薬剤師から薬を受け取ったけど、薬剤師は他にどんな仕事をしているのだろう。
処方せんに書いてある薬を取ってくるだけ?
そんな疑問をお持ちの方に、薬剤師の仕事内容を紹介します。
薬剤師は働く場所で仕事内容が違うため、職場別にお伝えしますね。
薬局薬剤師の仕事内容
薬局で働く薬剤師の仕事内容を紹介します。
働いている薬剤師の職種の中で、薬局で働く薬剤師が一番多いです。
薬局薬剤師の一日のスケジュール
薬局薬剤師の一日の仕事は、毎日大体決まっています。
午前中に処方せんが集中するので、午前中は
処方せんを応受します。
門前の病院が昼休みの時間帯は、患者さんも少ないため、患者さんの流れが途絶えた頃に、順にお昼休憩に入ります。
薬局を閉めるわけにはいかないので、誰か一人は薬剤師が残ります。
午後からは忙しくなくなるので、残った薬歴を書きます。
在宅の患者さんがいる薬局は、在宅に行ったり、在宅の処方せんを応受します。
夕方、今日使った薬の発注をおこないます。
就業時間が終わると、薬歴など残業がなければ帰ります。
薬局薬剤師の休み
薬局は店舗によって、休みが違います。
24時間年中無休の店舗は、完全にシフト制です。
深夜の時間は1人ないし2人で勤務し、次の日は大抵の職場でお休みになります。
土曜日にも開局してる場合は、平日にお休みをもらいます。
土日祝休みの店舗もあります。
薬局薬剤師は門前の病院によって仕事内容が違います
門前の病院が皮膚科なら、軟膏を混ぜる調剤が多くなります。
小児科なら、粉の調剤が多くなります。
整形なら、湿布の調剤が多くなります。
このように、近くにどの科の病院があるかで、薬剤師の仕事内容は変わります。
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病院薬剤師の仕事内容
病院には、薬剤師がいる病院と、薬剤師がいない診療所があります。
薬剤師のいる病院は、基本的に入院患者さんを受け入れていますので、夜中にも勤務があります。
夜中には、薬の管理を看護師がすることもあるため、病院勤務でも夜勤なしの仕事はあります。
夜中に勤務がある病院薬剤師は、三交代制です。
薬局薬剤師と病院薬剤師の仕事内容の違いは?
病院薬剤師の仕事には、注射の混合調剤があります。
薬局でも設備があればできますが、基本的には病院で注射をするので、病院薬剤師が調剤します。
その他に、患者さんが入院しているときに、薬剤師がベッドサイドまで出向いて服薬指導をします。
きちんと飲んでいるか、しっかり目で見て管理をすることが病院薬剤師にはできます。
病院の医師と連携して、カンファレンスに出席することもあります。
ドラッグストア勤務の薬剤師の仕事内容
ドラッグストアは、基本的には調剤をしません。
処方せんを受け付けられるのは、薬局の許可を受けた店舗でなければいけないからです。
ドラッグストアの薬剤師は、市販薬の管理をします。
また、一類医薬品や、要指導医薬品に分類される薬は薬剤師しか販売できないため、それらの薬を取り扱うドラッグストアでは、必ず薬剤師が勤務しています。
その他の業務は、基本的にはドラッグストアで働く社員と同じです。
搬入をして商品を並べたり、ノルマを達成するためお客さんに商品を説明したりします。
薬の事について、相談にも乗りますし、どの商品が合っているか、一緒に選んだりもします。
ドラッグストア勤務の薬剤師と、薬局・病院薬剤師の違いは?
一番は処方せんによる薬の指定がないということです。
処方せんがないため、この薬が良いと選択するプロセスを、自分で行うことができます。
調剤薬のように沢山種類があるわけでもなく、自分の店舗に置いてある薬から選択するため、在庫の制限の中で一番良い薬はどれか考えなければいけません。
薬を選んだ責任もありますし、自分の選択によって患者さんの症状が良くなって、感謝される実感もあります。
業務がミックスされることもあります
会社の経営方針によっては、薬局のみの展開では終わらず、病院と薬局が一緒のグループにある会社や、調剤併設店のドラッグストアもあります。
これらの店舗では、通常は部署を分けて、それぞれに所属している薬剤師が、それぞれの部署を担当します。
会社によっては、その部署を横断して応援に行くこともありますが少数派です。
それだけ業務に専門性があるからです。
扱う薬の種類が違います
病院、薬局、ドラッグストアに置いてある薬は、実は全然名前も効果も違います。
ロキソニンなど、勿論同じものもありますが、国の規制により置ける薬の種類が決まっているのです。
勿論薬剤師は薬のプロなので、全ての薬について一通りの勉強はしています。
しかし、その量は膨大であるため、業種を変えて転職したときは、薬の勉強をしなおさなければいけません。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、3つの仕事場所の違いによる業務内容の違いをまとめました。
薬剤師の活躍場所はこの3つ以外にも勿論あります。
ですが、薬剤師の免許を持って活躍する職場に関して考えると、大抵の進路先はこの3つに分けられます。
薬剤師は薬を扱う人。
それは間違いではありませんが、細分化すると色々な仕事が見えてきますね。
参考になれば幸いです!