「上司が嫌いだから転職を考えている」
「実際に上司が嫌いという理由で転職するのはアリ?」
このように、現在働いている職場の上司が気に入らずに転職を感がている人は多いのではないでしょうか?
実際に上司が嫌いだから転職するという選択をする人は少なくありません。
大手転職サイト「マイナビ転職」によれば、上司が嫌いで転職する人は約5人に1人いるという調査結果があります。
そのため、上司が嫌いというのも転職理由になり得るというわけです。
しかしながら転職は慎重に行うべきですし、しっかりと計画的に行動することが大切です。
そこで今回は、上司が嫌いと感じながら働いている人に向けて、上司が嫌いで転職する人の割合から、転職時の注意点、上手に転職する方法について紹介していきます。
上司が嫌いで転職する人はいるの?
結論からいえば上司が嫌いで転職する人は少なくありません。
大手転職サイトのマイナビ転職が独自調査によれば、職場に嫌いな上司がいるかどうか20代男性に質問したところ「いる」と回答した人は全体の82.1%という結果になりました。
20代女性でも75.0%が「いる」と回答していることから、働く人のほとんどが社内に嫌いな上司がいることがわかります。
参考:転職ノウハウ|マイナビ転職
そもそも、上司を嫌っている人が多いのでそれが原因で転職する人は一定数いると考えられます。
では具体的にどのくらいの人が転職しているのか、また嫌われている上司の特徴は何なのでしょうか?
以下ではそれぞれくわしく解説していきます。
上司が嫌いで転職した人は5人に1人
マイナビ転職の同調査によれば、嫌いな上司に対して「異動・転職した」と回答した人は全体の19.3%もいることがわかりました。
つまり、上司を嫌っている人のうち約5人に1人が転職している計算です。
終身雇用という考え方を持った人にとって転職は人生を大きく左右する行動です。
しかしながら、終身雇用が崩壊した現代では転職するのはそれほど珍しいものではなありません。
マイナビ転職をはじめとした多くの転職サイトや転職エージェントがあるように、転職は決してハードルが高いというものでもないでしょう。
また上司が嫌いという理由だけで転職をすることが考えられない人は多いでしょうが、社員がやりがいを持って仕事をできるかは上司で決定するといっても過言ではありません。
そのため、上司が嫌いという理由で転職するのも選択肢としてはアリといえます。
みんなが選ぶ嫌いな上司の特徴
マイナビ転職の同調査では、上司が嫌いな特徴として以下のような回答があります。
- 理不尽(66.3%)
- 自己中心的(42.2%)
- 自分のやり方を押し付けてくる(33.7%)
- 人によっては対応が変わる(33.7%)
- 厳しい(31.3%)
- 感情的になる(25.3%)
- 仕事ができない(22.9%)
ほかにも「感情的」「部下を信用していない」といった回答が出ています。
上司のことを嫌っている人であれば、どれかが当てはまっているのではないでしょうか?
結論をいえば、嫌われる上司は同じような特徴を持っており、働く人のほとんどが上司を嫌っている、そして上司が嫌いという理由で転職をする人は少なくないということです。
そのため、繰り返しにはなりますが、上司が嫌いという理由で転職するのは選択肢としてはアリです。
嫌いな上司の対処方法
嫌いな上司の対処法には主に以下があります。
- 仕事と割り切って接する
- 話さない・関わらないようにする
- 転職する
ここからは、それぞれの対処法を具体的に解説していきます。
仕事と割り切って接する
仕事と割り切って上司と接するというのが対処法のひとつです。
実際この考え方で上司とドライな関係で接している人は多いでしょう。
プライベートで関わることはないし、仕事では私情を持ち込まずに働くことが効率的なので割り切って接すると気持ち的には楽になります。
とはいえ、間違いなくストレスは溜まります。
ストレスをは脳卒中やうつ病など、体の病気だけでなく心の病気が発症する原因のひとつです。
「仕事=我慢」ではないので、自分がストレスなくのびのびと働ける環境を目指すのは非常に大切です。
そのため、仕事と割り切って嫌いな上司と接するのは対処法のひとつですが、どうしてもストレスが溜まるのであれば転職を考えましょう。
話さない・関わらないようにする
嫌いな上司と話さない・関わらないようにするというのも対処法のひとつです。
嫌いな上司と接する機会を減らすことで、ストレスをあまり溜めることなく仕事ができます。
ただし上司が嫌いということを態度に出してはいけません。
たとえば上司の指示を無視するということは協調性がないことをアピールすることになり、社内での自分の評価を下げることにつながります。
そのため、自分からは話さないもしくは関わらないようにして、上司から接触してきたときは仕事だと割り切って接するのが上手な対処法です。
転職する
嫌いな上司に対して仕事と割り切り、自分から関わらないようにするのは上手な対処法です。
とはいえ、絶対的に関わらないといけないような職場で働いている人や、ドライに接することが不得意な人も存在します。
そこで、転職するというのも選択肢のひとつです。
転職となると逃げているだけと考えられがちですが、そもそも逃げること自体は何も悪くありません。
体や心の病気にかかり、働けない体になってしまっては手遅れなので、嫌いな上司がストレスの原因なら転職をすることで自分を守ることにつながります。
転職したからといって問題が解決されるとは限りませんが、そのまま我慢して働いて身体を壊すよりはよっぽどマシです。
そのため、嫌いな上司の下で働きたくないなら転職も考えましょう。
上司が嫌いで転職する前の3つの注意点
上司が嫌いで転職する前に以下3つのポイントに注意しましょう。
- 感情的な転職はNG
- 転職せずに働くメリットとデメリットを考える
- 不満に思う点を上司に伝えてみる
ここからは、注意点を具体的に説飯いていきます。
感情的な転職はNG
感情的な転職だけはやってはいけません。
冷静にものごとを考えないで感情的に仕事を辞めてしまうと、後々後悔する可能性があります。
たとえば嫌いな上司がそのあとすぐに退職する予定だったり、ボーナスをもらい損ねたりするともったいないです。
また、退職理由を感情的なものにしてしまうと、その会社から悪く思われてしまいます。
場合によっては悪い噂が転職先まで伝わって、転職先で働きづらくなるということも考えられます。
そのため、感情的になって会社を辞めないようにしましょう。
とはいえ、上司が原因でストレスや精神面が支障をきたしているのであれば、転職がベストな選択肢です。
「自分がもっと頑張るべきだ」などと自分を責めて我慢する必要はないので、上司が嫌いと感じたらその職場で働き続けることのメリット・デメリットを落ち着いて考えましょう。
転職せずに働くメリットとデメリットを考える
転職する前に今の職場で働き続けるメリットとデメリットを考えましょう。
自分が後悔しない人生を歩むために、転職などのターニングポイントでものごとを真剣に考えることは大切です。
メリットとデメリットを洗い出すとものごとの本質が見えてきて、自分にとって最適な選択をしやすくなります。
たとえば今の職場で働き続けることで給料が格段にアップするならそれは働き続けるメリットですし、給料が上がる見込みがなければデメリットに分類されるでしょう。
このように、転職で得られるメリット・デメリットは人それぞれです。
まずは転職という選択肢が自分にとって最適なものかどうか冷静になって考えてみましょう。
転職先には必ず上司がいる
転職先には必ずといっていいほど上司がいることは理解しておきましょう。
小さなベンチャー企業でも社長や重役などが必ず存在します。
つまり、場合によっては転職したからといって問題が解決するとは限らないということです。
転職先で同じような上司がいる可能性もありますし、指示されるのが嫌いなど上司の存在そのものが嫌いな可能性もあります。
たとえば上司から命令されるのが嫌いで、自分のしたいように働きたいという考えなら転職が解決策にはなりえません。
転職する前に上司が嫌いな理由を明確にし、上司の具体的にどこが嫌いなのかを知ってそんな上司のいない転職先を考えることが大切です。
そのため、まずは冷静になって自分が嫌っている上司の特徴を考えてみましょう。
上司のことが嫌いな人が上手に転職する方法
上司のことが嫌いで転職をするなら、以下のような手段をとりましょう。
- 円満退社を目指す
- 計画的に転職活動をする
ここからは、それぞれの方法について解説していきます。
円満退社を目指す
転職するのなら今の職場の円満退社を目指しましょう。
明らかに「上司が嫌いなので会社を辞めます」などとすると、会社から嫌われて退社することになります。
会社から嫌われて退職すると、退職の手続きなどに支障が出るので上司が嫌いなことは伏せて退職するのがベストです。
たとえば健康保険資格喪失証明書などといった退職時に受け取る書類を後回しにされることも実際にあり得ます。
そのため、最後にスッキリして退職してやろうと上司の愚痴をぶっちゃけて会社を辞めるのはオススメできません。
上司の嫌いなところは伏せ、「今の会社は私を育ててくれた恩しかありません。」などといって円満退社を目指しましょう。
計画的に転職活動をする
転職活動は計画的に行いましょう。
転職活動は今の職場で働きながらやるのか、それとも退職後にやるのか、またいつごろ会社を退職するのかを考えながら行動する必要があります。
たとえば感情的に会社を辞めてしまい、退職後に転職活動をするとなれば生活費がなければ厳しくなります。
ほかにも退職後の転職活動はしっかりと時間をかけられるというメリットがある一方で、複数社から不採用をもらうと生活もストレスも厳しくなるという点がデメリットです。
このように、転職活動のタイミングや退職のタイミングを考えて計画的に行動しましょう。
転職エージェントの利用がオススメ
転職をするなら転職エージェントの利用がオススメです。
転職エージェントとは一般的な転職サイトとは異なり、自分一人で求人を探して採用試験を受けるのではなく、プロのアドバイザーの指導のもとベストな転職を目指すサービスです。
基本的にサービスは無料で受けられ、さらに転職に役立つキャリアアップの講座などがあり、それらを活用して資格取得を目指すこともできます。
転職エージェントによってはエージェント側の都合で求人を押し付けられることも稀にありますが、転職が不安な方や転職に失敗したくない方にはオススメのサービスです。
なお、大手転職エージェントには主に以下があります。
- マイナビエージェント
- パソナキャリア
- リクルートエージェント
- Spring転職エージェント
- doda
転職エージェントを利用するならこれら大手サービスに複数登録して使い比べてみましょう。
まとめ
上司が嫌いで転職するという人は少なくありません。
もしあなたが嫌いな上司がいる職場で働いていて、心身ともに支障をきたしているのであれば転職を検討しましょう。
しかしながら、感情的に転職してしまうと後々後悔することにもつながるので、転職するかどうかは冷静に判断し、計画的に行動することが大切です。
たとえばもう嫌いな上司と関わりたくないと勢いで会社を辞めてしまうと、転職活動をするにも生活費に困ったり、うまく転職活動をする方法がわからずに時間を無駄にしてしまう可能性があります。
もし転職を考えるなら以下転職サービスの利用をオススメします。
なお、転職エージェントを利用するなら複数登録して使い比べましょう。