一つの目的に進んで行くことができる雰囲気です。

キヤノンへの転職で役立つ転職サイトorエージェント

技術職の募集情報はキヤノン公式ページに掲載されているものの、転職エージェントの活用はほぼ必須といって良いでしょう。

自分の技術が応募する職種に適しているかの確認や、具体的な待遇の確認を自分だけで行うことは難しいからです。

これらの確認をキャリアコンサルタント(コーディネーター)を通じて行うことで、キヤノンへへ転職する際の傾向をつかみ、転職成功に向けた対策を行うことができます。

新卒採用を含めて、キヤノン株式会社の掲載実績のある転職エージェントを3社紹介します。

リクルートエージェント

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転職成功実績No.1といわれるリクルートエージェントは、求人数の豊富さからおすすめです。

求人数・登録者数共に豊富であることから、大企業が非公開求人の募集に用いることも多いと聞きます。

また、転職の成功・失敗事例の蓄積も多く、情報収集にも活用できそうです。

より多くの情報を得るために、複数の転職エージェントと共にリクルートエージェントへの登録をおすすめします。

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非公開求人の中に、IT企業の独占案件が含まれている場合があり、好条件での転職が実現する可能性があります。

また、キヤノンの中途採用情報が掲載された実績があり、相応の情報量を保有していると考えられるため、登録エージェントの一つにして損はないと思われます。

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まとめ

カメラやコピー機で有名なキヤノン株式会社へ転職する際に、参考となる情報をお伝えしました。

採用フローは書類選考・適性検査・面接2回と一般的です。

しかし、高度な技術を求められる職種が多いために、難易度が高いと思われがちです。

ですが、転職エージェントを活用し、自分の持つ技術や知識を効果的にアピールできれば、キヤノンへの転職は叶うでしょう。

用意周到に、キヤノンへの転職を成功させましょう。

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